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表題作KOH-BOKU

柏木 匡,経済産業省政策局政策課の官僚
今宮 究,経済産業省政策局政策課の課長

その他の収録作品

  • 柏木さんの女子力(描き下ろし)
  • ラスボス(描き下ろし)
  • 夢のハワイ(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:柏木と究のプロフィール(描き下ろし)

あらすじ

経済産業省勤務の究さんとそのサポート役でメガネな後輩の柏木は、毎日社会のために働く『公僕』なのです! 新星・未散ソノオの初コミックス!

作品情報

作品名
KOH-BOKU
著者
未散ソノオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403664380
4.2

(155)

(82)

萌々

(42)

(18)

中立

(7)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
25
得点
639
評価数
155
平均
4.2 / 5
神率
52.9%

レビュー投稿数25

すてきなおじさん

公僕=国家公務員の上司と部下のお話。
ここまでする?ってくらい上司の究さんの世話を焼く柏木。
真面目すぎて微笑ましい!!
究さんが倒れた時にさめざめ泣く姿にはグッときました。
淡々ゆるやかに物語は進んでいくけれど、二人だからこその関係性がとても良かった。
究さん、自分には無頓着だけどイケオジでした!!!
こんな上司いてほしい~~~

未散ソノオ 先生の独特なテンポ、ウィットに富んだ会話と展開、お洒落な感じにハマっちゃいました。

0

仕事人間たちの恋

読んでいるこちらまで、全然睡眠時間が取れずに秒単位で仕事をしまくっている気分になれる作品がこちらです。
なぜか自分まですごく有能になった気になってしまう。
初読のときもそういう錯覚に陥りましたが、再読でも「自分超有能」妄想入りました。

経済産業省。
KOUBOKUとは言え、教師や警察官と言った身近な「会える公僕」ではなくて、「たぶん実在するけど会ったことない」というレベルの、超絶エリートたちの世界の話です。
入省時のメンターである今宮の「犬」と周囲に認識されるほど、献身的に今宮を陰でサポートする柏木。
仕事はバリバリできるけど、身の回りのことはとんとダメな今宮は、柏木に「(自分にかかりきりにならずに)友達をつくってほしい」と思いつつも甘えてしまう。
そんな2人の多忙の2文字では言い尽くせないほど多忙な日々の中で、徐々に変化していく関係が描かれています。

今宮の体調のことや、やんごとなき出自、外務省との兼任業務、息子(兄死去のため引き取った甥)の襲来など、嵐のような毎日にさらにイレギュラー加わった状態を捌いていく中で、ぽろっとこぼれる本音や甘えが愛おしい。
位置的に斜め向かいとは言え、外務省にランチを持って日参したり、海外出張中にスクロールバーが1mmなんていう長文メールを毎日送ったり、柏木の異常なまでの今宮愛がさまざまなエピソードからうかがえます。
対する今宮も、飄々としているようで柏木愛をポロポロ出すのがたまらんのです。

冒頭では2人の関係性や周囲のこと、公僕の恐ろしいほどの多忙さを土台としてしっかり積み上げて、中盤からの怒涛の展開に読者がすんなりと入り込めるような流れになっています。
未散さんの作風の特徴でもある、思いを「軽口風」や「悪態風」で表現する手法が、2人のキャラクターに合っていて、回りくどい言い方なのに裏にある気持ちがストレートに伝わってきました。ユーモア溢れる心地良い会話も楽しいです。

いろいろ言いたいことはあるけれど、この作風だからこそ萌える世界です。
作風を言葉で説明するのは野暮なので、ぜひご自分の肌で感じてみてください。

3

信頼関係からの恋愛への展開に感動

先生の初単行本なんですね。
とても良かった!好き!

最初しわのあるおじさま…と思ったけどだんだんかわゆさがわかってきた。
育ちの良さ、ユーモア、頭が切れる仕事ができる、静かで確かな情熱…等等がミックスされた究さん。
そんな究さんの世話を焼きすぎる匡。

公僕(経産省)の上司と部下ががっつりお仕事していてどう恋愛に発展するんだろうと思ったら…二人のやりとりがどんどんかわゆくなっていき、普段鉄仮面の匡だけどどんだけ究さん好きなん!?と何回か突っ込んだほどw 

究さんわかりにくいかと思ったら実はその辺重い人だったと自覚あり匡にも見抜かれていたのが、ほほぅ大人だなぁと感心してしまったw

仕事を通してお互い深く理解して信頼し合っているのがいい。匡なんて究さんのことを本人よりもわかっていると思うw

恋愛になっていく過程もよくて。
二人とも大人だし相手のこともよくわかっているので話が早く、私にとっては何だか新鮮な展開だった。

究さんの性格上、要件しか言わないと匡に指摘されていて、恋愛でもそうだったのが笑った。

人物が皆いい。セリフもいい。じわじわ感動。
時間をおいてゆっくり読み返したい。

ツボ1.究さんの口調がかわいい
ツボ2.秘書の「美しい前傾」
ツボ3.あとがきの先生が考える相棒の図形イラスト(めちゃ納得!

