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全巻通して、登場人物全員カウンセリングにブチ込みたいなって思いました。
真野未直(モンタージュの受け)
他者(攻め・三田村)への依存心が強過ぎて読んでいて心配になりましたが、二巻以降からはやたらと落ち着いていて驚きました。
親兄弟から虐待を受けて精神的に参っていたけど今は保護者が居るので落ち着いたんだろうな、と納得しました。
三田村明義(モンタージュの攻め)
警察の人が未成年と淫行って大丈夫か?って不安になりました。よく考えたら受けは18歳以上でした。ギリセーフ?なんですかね?
名執真幸(スペクトルの受け)
出会い頭に攻めを強姦した犯罪者。10代の頃に親兄弟から酷い虐待を受けて精神的にとても不安定。
攻めの強姦時は計画的でもない通りすがりの犯行であったにも関わらず、前後不覚になるまで酔わせて拘束するなど慣れたもので、多分調べれば余罪が出てくると思います。
またスペクトルで攻めを強姦するだけでは飽き足らず、その後の巻では元彼に依存して元彼カップルの不和を招くなど非常に凶悪なメンヘラです。
インセンティブの受け(平田)に「俺ってば今カレを強姦したんだよね⭐︎」って犯罪自慢した時は(早く病院に入れなきゃ…)って思いました。
真野直隆(スペクトルの攻め)
多分人格障害があるんじゃないかな?って思うくらいには人間の心が無かったんですが、性犯罪の被害者になった途端にただの変人になっていました。モンタージュのモラハラクソ野郎は何処に行ったんでしょうか…。
何故あんなドドドメンヘラが好きなのかよく分かりませんでしたが、顔が死ぬほど好みだったのかもしれません。
日比谷敦伸(インセンティブの攻め)
自尊心を凹ませない程度に甘えさせろ、負担にならない程度に世話をさせて自尊心を煽らせろ、浮気を匂わせたら嫉妬しろ、まぁ兎にも角にも都合の良い存在でいろ。という現実で彼氏にしたら一週間くらいで胃に穴が空きそうなクソ野郎です。
受けに「なんでそんなに都合の良い存在なんだよ?!」ってキレてた割には「自尊心を傷付けない程度には世話させろ」って要求してたのもクソ度が高かったです。
ただ、仕事相手兼友人のメンヘラにプライベートも侵食されるなどのパワハラ被害を受けてたのは哀れでした。
平田和典(インセンティブの受け)
ダメンズウォーカーのマゾヒスト。
多分攻めが教祖とか詐欺師だったら真っ先にカモられてたと思います。本人はマゾヒストなので幸せそうです。
とんでもないメンヘラが彼氏にパワハラした挙句、それをきっかけに彼氏と喧嘩、最後にはメンヘラから犯罪自慢されてたのは気の毒だなぁと思いました。でもマゾヒストなので攻めともメンヘラとも縁は切らないみたいです。
名執真幸の義姉
義両親とドンパチしたいが為に虐待被害者の真幸を巻き込むやべぇ奴。
ファシネイション(今巻)の一番の癌なんじゃないかな?って思いました。真幸も酷いではあるんですが、多分こいつが一番やばいです。
例えるなら、他人の家に土足でやって来て、家主がやめろと言っても「私が好きでやってることだから!」と勝手に掃除しはじめ、定期的に「こんな生ゴミ出て来た!」「見て見てこっちにはこんな虫の集まりが!」「ほら見てこのおぞましいカビの塊!」と各種ゴミを鼻先に押し付けてくるような人です。
その自覚もあるらしく、嫌がる真幸本人に「お前をダシにして姑舅を殴りたいんだよね」的なことを言い出した時は本気でやばいサイコパスなんかなって思いました。
基本的に胸糞小説とかが読みたい人向けです。
スペクトルが「攻めザマァ系」と聞いてスカッとするつもりで読んでみたら登場人物が狂ってる系の胸糞小説なので驚きました。イヤミスとか好きなので別に良いんですが、BL小説として読むのは厳しいと思ったので「中立」評価です。
「不埒なインセンティブ」の状況を、真幸側から、日比谷側から、未直側から描く短編連作集となっています。
「不埒なファシネイション」
「インセンティブ」で、日比谷にしつこくしつこく相談/愚痴を持ちかけて、日比谷x和典の仲を壊しかけた、真幸の抱えていた家族問題について。
結局は10年来ずっとくすぶっていた実家からの勘当がこじれている件です。
義姉が両親との仲を一生懸命に取り持ってくれるから、それも余計につらく。
はじめに直隆に打ち明けてこなかったので今更直隆に甘える事もできず。
兄夫婦の間の赤ちゃんの可愛らしさに、直隆をゲイの道に引き込んだ事まで後悔し。
グッチャグチャになって、日比谷にだけ泣きつき。
それが日比谷x和典の仲を壊しかけてはじめて自分の非を悟り、恋人の直隆に全てを打ち明けて…という大団円に向かいます。
確かに真幸の気持ちもわかるし、状況はキツいと思いますけどね…ちょっとウジウジが長かった!
ゲイである事は謝りたくない…その決意はそれで正しいと思う。
「不埒なテンプテイション」
「インセンティブ」で、和典と久々に会っている時にまた真幸から愚痴電話。和典が何も言わずに控えめにしている事に逆ギレした日比谷に、泣いて謝罪し部屋を飛び出して行った和典…
…のシーンからの日比谷側からの物語。
その別れの危機から脱し、和典の部屋にも招かれた日比谷。
だが日比谷が探していたモノは…?
