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表題作ヘブンノウズ 足跡

渋澤征武
34歳,人気ミステリー作家
千野旭
21歳,イラストレーター

あらすじ

ベストセラー作家の渋澤征武にイラストの才能を見いだされた
千野旭は、幼い弟のミツルと一緒に渋澤邸で暮らすようになった。
渋澤は恋人をつくらない主義だと自ら宣言していたが、
旭は渋澤としたキスが忘れられずにいた。
あのキスはなんだったのか、何か意味はあったのか?
本当は自分の気持ちに気づいているのではないだろうか?
旭は渋澤が気にな ってしかたがなかった。
そんなある日、旭は渋澤たちと温泉に行くことになって!?

(出版社より)

作品情報

作品名
ヘブンノウズ 足跡
著者
英田サキ 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
ヘブンノウズ
発売日
ISBN
9784813012535
3.9

(73)

(26)

萌々

(25)

(18)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
286
評価数
73
平均
3.9 / 5
神率
35.6%

レビュー投稿数15

これは斬新な主人公……

萌えないが面白い気がしなくもないシリーズ二巻目。冒頭で一巻のおさらいができる親切設計。
一巻からの雰囲気を引き継ぎ、とってものんびり進行。旭はやはり気が強くキツめの性格に見えるし、渋澤は謎のままだった。

主軸となるお話は、たぶん薫の幽霊話。だが事件はあっさり解決するし、渋澤でなく薫を深堀りしていて、一巻同様何が言いたいストーリーなんだろうと思った。
ラスト付近の、タイトル「足跡」に納得させられるシーンはすごく良かった。ここが全体のストーリーとしっかり繋がっていると思えたら好きな話になっていたかもしれない。なんとなくしっくりこない。

渋澤は重みや深みがありそうなセリフをそこかしこに散りばめてくるのに、裏に潜む感情を推察するほどの情報は、読者側にまだ与えらえていない。何かあるんだろうという伏線だけで、この一冊の中でも明かされない。
薫はしきりに旭を口説いていて、本気っぽくなればなるほど違和感があるように思えた。薫が本気になるほどの旭の魅力が私には分からないからだろう。

渋澤と薫の中にある旭像が、私が受けた旭の印象とことごとくズレていて、二人が旭に夢を見ているのか・書き手が設定した旭の性格がこうなのか、どっちなんだろうと思った。裏表があり、表の顔だけ見るとこの二人のような印象になる、という計算の元ならすごいが、まあ私の受け取り方の問題なんだろうと思う。
旭はたまにキャラブレしているようで、捉え辛かったのもある。

旭と渋澤の関係性が、表面上だけ大きく変わった本作。旭のやったことは、一言で言うと“寝取り”では?と衝撃が。速水の位置に自分を置け、って要求はもうそうとしか。いや斬新な主人公だな……。当て馬女がやると大批判なのに主人公がやると大正義になるやつ。
速水がそこまで酷い扱いを受けるべきキャラに思えなかったこともあり、その後の旭の恥じらいエロは冷めた。純情ぶって寝取るとはタチの悪い……もう斬新だなと言っておくしかない。薫にもふらふら惹かれてるとこあるしなあ。ドロドロが大人の恋愛ってのじゃなく、皆子供っぽいのもマイナス。

渋澤はまだ過去も心の内も見せてくれず魅力を感じるまでに至らないし、旭は好感度ゼロ。それでも最後まで読みたいと思ってしまうのは何なのか。表紙が好きすぎるので、どうにかしてハマりたいのかも。

ストーリーに期待して次も読もうと思う。

1

ひとつ屋根の下の距離感

2012年刊、ヘブンノウズ2巻目。
渋澤の厚意を受け入れて彼の屋敷に同居する事にした旭、ミツル兄弟。
常に暖かく見守ってくれる大人達との交流もあり、ミツルも徐々に子供らしい表情を見せるようになった。
同居人達は皆小さい子供に接するのが上手くて感心させられる。
一方の旭もイラストを描くのに集中できて申し分のない環境の中で、渋澤に惹かれ始めて意識してしまうようになる。

