おまけ付きRenta!限定版
天狗に妖狐、不知火、龍、妖刀――あやかし達と結ぶ絆!BLお伽譚!
人外御伽話BL短編集。
どのお話もかわいいしかっこいいし絵がきれいです。ほっこりユーモアがあるのもとてもいい。
特に好きなのは
⚪︎海底まで
不知火の人型がかっこよかった。2人の関係性がだんだんおもしろくなっていきニマニマしました。
⚪︎きつねのうどん
お狐さまの正体がバレてきて周りの人たちの心の声のツッコミがおもしろい。
妖たちがきつねうどんを気に入る姿もかわいかったです。
⚪︎龍の秘薬
このお話がいちばん好きでした。
龍神さまがかっこいいし、龍神さまが士を気に入り、士もそうである感じがとてもいい。ちよっとした表情やセリフで伝わりますね。
龍神さまが尻尾で士をぐるぐる巻きにしたり、雲で送り届けてあげる愛情表現がかわいいし絵がすばらしい。
「無欲とは時に暗愚 しかし至高の美徳 それを持つ者は尊い」は名言ですね。
あとがきの解説もおもしろくありがたいです。
人と人ならざるもののお話、全五作品。
登場するのは作品ごとに、産土神、海神、狐、付喪神、龍。多種多様な人ならざるものが登場します。
幸せなお話から切ないお話まで色々と詰まった短編集でした。
作家さんの絵柄と御伽というテーマとても良く合っており、絵からも御伽噺らしさが感じられて良かったです。
どのお話もとても綺麗にまとまったショートストーリーかつ、短さからも御伽噺らしさを感じることができ、読後の満足度がとても高かったです。
全体を通して一つの作品集(童話集)を読んだような満足感がありました。
思ったよりお話に読み応えがあってよかった。星3.5ぐらいです。
タイトルの通り、もふ度の高いあやかし達と人間のかかわりを描いたオムニバス形式の短編集です。
人間に恋してしまった刀や、つくも神。
特に、冒頭のお話は、よい土を求めて山に来た陶芸家と、青磁色の髪をした山の守り神のカップルで、陶芸家の命である腕を与えて自分は昇華してしまう神がせつなかった。
短くともきちんと起承転結があり読後心を揺さぶられる物語でした。
いずれのカップルもよかったです。
たとえ死後の世界であっても幸せになって欲しいですね。
琥狗ハヤテ先生の素敵な部分がたくさん詰まった最高傑作。
全て人外の5作品と、ちみ絵でのそれぞれの後日譚という構成。
人外/神という存在と人間との交歓を「お伽話」的な体裁で描きます。
「碧き風の詩」
山に住み、陶芸をする伊吹を好ましく想う山の守り神・天狗のしらかぜ。
ある日、青磁の色が出る土を求めて山の奥に分け入る伊吹の頭上に落石が!
思わず風をおこすしらかぜだが、伊吹は大切な腕に大怪我を負う…
人との時間に気を取られていた事を戒めと受け取ったしらかぜのとる行動は?
2人の「恋」的な何かは終わってしまったけれど、想い合う心はいつまでも…
「海底まで」(みなぞこまで)
遠洋まで魚を獲りにくる人間に怒り、漁人を海に引きずり込む大いなる海の番人「不知火」。
1人の海人が漁の間だけ不知火の気をそらせ、と懇願され…
自分は贄なのか、この神々しい海神に海の底まで連れて行って欲しい…そう思うようになるナギだったが…
漁民たちが海を荒らしすぎず、不知火とナギの戯れが穏やかに続きますように。
「きつねのうどん」
山道で狐のうどん屋さんに遭遇してしまった豆腐屋さん。
狐のおうどんに自分のお揚げを乗せたら、それはもう美味しくて。
みんなに愛されるおうどんが夢だった狐は、勇気を出して豆腐屋さんと連れ立って里に下ります…
めちゃくちゃ可愛らしいお話です!
「燕丸」
若き小野田家の殿と家宝である妖刀・燕丸の恋。
燕丸欲しさに戦を挑まれ、今山中を追われる宗行。今や魂が宿る刀である燕丸は何をする事もできない…
これは悲恋でしょうか。2人は誇りに生き、今誰の邪魔もない静かな世界にいるのでしょう。
「龍の秘薬」
ドラマチックなお伽話の後はちょっとコミカルなテイストで。
帝が死の床にあり、兵士たちが雲の上の龍神の住まいまで「龍の血」を頂きにやってくる。だが到着したのは平凡な士ひとり。
龍神は強欲な人間にがっかりしたが…
無欲で淡々としたこの士だけが龍神のお眼鏡に適ったのですね。ところで不死の薬は龍の血ではなくて実は…?
「おとぎ」ちみっこおまけまんが
ちみ絵による4コマでのそれぞれのその後。
本編では悲しい結末のお話でも、ふんわりほのぼのなその後が描かれて、ホッとします。
琥狗ハヤテ先生一流の、人外・時代もの。絵柄も構想もその展開も何もかも素晴らしく面白い。笑ったり、寂しかったり、悲しかったり、安堵したり…人外を絡めて結局は人間の想いが十分に描かれた作品です。
ここで登場するのは天狗、海神、狐、妖刀、龍神といった人間ではないものばかり。
人外はあまり好まないのですが、抵抗なく読めます。
お話はせつないのもあり、ほのぼのもあり、ユーモアが感じられるものもありとバラエティに富んでいます。
気に入ったお話は【きつねのうどん】
うどんを皆に振る舞うきつねくんがなんとも可愛い。関西弁ってとこも可愛さ3割増し。
そしてついつい耳と尻尾が出ちゃって正体がばれているのにも関わらず、あやかしとして追放せず、受け入れてくれている里の人々の優しさにもホッとします。
そしてもう一つ。【燕丸】
家に代々伝わる燕丸という妖刀(美少年の姿で描かれている)と若き武将との悲恋。なんとかして主君の命を守りたいと願う妖刀と武将の最後が胸に突き刺さりました。
いつまでも幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし、という形ではけっして終わっていませんが、究極の愛を感じられる終わり方をしているので、読後感はけっして悪くないです。
