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表題作今宵おまえと 最終章

西島陸郎 営業職会社員
和久井保孝 百貨店販促部勤務 10年来の親友

その他の収録作品

  • あの日からおまえを

あらすじ

H&C Comics/ihr HertZシリーズ

十年間の片想いを乗り越えて、保孝の親友から恋人になった陸郎。
だけど、恋をするのは難しくて、友達のままなら我慢できたことも、
一度気持ちが溢れてしまうと、嫉妬も独占欲も止められなくなる。
好きなのに、好きだからこそ、相手を傷つけてしまう。
保孝は泣いて友達でいたいって言っていたのに……
親友で、恋人で──想いに揺れ続けるふたりが出した結論は!?

作品情報

作品名
今宵おまえと 最終章
著者
木下けい子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
今宵おまえと
発売日
ISBN
9784813030188
4

(121)

(45)

萌々

(50)

(17)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
25
得点
480
評価数
121
平均
4 / 5
神率
37.2%

レビュー投稿数25

ノンケへの片想いと、想いを寄せられる側の辛さのリアル

木下けい子先生の作品の中でも、トップ3に入るぐらい大好きな作品です。

全三作の最終章であるこちら。本当に文句なくの神評価。

最初に読んだ時は、攻めの陸郎目線で保孝の無神経さにイラッとしたり陸郎を応援する気持ちが強かったのですが。

久々に読み返してみて、いやこれ、同性で、長年親友だと思っていた相手に突然好きだと言われた方もめちゃめちゃ混乱するし大変だよな!?と。

想いをぶつけられた方の戸惑い、怒り、なんで「友達」じゃだめなんだ??という疑問や願い、そんな保孝の心の動きがリアルに丁寧に描かれています。

陸郎と保孝、どちらの気持ちにも理解できる部分と、自分勝手だな〜と憤りを感じる部分があって。

作中の保孝の「男同士の恋愛は異性との恋愛とは違って、覚悟が必要だ。」という独白が、全てを語っている気がします。

0

私的不朽の名作!

もうもう!!何度読み返したことか!
リクローの切なさが…ああああぁぁ泣ける~!

後輩当て馬くんはめんどくっさい奴なんです。
でも彼がいなきゃリクローは踏み出せなかったかもしれなくて。
だからうざ!ってなるんだけどそれなりに愛しく思ってますw
元は期待を持たせたヤスタカのせいでもあるしね。

はっきり言って最初っから最後まで地味です。
ただのリーマンで、モテモテとかキラキラとかありませんし。
でもそこがたまんないの!
木下けい子先生の作り上げた雰囲気が素晴らしい~。

彼らはそろそろ老眼鏡の相談とか始めるのかしら~なんてたまに思っちゃいますね。

1

同情と好意は紙一重なこともある

 今まで読んだ木下先生の作品の中で一番好きかも。本当に安直なシーンがまったくなくて、ノンケで親友だった同性に一方が告白した後、2人の関係性がどんな風に変化していくか、3巻に亘って丁寧に描き出されていました。どちらかがより悪く見える描き方でもなく、どちらの心情にも共感できるようになっていて、質の良いBLを読んだなぁと非常に満足です。

 保孝の隙を突いて積極的に攻めることを決めた陸郎。でも、保孝を悩ませたいわけじゃなくて。負の感情を昂らせる彼の姿を見て迷いが生じ、やはり自分は恋人にはなれないと身を引こうとする。一方で保孝は、関係が進むにつれて自分の鈍い所がより相手を傷付けていることに気付く。鈍いのは性質だから悪いことじゃないけれど、気付いた時は弁解したり、相手をフォローしたりすることも必要かもしれませんね。それはそれ、だけど、保孝が自分の好意をまったく信じないところも問題。最後は保孝の方から動き、10年分の片想いとの垣根を超える。彼の台詞が真っ直ぐで、とても印象的なシーンでした。一番の親友でありながら恋人。2人なら上手くやっていけると思います。

0

重くない名作

時々無性に読みたくなってしまう大好きな作品です。
全体的に甘さ控えめな2人の会話に、 ”いかにも男同士の友情の延長線上の恋愛” な感じがめちゃめちゃ見て取れてむずむず萌えます。いざ恋愛対象となったときのぎこちない言動や、さ~ヤるか!っていうムードのないところや、ヤッっちゃった後の照れくさい雰囲気や、どっちがどっち(攻受)問題とか!!全部大好物です。

冒頭、ヤスが今までの自分の恋愛遍歴を顧みて、、最初のセッススは正直”疲れた”(←オイ!)、その後の彼女たちとのことも、どうして始まってどうして終わったのかあんまり覚えてない、揚げ句に”自分は恋愛運がない”と結論付けるところが、もう、ダメじゃん!って感じでした。正直、この人、リクローが10年を捧げる価値はない人なんですけど、、でも10年捧げたからこそ、このダメな人がやっと、いかに自分が今までの人生で”調子こいてたか”って気づくんですよね。正直、リクローの執着愛が、ヤスを更生させたと言っても過言じゃないような気がしました。本当におめでとう!

ダメダメなヤスが、10年来の親友の本心を初めて知り、改めて自分の過去を振り返りながら、男が男を恋する気持ちは覚悟が違うと悩む場面が印象的でした。あと、リクローの上司・片瀬さんの大恋愛の教訓、押してダメなら引くは嘘!引いたら駄目、とか、リアルに心に響く名言が随所にちりばめられてるのに、肩の力を抜いて楽しめる、圧が少なくて読みやすい、名作だと思います。

1

ハラハラさせられました

最終巻です。
ついに想いが通じての…だったのに、仕事が忙しくなるタイミングや、嫉妬や言葉がキツくなったりしちゃった事によるすれ違いが生じて辛い展開でした。

保孝が自分のダメな部分に気づいて、自分から行動した時も陸郎が持ち前のヘタレさ全開だし、当て馬くんはいい感じに絡んでくるしでもうハラハラしっぱなしでした。
なんでそうなるんだよーーーって内心叫びたい気分でしたね。
結局は保孝の頑張りで、どうにかなった感じでした。
ヒヤヒヤさせやがって…。
マンションもベッドも保孝のために選んだようなものだったんだから、また友達に戻るなんて選択はしないで欲しかったな。

何はともあれ上手くいって良かったです。
10年間の友人関係がなければ上手くいってなかったと思うので、陸郎の10年間の片想いも無駄じゃなかったんだろうなって思いました。

1

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