そんな中、温泉旅行、クリスマスパーティーで同居人達との親睦を深めていく様子はますますホームドラマに近づいていく…
それにしても旭は酒グセが悪いな。
まー人生経験上、己の酒グセの悪さってのは早く自覚しておくに越した事はないが(笑)

正直、ほのぼのしているねぇ(´_ゝ`)…から、ほのぼのしすぎじゃね!?(・_・;)ってな心境に変わっていった2巻目ではあった。
薫絡みの幽霊ももう少し騒動があるかと思ったが、結構あっさりと解決した気がする。
薫自身の過去についてはさらりとした文章の割りに結構派手な事しでかしたものだったが。

更に渋澤は「恋人は作らない主義」と断言したのもあってか、旭の気持ちに気付いていながらもごく普通に接している。
ひとつ屋根の下の生活、といっても恋に落ちたら平静でいるのは難しい。
旭一人だけが空回りで終わるのかと思いきや、渋澤も内心ぐらついていたとはね…
「セフレでもいいから」と迫った旭に折れてしまうとは意外だったが、まだ安心し切れず、この二人がすれ違う気配は残っている。

1

恋はまだ始まらない

悪い大人に魅入られてしまった旭くんですが、渋澤の方もまんざらではない模様です。
とは言っても、経験も豊富な大人ですし保護者としての立場も大切に思っている澁澤ですから、そう簡単に旭の誘惑には堕ちませんね。
恋をしないで体だけの関係になるから君に手を出せないなどとよくわからないことをいいます。
なんで恋しないのでしょう?過去に辛い恋があったのかな?などもやもやしながら二人の心模様は3巻に続きます。

そんな風に旭の揺れれる心情とは別に、今回の事件は、屋敷の同居人薫の過去の想い人だった女性に関わる物語です。
悲しいお話です。ろくでなしだった過去の自分を後悔しまだひきずったままの薫に寄り添って助けになりたいと思う旭が一生懸命で可愛かったです。
そんなに無防備に可愛いと悪い大人にぱっくり喰われちゃうますよ。

奈良さんの絵は裏社会の派手だったりうすら暗かったりするイラストでいつも萌えを演出してくださいますが、今回のホームパーティのほのぼのとしたイラストも暖かな家族の集いのようで良かったです。

1

変人年上のペースに慣れた2巻

ヘブンノウズ2作目。
1巻では渋澤先生にじれじれしてましたが、
なんだか、彼の不思議なペースが楽しくなってきました。
彼の、すっぽり包み込んでしまうような愛情がとても好き。
艶っぽい部分より、人が人を想う気持ち等を書いている部分に
魅力を感じます。
年上変人に萌♡する人でややオカルト的な要素あっても大丈夫な方には、
オススメしたいです。
(すいません、2巻からの途中参戦は難しいので1巻からお読みください)

奈良先生の挿絵が本当に素敵です。
中表紙で、宇喜田、永一、ミツルのクリスマスツリー飾りつけのほっこり図を
拝見できます。
嬉しそうにしているミツルに、こちらまでニコニコ。
中の挿絵もどれもこれも好きなんですが、あえて一枚言うなら、最後の旭。
海岸で、来し方に思いを馳せるように自分の足跡を見つめています。
嬉しいなあ、ここにこの絵を持ってきてくれて。
とってもイメージが膨らみます。

2巻からの登場人物
田坂京香:旭とミツルの母である花枝の高校時代からの友人。
     旭とミツルをとても心配している。
将人:千葉で温泉旅館を営む、薫の小学校時代からの友人。
   今回ここへ皆で忘年会でお出かけ♡荻野が腹踊りを披露します(笑)

お話は、この巻でも事件発生です。
薫の子供のころのエピソードが少し明かされ
自死してしまった幼なじみを救うという事件でした。
そちらに絡めて、色々お話が進みます。
1.ミツルが少しずつ良くなって声を上げて笑うようになり、
  旭と一緒にこちらも感極まりました。
2.渋澤先生と旭の関係も少し進み、また薫の包容力たっぷりなフェロモンも
  くらっくらするぐらい迫ってきます。
  (英田先生、当て馬がいつもかっこよすぎます)
3.嫌われネズミのイラスト1巻目分が完成しました!

