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表題作信じるままに愛したい

成田嘉和
29歳,犬猿の仲の同期営業マン
菊池正巳
29歳,大手建設会社の設計士

あらすじ

犬猿の仲の同僚・嘉和に、「好きと言わせる」賭けの対象にされたことを知った正巳。誰にでも愛想の良い嘉和が、なぜ自分だけそれほどまでに嫌うのか理由を聞きたくて、告白してきた彼に思わず「友達なら」と応じてしまう。そうして始まった付き合いは険悪だった。けれど徐々に打ち解けていき――突然、キスされた。熱のこもった嘉和の眼差しは賭けのためなのか、それとも……?(出版社より)

作品情報

作品名
信じるままに愛したい
著者
清白ミユキ 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829625323
3.5

(28)

(3)

萌々

(14)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
97
評価数
28
平均
3.5 / 5
神率
10.7%

レビュー投稿数10

嫉妬に狂う攻めと攻めザマァのヒリヒリが刺さった

犬猿の仲の同僚同士、嫌われからの両想いBLです。
色々あって評価に悩むのですが、後半のちょっとした攻めザマァ展開が気に入りました(笑)

ちるちるでは攻めの属性にワンコが入っていますが、個人的にはある一部(後述)を除いてワンコみは少ないと思います。

営業で誰にでも愛想の良い嘉和(攻め)と設計士の正巳(受け)は、入社式以来会えば睨み嫌味を言われる仲。
ある日、攻めが自分のことを賭けの対象にしていることを受けは聞いてしまう。2人で会うことなど無かったのに突然呼び出され、攻めから「好きだ」と告白され…と始まるお話。

受けは人目を惹くクールビューティーですが、本当は口下手で不器用な性格なだけ。
2人は徐々に距離を縮めていき、自然と仲良くなっていきます。
ただ、その中で気になりつつも、賭けのことも自分をなぜ嫌っているかも聞き出すことが出来ない受け。その上、賭けの対象にされていることが分かっているけど、攻めに惹かれてしまいます。
受け視点で丁寧に気持ちの描写があるので理解はできるけど、個人的にはちょっとズルズル聞けないターンが長く流されまくってるように見えました。

しかし、デートを重ねお互いに気持ちが高まってきて独占欲や嫉妬も出てきてからが面白い。
受けを酔わせて強引に身体の関係を作る攻め(←ダメダメ)
お互いノンケなので、この人これまでも狙った子にこういうことしてきたのかなーなんて思ってしまう。でも仲を深めていく過程やあわよくば関係を深めたい行動は割とリアルな恋愛にもありそうに思いました。

攻めが改めて受けに告白するも、賭けかも…と思い素直に言葉を返せない受け。好きと言わせたくて必死に誘導しているかのような攻めの言動に不信感を募らせます。
曖昧に濁す受けに焦り、嫉妬に狂い出す攻め。(面白くなってきた…!)

そしてとうとう賭けのことを知っていると指摘すると…!
そこからの攻めザマァ展開、良かったです。(攻め苦しむのスキー)
ここ、普段の攻めはワンコじゃないのに、ショボンとする姿にワンコみあったと思います。個人的感想ですが。

正直ラストの展開にはちょっとご都合主義があるし、攻めが受けを嫌っていた理由も弱いと思いますが、2人の想いが高まって致すいくつかのエッチ展開はどれも見応えがあって最後はラブラブだし、色々なツッコミ所を凌駕する「ちょいヒリヒリ」が楽しめたので評価を一つ上げました。
個人的に大人のラブ要素やちょいヒリが欲しくなったときに、何度も読み返したくなりそうな作品。

0

ムリ筋ではあるけれど

誤解、すれ違い、犬猿の仲、からの〜…というリーマンBL。しかもノンケ同士。

主人公は、大手建設会社第一建築部の設計士・菊池。
同期の都市開発事業部の営業マン・成田とは、全社的に有名な犬猿の仲。
といっても、菊池はどうして成田に目の敵にされているのか全く身に覚えはなく、嫌われているから嫌っている、という状態。
ある日、都市開発事業部に書類を届けに行った時、偶然成田の話し声が聞こえてきたのだが…
…と展開していきます。
その内容は、どうやら菊池は男もいけそうだから好きにならせて泣かせてやろう、賭けをしよう、という事で。
下らない冗談だと思っていた菊池だけど、なんと本当に成田が自分にアプローチしてきて…
初めはいかにもイヤイヤ声をかけてる風だった成田だけど、何度か飲んだり出かけたりするうちに打ち解けてきて、熱っぽい雰囲気が出てきます。
しかし、最初に「賭け」と聞いてたから菊池は疑心暗鬼で、キスされてからも、それ以上されてからも、頭から疑惑が離れない。

