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表題作剣と霧

ジエン 暗殺者・南の狼
ウー 暗殺者・北の狼

その他の収録作品

  • アイツはちょっと猟奇的(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

「俺が恋をするとしたら…その時は命がけだ」
罪人を喰らう暗殺者のジエンは獲物を追う中で、美しい遊女と出会う。
暗殺のため利用しようと近づくが、彼女の正体は同じ暗殺者で“男”のウーだった。
口説いてキスまでしてしまった商売敵の2人だったけど…!?
暗殺者×暗殺者宿命を背負う狼達は、奪うように求め合う――。
描き下ろしは大人気のちみっこ4コマ収録♥

(出版社より)

作品情報

作品名
剣と霧
著者
琥狗ハヤテ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
シリーズ
剣と霧
発売日
ISBN
9784799711484
4

(34)

(10)

萌々

(17)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
137
評価数
34
平均
4 / 5
神率
29.4%

レビュー投稿数14

中華スタイルのBL

唐の時代に繰り広げられる暗殺者たちのストーリー。
…とはいってもそれほどハードボイルド色はなく、甘めな空気感で楽しめると思います。

唐の時代、必殺仕事人的な復讐や暗殺を請け負う「狼」という名の存在。
「南」と「北」の、それぞれ相容れぬ「誇り」。
それでも惹かれてしまう恋情。
…の物語。

恋情、これ、大好物!
出会いは、同じターゲットを狙うライバルとして。
遊女に化ける方法を取る北の狼・ウーと、剣で仕留めようとする南の狼・ジエン。
遊女姿のウーに惚れたジエンは、この先もウーが気になって仕方がない…
同時にウーも、単純なジエンが危なっかしくて、サポートしたくて…
という両片想い的な展開です。
ジエンは単細胞だからウーへの好意を隠さない。一方ウーはツンデレのツン強め。そこが意外と可愛い。
2人とも鍛え上げられた肉体美がgood!

終盤、北の一族の一人、ウーを慕う女の子・ニャウがジエンの存在を疎み…という展開。
ニャウのウーへの思慕とジエンへの嫉妬心が、ウーを危機に晒す…!

…だけど、ウーはすでにジエンを選んでいるのですよね。
狼たる自らが恋をしてしまう事への自嘲がありつつも…
自分の心に忠実なウー。そんなウーは可愛いし、何より強い。
そんなジエンとウーは攻め/受け的には固定だけど、心情的にも肉体の享受する快楽の意味でも非常に対等であると思います。
そんな雄々しい2人の物語。読み応えあり、メンズラブ的充実感あり、でした。
そして続刊あります!期待!

1

北の狼、南の狼

いつも同じ二人の役者さんを使っているように思えるハヤテさんの作品。安心して読めます。今回はお得意の中華ファンタジー。忍者モノなのになぜか尻尾や耳があったような記憶に摩り替わってる(笑)あれ?狼って、別に狼に変身するわけではないのね?してもよさそうだけど。むしろしてもいいんだけど。ウーもジエンもふたりともすごく腕が立つし、オス同士って感じがたまりません。そして巻末のちびっ子4コマ漫画の可愛さのギャップがまたくせになる。

1

お!?BL武侠小説!?期待テンコモリ。

琥狗ハヤテさん、もとは朱鱶マサムネという筆名で「ネリヤカナヤ」という水滸伝の独自解釈コミックを出していた方だったんですねぇ…。
それがさらに発展したのが「メテオラ」、世界観をBLモードにしたのがこの「剣と霧」という感じでしょうか。それにしても琥狗ハヤテの世界観ってありきたりなようでそうでもない、すごーーく独特さがあって好きです。

この本のベースにあるのは、ほぼまちがいなく「武侠小説」というジャンルじゃないかな。あまり日本人にはなじみがないかもしれませんが、中国語圏の大衆小説ジャンルに「武侠小説」というのがあります。
日本風にいえば池波正太郎なんかの時代小説や中里介山の剣士モノに近いか。
超人的な強さを誇るワケありな剣士がほうぼうを彷徨う、ってな感じの大衆小説です。そうした天涯孤独な無頼の徒たちが彷徨う世界を俗に「江湖」というんだけど、このコミックの登場人物はまさにそうした江湖の民といった風です。うんうん、いいねいいね♪
成り行き上、相手を助けてそこからなんとなく腐れ縁っぽくなってしまうアバウトな展開も、いかにも武侠小説な感じです。
武侠小説って「努力・友情・勝利」ならぬ、「義侠心・友情・勝利」を軸にすすんでいくパターンがありがちではあるんですが、そのプロセスでしばしば暑苦しい「男同士の友情」がキモになってたりするので、それをちとズラしてBL化しちゃうっていうのは、いままで想像もつかなかったけれども考えてみたらアリです…思わぬ盲点を突かれた感じです。
第一巻の感触としては、「あくまでツカミです」。
武侠ストーリーとしては「いわく」や「因縁」要素がちょっと物足りないし、妖刀っぽい剣の力がまだそれほどあらわされてはいない…。かといってBLとしてはサッパリしすぎているので、これから本題に入るんでしょう(と期待)。つか、第二巻もうすぐ発売ですが、電子版と同時発売にしてくれると超うれしいです。リブレさんならやってくれそうです♡と期待しておく。
武侠小説で男女のパートナーや師弟関係にある者同志が恋愛に発展、みたいなのはよくありがちですが、お互い一匹狼のライバル同志が恋愛関係につっこむってかなり斬新なパターンなんで密か~~に楽しみです。

