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表題作御曹司は初恋を捧ぐ

伊吹晴人,29歳,親会社の販売課社員
坂浦江利也,26歳,会社の御曹司で子会社の社長

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大起業坂浦開発の御曹司・江利也はその類稀な美貌ゆえに幼い頃から溺愛されて育った、まさに深窓のご令息。坂浦インテリアの社長だが、実務は優秀な椎名に任せて自ら「お飾り」に甘んじている。世間知らずな上に何事にも欲のない江利也だったが、本社の営業マン・伊吹晴人に一目惚れ! 初心な江利也は伊吹を食事に誘うが、野心家の伊吹はベッドの相手として選ばれたと思い込み??!?

作品情報

作品名
御曹司は初恋を捧ぐ
著者
名倉和希 
イラスト
水貴はすの 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861346620
3.5

(38)

(9)

萌々

(8)

(17)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
129
評価数
38
平均
3.5 / 5
神率
23.7%

レビュー投稿数9

タイトルまんまだけど‥ꔛ‬♡˒˒

美貌に恵まれ家族に溺愛され過保護に育てられ浮世離れした江利也が純粋で可愛い。

初恋の割に猪突猛進で本社社員の伊吹に慣れてると思われるのは気の毒だった。
順調に進んでると思いきや伊吹には葛藤が…身分差ありすぎだし悩むの当然。問題が起こった事で尚更違いを実感したよね、江利也への八つ当たりは褒められないけど。
そこからの江利也の頑張りは拍手、叔父に関しては反吐が出るけど、そこまでしても助けたい江利也の必死さに感動する。
自分の気持ちに気づいた伊吹も頑張った!

叔父には痛い目あってほしかったけどラブラブな2人に安堵。楽しく読めました。

1

箱入り息子の一人立ち

天使のような美貌の持ち主、江利也は、親族じゅうの愛情を受けて育った箱入り息子。

美貌の末っ子の為に祖父も父も兄たちも、配慮を巡らす。
兄が配慮して、江利也に子会社の経営を任せている。

企画で知り合った本社の伊沢に江利也は夢中になる。
江利也の純真な思考を理解できない、一般人の伊沢は、最初、江利也の好意を利用する。
でも江利也はそれでも嬉しかった。

叔父の邪なセクハラから江利也を守るために伊沢がホテルへ乗り込む、解決してハピエン。

・・昔の名倉先生の作品は、単純。

0

金持ち喧嘩せず

……っていう諺をね、思い出したんですよ、読み終わった後に。
確かに、けた違いの御曹司(しかも激しい美形)って江利也みたいになっちゃうかもしれない。
自分の言動が周りに与える影響が大きすぎるので感情表現が慎ましやかになったり、何もしなくても必要以上のものが手に入るので何かに夢中になることがなかったり。
何と言っても、人と争う必要がないので意地悪じゃないし狡くない。そして、人に気づかいをしないし、自分の行動や要求の理由を説明しない。
つまり、何考えているか良く解らないけれど、本質はとてもピュアなんですよ。

江利也は伊吹に一目ぼれをします。
初恋です。
今まで何一つ夢中になったことのない御曹司が、その恋に夢中になるさまはとてもとても可愛らしい。
そして、仕事で成果を上げて花形部署に異動したいという野心を持っている伊吹を見ているうちに、自分も仕事に前向きになったりするんです。
なんていじらしい。
このお話のキモは、こんな江利也を愛でることなんだと思うんです。
もうとにかくかわいじらしい!
でもぬけてて笑える!

庶民でちょっぴりがさつな伊吹は江利也に食事に誘われ(ちょっとした勘違いの結果として)体を重ねることになって、他人が見たら明らかな恋人ポジションについても「自分とは単なる遊びだ」って思っちゃうんですよ。「自分の価値はそんなもんだ」「捨てられてみじめな思いをしたくない」って思っているからですね。

ある事件があって、江利也は伊吹が自分のことを恋人だと思っていないことに気づかされます。
ここからの江利也が凄いんだ、このお話。
頑張りすぎて、ちょっとばかり脱線気味のところもあったんですが、私はここからの展開に結構感動した。
『必要は発明の母』なんだけれども、それと同じように『成長の土壌は真摯な恋』なんだと思ったんですよ。

お話の進み方はほんのちょっとばかりトンチキがかっていますが、頑張る登場人物を手に汗握って応援する立場にストンと落ちる読書スタイルはBLの王道だと思いましたです。

2

お坊っちゃまの浮世離れしたアプローチ

野心家のリーマン×純粋培養な御曹司

純粋培養な御曹司が一目惚れしてしまい、彼の心を射止めるためにあれこれ頑張るんだけど、なにしろ世間知らずなお坊ちゃまゆえにアプローチの仕方が浮世離れしていて面白かった。

溺愛されて育ち、ただそこにいるだけで周りの人が何でもやってくれるもんだから、今まで自分から何かしようと思った事がなかった彼が、恋に落ちて初めて自分から動き始める様子に思わず応援したくなる。
それがズレた行動だとしても。
(某K氏を思い出した)

そんな江利也に一目惚れされてしまった伊吹は、社長から溺愛されている末息子である江利也のご機嫌を損ねたら出世に差し支えると考え、打算的に関係を始めるのだけど、それを江利也は「恋人同士になれた」と勘違いして……。あぁ。

ズレズレっぷりに時々心痛めながらも、さらりと楽しく読めました。

願わくば、ヒヒ爺の田名瀬に完全鉄槌が下されるところまで読みたかったな。

1

箱入り御曹司の初恋と成長物語

一途で箱入りな御曹司の初恋と成長物語ですね。

江利也が本当に世間知らずで箱入りでお飾り社長でどうなるの?と思いつつ読みました。

親会社の社員伊吹にひかれて近付きたくてちょっと変わったアプローチをして。

伊吹が勘違いしてそのまま噛み合わないまま初体験をしてしまうのがなんとも。江利也に感情移入してるこちらとしては辛い。
その後も江利也は初恋に浮かれて、また伊吹も自分を好きでいてくれると思って、伊吹の軽い提案に即効でマンションを買ったり。
プレゼント攻勢も本当にただあげたいだけなんですよね。裏がなくて真っ直ぐで。

伊吹も調子に乗って変な要求をするわけではないのですが、江利也の事を誤解したままで辛かった!
でも江利也は幸せで成長して。

モデルルーム事件の後の伊吹の言葉酷かったです。本音も混じってますよね。
なのに江利也は伊吹の為に…。

気色の悪い叔父さんから伊吹に助けられて想いを告げられ。伊吹は認めようとしなかったけど嫉妬や独占欲だけじゃなく江利也を愛し始めていたんですね。それが確信に変わり。

その後の社長のお父さんと伊吹の対面も途中からはどこの馬の骨に大事な息子を奪われるんだ状態で笑えました。

欲を言えばもっと早く伊吹に江利也を愛して欲しかった。江利也が健気で一途で尽くして、それなのに伊吹は何も感じずでセフレ?感覚で読んでるこちらは寂しかったです。
でもどれもそれも江利也の成長と伊吹の気持ちを自覚するための必要な出来事と時間だったんでしょうが。

波瀾万丈色々ありましたが、名倉さんらしく悪者は叔父さんだけで基本いい人ばかりでした。
ただ伊吹の態度がなあ。残念です。いや、ハッピーエンドで良かったんですけど引っ張りすぎられて最後の甘々だけでは納得いかない気持ちも。

1

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