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一巻で周囲環境はわかったけど、でもってどうなるの?というところで、すんなり気持ちを伝え合って、結ばれる結末。
正直…もの足りませんでした。
これで終わってたら、多分趣味じゃない、、、、
が、私の萌は同時収録されているお兄ちゃんのお話。
「もし、恋だとして」
の方。コレが壺にハマりました。
お兄ちゃんのネガティブな自虐心、嫉妬心、しかし真摯にやってきたから仕事も信頼されて評価されている。そんな彼が部下から告白されて付き合うことに。
しかし、弟に対する劣等感はカンタンに拭い去れず、しかも部下の爽太の想いを自分勝手に、自分の自尊心のために利用しようとしていることに悩んで別れを言い出す。
爽太とのやり取りで、お兄ちゃんは満たされるのです!
このやりとりが萌!
このお兄ちゃん部分をみっと掘り下げて欲しかったかも〜
やれやれ。羽賀がかわいいかわいい。
「アンタなんか大嫌いだ」とぶりぶり怒っていたけれど、ずっと安藤のことを考えてすねちゃって。
なんとか仲直りして、初めてできたお友だちと遊ぶのが楽しいと思うの、なんてかわいらしい。
まだふっきれていなかった安藤が突然の一ちゃん来訪にあんな顔しても、めげずに帰らずにいてよかった。
で、ぬれぎぬで恋愛記事を書かれて、それを安藤に信じられるのが嫌だと、そこで自分の気持ちに気づくくだりもかわいかった。
(すみません、もう、一ちゃんがかわいいとしか感想出てこなくてw)
初めて安藤をほしいと思って、ぽろぼろ泣いちゃうのもかわいい。
「友達だけじゃいやだ…っ」
はぁ〜かわいいですね。
心臓の音がすごくて
「…俺 も…し 死ぬかもしれない…」
はぁ〜かわいい。こんなん誰でも、きゅうぅううんっですよねw
ギャップ萌えか!!
ツンデレの典型か!!
(大喜び)
最初から女の子みたいにかわいいのは萌えないんですが、ちゃんとメンズで美形で無愛想なキャラがこうなっちゃうのが!!
はちゃめちゃにかわいいんですよね〜。
安藤がメロメロになるのがわかる。
私はどうやら攻めが好みのタイプなことが多いのですが、翅賀のように好みの受けに出会うととてもうれしい。
あとがきで、先生が担当さんに「ぶっとばしますよ?」と言われたとあり、笑ってしまいましたw
◆さよなら、愛しのマイフレンド(表題作)
前巻よりはずっと引き込まれました。安藤の方から距離を置かれたことで、今までは見えていなかった自分の気持ちが徐々に表面化してきた羽賀。ゲイでもなく、そもそも友達という存在にすら疎かった彼。そこで初めて友人になれたと思った安藤から突然告白されたわけですから、戸惑うのも当然だったと思うんです。でも、距離を置かれると寂しくて。安藤が自分を差し置いて他の人間と親しくしたり、自分の色恋沙汰を誤解されたりするのも嫌で。なんだ、自分も恋愛的な意味で惚れていたのか、と気付く。友人としての好意がないわけではなく、友人としても恋愛の相手としても好きになった、ということなんでしょうね。感情をありのまま吐き出す羽賀を見れたのが嬉しかったです。
◆もし、恋だとして~さよなら、愛しのマイフレンド~
羽賀の兄である真のストーリー。弟と比べられ家族に期待されなかったことがいまだにコンプレックスの真ですが、会社では仕事もよくできるし、硬派な雰囲気がとても魅力的で、序盤でこのキャラ好き!と思わせてくれました。部下の水沢は、まさに年下ワンコ攻めの王道といった感じ。いつまでも弟への劣等感が消えない真に、根気よく自分の気持ちを伝え続けるところに好感が持てました。
まさかの当て馬が年上女性とはね。仕事でも付き合ったことのある女優とのスキャンダルを写真週刊誌に撮られることで、傷付くハジメが一番気にしたのは…。
何事にも感情を露わにする事の無かったハジメが初めて抱く感情。友達として付き合うと心に決めた達緒の隠しきれない恋情。
