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オレたちの夏、夢はキラキラして、まぶしくて、切なかった。
曖昧な言い方をしてしまいますが、たぶん多方面で話題になった作品ですよね。bl未経験の時にネットで見たり、書店で平積みされているのに手を伸ばしかけた記憶があるんです。
その時に読んだらどうだったろう・・・?凄いと感じるのは変わらないとして、もしかしたらそこでblは読まなかったかも、とも思うのです。
面白い、好き、と思う作品は多数あっても圧倒される作品というのはそれほどないものです。高い画力と突き抜けたストーリー構成、一つの到達点に達した作品を最初に読んでしまったならば、沼らしき影をぼんやり見ただけで引き返したかもしれない。それくらいの力を持った圧倒的傑作です。
主要登場人物は三人。主人公の三島、三島をいじめる桐野と夢野。表紙を見て、三島と桐野という高校生男子のラブストーリーなのかと思いきや、そんな単純な話ではありませんでした。
女子よりもかわいい三島はお母ちゃんの口紅を大切に隠し持っていたりする、女装傾向がある男子(jender bender)、夢野は三島が好きでいじめているおサルのようなガキ(でも、ハーフでイケメン)、そして桐野。桐野が一番の衝撃でした。
クールなイケメン、表紙の印象で「おっ、彼が攻めだな」などと思った彼は実は、心は女。
この桐野の真の姿を知って、私も三島と同じく驚き、これは普通のblではないのだな、と悟ったのです。
穏やかさと閉塞感が漂う田舎町を舞台に繰り広げられる、三人の男子の物語。ページを捲るとある場面では笑い、絶句し、タイプの違う三人を好きになり、気がつけば引き込まれていました。ときめきもあるけれどそれだけではない、濃密なストーリーです。
忘れてはいけないのは柳田先生ですね、くせ者の雰囲気ぷんぷんの柳田先生の魔の手が三島に忍び寄る、緊迫した場面でsideArラストです。
リアルタイムの読者でなかったことの長所は、すぐに続きが読めることでしょうか。
鼻息荒く、私は下巻、sideBを手に取りました。
シリアスな内容を、ギャグ調を交えてぐいぐい読ませてくる。
永井三郎さんすげえええ!!!って
本当に心から思いましたわ。。。
画風はきれいなんだけど、
ギャグ顔アリだし、女の子も可愛いし、
なんだか少年漫画を思わせる印象。
BLで、こんなにリアルな女の子のハダカ見れるとは
思ってもなかったよ(笑)。
パンドラの箱の中身を見られて・見せ合った後の
三島と桐野の関係性がとてもよかった。
桐野が三島に毒吐いたりしながらも、
心から心配してるのがひしひし伝わって来た。
この二人は恋ではない、なんか絆で結ばれてたんだろうな。
「普通」と「自分」の間で葛藤しながら
日々を過ごす三島・桐野、それからそこに絡んでいく夢野。
三人の家族も、タイプがそれぞれで
家族についても考えさせられてしまう。
全体のレビューはSIDE-Bの方に書いてますが、
とにかくBL読まない人にも勧めたい位
私にとって印象深い作品。
そしてAのラストはほんとにハラハラするよ…
最初は表紙や帯の煽りからヤバイ…超重そう!!それに主人公の髪型が嫌だ‼︎と敬遠していたこの漫画。でもずーーーーっと本屋で見る度気になってました。
でも、読んでみたらあら不思議。思ったよりも明るくギャグも多めのノリですらすら読めました。
主人公もあんなに嫌だった髪型が全然気にならない。てかむしろロン毛美しい…と惚れ惚れする状態に。
個人的に凄くネタバレになりますが、桐野のパンドラの箱が開いたシーンが大好きで、え!?オネェなの!?うそ!?みたいな。
レビューも何も見ていなかったので、てっきり桐野と三島のBL漫画だと思ってたんです。
どうせ関節チューして好きなことがバレて、いじめっ子×いじめられっ子の恋になるんでしょ。とか高を括っていた私。良い意味で期待を裏切られました。
そうなると、誰と誰がくっつくの??という疑問が起こり、読み進めるものの決まったCPはなさそう。
そこでやっと、この話はよくあるBL漫画とは違うんだと認識しました。
この2人が仲良くなってからは本当に面白くて、その分、Bの結末が切なくなりました。
私は桐野が凄く好きです。途中からは、三島よりも桐野がどうなるのか気になって仕方なかった。
だって三島は凄くポジティブだし、顔も女性みたいに綺麗。でも桐野は凄くカッコいいんですもん。普通のゲイなら良かったのかもしれませんが、オネェだったので、これは本当にどうしたものかと。
いっそこの2人、逆のルックスなら良かったのかもとか思ったりしました。
それとこの作家さん、ホラー描写が本当に怖いwww
先生怖すぎました(笑)イケメンショタコンとか普通のBL漫画じゃ報われることが多いのに最後まで不幸でした。
あ、これBの内容ですがあの後どうなったんでしょうか…
個人的には桐野と先生は本当にありのままの姿で幸せになって欲しかった…
タイトルに惹かれてレビューを読み、
レビューの内容に興味を抑えられず書店へ走りました。
イジメる側とイジメられる側って、
必ずなにかしらの理由があるんですよね。
すごく重たいテーマでありながら、
永井先生の絶妙にデフォルメされたギャグタッチで
妙に軽~くスルスル読ませてくれる
不思議な本でした。
主要な登場人物は4人、
イジメられている(女子よりカワイイ)三島
イジメ主犯格の桐野
先頭にたってイジメる夢野
イケメン人気教師の柳田
イジメのシーンはあるものの三島が達観しているので、
読者としては痛みをそれほど感じずに
淡々と流すことができるのかな、と。
心の声の呟きも「え?そこなの!?」と笑えたり
ただ単に暗くないというか。
そして、ついつい桐野に肩入れして読んでしまいます。
私は現実ではイジメを受けていた側ですが、
親との関係性とかがとても他人事とは思えない。
反対に三島の母ちゃんみたいな人に育てられていたら
今とは別人の私が出来上がっていたかも。
親とか周囲の大人って重要ですね。
あと柳田。
こういう教師ってリアルにいるだろうな。
本性を表に出さないだけで・・・
ただこの本を読むと、そんな人物に育ってしまったのも
過去に何かしらの出来事があったんだろうな~と
思わずにいられないのですよ。
本人ばかりを責められないというか。
BL枠を飛び越えて、
いろいろ考えさせられる内容でした。
表紙からイメージしていたものと中身がいい感じでギャップがあって面白かったです。
BLの男同士のイチャコラっていう感じではなくて性についての悩みが主なのかなって感じました。
他にもシーンによってキャラの描き方変えてくるのできちんとした絵とギャグっぽい絵のギャップがたまりません。
何より柳田先生が雰囲気でてて怖すぎます…
最後はSide-Bに続く終わり方をするのですが、これはAとBセットで買うべきです。
続きが気になるのもあるのですが、Bの方が更に深刻なストーリー展開になるのでオススメです。