1巻の切羽詰まった状況が少なくなり、
「旭、頑張れー」というと「おー」と返してくるんじゃないかと
思える2巻でした。

0

切なくなってきた

4冊ものシリーズの2作目。
1作ごとに幽霊・心霊絡みの事件があり、そして渋澤と旭の距離が段々と進むのか、そこに薫が絡みつつどうなる?という物語ですね。

本作は、渋澤家のみんなが薫の地元で友人が営む旅館に忘年会旅行に行くところから始まります。
楽しい一夜をみんなで過ごした翌朝、浜辺を散歩した渋澤・薫・旭・ミツルは、海の上に浮かぶ幽霊を目撃します。正しくは見たのは渋澤とミツルだけど、外見を聞いた薫には思い当たる人物がいて…昔薫に関わっていた女性がその海で自殺していました。同時に薫の自堕落だった過去が明かされます。
渋澤と旭の関係は急展開。なんと旭がセフレ志願⁈
渋澤は旭に恋心を告白させないようにしていた感じなのに、若さゆえ暴走してくる旭と結局最後までじゃないけど致してしまいます…
旭視点なので渋澤の本心が見えてこないけど、旭を大事にしていたはずの渋澤よ、なぜ抱いてしまったの?優しいくせに恋人にはしてくれない渋澤。
BL的には切ない展開になってきました。

1

あまり話は進んでいないですなあ。

BLで一番好きな表紙です。ああ、素敵。

内容も読みやすくてさらっと読めました。
今回は薫さんの過去の話。
何かすっかりめぞん一刻というか、わいわい集団ものになってますね(笑)
のんびりした話で、その場の空気を楽しむ話も好きなので、確かに何も進んでないですがこれはこれでいいかなあ。
何となくぶれるのは、澁澤が好き!といいながら、薫にぐらぐらしているからでしょうか?
澁澤も澁澤だし。
主人公の旭もちょっと微妙なところがあるから、旭に共感して読んでいないのですけれどそれでも矢張り速水と速水をセフレにしてる澁澤は微妙かなあ。

最も萌えキャラなのが、宇喜田さんなのでBL小説としてはどうだろう。
老年の執事に勝る萌えは少ない気がします。あああ、矢張りたまらない。
あと、もしかして英田さんエッチシーンは不得手ですか?
あまり色気を感じられないのですけれども。
そう思うのは私だけでしょうか?

でも話としては好きですし、あの洋館でわいわい暮らす雰囲気がたまらないので三巻、いってまいります!まとめて買うと本当続きがすぐ読めるので幸せです。

そうだ。表紙の絵解き?が大洋図書のサイトにございますので、是非!こういうの大好きです。
しかし、本当にこの絵好きです。たまらない。

0

レビューじゃないですね、これ…

このシリーズは1冊めより2冊め、2冊めより3冊めと好きになる。
3冊めまで読めたらまた1冊めから読み始めそう。
って2冊めのとこに書いてしまったけれど。
気になって3冊めちょっと見てからこちらを読んでしまったので(*´Д`)
表紙は今出てる3冊のうちこの足跡の表紙がいちばん好き。
というか、どの表紙もじっくり見ちゃう。
たぶん、奈良さんのこの表紙じゃなかったら、このシリーズ読んでなかったと思う。
旭の描くイラストもこんな感じで描き込みいっぱいなんだろうなぁって想像しながら表紙を見るのが楽しみ。

今回はなんか淡々と、というかなんかすーと流れていくような感じで読んでしまった。
と言っておもしろくなかったわけでもなくて。
全体通しての流れの一部としてはこれでいいのかもと思った。
終盤の方の旭が先生を誘惑(笑)するところはすごく好きだった。
頑張れ、旭って思ってしまうよね。
3冊目赦罪読みますー

2

薫の回

『ヘブンノウズ』の二冊目です。
今回も最後まではいかないふたり(笑
こちらまでモジモジさせられます。
そして、前巻を読んでいないとちょっと無理かなと思います。
タイトルにナンバリングはありませんが、完全に二巻ですので。


