変態科学者(マッドサイエンティスト)×貧乏神主の特濃スウィート・ラブ!!

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表題作神の庭で恋萌ゆる

犀川尚啓
28歳,大手製薬会社社長の三男坊で広報課長
真木綾人
26歳,大学院生に通う神社の跡取り兼任宮司

その他の収録作品

  • 神の庭で愛薫る
  • あとがき

あらすじ

貧乏神社の跡取りである綾人(あやと)は、先輩の結婚式で華やかな美貌を持つ製薬会社の御曹司・犀川(さいかわ)に出会い、口説かれる。
その場では誘いを拒んだものの、ヤクザから乱暴な借金の取り立てを受けて窮地に追いこまれ、犀川に会いに行く。
そして、金銭的援助と引き換えに、性奴隷になる契約を持ちかけた。
綾人の申し出を優しく微笑んで受け入れてくれた犀川には、実は少し変わった趣味があり……?

作品情報

作品名
神の庭で恋萌ゆる
著者
鳥谷しず 
イラスト
宝井さき 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523342
3.3

(34)

(4)

萌々

(14)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
10
得点
110
評価数
34
平均
3.3 / 5
神率
11.8%

レビュー投稿数10

攻めの紳士っぷりが素敵

貧乏神社の跡取り綾人は叔父の借金返済のため、先輩の結婚式で知り合ったばかりの犀川の性奴隷になることを決意。雑な扱いを覚悟してたのに犀川は甘くて優しい、神社再興のために造園の手伝いもしてくれて…なんで優しいの?そこまでしてくれるの?勘違いしちゃうと戸惑うズレた受けとひたすらに紳士な攻め、鉄板!!神社や花の趣も風流で、そのあたりの描写も面白かったです。

マッドサイエンティストというほどかな?と変態度は低めに感じたけど、綾人も少しおかしい…と思う発言は多々あり。宝石のようだ、とせー液にご執心。ありとあらゆる賛辞の仕方!!うっとりする姿は十分に変態かも。

犀川が結婚する…と勘違いして、飽きられないないよう一生懸命勉強して、自慰をお披露目。自ら陰嚢揺らしちゃうの可愛いはずなのに必死すぎて辛い辛い…その異変に気づいて優しく諭す犀川はやっぱり紳士!

印象的だったのは受けのtnkぷるんぷるん描写。たびたび登場して、揺れてる!揺らされてる!と感動してしまいました。

2

攻めが素敵!

「変態科学者(マッドサイエンティスト)×貧乏神主の特濃スウィート・ラブ!」とあるので、さぞやあれこれ変態的な実験をされてしまうんだろうと思ってましたが、そういう変態度はほとんどナシ。
それどころか、紳士的でかなり素敵!!

攻めの犀川は製薬会社の御曹司なので、普段は仕立ての良い三揃いスーツをパリッと着こなしている。
だけど植物や花が好きで造園が趣味なので、作業着で土まみれになりながら、せっせと綾人の神社の庭仕事に精をだすんです。
その気取らないところにキュンとなる。

おまけに、料理上手。最高。
そのうえ、バイオリンもお上手ときた日には……。
なんなのこの人。

受けの綾人は、叔父がこしらえた借金の金策に困り、知り合ったばかりの犀川が製薬会社のボンボンであることを思い出して、性奴隷になるからお金を援助して欲しいと持ちかけるんですね。
で、犀川はマッドサイエンティストだと噂されているので、童貞処女だけど性奴隷としてどんな扱いをされても耐えてみせます!!と決意してたのに、犀川とのエッチは甘くて優しくて……。

犀川は、綾人の精液を愛するゆえに「溶けた宝石みたいにきらきら輝いていて綺麗」「きらきらした真珠色の精液」だの変態ちっくで妙な語彙力を発揮してるところが好き。



2

こういう『鳥谷節』が大好物です

「キターーーー!」っていう感じです。
これぞ鳥谷節。
2013年頃からなのでしょうかね?鳥谷さんの『登場人物が散々予想外の行動を行い、全速力であらぬ方向に突っ走って行ってしまう』という離れ業が冴えてくるのは。
今作はとことんそんな感じです。
もう読んでいて楽しいったらないの。
ウフウフしてしまうの。

