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表題作宝物見つけました

仁井名颯
エロ漫画雑誌「スパークス」編集
瀬田功平
デザイナー

同時収録作品宝物光りました

倉持
BL編集長
一ノ瀬 宝
BL新人編集

同時収録作品宝物奪われました

成田一十三
児童書お陽様文庫編集
咲坂
二次元好きエロ漫画編集

その他の収録作品

  • 宝物手に入れました(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下「それ行け村上編集長‼︎」

あらすじ

終電を逃した二人きりのデザイン室で
どんなエロ漫画よりも熱い情事★

無口でデカイ図体のエロ漫画雑誌編集者の仁井名は、
美人だけど辛辣な年上の社内デザイナー・瀬田に
会えることが密かな喜び。

(が、顔に出ない)

酔って一夜を共にした翌朝、「全部忘れてくれ」と懇願されて…!?

表題作他、ノンケBL誌編集長×好奇心旺盛な新入社員、
イケメン編集者×オタク編集者など、
出版社で巻き起こる3カップル恋物語★
描き下ろし付き★

作品情報

作品名
宝物見つけました
著者
千葉リョウコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
宝物見つけました
発売日
ISBN
9784832289031
3.6

(100)

(19)

萌々

(41)

(32)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
360
評価数
100
平均
3.6 / 5
神率
19%

レビュー投稿数9

出版社シリーズ第1弾-3CPのオムニバス

『表題作』
黒髪の仁井名×茶髪の瀬田

月刊エロ漫画雑誌の編集者となって3年目の仁井名は社内デザイン部への発注も任され、かなりの頻度で顔を合わせる瀬田の事が気になっていた…

そんなある日終電を逃した2人は酔った勢いで瀬田に迫られる仁井名。好きになっちゃったのに、翌日から瀬田は頑なに拒否する…なんでなの?

ゲイの瀬田に過去に嫌な目に遭った経験があり、それが明らかになるとなるほどと思えることもたくさん。クールな仁井田が一途に人を想うようになって、別人のように?一直線に瀬田に迫りまくり、大いに照れたり、デレたりするギャップにこちらも萌えまくります!いいわ〜。こういう無表情で寡黙だけど一途に受けくん愛しちゃってる攻めくん大好き。

『宝物奪われました』
茶髪の成田一十三(ひとみ)×黒髪メガネの咲坂

全裸で目覚め全身の倦怠感、腰と尻の強烈な痛み「なんだあ?歩けない…」
そこへ駆け寄っておでこにキスするこの男!昨夜の校了明けの飲み会に女装して現れた別部署の成田だ!

咲坂は二次元オタクで理想の嫁(漫画のヒロイン)ヒトミちゃんにそっくりなその姿に抱きつき離れず、奇しくも同名の男「一十三(ひとみ)」に4回も抱かれていた!

その後も体の関係を重ねる2人。ひとみは咲坂くん大好きなのに、咲坂はなかなか認めてくれない…飲むとすぐ酔っ払っちゃうのと欲望にすぐ負けちゃう黒髪眼鏡受けが好物すぎて可愛かった♪

『宝物光ました』
茶髪眼鏡の倉持×黒髪の市ノ瀬(宝)

BL漫画雑誌「花音」ならぬ「月音」編集長の倉持の元に別部署から助っ人としてやってきた新人の市ノ瀬はBL漫画に触発され「良かったらオレに挿れてみませんか?」と誘ってきたり前立腺マッサージに興味津々で、その事を包み隠さず編集部内の社員(全員腐女子)にぶちまけるから、ざわざわしちゃうっ!
こういうの面白くて好き!私もこの編集部にモブとして存在したい。女子編集者としてみんなでこの2人を生ぬるい目で、愛でていたいよ〜。
宝くんのしっぽが見えそうなほどのワンコっぷりが可愛くて可愛くて、丼飯お代わり3杯いけます。

『宝物手に入れました』
表題作のCPがくっついてからの甘々。

ということで、1冊で3CP分も楽しめてどのパターンも面白かったです。『出版社シリーズ』1-6まで出版された順に読むのがおすすめです↓

『宝物見つけました』→『編集長を好きになったワケですが。』→『トキメキ、タメイキ、ルームシェア』→『ワーカホリックベイビー』→『24時間、お世話つきで』→『トキメキ、タメイキ、ルームシェア2』