受けの旭は21歳。
渋澤の作品のイラストをつけることとなり、弟のミツルと共に屋敷に同居することになりました。

攻めは人気ミステリー作家の渋澤、34歳。
ゲイでかなりの変わり者ですが、動物と子供には優しい人物。


前巻で渋澤への恋心を自覚した旭。
幽霊が見えるだとか、世間の常識からちょっと離れた渋澤を、始めは胡散臭く見ていた旭でしたが、徐々に渋澤に惹かれていっていました。
同居人の薫はひたすら旭を甘やかしていますが、渋澤は正論で諭してくることもあって、今はそんなところも時折はイライラしながら喜んでいて、恋する乙女ですね。
Mですね…(笑

幽霊話は、今回は薫に絡めてありました。
前巻のものよりもソフトでしたね。
若干、この霊が見える設定はなくても良いのでは?と思ったりするのですが…
前巻はかなりストーリーに絡めてあったので思いませんでしたが、今回はちょっとつけたしっぽく感じられてしまいました。

ふたりの関係は、最後まではいかないもののちょっと前進しましたね。
旭がおぼこなのに渋澤を他の男の元へ行かせたくなくて、あんなに積極的になるのは意外でした。
忘れがちですが、旭って気が強いんでしたもんね。

続きも買ってあるので、はやく読みたいなーと思っています。
久々に楽しんで読めている英田作品です。

2

_| ̄|○旭が大人の階段登ってる。

楽しすぎてすぐ読み終わってしまったです。

幽霊が見える偏屈でゲイな小説家、イケメンな占い師、やたら女癖の悪い大学生、可愛いゴールデンレトリーバー。ブサイクな猫、素敵な執事に寡黙な料理人。そんなメンバーの仲間入りをした旭とミツル。

ミツルは前作より感情豊になり、執事のおじいちゃまの冥土=死んだらのたとえ話で泣いてすがるなんて泣きそうになりました。
いいですよね。いろんな人が一つ屋根の下に一緒になってご飯食べたりテレビ見たりおしゃべりしたり楽しそうな光景が目に浮かびます。

ミツルがサンタクロースに願ったのは旭への願いだった。
小さなミツルが兄を思う気持ち、、、泣くー_| ̄|○
今回も幽霊でます。薫さん繋がりで薫さんの過去が語られまた魅力がぐっと増します。
渋澤のヤキモチ?保護者顔?旭が一喜一憂する姿が痛々しい_| ̄|○
恋人は作らない主義で子供なんか相手にしないと目もくれないようなこといって端々に旭を舞い上がらせることを言う渋澤、、、。
旭の子供ぽさが抜けないまま渋澤への気持ちが爆発して縋る姿は痛々しいくらいで、傷のついてもそばにいたいと言う旭はまだまだ幼く恋愛をしたことのない危なっかしさがあって萌えます(笑)

お尻使いますか?を二回言うとか笑かして頂きました。
薫の包容力ぱない。
渋澤がなぜ恋人を作らないのかまだまだ謎のまま終わります。
ラストの旭って魔性かっ!!

2

謎は謎のまま、関係は少し進展?

シリーズ2作目。

今回は、謎解きやサスペンス色は薄め。
母親の子供への愛情や、温泉旅行、クリスマスや年末年始の心温まる風景など、
1巻以上に穏やかでのんびりした進行。
それでも、個性的なキャラクターや、薀蓄・文学作品の引用、ミツルのサンタさんへの「お願いごと」など、心に引っかかるものはあり、場面場面を楽しく読めました。

渋澤が恋をしない理由は何なのか?
旭を含め、無理な詮索はしない屋敷の人々は多くを語らない。
その優しさは心地よいけれど、ヒントなり伏線なりないと、読者としては焦れったいw

恐らく過去に何かあった渋澤は、旭に好意を持ちながらも恋人にはできない。
セフレでもいいからそばにいたい、と食い下がる旭に渋澤が根負けして、
ついに関係をもつ二人。最後まではいかないけど一応距離は縮まったのかな。ウブイけど積極的な受け、個人的には好きですw

旭に足枷をつけたくない渋澤。
自分の人生に、あるいは誰かの心に、何らかの足跡を残せたらと思う旭。
二人の想いが重なる日は来るのか?ということで次巻へ。
(煮え切らない渋澤よりも、優しくてハキハキしてる薫の方が魅力的だしキャラ立ってるなと思うのですが笑)旭の恋の成就を応援してます。

5

ゆるゆる進む

延期が続いた末にようやく出た2巻。
楽しみにしていて即手に入れたものの、噂で(いやレビューでw)まだまだ途中なのが分かり
気力が萎えて暫く読まずに放っておいたのでした。

で。
途中というよりは、全然先に進んでいないじゃあありませんかっ~?

