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お前だけに、その名を口にすることを許そう――
読みかけても何にも読む気になれなくて、何冊か目に手に取って読み始めてみたら一気にひきこまれました。
号泣です。
半分近くまで救いがないような読んでてこちらも辛くてどうなっちゃうの?これでどうやって幸せになるの?と思ったら…。
まさか鬼か悪魔のようだった龍神様が…。
そしてやっと幸せになれると思ったら…。
そんなぁ!龍神様の気持ちはわかるけど…。
そして十年間龍神様のことを忘れず一目でも会いたい一心で山に登り続ける彰。
とうとう再会!もう離れないずっとそばにいられますね。
とにかく彰が良い子で良かったです。
そんな彰だから龍神様の人間への恨みつらみを和らげて、可愛い愛しいという感情を芽生えさせて。
彰を抱っこしたり、後ろから抱きしめたり、頭を撫で髪をすいたり。
こんなにも大切な彰だから元の世界に帰してあげようと思っちゃって。
未だに村人達はちっとも変わってなくて、でも彰が怒ってくれて。龍神様ももう恨みを忘れ彰を解放して。
再会できて本当に良かった。
あの小さな白い蛇が!
真吾の子供が今も龍神様と彰を見ることができて。
何年後だろう。良かったね!
前半は非常に辛いです。
でもとても良いお話です!
激萌えしました。
人外大好きなので、それだけでも最初から期待値MAXなんですが、その期待を裏切らない面白さでした。
天涯孤独で施設育ちの受が養子縁組と騙されて行った先で待ち構えていたのは、小さな湖を守るために人間に髭を奪われて神社に封印されていた竜神でした。生贄として差し出された受は、日夜竜神とその使いである蛇に心身ともに陵辱されるんですが、これがもう何とも読んでて痛い。冒頭からぶっ放してます。
そんな痛々しい関係も、竜神の過去の話を聞いたことで受の心に変化が生まれ、竜神も受の気持ちの優しさに閉ざしていた心を開いてゆくようになります。
今までのあの辛さは何だったのという程の甘やかさ!
蛇たちも可愛いし、竜神も可愛いし、受も健気で可愛いし、この素敵な時間がずっと続けばいいのに~? と思いますけど、まあ物語的にそうはいきませんよね。
竜神と生きると決めた矢先に受を待っていた別離には涙しました。
冒頭からはとても想像できなかった竜神の優しさが沁みます……そして受が気の毒で辛い。
胸をかきむしるほどの辛い別離から10年後、竜神に会いたい一心で毎年霊峰登山していた受が、その途中土砂崩れに巻き込まれて瀕死の重傷を負ってしまったことから、ついに竜神様ご光臨。
いやもう、歓喜です。受と一緒に歓喜。待ってました。
そこからはもうめくるめく桃色パラダイスなんですが、ふたりが再会出来て本当に良かった。白蛇の子も可愛いし、もう悶える。可愛い。
最後は日本○話のオープニング映像よろしく竜神に乗って空を駆け回る受。幸せそうでなによりです。
賛否両論あるようですが、私は好きでしたね。
前半で、竜神はそれはそれは酷いことを彰にしました。よりによってあんなにいい子を脅したあげく、メチャクチャに陵辱したのは、許せないことです。
でもこの400年竜神が、とても寂しかったのであろうことは想像できます。信じていた人たちに裏切られながら、それでも村を潰すことはしなかった竜神は、やっぱり優しい人だと思うけどなぁ。そして、とても人間らしい。彰を陵辱はして出血させる事はあったけど、暴力は振るわなかったし、牢屋に入れたり手枷なんかを嵌めたりすることもなかったわけで。
人の温かさを思い出し、彰にさよならを告げるシーンは涙出ました。
10年を経て彰が竜神の元へ戻ったわけですが、なんとか不老不死になる方法はないものか。だって貴重な10年間を離れ離れに過ごしてしまったんだし。
不思議なことにこの物語では竜神より、人間である彰の方が神様っぽかったですね。まさに、紀元前なら星座になるレベル。
どんなに酷いことをされても攻めの事を考えるのが素晴らしい。
心が荒んでる自分にはちょっぴり痛いです。
この話はちょっとグロ系でもありますね。
蛇が何匹も腹の中に入ってきて目で見てわかるほどに……内側から内臓も突き上げるんです。
グロ系よりは、ホラーか……軽く怖い。でも嫌いじゃない。
最初は怖いと思っていた蛇にもだんだんと優しくなっていく彰に脱帽。
よく今まで変なおじさんに暗がり連れ込まれたりしなかったねと思いました。
彰が竜神様に名前をつけるシーンは何だか恥ずかしい。
最後まで読んだ感想はおめでたいな話だなと。
特に彰が、前半の性行為で蛇責めにあったあと、竜神様に責められて流血までしているのに……ここまで優しくなれちゃうのかと。
君は神か、仏かという優しさ。
一度くらい、憤慨してたら見方も変わりました。
きっと、私の心が荒んでるんだね。
月東湊さんの書かれる、健気な受けが好きです。健気な受けに影響されて傲慢な攻めが変わっていくのも好きです。このお話は、好みど真ん中で何度か読み返してます。
施設にいた彰は、18歳で養子にもらわれます。不思議に思いながら喜んだのも束の間、目が覚めるとそこは広い湖の浅瀬だったのです。竜神の生贄になったと知る彰の、絶望するような日々が、その時から始まります。
そして、なぜか人間を憎む竜神。
絶望の中でも、健気に生きる彰に胸を打たれます。
一生懸命な彰の態度に、だんだん心を許していく竜神。
心を分かち合えたと思った時に訪れる別れ。それが竜神の愛情だと分かっても、切なくて涙が出ます。
竜神を諦めずに努力する彰にもキュンキュンします。
寿命が違う二人には、いつか本当の別れがくるだろうけど、それまではたくさんの幸せを分かち合ってほしいです。
最後の、彰と血の繋がらない最愛の弟の話でもウルッときます。会えなくても心が繋がってる二人に心が温かくなります。