5

出版社シリーズ第1作

いわゆる「出版社シリーズ」の「トキメキ、タメイキ、ルームシェア」に続編が!というのを受けて、シリーズのおさらい読みです。
本作はシリーズ1作目。
体裁は3組のCPのオムニバスです。
同じ出版社の中の、色々な職種の登場人物たちが交差して恋が生まれたり…的な。

まず表題作の「宝物見つけました」
青年エロ雑誌「スパークス」編集者x社内デザイン部のデザイナー。
デザイナーの瀬田はゲイで、酔ってノンケの仁井名を襲うが、仁井名が本気になって…

続く「宝物奪われました」
児童書編集者x「スパークス」編集者。
児童書の編集者・成田はバイ。スパークスの咲坂は2次元好き。
成田は咲坂の好きな女の子キャラに女装して攻める、というちょっと変則なCP。

「宝物光りました」
BL誌「月音」編集長x「スパークス」新人編集者。
こちらは新人くんの市ノ瀬がBLに異常なほど興味津々で、編集長の倉持に挿れて挿れてと迫るはじまり。

「宝物手に入れました」
仁井名x瀬田、その後のラブラブ。


一応「スパークス」編集部を中心として、という展開です。
2組は片方がゲイという設定。
最後の1組はBLを読んで受けをやりたがるヘンな子です。
絵柄はすっきりときれいで読みやすい。
1冊の中で一度にスピンオフが読める感じでおトク感あり。

0

盛りだくさん出版社

気付くと家族全員B &Lとか、交友関係すべてがB &Lとか、学校全体がB &Lとか、もはやマイノリティではなくマジョリティになっている。
そんなB &Lは珍しくはありませんが、こちらも1つの出版社を舞台にすごい確率でB &Lです。

シリーズもの、スピンオフものって、読む順番を間違えがちなのですが、今回も見事に間違えて、「トキメキ、タメイキ、ルームシェア」から読んでしまいました。
表題作は問題ないけど、同時収録に問題がありまくったので、わたし同様、遅咲きの方は順番はきちんと把握してから読んだ方がいいです。

というわけですべてのB &Lの始まりとも言える表題作。
エロ雑誌編集部の仁井名とデザイン部の瀬田でございます。
幼い頃から家庭の事情であまり「おしゃべり」をしてこなかった仁井名は、感情表現が苦手で他人に壁をつくりがち。そんな中、瀬田のころころ変わる表情が気になり始めて早3年、という始まり。
王道なのですが、瀬田の事情が思った以上に犯罪臭しかしなくてびっくりでした。
それだけ今後も不安が過りまくる過去というか、ストーカーっぽい存在が、そんなに簡単に手を引くようにも思えないし、もっとズバッと!バシっと!コテンパンにやっつけて絶対解決!というスッキリ感が欲しかったわたしです。
過去はかなりきついものの、瀬田の口から語られるだけなのでさらっとしてます。
地雷が多い方も怖がらなくて大丈夫でした。

2CP目はアニメキャラのひとみちゃんに心酔する仁井名の先輩・咲坂と、女装したらひとみちゃんにそっくりになる児童書編集部の成田です。
成田、「トキメキ、タメイキー」にも出てくるのですが、わたし、この子は受けだと思ってました。あっちだとこんなに高身長に描かれてなくないですか?
と思って確認したら、座ってる、もしくは立ってても相手が座ってる、さらに全員立ってても下からの煽りでした。高かったみたいです。
このCPに関しては、「好きなものは胸を張って好きでいいじゃん!」というメッセージだけを受け取りましたました。

3CP目はBL雑誌の編集長・倉持と、他編集部からの助っ人新人・市ノ瀬。
若さとパワーが漲る、好奇心旺盛な市ノ瀬にぐいぐい押される大人の話でした。

萌えるんです。
みんなイケメンだったり、美人だったり、可愛かったりするし。
しかもどのCPも一筋縄じゃいかない事情があって、そこを乗り越えて!みたいな絆が出来上がっていくのも感じられました。
でもなぜか残る物足りなさ…。
これって最初のCPの元カレの成敗が緩かったせいなのか、2CP目の受けの踏ん切りの悪さのせいなのか、3CP目の受けの軽さのせいなのか…。
原因が3つも分かったところで、スピンオフに行ってまいります。