旭の母親の死、ミツルの場面緘黙や父親、渋澤の過去、など
1巻で提示された謎や伏線には殆ど触れられず、新たな話が登場してそれにほぼ終始した感じ。
薫の存在が大きかった(ストーリー的にも旭の心の中でも)巻で、
霊を一人成仏させていますけれど、事件らしい事件もなく、まったり進みます。
それぞれのキャラが魅力的で、含蓄のあるセリフのある感じの良い文章が綴られるので
読んでいて面白くはあるのですが、でもなぁ、おいおい先に進もうよ?

旭は渋澤のセフレになることになったけれど、関係としてすごく進展したか?というと、
そうでもない。
後書きによると、担当さんに「もう少し恥じらいがあった方が萌える」と言われて、
手を加えたんだそうですが、
「俺のお尻、使いますか?」とかって言ってるのは、恥じらい的にはどうなんだろう(笑)?
そのせいか、キャラが今ひとつピンぼけで、
全体に散漫な印象になってしまったような気もするのだけれど…

とりあえず、次巻を楽しみに待ちたいと思います、はい。

5

旭、ガンバル

辛い恋とわかっていながら、自分から飛び込んでいく旭。
健気
せつない



えーと、
今回は事件は起こらないんだぁ
普通に成仏しちゃうんだぁ
あの夫が実は!的な何かを期待しつつ読んでたんだけど、
えええ、そんなぁ、
そんな普通にいい話で終わっちゃうの。
期待の方向性に英田バイヤスがかかっているのか、読んでいて、それなりにおもしろいし読みがいもあるんだけど、いまいち萌の方向性がしっくりしない。
この先、おかあさんを殺した犯人と、なんやかやって展開がきっとあるよね。
あれってそのための伏線になるの?

きっと続きがでた頃には、また1巻目から読み返す事になりそうな予感。

0

進展したのかなぁ?

シリーズ2作目、前作は神評価を付けた作品の続編だったのですが、
期待しすぎていたからなのか、今回の作品では前作程の感動は無かったですね。
それでも今回は進展があったと言えばあった、主役の二人が身体の関係を持つからね。

だけど、それもこれでいいのか?って思えるような中途半端な感じなのですよ。
受け様は知らないうちにどんどん攻め様に恋してる、攻め様の事が気になるし、
嫉妬を覚えてしまうことも多々ありなんです。
しかし、攻め様は、ホントに何を考えているのか非常に分かりにくい謎さんです。
愛するペットが自分以外に懐くのを嫉妬するような感じを受け様に持っているようだし、
受け様の気持ちを知っているし、愛しいと思ってはいるけれどその思いを受け入れる事は
出来ないと拒絶しているようにも思えるけど、受け様にセフレでもいいからなんて言われ
その言葉にのせられた訳でもないだろうに関係を持ってしまう。

攻め様の何が恋愛をする事を止めているのか、そんな片鱗が少し見えるかと思って
いたのですが、残念ながら謎は謎のままでしたね。
焦らされるって言う感じは無いのですが、今回はかなり淡々と日常が過ぎている、
そしてその日常に登場キャラそれぞれの姿を描いている。
今回1番メイン的なのが攻め様の友人の薫さんですね、薫さんの過去を知る内容です。
そして、やはり幽霊さんも登場していて、生死にかかわる出来事が描かれてる。

後は、受け様の弟くんが可愛いですよねぇ、少しずつ感情が出てくるようになった
前回以上の成長した姿、愛らしい子供らしさが感情を揺らすような内容で出てきます。
これだけで、今回は萌え度アップかも知れない。
次回の進展具合が非常に気になるストーリーでしたね。

2

待ってました待ちましたーッ

ようやく・・・ようやく続刊でたー!というわけで一気読みですよ。

今回もひねくれ者の渋澤先生の感情は微妙に読めなかったです。
でも行動がwwwやっぱり渋澤先生何だかんだ言って旭が好きなんですね。
誘われるとセフレを切ってしまうくらい好きなんですね!