あまりよく知らない、でも(ひょっとしたら)自分に好意を持ってくれるかもしれない相手から大金を借りる必要に迫られた時に、何故「性奴隷になろう」と思っちゃうんでしょう?
綾人くんの思考回路が解りません。
あまりにも解らないので、もうそこから可笑しくてたまりません。
本当にそんなことがあったのなら悲惨で目も当てられないはずなのですけれど、鳥谷さんが今作で取った文体が「本当にそんなことはあろうはずもない」と雄弁に語ってくれているんですよね。
だから安心して笑える。

犀川の態度も悪いんですよ。
読者には「綾人くんにメロメロ」ということが解るのですけれど、もし自分が綾人くんの立場だったらやっぱり解らなかったんじゃないかと思うのですね。何たって「自分は性奴隷だ」と思っているわけですから。「性奴隷のくせに何を思いあがったことを」って思う方が自然と言えば自然。

かくて通常では起こりえない誤解やすれ違いが生まれ、私たちはその『悲劇の皮を被った大喜劇』を高みで見物することが出来るという……もう楽しくてしょうがない。

一途で真面目が裏目裏目に出てしまう『不憫可愛い』綾人くんと、ええとこのボンらしくおっとりしているくせに変態臭の強い、まさしく『変態紳士』の犀川の組み合わせ。
トンチキ大好きな私が萌えを感じないことなど在り得ません。

2

変態紳士さん攻めは良かった

神社の長男で神主の綾人と大会社の御曹司の犀川

母親似の美しい受けと男らしくて美しい攻めのカップル。BLらしいですね!

綾人の高校時代の尊敬する先輩の友人の結婚式の三次会で出会います。王様ゲームでベロチューって。30分付き合ってとか初対面の印象は最悪です。

綾人の叔父の多額の借金を1日で返済しないといけなくなり、綾人は犀川にお金を借りる条件に性奴隷になることをもちかけます。
ここで、はぁ?という感じですがずっと犀川は紳士でした。
犀川はマッドサイエンティストと呼ばれていますが単に自分の植物園が作りたくてその植物の研究をしてるだけ。変態と何回も出てきますが愛する綾人の精液が好きなだけ。

このお話で色々何回かその設定いる?どこでいかされてる?と思いました。
性奴隷扱いは一度もなく犀川はずっと紳士で綾人によくしてくれますし両片思いでわりとすぐ両思いになります。

神の庭で愛薫るで綾人の弟が絡んですれ違いますが綾人の犀川への逆プロポーズから、綾人の弟も神社を継ぎたいことがわかり跡取り問題も解決して大団円に。

性奴隷から恋人になってプロポーズを3ヶ月保留して2週間すれ違ってプロポーズ承諾。あんまりハラハラやドキドキもなくところどころで、で?という感想ばかりでした。何度も読むのがくじけそうになりました。

犀川が紳士で綾人を大切に思ってるところが一番良かったです。

1

私の中の攻め様ランキングTOP3!!にランクイン!!

鳥谷先生の作品大好きです!!!大好きすぎてなかなかレビューが書けません。

ということで、今回鳥谷先生の作品をレビューするのは初となります。

鳥谷先生の作品は、基本、攻め様がハイスペックで、変態だけどモテるタイプで、だけど受け様にとてつもなく執着していて、なんだかんだ優しくて、甘々で・・・と、私の理想の攻め様条件を十分すぎるほどに満たしている方たちが多くて、もう読んでいるだけで幸せなんです。
しかも受け様が(実は綺麗だったり、かわいかったりするのだけれでも)自分に自信が持てなくて、冴えない・・・というキャラで、そんな受け様が王子様のような攻め様に思いっきり愛されて・・・という王道のシンデレラストーリーで思いっきり萌えさせてくれます。

今作の攻め様はそんな中でも、私的にはパーフェクトな攻め様!!!
私の中の攻め様ランキングのTOP3に入っている攻め様です。
(ちなみにTOP3は今のところ横並び。1位から3位のランキングはまだつけられていません)

こんなに素敵な攻め様に愛される受け様が羨ましい・・・

ひたすら萌えて、さらには幸せな気持にもしてくれる、そんな作品です。

3

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