ボタンを押すと即立ち読みできます!
サウナで出会った長距離運転手がトラックでバックしまーすなんて、この2人が主役の作品も見たい。しかしそれは叶わない。羽生山先生に思いを馳せつつ読みました。
もみじ饅頭とわがまま子猫ちゃんと最高にかっこいい兄貴のロードムービー作品です。
マシンガントークでいじらしいむっちり可愛子ちゃんと男気溢れる男の中の男…「僕の先輩」と同じ、羽生山先生が描けば勝ち確定の組み合わせです。
ラスト、完結らしい完結ではありません。普段ならそういう作品は全く好みではないけど、永遠に羽生山先生の余韻に浸っていられるというか、終わらない悲しさと喜びを感じられるというか…センチメンタル〜
昨日先生のご命日であったとのことで、遅ればせながらこちらを読みました。
先生の作品にはどれも愛がありますね。
ちょっとしたセリフやモノローグで、誰もが抱えるような寂しさや孤独が語られもするけれども、それがあっての人とのつながり、ということを描かれているような気がします。
先生の視点がいつもやさしい。愛に溢れている。
キャラもみんないい奴で。いろいろあるけど健気にがんばっている姿に胸を打たれます。
今作はとにかくヒデがかっこいい。
「僕の先輩」の先輩のごとく。
ぶっきらぼうだけど、男気あって、やさしい。惚れてまうやろ〜♡なくらい。
ヒデのトラックにさくらとトミーが乗ることになり出発する場面は、ロードムービーの冒頭のシーンのようでテンションが上がりました(ロードムービー好きなので)
好きなシーンはたくさんありますが、中でもキスシーンがめちゃくちゃよかったです。
あのシチュエーションで、あの流れで、無言で。しびれました。
ヒデが意外にも面倒見が良く、トラック仲間から慕われまくっているの、ラストにつながるんですね。
最高のハピエンで、一本のロードムービーの名作を観たような読後感です。先生ありがとうございます!!という気持ち。
ちなみに、毎作思うのですが、先生が描かれる裸体がめっちゃタイプです。筋肉のつき具合がちょうどいい。どストライクで、見ていてうれしくなります。
それと、普段はバッチリ決めているリーゼントもいいですが、その分、髪がおりている時の色気の半端なさも大好きです。
あと、エラ・フィッツジェラルドが渋いですね。そんなに詳しくないですが、何曲か聴いたことがあります。私も古い曲好きです。
この本は、外食でフラッと入ったお蕎麦屋さんに置いていたので、読みました。そのあと、電子版を買いました。
主人公の、トラック運転手のヒデさんは、魅力的。
嘘だと分かっても、騙されてあげる度量の大きな所がスバラシイ、本人が言いたくなるまで触れない、こういう包容力豊かな人になりたい。
一緒に乗せてあげた中途半端な二人も、夫々新しい生き方を見つけることが出来たのも、ヒデさんの御蔭。
財布をスル悪癖持ちのゲイの朝倉さんも、生き直すことが出来そう。
夫々のキャラは、そんなに美しくない、なんとなく江戸時代の浮世絵風の画風です。それが、読んでいるうちに、画面の中で生き生きと躍動して見えてくるのが不思議です。デッサンがしっかりしているせいかな?ぼかしを活かした遠近法や小回りとか、独特の技法を持っているように感じます。
著者の訃報を知り、読み直しました。続きをもう読めないのが残念です。
2014年作品
すごく好きで数えきれないほど再読
ともかくトラック野郎のヒデさん(攻)が
カッコよくてカッコよくて男前でカッコいい…
ホントたぶん老若男女が惚れる攻め
アニキと呼ばれ慕われるのもよく分かる
私もアニキと呼びたい←
たぶん攻私史上腐女子歴の中で最高ランクの攻
訳アリっぽいさくらさんと
兄ちゃんと喧嘩して家出中のトミーと
三人で荷物を運ぶ旅をする
出会いと別れにホロっとさせられるし
クスッとも笑わされる、本当に秀作ってこういうものを言う
Hは最後の方にものすっごい色っぽいのが来ます
空を背にした裸のヒデさん…あああ///(語彙消失)
BLとしての萌えが追いついてきたのが終盤だったのでこの評価にしましたが、ストーリーや演出は素晴らしく、きらきら輝く大人の青春を読んでいるような気分でした。羽生山先生作品の中で、『晴れときどき、わかば荘』と同じくらい読み応えがあり面白い!と感じた作品です。まずはやはり、攻めでトラック運転手のヒデが本当に器の大きいキャラで、魅力的なんですよね。これは皆が甘えたくなる理由も分かる。話し方は淡々としていて面倒事を抱え込むのは御免という態度をとりつつも、なんだかんだ引き受けてしまったり、根本的な部分に温かい心を持っているのが隠しきれず滲み出ているようなキャラなんです。
そんなヒデのトラックで束の間の夢を見せてもらう朝倉は、卑屈さが開き直ったような性格で、明け透けで憎めないけれどどこか常に寂しさを漂わせているようなキャラ。彼の回想を読むと、自業自得でしょという展開も多く、けっして悲愴で理不尽な目にばかり遭ってきたというわけではないんです。意外と図太さを持っているところも、受けとしては珍しく興味深かったですね。ヒデの同僚の弟・トミーも間に挟んだトラックの旅で、朝倉が初めて自分らしく生きる楽しさに触れていく。その流れがとても気持ち良かったです。ヒデと朝倉が絡み合うシーンが少なかったのが残念ですが、満足感は十分得られました。