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『恋のはなし』の続編です。
攻めの性格が受けのデカすぎる懐で成り立っているお付き合いだなーと感じていましたが、相変わらず攻めはイラッとする性格だなと。受けちゃんこんなヤツで本当にいいの?と今作でも思ってしまいます。でもまぁ、好きすぎるとちょっとボタンかけちがえただけで、不安からの疑心暗鬼に陥りどんどん拗れはじめる。これは自分も共感する部分がありました。
前作から攻めにはイライラさせまくられましたが、最高にやっと少し素直になってくれてほっとしました。
前作では、ざまぁが足りん(_・ω・)_とおもったのですが、続編でもやはり足りん(_・ω・)_
もっと焦ればよかったッスよ。
脚本家の攻様、新山と、ホテル務めの受様、多和田。
紆余曲折の末、というか多和田の恋心と寛容さのおかげで付き合い始めた2人。
多和田の家が騒音に悩まされている、と知って同棲を提案する新山。
こっからまず、キミは変わってないんだねぇ、と。
まぁこれくらい強引な方が多和田にはいいのかもしれんけど。
でも私は攻様には厳しいからね。
多和田のホテルに友人のブライダルの相談に来た野津。
こちらが新山のお隣さんで外科医で穏やかな紳士のゲイ。
いやホント、新山もぐるぐるしてたけど、もし多和田が新山より早く野津と出会っていたら。
客観的に見て、野津の方が絶対多和田をわかりやすく大切にしてくれそうなんだけどなぁ、なんて不届きな事を何度も考えてしまいました(^_^;)
案の定、喧嘩別れのようなカタチで多和田は自宅へ引き上げて行ったのですが。
本当に先生、もっと新山にはぎゃふんと言わせて下さいませよ!
結局は多和田のひたむきさや誠実さに救われてんじゃんよ~
くそー、やっぱりあなたにはもったいないわ!
でも、多和田が新山との恋を大切に育ててるのならしょーがないのか。
続編でここまで萌えられたの、初めてかもしれないです。
大体付き合ってからのお話って、何でそんなことで今更悩むの?ってパターンか、ひたすらいちゃいちゃ甘々なパターンのどちらかだと思っていたんですよね。(もちろんそれが悪いわけではなく)
だけど今作はちゃんと一冊のお話として起伏もあって、それぞれの抱える不安や問題がちゃんと伝わってきてこれまた一気に読んでしまいました。
さすが砂原先生。
あとですね、今作は何より当て馬がいい男でして。当て馬はいい男であればあるほど話を面白くしてくれると思うのですが、今作の当て馬くんもいい男で、そりゃ攻めも焦るわけだ。
切なくて胸が締め付けられて、だけど最後には幸せな気持ちになれる。これを味わいたくって、bl小説読んでるんだ!と再確認させてもらえた一冊でした。
大変面白かったです。
やーー…良かった。。ワクワクとドキドキ、そして萌えを堪能する一冊でした…
自分の中で、紛うことなき神評価です。
個人的には前作より、より萌えた。。前作を超えて好きだなと思いました(皆さんのレビューを見てるとちょっと感想が違うみたいですが…;)
(以下内容に触れます)
こちら、前作『恋のはなし』の続編です。
ガキっぽい攻め × 恋愛初心者の真面目受けの、付き合い始めてからのストーリー。
なんとこの攻め、作者の砂原先生ご自身があとがきで「(自分が多和田(受)だったら)飛び蹴りを喰らわせる、それ以前に付き合わない、好きにならない、「好きかも?」と勘違いされるのすら嫌」とおっしゃっているような攻めです笑
もうね、前作で散々多和田の気持ちを弄んでましたからね。前作では正直あまり好きになれませんでした。
でもこの続編を読んで、なんだろ…新山(攻)を初めて「愛しい」「憎めない奴」と思いました。
見た目も職業も性格も完璧な当て馬、野津に嫉妬し最後にぶつける言葉。
「知生はあんたのもんにはならない。俺のものだ。終わりなんて来ないんだよ。さっさと諦めろ、くそったれが!」
…最高。
もうね〜受けと一歳しか違わない(29歳)くせにこんな言い方しかできない時点でガキっぽさ全開なんですが、取り繕うことなく見せた本音にめちゃくちゃ萌えました。
この二人、本当は相性決して良くない…どころか最悪に近いと思うんです。
全然ピタッとはまるところがないというか。どう考えても多和田は野津さんと付き合った方が穏やかで安心して過ごせるだろ、って思うんですが。
でも恋って、理屈じゃないもんね。。だめだって思っていても沸き上がってくる感情を抑えられないのが恋だから…
きっとこの二人はこれからもぶつかり合って喧嘩しながら、色んな波風を二人で乗り越え互いを理解しようとしていくのだと思います。
えっちは相変わらず攻めの言葉責めが光ってました。さすが売れっ子脚本家…!
最後のシーンの愛に溢れる優しいえっちシーンが特に好きです。言葉でいじめながらも、決して多和田を傷つけないように丁寧に丁寧に進める新山の描写に、なんだかじーんとしちゃいました。
結構前の作品なので難しいだろうとは思いますが、この二人の「その後」が見たいなあ。恋の情熱が落ち着いて「愛情」になった後の二人の日常を覗き見したいです✨
続編が出ていると知り、今更ながら2人のその後を覗き見てみたわけなのですが…前作の方がパンチがあって好みだったかなーと思いました。
期間限定の同棲・当て馬のように颯爽と現れた性格の良いゲイの隣人と、良くも悪くも王道な続編かもしれません。
その後の2人の様子と、前作で性格が決して良いものではなかった攻め・新山がどう変わっているのかを楽しみにしながら読み進めてみると、なんとまあ不思議なことに続編の今作では私は新山の方に肩入れをして読んでしまっていたようです。
彼の性格が良くないのも前作から変わっていません。
受けの多和田に対して「こんな男やめておきなよー!」と思う気持ちも変わっていません。
でもなぜか嫌いにはなれない摩訶不思議な男・新山。
前作のレビューで多和田がピュアでかわいいと書きましたが、もちろん前作同様のかわいらしい部分もありつつ、今作では鼻についてしまう部分もあったり。
2人の間に何かあれば大体新山が悪いんです。9.5割くらい新山が悪い。
でもですね。今作も新山と多和田の両視点で語られるので、多和田のことが好きすぎるのに素直になれない、心に永遠の小学生男子を宿した新山がぐるぐるとするのがちょっとだけかわいく思えたり、一方で多和田の変わらない健気さと同時に迂闊だなと思えるところも見えてくるわけで…
そう、新山というのは両視点システムに助けられている男だと思います。
誰がどう見ても性格も価値観も合わない2人がくっついてしまったわけですから、なかなかそんなにすぐ上手くはいきませんよね。
それもまた恋愛の醍醐味なのかもと思える、焦ったさでいっぱいの続編でした。
2人に対しての萌えはあまり…でしたが、両視点がゆえの面白さはたっぷりと楽しめました。
前作の方が面白かったので評価は中立寄りです。