和典への独占欲が暴走し、和典所有のオモチャにまで嫉妬する日比谷のネチっこすぎる言葉責め&お道具責めが炸裂してます。
しかし、和典は天然の名器というか感じ上手で、日比谷としては自分の方が思いっきり持ってかれてるんですね…だから余計に和典への秘密の執着が高まるという図式。
ついに和典に同居を申し込み、アノ言葉を和典に贈ります。
「不埒なアドレイション」
冒頭の「ファシネイション」にて、頑なに事情を打ち明けようとしない真幸に焦れて家を出てしまった直隆。
直隆はその後、弟である未直の家(=三田村明義のマンション)に転がり込みます。
未直も見た事もないほど弱った姿を晒す直隆ですが、さすが聞き上手の明義は大人ですね。
直隆が帰った後、2人は幸福そうに一つのベッドで…
「インセンティブ」との合わせ技で、この裏でこうなってたのか、とか一人一人の心の内などがより良くわかった所が良かったので「萌x2」で。
「不埒~」シリーズの総仕上げとも言える短編集です。一冊の65%が表題作(「~スペクトル」「~パラダイムシフト」の続編)で、直隆と真幸の同棲生活の後日談…主に真幸の家族との確執が解消されていくスタート地点までのことが描かれています。残る25%が「~インセンティブ」の後日談、10%が「~モンタージュ」の後日談という構成で、直隆と真幸シリーズのファンなら要チェック!な作品になっています。
表題作のみのレビューになってしまいますが、またも直隆に惚れ直してしまいました。何よりも誰よりも真幸のことを考えていて、変なところで強引だけれど基本的に謙虚というか、真幸のことが大切すぎて自分のやり方が正しいのかどうか常に気にしている直隆は本当に素敵な旦那様だと思います。
作品としてはシリーズ読者向けのご褒美という側面もあると思うので、評価は「萌」です。
本の厚みが悲しいくらい薄くて短編集でしたが、一つの物事が各カップル目線で読めるお話で面白かったですヾ(*´∀`*)ノ
前作の「不埒なインセンティブ」で散々迷惑かけてた真幸は何がどうなって日比谷に迷惑かけてたかというお話と、インセンティブの日比谷目線+後日談と、ファシネイションで真幸がゴタゴタしてた裏側で直隆が弟カップルの元でどうしてたかというお話が入った3部作。
インセンティブの日比谷×和典カップルが大好きなので、この本はニヤニヤが止まりませんでした\(^o^)/
表題作は直隆×真幸のお話ですが、その端々で日比谷が真幸のグダグダに巻き込まれて、真幸に対して散々キレてて、和典のコトを大切に想ってる部分が垣間見れて満足!
真幸のグダグダや名執家の面倒くさいやり取りにイライラする部分もあったけど、それよりも日比谷の言動にウキウキしちゃって真幸のイラつく部分はスルー出来ましたw
とはいえ、友達である日比谷は何故か巻き込まれてるのに、恋人の直隆が完全に蚊帳の外状態になってるのが腑に落ちなかったな。。。
直隆兄ちゃん可哀想。。。
真幸の「好きだから話せない」は全く理解出来ないです。
好きな人にこそ頼りたい、聞いて欲しい、て類の話だと思うのだけど。
うーん(ー"ー)
日比谷目線のお話はすごく良かったー!!
インセンティブでは愛されてる自信のない和典目線が最後まで続いてたから、日比谷がどれだけ和典に本気になってるのかは未知数だったので、改めて読むコトが出来て萌えが止まらなかったです+゚。*(*´∀`*)*。゚+
和典から献身的に愛されて余裕タップリかと思いきや、意外と振り回されて取り乱してる部分もあったりで、やー、、、振り回される攻めってイイですね!( ´艸`) ♪ウキウキしますw
評価は日比谷×和典に捧げて萌え×2です\(^o^)/
「不埒」シリーズ総登場の短編集です。
「不埒なファシネイション」表題作。
お兄ちゃんこと直隆×真幸カプ。
前作「不埒なパラダイムシフト」の続き。
今回ばかりは真幸(受様)の義姉に閉口しましたね。
「勘当」が正しい状態だとは思わないけれども、
なにも真幸の傷口に塩を塗るような方法を
取らんでも良かったんじゃないかと。
やーもーいんでない?と言いたくなりました。
「不埒なテンプテイション」
日比谷×和典カプ。
私、このカプ一番好き。
「不埒なインセンティブ」後半のごたごた&後日談を
日比谷(攻様)視点で。
あー、あのとき日比谷はそんな感じだったのねーというのがわかります。
日比谷はSなのかな。
でもいたぶるのは精神的なだけで、和典が「痛い」というと
途端に居心地が悪くなるんだから、ちょっと違うか。
ちょっと歪な気はしますが、やっぱりラブラブです。
「不埒なアドレイション」
明義×未直カプ。
表題作の1シーンからの出来事をこちらのカプ目線で。
未直はまだ10代なんですが、
パートナー(直隆より年上な明義)のせいかしら、
なんでこんなに枯れてんだ??
熟年夫婦の会話のようでした(苦笑)。