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表題作地獄の果てまで追いかける

深見呉葉(牡丹)
27歳,女装ゲイバーのオーナー
有村祐一
女性恐怖症の宅配水業担当の営業マン

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

長い髪の女に追いかけられ殺される――幼い頃から毎日のように見る悪夢が原因で、有村祐一は極度の女性恐怖症になってしまった。そんな祐一を気遣った会社の先輩に連れられ女装ホステスばかりの高級クラブへ行った祐一は、そこで恐ろしいほどの美形の男、深見呉葉と出会う。牡丹の源氏名を持つ深見はなぜか祐一を気に入り、優しく酒を勧めてくる。したたかに酔った祐一はその夜、深見に激しく抱かれてしまい…。

作品情報

作品名
地獄の果てまで追いかける
著者
宮緒葵 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778114398
3.6

(157)

(50)

萌々

(51)

(28)

中立

(8)

趣味じゃない

(20)

レビュー数
28
得点
546
評価数
157
平均
3.6 / 5
神率
31.8%

レビュー投稿数28

お互いの愛が重すぎるおふたり。

宮緒先生と言えばド執着攻め!やばい攻めと出会えるのを期待しながら拝読しました!けっこう昔の作品ですが、違和感を覚えることなくすらすら読ませられました。さすがの筆力…!

ホラーでした。

タイトルが恐ろしいな!と思っておりましたが、めちゃくちゃホラーでした。なにこれこわい。受けの祐一視点で綴られてましたが、時々攻め視点になるので悪夢にまつわるあれやこれが読者には早々にわかるのですが…。
月子、こわすぎましたね…。攻めの呉葉さんがおかしくなっていくのも納得の怖さでした。冥土で逃げ出せた彼、すごいです。
ドドドドドドド執着ヤンデレに震えながらも、女装姿でガンガンに攻める攻めの雄みに萌え、世話焼きっぷりにときめき、女関係で祐一を責める姿にひええとなりました。いやでも面白かったです!どうなるんだ!?と先が気になって一気に読んでしまいました!
互いの愛が重すぎるので、お似合いではないでしょうか!悪夢も退けたし、これからは平和な日常を送ってくれたらいいな!無理そうですけど!

0

執着が行き着く果て…

宮緒葵先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
執着 4
エロ 3
女 3
女装 2
な感じだと思います。

女装ホストクラブオーナーの呉葉さん×女性恐怖症の祐一さんのカプです。
執着女装攻めによる作品ですが、呉葉さんは所謂オネエというのではありません。女装姿の牡丹の時は女性的な口調で丁寧に喋りますが、素の的は普通に男性口調です。因みに女装姿での絡みとメイクや女性服を着てない姿での絡みもあります。

長い髪の女に殺される悪夢を毎日見るようになり、極度の女性恐怖症になってしまった祐一さん。しかし女装ホストクラブで出会った牡丹こと呉葉さんと一緒に寝るようになると悪夢を見なくなった。しかし悪夢を見なくなった理由、そしてまた悪夢を見始めてしまった原因。それが徐々に分かり出して、呉葉さんと祐一さん、それぞれの苦悩や葛藤が書かれています。

女装をする呉葉さんとは別で、祐一さんに猛烈にアプローチしてくる脇役の女性が、女性恐怖症の祐一さんじゃなくても気持ち悪いと思う様な執拗さがありました。

宮緒先生作品の攻めということで、呉葉さんの執着は言わずもがなですが、祐一さんも呉葉さんに若干執着するが、時折何かがおかしい…と疑惑や不安が過る、じわじわと侵食していくようなホラーっぽさが味わえますので、是非とも読んでほしいです。

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狂気のヤンデレ攻め

宮緒先生安定の、ヤンデレ執着、そして今回は女装攻め。

先生があとがきで「…(中略)受けをどこまでもどこまでも追いかけてくれたら最高です。」と書かれているとおり、本当にどこまでもどこまでも追いかけてきます(笑)タイトル通り。

総務の女性と曲がり角でぶつかったぐらいで、「他の女の匂いがする…」と嗅ぎ付けちゃうんですよ(犬か!!)……恐怖でしかないです。

スカートを履いた牡丹に、祐一が序盤からガンガン攻められていてゾクゾクしました。
女装には正直萌えは感じないのですが、二人の絡みは何か背徳的・官能的でゴクリ、と息を呑みました。

0

ちょっとホラー

冒頭の夢から、まずは前世?で女性から恨みを買ってて、それで女性恐怖症になったんだろうなって想像はついたんですが、まさかの受け攻め逆転(正確には、女性が攻めに、男性が受けに転嫁されてるんですが)。

女装攻めって初めて読みましたが、絶世の美女は絶世のイケメンになるんですね。
深見はめっちゃ男前でした。イラストってこういう時に最強ですよね、文字だけよりも深見の女装姿も普段の男性の姿もイメージ湧きやすい。

ストーリーとしては、執着が根本にあって、前世の怨念?を晴らそうと深みに乗り移ってしまうんですが、それを祐一の想いでもって深見から引き剥がし、二人は現世を生きるというある意味王道。しかし、そもそも深見自身が嫉妬深く独占欲強し。執着愛な人なので、結果祐一の行動は変わらず、、、、執着されまくるっていうのが良かったです。
祐一もそれで幸せなんだもんな。

ただ、、、男を手玉に取ってる牡丹に祐一が嫉妬することはもうないのかな。
お店に出ずにビジネスオーナーとしてだけ働くとかにしたら、夜は一緒にいられるんじゃ…とか現実的に思っちゃいました。

0

読み物としては面白い

個人的にはわんこ攻のイメージが強い作家さんなのですが
今回はわんこというよりも狂気的な部分が強かった。
作品としては面白いのだが、やはり根本的に女性思考的な部分が
精神面で大きいのもあり、BLとして好きかといわれると。。むーん

お話。
夢でうなされる受。いつもきまって女性に首を絞められ死んでしまう。
そのため、女性に対しての恐怖心が現実にも付きまとっている。
仕事でも、距離をとることがおおくお付き合いなんてとんでもない。
そんな受が上司に連れていかれた先で出会ったのは
とても美しい女性、の恰好をした攻だった。
女性にたいしておこった恐怖心も震えもおこらない。
むしろトキメキを覚えてしまうほどに・・・

一服もられてあれよあれよ展開なのですが
表現が秀逸。妖艶な女を演じつつ
男としての支配欲、欲求を抑えられない攻。
酔っ払い、媚薬に酔って朦朧とする受をうまく流し
身体を手に入れてしまう。

お付き合いが始まり、攻の心理面に迫っていくというお話。
タイトルが応えになるのですが
もはや狂気というか恐怖というか・・・
可愛いおんなの嫉妬というレベルではない展開を面白いと思うか
どうかが決め手かなと思います。
執着故の暴走ものは嫌いじゃないのですが、それが女視点だと萌にはつながらない。
着眼点は面白いとおもう

1

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