達緒とは友達でいいと思っていたハジメが初めて自分の気持ちに気づく。この気持ちは「友達だけじゃいやだ…っ!」「さよなら、愛しのマイフレンド」というタイトルは、「別れ」では無くて。友達以上の関係になる二人の門出的な言葉だったのですね。(紛らわしい。)短いストーリーの中で、脱力した寂しげな(でも色っぽいけどねー!)ハジメの表情が泣いたり、笑ったり、怒ったり、と豊かになっていくところに萌えます。表紙の笑顔もとっても素敵ですよね。
同時収録はなんと‼︎ スピンオフです。ハジメの兄、真の物語。ハジメが出来の良い子で望む前に何もかもが手に入った事で、感情の乏しい子になっていったように。そんなハジメと比較されて育った真はコンプレックスにがんじがらめになっていて。そんな真にも変われるチャンスがやって来ます。自分が傷つきたく無いからと、歩み寄って来た水沢をはねつけ、拒絶するのだが。「俺の気持ち、信じてよ…」と、水沢はちゃんと受け止めるんですねー。男前!そういう気持ちを持つ事で、コンプレックスの元凶であったハジメとも和解の様なものを見せます。クールな真が心からの笑顔を見せるラストがいい!どちらの物語も笑顔で締めくくられていて、とってもほのぼのします。母親の口癖のせいで、飼っているインコが「ハジメ、イイコネ!」「ハジメ、カワイイ!」としか言わないのに、真にしか懐いて無いのが可愛いです。ふっくりしていて、真に頬寄せてるとことか。水沢の当面のライバルはきっとこのインコです。
1、2巻まとめの感想です。
人嫌いで無神経な事を平気で言い放つ受けに対して、そんなんじゃ絶対この先やってけねーから俺が友達になってやる!と無理やり友達付き合いを始めます。
お友達のはずが、受けが思っていたよりも意外とガキ臭いとこが可愛く思い始めたり、そういうところは自分しか知らないんだ…という優越感を抱いたりするところから友情とは違う感情を抱き始めた攻め。
そして告白しちゃうんだけど、それを聞いて混乱した受けは告白は無かった事にして欲しい…と告げて。
拒絶というか受けは人とまともに接した経験がないから、告白を断っても「普通のいい友達」に戻れると思っているんだけど、当然そんな元どおりになるわけもなく…というのが一巻。
正直一巻では、友達付き合いを強制する攻めのノリについていけないところもあったんだけど、友達付き合いは続けたいという受けのために辛い気持ちを隠しながら笑って「好きだと思ったのは俺の勘違いだった」と告げる攻めがいいヤツだなぁと思いました。もう以前のようなノリで接してくれるはずと受けは期待してるんだけど、もちろん攻めは何でもないように振る舞えるはずもなく…。
受けは、恋人どころか友人もいなかったので相手の機微どころか自分の心の機微にも疎すぎて、自分の中で揺れ動く感情がなんなのか全く見極めがついていない。
だけどそんな時に元セフレ(女優)とのキスをゴシップ誌にすっぱ抜かれて、攻めにそれを見られたらどう思われるだろうか、嫌われたくない…と焦るんです。
そして言い訳をしに家へ押しかけて行くんだけどここからが良かったなぁ。
辛い気持ちを隠しながらもなんでもない風に「お前に好きな子ができたら応援するよ。」と言う攻め。それを聞いて初めて自分から欲しいと思ったものは、攻めの存在だったと気づいた受けが流す涙にやられたわ…。
そしてその後、繰り出される怒涛の攻撃「俺はアンタがほしい…ほしい…っ」「アンタの全部がほしい時 俺はどうすればいいんだよ…っ」「友達だけじゃいやだ…っ」
ローテンション&無表情だった受けが、このシーンではクシャクシャに泣いて縋って言うんだから破壊力がすごいわ。実に美味しゅうございました。ごちそうさまです!
【もし、恋だとして~さよなら、愛しのマイフレンド~】
わんこリーマン×仕事ができるクールなリーマン
表題作のスピンオフで表題作の受けの兄が登場。
幼い頃から綺麗で周囲から可愛がられた弟に対してコンプレックスを抱いて育った兄。自己肯定感が低くて、自分に対して真っ直ぐに突き進んでくれるわんこの愛を利用しているつもりだったのに、どんどん好きになる気持ちが怖くて、やがて失う事になるなら自分から手放そうと自己保身のために別れ話を切り出しちゃう…。
わんこが一喜一憂したり、傷ついたりポロポロ泣いたりと実に表情豊かなところが好き。そして何とも不器用な兄(受け)にも萌えました。