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無愛想カフェ店員の尚太が、好きだった常連客のサラリーマン西条に思わず告白してから始まる2人の恋物語。
自分の気持ちを終わらせるつもりで告白した尚太と、そんなことは露知らず告白されて前向きに関係を進めようとする西条。そもそものスタート地点が違うので、綺麗にすれ違う2人です。
両視点あるので、ノンケの西条(攻め)がどうやって尚太(受け)を意識したり好きに傾いていったのかがよく分かるけれど、対人スキルの低い尚太はその西条からの歩み寄りを正しく捉えられず勘違いしたまま…。正直もどかしい。
尚太は自分に自信ないし西条と中々目も合わせられない、だけど割と意志はハッキリしていて気が弱いわけではない。むしろ頑固。
私個人的にはこの子にあまり惹かれなかったけど、西条がその一挙一動を「かわいい」と思っていて飽きなさそうだったので安心です。
西条は受け視点だと「かっこいい」補正がだいぶ掛かっていて面白かった。
ぱっと見かっこよいけど、そこそこ意地悪く、でも要領よく生きていく感じで、変にキラキラしてないちょっとそこらに居そうなタイプなのがむしろ良かったです。
あと、意外に西条は恋愛脳で、後半色々と見れて楽しかった!
お話は悪くないし、キャラクターはそれぞれ頑張っていたとは思うけど、自分のことしか考えられていなかった尚太に若干イラッとしてしまいました。あまり好きなタイプじゃなかったかな。
また、表紙絵は良かったのに、中の挿絵はその絵から伝わってくるものが少ないやら、物語を盛り上げることもないやらで、あまり挿絵としての魅力が感じられずちょっと残念に思いました。
カフェの常連客のサラリーマン西条と店員の立花尚太のお話。
尚太はもうすぐ店での研修が終わり本社勤務になるので、最後に西条に告白します。予定より早まったけど人生で初の告白。
西条は今まで通り店に通ってくれて声をかけたり食事に誘ってくれたりします。
どうして?西条の考えがまるでわからない尚太。
人間関係が苦手で空気が読めなく人の普通がわからない尚太が西条の言動に一喜一憂したり残酷だと傷ついたりするのが不憫でした。
交互に二人の目線で話は進むので読み手には西条の気持ちはわかるのですが、対人スキルの低い尚太には自分を面白がって付き合ってくれてるとしか思えません。
ずっとその状態が続き切ないです。
子供の頃から両親の不仲や、人の輪に入れない、空気が読めなく浮いてしまうのは私も同じなので読んでいて尚太が可哀想で辛かったです。
せめてもう少し頑張って笑ってみたらいいんだよ。
西条の言動を深読みするのに尚太の経験から悪い方に考えてしまうのがもどかしく切なかった。
西条さんは尚太の移動の話を知らないので自分のペースで恋を育んでいこうとしてたんでしょうが。
やっと尚太が両思いを知るのは最後の方。どうしても西条に会いたくてせめて姿だけでも見たくて飲み会の帰りにカフェの前で待ち伏せします。
やっとだよ!西条が自分の気持ちをきちんと順序たてて伝えます。
その日のうちにいきなりエッチ。
良かったね。ベアだけでは埋まらない寂しさも西条が愛情で溢れさせてくれるよきっと。
ほとんど主人公のふたりのやり取りと気持ちの動きが書かれていて特に何か事件も衝突もなく淡々としてます。
結ばれて良かったけど尚太をもっとはやく幸せにして欲しかったよ!尚太はこれからいっぱい幸せになって思ったことは喋って気兼ねなく甘えて欲しいです。
カフェの若手店員さんと、常連のお客さんという一見なんの変哲もない組み合わせ、ですが、知り合いになる冒頭部分から、深みにはまっていくまでの展開がとても丁寧です。
作風はかわいらしくて暖かい、ほっこりする感じでした。
ツンデレというわけではないけど、頑固で無愛想な立花が、その無愛想の下に隠した一途な恋心が可愛いと思います。
クマのぬいぐるみに色んな出来事を報告したりとちょっと乙女なところもあるのですが、それもなんだか普段の無愛想をひっくり返して可愛いんです。報われないとわかっていながら無理に押しまくるわけではなく、どちらかというとかなり消極的。
そのせいですれ違いものになっていますが、とても苦しいような展開はないのでこのくらいがちょうど良いかな、という感じでした。
立花と西条の視点が交互なのも良かったと思います。
西条も最初は仕事人間すぎてクール過ぎるように感じるのですが、次第に立花に向ける目線が暖かいものになっていくのにとてもキュンとなりました。
肝心のストーリーは…というと、説明するような起伏の大きな内容ではないのです。顔見知りになったカフェの店員さんとお客さんから、距離をつめていく、というだけの内容なのに、唐突過ぎず、とても丁寧。
ノンケの男性が男性相手に恋心を抱いていくという王道ですが無理なく共感できるお話でした。
1冊丸ごと表題作です。
西条(攻め)と立花(受け)、両者の目線から語られます。そのくせ、場面をなぞるうっとうしさを感じず、片方の目から語られなくても相手が何故そのような言動をしたのかが読者には分かるという見事な書き方だと思いました。
二人の出発点の違いから起こる、擦れ違いモノです。
恋に決着をつけるつもりで告白した立花(受け)と、告白から相手を知ることをスタートした西条(攻め)。お互いどんどん好意を抱いていくのに、立花は良い思い出にしようとし、西条はこれからの二人の歴史の一つだと考えます。結果、立花は西条の前から姿を消してしまうのですが…。
立花が健気で可愛らしく、片思いだと決めてかかった自己完結を、ワガママだと感じてイラつくことがなかったです。
西条の、無自覚な立花に振り回されるというわけでなく、知れば知るほど可愛らしくて惹かれていくといった有り様も微笑ましかったです。
読んでいて応援したくなるカップルでした。
年上攻め×年下受けの可愛らしい社会人カップルがお好きな方にお勧めです。カラーイラストの立花の困惑顔が可愛らしかったので、元ハルヒラ先生のファンの方にもぜひお勧めします。
とても可愛らしいお話。
ベアダックカフェの社員立花は研修で店舗で店員として就業していた。カフェによく訪れる会社員の西条に恋心を寄せているが、研修が終われば本社へ戻り会えなってしまうので思い切って声をかける…
切羽詰まって思い余って告白してしまうのが初々しくて、あわあわし過ぎなのはちょっと幼い感じもありますが、可愛らしいです。
カフェのベアをこよなく愛していてクマと呼ばれるのを嫌がってベアですといちいち言い直すのがやっぱり可愛らしいとともにウザいw
そんな立花ですが、告白後西条は気があるのかないのか相手が男だからと引くわけでもなしかと言って応えるわけでもなしかなり曖昧な、それでいて出かけようと誘ったり、立花とっては逆に辛い展開です。
ちょっとそれはかわいそうだよ、もうちょっとわかってあげてよと思いましたヨ。
研修が終わって会えなくなってしまってお互いやっぱり気持ちが募ってという流れですが、西条がちゃんと言葉で伝えていなかったことと立花も鈍感すぎて最後の最後までもどかしいふたりでした。
が、かなりのほのぼの度でほっこりさせられます。