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村上編集長は、おじさんキューピッド♡ ハッピーな呪いを振り撒いて♬

カバー下おまけ漫画が全て。
皆んなの良き理解者、名バイプレイヤーの村上編集長に近付くと皆んな「HOMO」になると言う。
腐女子と思われる社員が、「村上さんにはもっと頑張って頂きたいです。呪いは本物ですよ…。」と、証言していて。本作を皮切りに、どんどんカップルが増えていく、編集部シリーズ、発端の書。

私は、BL雑誌「月音」編集部、「倉持編集長 × 新入社員の宝」の、「編集長を好きになったワケですが。」を先に読んでいて。ここに収録されている「宝物光りました」は、彼らの前日譚であり、出逢いの書。一ノ瀬くんの名前が、「宝」で。そして、それが宝物の様な恋で。
波及していく様に。宝物シリーズとなって行く。心憎いオムニバスなのだ。

◆表題作「宝物見つけました」
涼しい顔してイケメンの仁井名は、表情も固けりゃ、感情という熱も無い。
自分は何かが欠けているんだろう、と自覚もしていた。
そんな仁井名が、怒ったり、笑ったり、忙しく表情の変わる瀬田さんに心魅かれて行く様子を
とっても丁寧に描いていて。
瀬田さんは、ゲイである事で、以前勤めていた会社で嫌な目に遭ってもいたので、
恋に踏み出す事に臆病になっている。
瀬田さんに信じて貰える男になりたい。
感情を持たないかの様な仁井名に熱情が湧いてくる瞬間。
二人はようやく恋に落ちる♡
描き下ろしには、見つけた宝物を大切にする二人の
「宝物手に入れました」
そう、お互いがお互いに「大切な宝物」
恥ずかしがって、それを言えない瀬田さんの貴重なデレをお楽しみ頂けます♡

◆「宝物奪われました」
仁井名の先輩・咲坂さんは、酔った勢いで、児童書の編集・成田と寝てしまう。
成田はウィッグを被ると、咲坂の憧れ、魔法少女ヒトミちゃんにソックリなのだ⁈
ヒトミちゃんに変装されると、ウットリしてしまって。
成田にいい様に抱かれてしまう。嘘でしょ⁈ な、トンデモ展開。
もちろん、成田はそんな手口で咲坂を手に入れた事に後ろめたさを感じていて。
意識し始めた咲坂は、成田の人となりを知って…、めでたく両想いになって行く。
ちょっとした女装攻めなので、それがあんまり刺さらない私にとっては、うーん…。

◆「宝物光りました」
BL雑誌「月音」編集部・倉持編集長と新入社員・一ノ瀬 宝 の、出逢いと馴れ初め。
BLに興味を持ったから「挿れてみて欲しい!」とねだる宝。
トンデモなお願いにドン引く編集長。
ザワつく、腐女子多めの編集部。
という、なかなかコミカルな展開。
BL定番のセリフをどうしても吐いてしまう、編集長が可愛い。
この後、二人はちょっとだけ紆余曲折を経て、恋人同士になるので、
ぜひ「編集長を好きになったワケですが。」を読んで欲しい。
私はそっちの方が好きです♡

4

総合して萌1

「編集長を好きになったわけですが」を先に読んで、主役のカプより仁井名×瀬田の方が気になってこちらも読みました。

 3つのカプのオムニバスですが、私は仁井名×瀬田が一番好きです。
 無表情でムッツリな仁井名が、トラウマ持ちの瀬田に、ぐいぐい迫っていくところに萌えました。内面を知ると瀬田が可愛く思えてきますが、ノンケの仁井名がほぼ一目惚れで他部所の瀬田を好きになったのは、ちと無理がある気はしました。
 他の2作品は自分的にはあまり萌えどころがなく、総合して萌1の評価です。
 
オムニバスは色んなテイストを楽しめる良さはありますが、好き嫌いが別れて結果的に総合評価としては低くなってしまうところがもったいないなと思います。

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