1

子供のように泣く柏木の純愛に泣いた

 公僕にして、こんなに密な関係性。これはたまらないですね。年下の柏木の忠犬のような尽くしっぷりが爽快でした。敬語は崩さずあくまで慇懃に、課長である今宮のスケジュールやら体調やらを何から何まで先回りして把握し、今宮が仕事も生活もスムーズにできるよう努める柏木。年下といっても彼も30代でいい歳なのだけど、自分の出世や後輩の教育は後回しで、とにかく今宮のことが常に優先順位の1位を占めているんですよね。けっして甘やかすわけではなく、今宮のためなら本人に厳しいことも難なく言ってのける、お堅さと熱さを兼ね備えた態度がとても好みでした。

 途中まで柏木が受けなのかなぁと思っていたけれど、読み進めるにつれ今宮の可愛らしさも見え始めてきて、やっぱり彼を受けにしたいなと思えてくる、そんなストーリー展開もお見事。柏木の方がずっと重いように見えて、実は今宮も相当重いんです。これが萌えをさらに加速させてくれました。そりゃあ長年ここまで自分のために動かれたら、懐の最奥まで入れてしまっているに違いないし、もはや相手のいない生活なんて麺のないラーメンのようなものですよね。今まで気付かなかったけれど、ちょっとしたイレギュラーでそれを自覚する今宮がまた可愛くて。俺ってこんなに重かったんだと悶える彼が、愛おしい。今宮も、柏木離れなんてできっこないのです。この2人には末長く、甘酸っぱくて濃い恋愛を楽しんで欲しいなぁと思いました。

0

公僕

最高でした。最高としか言いようのない。
経産省政策局政策課長の究と、その部下柏木の愛の物語です。未散先生は本当に職業BLがお上手で、未散先生にしか描けない作品を描かれます。大好きです。

献身的な部下柏木から愛を注がれまくっている描写が目立ちますが、究さんも同じように信頼しきっている。セックスは必ずしも必要がない、性欲を超えた想いです。しかしまぁしたいものはしたいわけで、その描写も愛に満ち満ち溢れています。
柏木も一家言持ちながら経産省に入っているのですが、終盤は口を開けば辞めたい。究さんに心底惚れちゃったんだなぁ。仕様のないことよ。

コメディやストーリーのテンポもとても良いです。究さんも柏木もセクシーだし、周りのキャラの動きも気持ちいい。

0

なんかいいなあ

なんかこの二人の関係はいいですね。

柏木は究さんのことが大好きで大切でたまらないんですね。息子(義理)にまで焼きもちやいてるみたい。

新人の時の指導官だった究さんにどうしてここまでなついたのかな?

嫁以上部下以上秘書以上ですね。

究さんが心臓が悪いのに激務でこちらも心配ですから柏木はもっとたまらなかっただろうなあ。

とうとうキスやセックスをする関係に。
男が出来る男に心酔して究極の相棒になりましたね。
セックスの時まで心拍計ったり、セックスするためにリハビリ頑張ったり。

どうしても経産省を辞めさせてくれない究さん。一緒にいたい柏木。これからどうなるのかな?

なんかいいなあと思える本でした。

0

以心伝心+

一癖ある感じのチャーミングな上司と忠犬部下、これがすごい忠犬!

なかなか胃が痛くなるお話だけど、読後は胸がいっぱいです。BL読んで癒される感覚を思い出させてくれる一冊でした。作者の既刊から、最初の一冊を迷っていたところ本作をおすすめいただき、また好きな作家が増えました♡次はどれを読もうかな。自分は見合いも結婚もしないとはっきり言っちゃう匡ちゃんが好きです。
しかしこんなにお腹が空く本だとは(笑)。

4

とある二人の人生を見せてもらう話

物凄く劇的な山場があるという訳ではありませんが、人生も折り返しに入っている二人の関係がとてもいいです。
ただ、生きているうちにきっと起こりうるであろう出来事が淡々とつづられていて、読者側を彼らの人生の一部を見せてもらっているというような雰囲気です。
受け側が実はいいとこの出、とかちょっとしたプラスαの設定が個人的にツボでした。
シリアスになりすぎず、かと言ってコミカルすぎないちょうどいい店舗で、恋人というよりはパートナーという関係がぴったりです。
年上受でオヤジ好きな方でしたらぜひ読んでいただきたい一作です。

