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表題作恋とは呼べない (3)

名嘉真淳平 22歳 カフェのバイト(現在別居中)
津森英 27歳 恋人に振られ淳平を拾った会社員

同時収録作品しあわせなのにゃ

橘高義美・38歳 飲食店プロデュース会社の社長
目雅彦・36歳 大学心理学の准教授

その他の収録作品

  • 恋になれたら
  • Morning
  • -エピローグ-Sprong hascomeー
  • あとがき

あらすじ

過去の恋愛の傷を、互いの力を借りて乗り越えた英と淳平。
大切にしあう幸せな毎日は、あまりに過去の苦しい恋愛と違っていて、お互いへの想いが「恋」と気づくのに遅れてしまう。
二人は、相手に別の恋人が居ると勘違いし、片恋に苦しむが…。
―思い知った 彼でなければ だめなのだ―
最高のハッピーエンド♥珠玉のコラボ作。

(出版社より)

作品情報

作品名
恋とは呼べない (3)
作画
町屋はとこ 
原作
榎田尤利 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
シリーズ
愛とは言えない
発売日
ISBN
9784799712139
4.4

(69)

(40)

萌々

(21)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
303
評価数
69
平均
4.4 / 5
神率
58%

レビュー投稿数13

ありがとうやきのり!

小説のコミカライズではなく、原作付きコミックです。ただし小説の「愛とは言えない」(橘高×サガンCP)とセットで読むことで一つの作品になる仕様。3巻完結です。

いよいよと橘高×サガンと名嘉真×津森CPの四角関係が生々しいものになってしまいました。
これ最後致すまでしないやり方もあるとは思うのですけれど、榎田先生ならしますよね、うん。ここまでしたからこそ、この人ではないと気づけたのかも知れない。もっと早く気づいて欲しかったけれど、大人4人よ!しかし良い友達にはなれたようで、美しきかな友情、そして恋。読後感のとても良い作品でした。

0

なんか、すごく良かった

『恋とは呼べない』3巻にして完結編。もう、表紙からいい!
戸惑う表情を浮かべている英が書かれた1巻。
雨降りで傘をさしている二人が描かれた2巻。
そして3巻では、寄り添い、微笑みあっている淳平と英。そして後ろには虹が描かれて。
テンションが一気に上がります。

英は橘高さん。
淳平はサガン。
そのCPのほうが、居心地がよく、過去も理解しあえる。でも、それは『恋』ではない。
なんとも深いなあ、と。

4人とも精神的に大人で、悲しい過去もあって、いろいろな経験を積んでいる。そんな彼らが、時に迷いながら、間違いを犯しながら、正しいものを見つけていく彼らがとても素敵でした。
間違えたから、本当に欲しているものを見つけられたんだな、と。

切ない恋心や過去を描きながら、ほっこりするシーンあり、やきのりちゃんの可愛い姿あり、そのさじ加減が非常によかった。

そして町屋さんの作画も。
1巻と比べると格段に絵柄がきれいになっているのもあったのかもしれませんが、基本クールなサガンが時折見せる可愛らしい表情にぐっときましたし、終盤の淳平と英が結ばれるシーンの英の色っぽさにはギュンと萌えました。影の入れ方とか、体のラインの描き方がお上手だから、なのかな?

読み終えたとき、すごい読後感でちょっと放心しました。文句なく、神評価です。

8

やっと最後にホッとした・・・

勘違いとすれ違い・・・
もう、なんでだよ~とつぶやきながら読んでいました。

辛い過去の恋愛の傷を、二人で乗り越えた淳平と英。
お互いに好きだと、一番大切だとやっと気づいたはずだったのに・・・
勘違いと早とちり?から淳平は英が橘高とうまくいったのだと思い込み
あんなに幸せだった同居を解消してしまう。
自分の気持ちを伝えることもなく・・・

読んでいてもうもどかしくて仕方ありませんでした。
こんなに想いあって、大切にしていて、こんなに好きなのに
なんで他の男と寝るかな・・・(>_<)

この腕ではない・・・この胸ではない・・・
そう知りながら・・どうしようもない夜がある・・
過ちの大きさに気づき、愕然とする。
暖かい肌があった
抱きしめてくれる腕があった
零れる吐息があった
けれど・・・
『胸の中で違う人の名前を呼んでいた』
『目を閉じてその人を思い描いていた』
甘くて優しくて・・・残酷な夜だった・・・
(本編中より抜粋)

わかっていながら、そろいもそろって流されてしまった4人。
この数ページの中に、流されながらも心はもう決まっていたことが描かれています。
でも、読んでいる側とすると、すごく気持ちがわかると同時に
もうどうしようもなく、もやもやした気持ちになってしまいます。
橘高とサガンもまた同じく、こうなってしまってこそ
お互いの大切さや愛おしさに気づくことができ
本当に愛する相手のもとへ、帰るべくして帰ることができ・・・