PS:ジエンってどういう字書くんだろ???ウーは「呉」か???とぐるんぐるん考えていたが、さっき気が付きました!!!
中国語読みすると剣は「ジェン」、霧は「ウー」と読めますね…。なぁんだ!

2

暗殺者同士の恋

来月2巻が発売されるので、読み返しました。何度読んでも面白いです。そして、琥狗ハヤテさんの描かれる、身体の肉体美が素晴らしいです。筋肉がしっかりついてるのに、セクシーでフェロモンさえ感じられます。いつも見るとウットリしてしまいます。できれば特大ポスターで欲しいぐらい…(スイマセン)

お話は、北の暗殺者のウーと南の暗殺者のジエンが仕事中に出会って、一緒に過ごす内に愛情が育っていく…という感じです。その仕事が正義の味方っぽいのも、好きな設定です。ライバル同士なのに、惹かれ合う設定もイイです。
ウーの女装姿は、ホントに男か?と思えるほど綺麗です。でも、強いです。強いけど綺麗だなんて、最高です。
ジエンは、男らしくて強いです。男臭いところがイイです。
エッチシーンでは、お互いへの愛情がダダ漏れで萌えます。

恒例の、最後のちみっこマンガには、可愛くて癒されます。ジエンの秘技は笑えるけど、ウーの趣味は危険です(笑)
2巻の発売がホント楽しみです。

4

武闘派どうしのライバル愛にウラハラ萌えv

舞台はいにしえの中国、唐の時代。
ただまあその辺は置いといて、平たく言えば、ライバル関係にあるアサシン2人(剣(ジアン)と霧(ウー))が、或る時は剣を抜いて戦い、或る時は助け合い、また或る時はくんずほつれつ・・・(萌)な、お話です。

どうやらこの国には、「北の白き狼」と「南の黒き狼」と呼ばれるアサシン集団がいるらしく、彼らに金を払えば、雇い主に代わって憎い相手の死刑を執行してくれるようで。
「狼」なる呼称は、恐らく彼らが集団ではなく基本は個人で仕事を請け負うことに由来しているんでしょう。
互いに別々の依頼主から受けた任務を遂行中、たまたま出会った「黒き狼」・ジアン(表紙絵手前)と「白き狼」・ウー(表紙絵・奥)。
ウー(受け)は絶世の美女に変装できるほどの美人。その上、めっぽう強いし、頭もいい。さらに、美女化け可能な一方で、脱いだらスゴい筋肉!
まあ、これはBLの受けにはよくあることなので、気にしない(`・ω・´)キリッ
攻めのジアンのほうは、ウーとは好対照の男くっさいタイプ。ちょっと軽率だったりもするんですが、そこはご愛嬌。
彼もまた腕っぷしが強く、そしてウーにぞっこんです。
一話完結で次々に依頼された事件を解決していく中で、時には互いに牙を剥き、その合い間合い間には
「な、なんで俺がこんなやつに抱・・・アッー・・・(振動)」
的な濡れ場が。普段クールなウーが、濡れ場になると一転してめっぽう乱れちゃいます。

自分自身が萌えるBLシチュを考えてみるに、背徳感のある設定というのがまずダントツの萌えシチュではあるのですが、こういう、表面では毒づきあいながら実は・・・というウラハラな関係性もすごく萌える!ってことを最近発見。

実はウラハラ萌えに開眼したのは、この秋に読んだ石原理さんの「バーボンとハニートースト」。(こちらはライバル関係にある探偵どうしという設定です。)
どうも、ライバル関係というシチュの中でも、個人的にアクション系がツボ。お互い丁々発止とやり合いながらも内心はウラハラにLOVEがメラメラ(炎)な、熱~い話が好きなようです(ノ´∀`*)

絵の雰囲気は、青年漫画に近いです。
アクションヒーローものの青年漫画を読みながら妄想で補っていた部分(つまり濡れ場w)が、まんま作品に織り込まれていて、なんだか痒いところを思う存分掻いてもらったような満足感。
アクションヒーロー×アクションヒーローって、不滅の萌えカプ・・・ですよね☆

3

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