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阿弥陀先生作品を読むのは「こんなはずでは」「舟を浮かべて」に次ぎ3作目です。
「こんなはずでは」がとても好きでした。
ゆっくりした間と余白使いが好きで、独特のやりとりがツボで何度も笑いました。
本作も、構図と余白の使い方がとても好きです。
スッキリしていながら味わい深い。
ストーリーや2人の雰囲気にとても合っているなと。
何気ない日常で、だんだん様子がわかってくるのもよくて。
2人とも違うタイプのこじらせだけど、ゆっくり観られるところが好きです。
他の作家さんの場合、ラブがなかなか始まらなかったら前フリ長いわ〜とか、こじらせがすぎるとストレスに感じることがあるんですけど、阿弥陀先生の場合それがない。
キャラの独白が必要最低限だったり、共感できる部分が多いからかもしれない。
藤原の心許ない感じも、山田が言うようにやさしさでもあるし、本人が自覚するように事なかれ主義だったかもしれない。
こういうことってよくあるんじゃないかなと思えた。
山田の藤原に何も言えない感じも、イラッとしそうだけど、その手前で進展するのが先生の上手さだなと。
山田は藤原に何も言えないけど、何も考えていないわけではなくて。
その逆で、考えすぎちゃって何も言えないのではないかと…それもわかるわぁと思えました。
ソフトクリームを渡すシーンがとても可愛いかったです。
初めて気持ちが通い合ったかなと。
神谷グッジョブ。
山田は気持ちを伝える時ははっきり言う。
芯がしっかりしている。
藤原はこれまで募っていた分、喜ぶ。
そんな2人がとてもいいなと。
脇キャラもいいですね。
個性的でウザさもありながら、愛嬌もあり。
ストーリーを進める役目を担っている。
藤原の両親もよかった。
息子のことをちゃんとわかっていて、いちいち説明しないところがかっこいい。
こういう親子関係を描ける先生がステキです。
次は「日曜日にパウンドケーキ」を読みます。楽しみ。
淡々と進んでいくシンプルな描写の中に、メイン2人の初々しい心境が描き出されていて、阿弥陀先生らしいなぁと感じました。気弱な受け、はっきり主張できない受けにはよく出会いますが、山田ほどシャイな受けは案外珍しいかも。かといって女々しさを感じるわけでもなく、男性らしさはしっかり感じられるキャラだったので、あんまり乙女な受けはちょっと…という方でも安心して読めると思います。気持ちが通じてからは、いざという時に藤原よりも肝が据わっていたりするところもギャップがあって良かったです。個人的にはもう少し山場が欲しかったですが、落ち着いた再会ものが読みたい時にはオススメです。
小学校からの友人と連絡を取り合う事がないので
(突然寂しい告白ですみません)
大人になってから再会するのはどんな気分なんだろうと思ってしまいます。
更に地元を離れたことがないので…我ながら狭い世界で生きていますが。
物静かだった山田と仲が良かったわけではないのに
急に草野球に誘われた灯の戸惑いときたらww
山田が野球のこととなると人が変わったり
高校の同級生・神谷にはわりと遠慮なしに喋ったりと
ギャップがとても楽しい!!
見た目がほんわりしてるので可愛いコちゃんなのかと予想していたら
テンパってすぐ手が出たりするのも面白かったです。
山田の一挙一動に振り回されてしまうような灯でしたが
これからを考え直す良い機会だったし
なんたって親御さんも安心でしょうね。
山田は一途で健気、時々やんちゃですけどもww
やっぱり優しい攻めは安心できます。
ただ、灯の元カノは無いわー……。
雁須磨子さんの帯も嬉しかったです!
Fig vol.1で第1話を読んで、山田くんが灯が苦手な理由ってなんだろうと思いながら、今やっとわかりました。
帯が雁須磨子先生のイラスト付きで可愛かった。
初恋だったのか。
神谷のキャラ、灯の言葉を借りるけど「まじ こいつだけはなんなの」だよ。(悪い意味じゃなく)
神谷が誘ったのに、男3人公園でソフトクリーム食べてるのが気持ち悪いって自分で言っちゃう?
笑っちゃいました。
良いキャラしてますね。
恋のキューピーなのか、邪魔者なのかわらかないところとか。
シャイで大人しいのに野球の事になると熱くなる山田くん。灯の元彼女があらわれてキレた時にはびっくりだけど、なんかギャップ萌えでした。
キリッと真面目なセリフを言った山田くんはかっこ良かったです。
山田くん童貞なのに、フライングしちゃった灯の代わりにリードするところとか、本当に男前。
ほっこりな感じが良かった。
表紙のイラスト、見つめあってる感じが良い。
そのまま軽くチュッとしてほしい。
いや、むしろ、BLだからこそ、BLでなければ、この純情すぎ青年が成立する事はないのではないかと、、、
藤原の、優柔不断に楽な方へ流れがちに生きてきたのが、父親の病気をきっかけに実家に戻って、まあ、いろいろあって、自分の生き方を見つめ直して、実家を継いで地道に生きていく決心をする。
この、感情の流れとかストーリーの展開そのものはよくわかる。
で、その「まあ、いろいろあって」のお相手の山田くんなのだが、純情一途なんだろうとは思うけど、私にとって感情移入できるレベルをちょっと超えていた感じで、萌1つ。
セルフつっこみ
そもそも、藤原の母ちゃんと山田くんの見分けがつかなかったのが、萌きれなかった遠因かも。