男を見る目がない英と過去の恋愛に縛られていた淳平が
1年かかって、やっと自分の大切なものに気づく。
ずっとずっと、思い続けて苦しい思いをしてきた二人が初めて結ばれる夜は
かなり熱くてエロくて、もう読んでいて恥ずかしくなるくらい。
そして涙が出るくらい、「幸せになって良かった」・・と心から思えました。
さんざんハラハラさせられましたが、最後の最後にホッとしました。

『相手を思うと、胸が苦しくなる。この苦しみから解放されたいと思うのに、
ままならない。好きだ、という気持ちがなくならない。
考えたくないのに、考えてしまう・・・』それが恋愛だ。

この一節がすごく好きです。
1巻から3巻まで一気に読ませていただきましたが
どれにも、この様な納得させられてしまう素敵な言葉が書かれていて
日本語とは、うまく使えばこんなにも人を感動させるものなのかと
改めて感心してしまいました。
原作の榎田先生の心に響く文章と町田先生の素敵な絵で
素晴らしい作品に出会えました。

追伸・・・
このお話の中で、やきのりちゃんとても重要な役柄でしたね。
助演女優賞ものの演技でした。ぱちぱち(*^_^*)

8

高律

スズキ27さん、おはようございます。
嬉しいコメントありがとうございました。
この本もうだいぶ前に購入しておきながら
なかなか手を付けず、この土日で読み終えたところでした。
思いのほか、グッと来てしまい夜中に熱くなってしまいました。^_^;
この歳になると、だんだんこの主人公たちのような感情になることが
現実的にはほとんどなくなり・・・(涙)
すごく新鮮な気持ちにしてくれました。
だからBLはやめられないんですね(*^_^*)

スズキ27

こんにちは~*
私も数日前に読んで興奮していたところです!
本当に、文章も絵も素敵な作品ですよね。
どうやってレビューまとめようかと悩んでましたが、高律さんが言いたかったことを言ってくださったので満足です(笑)
ありがとうございました(/-\*)

猫のってかわいい

登場人物が恋愛履歴書として冒頭に収められているのですが
これ結構好きでついつい何度も見てしまう。

淳平が部屋をでていってしまい
今更ながら淳平の大きさを痛感する津森。

この作品に出てくる4人はそれぞれに過去がある。当たり前だけど。

後悔のある死。しかも
こちら側の気持ちだからこそ
自分の問題。

この作品はそれぞれのカップルが
間違った選択をしてしまう
間違っていたのだろうか。
うーん。そう表現しているので
こうかきましたが。
お互いのカップル違いで体の関係をもってしまう。

普通ならえ?と思ってしまう部分なのですが3巻まで読み進めているからこそなのか、自然と受け入れられました。

必要な出会いだったのでしょう。

1

大人という人間の狡猾、繊細さ

 1、2巻と続いて、本作の3巻目が完結巻です。
 あまりいい男に巡り会えず、だまされてしまう英、過去の恋愛の痛みを抱えながら生きている淳平、妻への責任を感じている目、そして目にアプローチするも、振り返ってはもらえない橘高。英と橘高が抱き合っているのを見た淳平は、二人のために自分が辞す覚悟で英との同居生活を解消します。さらにお互いのずれは埋まることはなく、愚か、弱い、流されると分かった上で、英も淳平も意中の人でない人と一夜を共にするのです。お互いの立場が似ているから、共感できるからこその残酷さは、読んでいて複雑な気持ちになりました。それはどこか傷の舐め合いのようでもあり、穴埋めのようでもある中で、気がつけば、こんなことをしたかったのではないと冷静な頭の中で分かっているから余計に切ないものがぐっと胸に迫ります。
 淳平が肺気胸で倒れ、病院に慌てて駆けつける英は、自分で答えを見つけているのに、「大人」という立場でそっとその場を後にしてしまうのです。大人という生き物の狡猾さを感じながらも、それを納得して受けて入れている自分もまたずるいと思いました。
 
 間違いをしながら、気づくべき時に気がつかず、気づいたときには遅すぎて、それでもどうしても彼でなくては駄目…。
 
 不器用すぎて、ある意味素直ではない二人の恋愛は、気がつけば1年経っております。
 
 本シリーズの場合、BLと呼ばれる作品とはまた何かが異なり、下手をすればどこに萌えを見いだせばよいのか分からなくもなりそうです。さらに、全巻通して、登場人物たちの台詞で状況を説明するというやり方より、モノローグを多用して、他人のような語り口で物語を進めていくやり方が大好きです。当の本人たちは渦中にいるので、自分たちのことで精一杯ですが、この語りがあったからこそ、大人の恋愛という甘くはなく、ほろ苦くて切ない世界観が成り立つのではないでしょうか?大人の恋愛は後で、胸にじんじん響きます。

2

この作品が収納されている本棚

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