もちろん結局はこじれもほどけていって成田は甘々な溺愛野郎で、菊池は愛されクーデレになっていくわけなんですが。
やはりBLありきのムリ筋の側面は否めない…かなぁ。
まずそもそもの「成田が菊池を毛嫌いしてる」という大前提がうやむやなんですよね。「賭け」もその場だけの発言だった、で済まされてるし。
…というマイナス点もありますが、流れで読んでいるとキレイな男の悩ましい恋模様は結構萌えますよ。総合「萌」で。

0

すれ違いを乗り越えて

何度も読み返している作品です。
お仕事BLとして楽しく読ませて頂きました!

同じ建設会社で働く二人は同期なのですが、周りから犬猿の仲と知られている位仲が悪いんです。

そんな中自分を落とすという賭けの話をしているのを耳にしてしまい、ショックを受けていたところ実際に告白されてきてそこまで嫌われていたのかと正巳は大変ショックだったでしょうね。

お友達から始まる二人ですが、段々とお互いの誤解が解けて二人の仲が深まっていくのが自然な感じでした。

正巳目線で考えると、友人としての好意からいつ恋愛になったのかなとも思いますがキスされた時点で受け入れてるし入社式の時から気になっていたみたいだし、無意識にお互い好きだったのかなとも思いました!

途中は正巳が「俺の事好きになった?」と成田に聞かれて賭けの言葉の催促だと思い切なくなる展開もありましたが、成田が正巳にメロメロなのは丸わかりなので安心して読めました!

絵がとても美しいので、口絵のみだったのが残念でした。 電子でイラストありで購入したため、とても楽しみにしてましたので。

何度も読み返している位好きな作品です。

1

俺を好きになれよぉ〜(泣)!

大人の男が恋に溺れる様が読みたくて、お薦めいただいた作品です。リーマンのオフィスラブ。恋愛の部分と仕事の部分が平行して描かれて進んでいくのですが、読みやすくて面白かった。

同じ建設会社で部署が異なる菊池と成田は同期。入社式の段階で、非常に印象の悪い出会いを果たしてしまったのが運の尽き。猛烈に嫌っていた者同士が急接近するきっかけが、なんと、気にくわない相手を落とせるかどうかの「賭け」だった…?(←男の嫉妬でしょうか)

賭けの標的となった菊池も、彼を落とそうとしている成田もストレートだけれど、成田は楽勝だと踏んでいた。二人は同じ都市開発プロジェクトに携わることになり、互いの仕事ぶりを知る機会を得る。自分が持っていないものを相手に見出していく過程で、互いの人間性に惹かれ合っていく二人。でもそこには賭けが絡んでいるもんだから、意地になって素直になれない。

いやはや、反発していた者同士が俄かに秘めた欲情をぶつけるところ(しかもオフィスで…)、ツンがデレるところ、ちゃんとお仕事しているところ、大人の男BL要素を楽しませてもらいました。先生の他の作品も読んでみようかな。

プラチナ文庫って、イラスト効果もあってか、カバーの感じがすんごくキレイですね。なんかキラキラしてる。でも、小路先生のイラストが口絵のみで挿絵が一枚もなかったのがガッガリでした。そこがちょっとマイナス。。

1

設定は好きでしたが

男女ものでよくありそうですが、BLでは珍しい設定かもしれません。

自分が賭の対称にされていることを知りながら、「好きだ」と男性から言われて”おともだち”からのおつきあいを始めた2人。

あっさり言ってしまえば、そのねじれた出会いから2人がくっつくまでのあれやこれやなストーリーです。

その、あれやこれや、な部分の展開が少し弱かったかな、という印象。全体として文章の流れは悪くないのですが、お仕事上の絡みとして有能な攻めに次第に好感を抱く課程はよいとして、それが恋愛感情になるという描写が弱くリアリティを持って読めない。
それから、当て馬のように使われた社長ですが、ちょっと顛末がご都合主義でしらけてしまった。

若干設定だけで終わってしまった印象。

回想シーンで、入社式のときに自分を見つめていた男がいたな、と受けが思い出すのですが、なにか既視感があるなと思ったのは、「求愛プロセス」の冒頭でした。ほぼ同時期に出てるんですね。今作では何か印象に残るシーンでした。

2

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