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動物しばりな1冊で、犬、猫、ウサギ、ゴリラと…とあとがきにありますが、ゴリラだけ人間ですよね〜とツッコんでしまいましたw
ゴリラっぽいキャラが完全にゴリラ扱いされてるww
表題作
バッハの「私めが〜〜でございますよ」の口調がかわいい。
スリッパをがぶがぶ噛んでいる姿がおもろいし。
尻尾振り振り、ご主人さま大好きと文字書きを一生懸命練習するところも犬らしくてめっちゃかわいい。
おまけで、買ってもらった服をいそいそとたたみたたみしまいしまいするところはかわいらしくて声出して笑ってしまいました。
キャラの表情、仕草、擬音がバッチリでツボっちゃうんですよね。
ご主人さまの先輩、ガチ山ムチ夫の名前だけで笑ってしまったんですが、本人が名前そのままのキャラでそのまんまか〜いとツッコまざるを得なかったのは言うまでもありません。まんまとしてやられた感w
表題作では名バイプレイヤーだったミー子先輩、自分のターンになるとなんか残念な感じがおもろくて。
猫キャラなのにネコではなく完全なオスだったし。
ふあふあびっち
下っ端ヤクザの隆がいい男で、ウサギのきなこ(名前かわいい)がその1ではエロかわいかったけど、その2のギャル男は超迷惑でそれもまたかわゆさなのかいな感じでした。
吉池マスコさんの人外ものを集めた短・中編集。
表題作は、飼い主を助けようと人間になった犬、バッハの話。ただひたすらご主人さまに尽くそうとするバッハが健気です。
ご主人さまに気持ちを伝えようとして、隠れて文字を書く練習をしたりと、あまりの健気さにホロリ。絆されたご主人さまも体を許してしまう。
他に、ゴリ男のミーコ(猫だけとタチ)とメガネ優男のご主人さまカップルあり、あざとかわいいうさぎとヤ○ザのカップル、ゴリマッチョ先輩とかわいい後輩など吉池さんお得意のカップルが目白押しでした。
好きな作家さんなので評価が甘めかもしれませんが、とにかく癒やされるしHだしで満足の1冊でした。
吉池マスコ様によるケモミミ・モフモフ!
……と思いきや、モフモフ具合はちょっと少ない。
動物が人に変身!というお話が3編と、ショタ系の短編1編が収録されています。
「ご主人さまペロペロ!」
表紙の2人の話。
元々女性の恋人がいたエロ漫画家の神田。バッハはその彼女の飼い犬だったが2人は別れ、バッハは神田が飼うことになった。バッハは神田に大きな恩を感じていて、ある日散歩中に車に轢かれそうになった神田を助けたい一心で人の姿になりました、というファンタジー絡みの設定。
滅私的に神田に仕えるバッハだけど発情が来て神田に避けられる。でも本当はいつも励ましてくれるバッハに癒されていて…
なんと!エロシーン無しですよ。マスコさんなのに!(でも多分バッハ攻め)
「俺のミー子」
神田のご近所さん・前野の家のミー子は眼光鋭い男!
ミー子は元は可愛い仔猫だったが、過労で風呂場で溺れかけた前野を助けようと人間に変化しました。
ミー子はバッハと違ってグイグイ前野を押してヤっちゃってます。真面目リーマンの前野は押されっぱなしだけど、ミー子に愛情ありますよ。
「ふあふあびっち」
ヤクザの下っ端・隆が飼っているのはウサギのきなこ。
部屋で女性とイチャイチャしてたらいきなり『ぼくの目の前でそんなクソ女とエッチしないで‼︎』とブチ切れ人間に変身。
きなこちゃん♂はギャル風襲い受け子ちゃんです。タイトルはびっちだけど、隆一筋だよ。
「ゴリ男の片想い」「ミミモエ部長」
これは動物の変身ものではありません。
マスコ様お得意のマッチョ男xショタもので、高3柔道部部長と高1マネージャーゆきおの恋物語。
ゆきおがか〜わいいんですよねえ…ちっちゃなゆきおはちょっと誘い受け気味。
この2人のHシーンは、安定のマスコ・スタイルです。つまりエロい。
「ご主人さまペロペロ!オマケ」
3組のその後。
バッハに服を買ってくれて、着せてくれたりと優しい神田。それを盗み見たミー子は前野に「服買って〜」とねだるがお金だけくれるのでキレる。一方通販で勝手に服を買いまくるきなこです。
元飼い犬のバッハ(攻め)の話し方があまりにも可笑しくて
笑えます。
一人称が、「わたくしめ」で、語尾が「ございます」なので、
まるで、できそこないの執事のようです。
物語全編を通して、この話し方と甲斐甲斐しさなのですから、
爆笑もするし、ご主人様思いで優しいなぁ…と思います。
それに対し、飼い主のご主人様(受け)は、
バッハをまるで犬を見るように(いや、実際犬なのですが!)
冷静沈着に見ています。
ストーリーは人間になりたいと願っていた飼い犬のバッハが
ひょんなことから人間になり、ご主人様に尽くしまくるという話です。
しかし、人間の性欲がどんどん突き上げてきて、
それを我慢できず、スリッパを犬の頃のように
ガジガジとかじって我慢しまくるバッハ…。
「ご主人様を犯してしまいたい!」という衝動が
なんの気持ちか理解できないバッハ…。
ああ、もうじれったいなぁ、恋だと早く気付けよっ!
って言いたくなります。
エロシーンがすっごく色っぽい吉池マスコさん。
エッチシーン来るかなー来るかなーって待ってたんですが、
最後まで来ませんでした!><
うああああ、残念すぎる!
短篇集なので、他の話ではエッチシーンがあるのですが、
バッハの話が一番好きだったので、この話で
エッチシーン見たかったなぁ……。
なんというか、なかなかにインパクトの強い作品です。
タイトルからして直球というか、そのまますぎる。
犬、猫、兎と姿は違えどご主人さまへの一途な愛は皆同じです。
でもその愛が斜め上すぎて、おかしな行動をとって飼い主を困らせてしまうのが笑えます。
喋り方、思考回路、行動・・・すべておもしろくてクスクスしながら読みました。
表題作の犬カプのHシーンがないのが少し残念でしたね。
あと、バッハが人間の姿で汚いボロボロのスリッパをガジガジ噛んでるのがシュールでした。