それなのに旭が他の人を好きになってくれて構わないっていう姿勢。
自分は恋愛をしないと言い続けるかたくなな心はまだまだ溶けませんなぁ。
きっと一人の人に恋愛的感情移入をしてしまう自分を自戒しているんですね。

渋澤は何かきっと重い過去を背負っているんですよ・・・重い十字架を・・・!(そこに期待)

人によっては渋澤の頑なさにまどろっこしさを覚えて、苦手だと感じる方もいるかもしれませんが、
これから徐々に深まり、更に色んなことが見えてくるんじゃないかと思います。
今回は薫が重い部分をさらけ出してくれていますが、他のキャラクターにも色々ありそうでこれからが楽しみです。続刊も期待しております^^

0

渋澤って一体どんな男なんだろう?

待望の第二巻
母親の死を目前にしてしまい言葉が話せくなった歳の離れた弟を、養育するのに疲弊していたレーター志望男子が、売れっ子の作家に見出され、その家に同居することとなったいきさつは、心霊を伴うミステリーや事件も入り、多分恋愛が主軸ではあるけれど、物語の着地点は一体どこにあるのか?一体どういう展開を見せるのか?
大変に期待を持た一巻でしたが、二巻は恋愛方面で一方的な進行はあったものの、まだまだ謎だらけ。
この主人公・旭が恋をしてしまう、作家の渋澤が実に実にわからない男なのですよ♪

今回は、言葉の話せなくなった弟のミツルが皆に打ち解けてきて何気ない日常やクリスマスの支度やクリスマスのシーン、皆で温泉旅行に出かける話など、何だか家族みたいなほのぼのした展開がベースになりました。
温泉旅行の先は女装占い師の薫の地元で、海辺で現れた霊が実は薫のすさんでいた頃の過去に関係ある女性で、彼女の願いを聞くために奔走する話を通して薫という人物の紹介にもなっていたような雰囲気です。
一方肝心の恋愛面は、1巻で渋澤にキスされたことでその意味を知りたいと、気持ちが動き始めている旭が、渋澤のセフレでもある担当編集に嫉妬して、彼を誘うような形で初めての体の関係を持つことになりますが、渋澤の心はわかりません。

そんな展開の今巻は、1巻が扉を開けて1歩を踏み出した部分だとすれば、1段階段を登って周りをキョロキョロ見回したところというところでしょうか?

本当に渋澤が謎なんです!
”デキすぎ君”って呼びたいくらいに、なぜだか卒がなくて、優しいのにそれは熱くなくて生ぬるい温度な感じ。
誰にでも優しいのって罪な男だよね~
そのくせ旭が、編集から渋澤に電話がかかってその夜の事を思い嫉妬を見せたとき、旭の言うなりに電話一本で、飽きたからといって相手をバッサリ切ってしまう!
温泉での永一との会話も何だか気になる!
神様というよりは悪魔じゃなかろか?って、、、人を(旭限定だけどw)惑わすという意味でwww
それに他のメンツの関わりもとっても気になるし、薫は旭を本当に好きなんだろうか?っていうのも(散々誘っていたけど)あるしね。
この二人の進行には目が離せないです。

そんな中、この巻で一番魅力と萌えをかっさらったのはミツルくんです!
カワイイ♪
転んで泣くのを我慢してるのとか、執事の宇喜多が死んじゃうと誤解して大泣きする姿とか、クリスマスプレゼントをもらうときとか。
今回は、奈良さんの絵の魅力がミツルに集中していましたw
肝心の主人公萌えじゃなかったのがちょっと残念ですが・・・

1巻があれやこれやと、怒涛の始まりだった分この巻は比較的ゆったりと、心霊の事についても人情とか愛情とかそういった”気持ち”の部分の、憎しみが出なかった分ソフトでしたし、少し温かいものでした。
関わる登場人物が多いので、彼等を更によく知る一片になる巻となっていたような気がします。
さて、3巻はどんな展開が待ち受けているのかな?

6

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