5

唯一無二の人

しっとりとしんみりと綴られる二人の些細な日常。
プライベートもほぼ仕事。仕事はハードな模様ですが、お互いを想う心情、行動ががね。とても穏やかなんです。
柏木の、ハードに仕事をこなす究さんへの想い溢れる気配り、ほっとしちゃうんです。
その時だけは時間が止まったかのよう。

仕事人間だからこそ、仕事を通じて分かり合う心地よさ。 まさにパートナーじゃないですか!!
同性愛というより人間愛。唯一無二の人がたまたま男だっただけ。そこに無理な展開はなく、パートナーゆえ自然な展開です。
作者様の言いたい事が的確に、萌と共にしっかりと描かれた作品だと思います。

老体の究さんが、寝ている若い彼氏の背中にくっついて赤くなる姿、悶絶です!

1

気になっていたら読みましょう。

他サイトで評価が高く、ずっと気になっていたけれど、カバーと試し読みの絵がどうしても苦手で踏み切れませんでした。次作『デンタルダーリン』の表紙の感じでイケそうだったので、やっと読むことができました。

舞台はタイトルからも分かるように官公庁(経済産業省)。イケメンキャリアの柏木と、彼が入省当時メンターだった今宮の固い絆の物語。お仕事モノで、主従関係で、男同士の絆を描いたもので、ラブストーリーでもある。色々盛り込まれているのですが、一番の魅力はメイン二人のキャラクターに尽きます。(脇キャラも良かったけど。)

今宮はハイソな出自で物凄くデキる男。なのに、気さくでおちゃらけたところがあって、可愛げのあるおじさまなんですよね。そんな今宮に惚れ込んでいる柏木は彼との仕事に全てを捧げることを使命とする男。ガチガチのクールエリートが、敬愛し、心酔しきっている男に翻弄される様を愛でるために組み立てられたストーリーといっても過言ではありません。今宮の方も親心から彼を自分から引き離し、自立させようと思うんだけれど、実のところ一番柏木に頼りっきりなのは自分だったりして…。この気づき、今宮の心境に漣のように変化が生まれていく段階がたまりません。最後、二人の関係はかなーり絆されちゃった系なのかな、なんて思いつつ、相手を思いやり、優しく、だけど深く求め合うセックスがとても素敵でした。

あとがきにある作家さまの「相棒」萌えについての図解が秀逸で、激しく同意してしまった。お気に入りは柏木が車の中で文字通り滝のように涙を流すシーン。切ないのに笑えるという、スゴイ技量をお持ちの作家さまだなと思いました。絵柄からは予想できない、意外にもコミカルなテイストを湛えた作風で、一気に掴まれてしまったのはいうまでもありません。

5

眼鏡!

眼鏡で素敵な方がチラチラと表紙で見えてしまったので
手に取らせていただきましたw

もちろん攻め様なのですが、だいたいは
不幸で不憫な受け様を可愛がる感じに見えますが、
今回は年下攻めのワンコですよ!あの見た目で!そして嫁!!

予想以上にじれったいし、攻め様のワンコ嫁ぶりがすごくて
もう!ああ~もう~(´・ω・`)の連続

受け様の年齢のことや体調のことも考えてのこともありますが
ハードなカラミはないものの、長年連れ添った夫婦のようでしたw

あの見た目で嫁は・・・最高です!

1

オヤジ受けの最高峰

私が読んだコミックスの中で、オヤジ受けの最高峰だと思いました。(ちなみに、小説では木原音瀬先生の「夜をわたる月の船」です。日高ショーコ先生のイラストと相まって素晴らしいの一言でした!)

描き下ろしまで含めて、丸ごと1冊、柏木×究さんです。
KOH-BOKU(公僕)という題名がこれほどぴったりな内容だとは思いませんでした。職場で午前1時にメールした返信が30分後が日常とか、心不全で倒れた究さんを兼任させるとか…怖い。

究さんは、イケメンでないですが、笑顔がカワイイしわしわのオヤジです。デスクワークが主なので、脱いだら凄いとかいうこともありません。柏木はそんな究さんの秘書のような部下です。

究さんと柏木の会話が楽しいです。「えさを口に運ぶということです」「えさ言うな」とか。

究さんと柏木が可愛いです。「デキてるって言った!(照)」「デキてるって言っちゃった!(照)」とか。

あと、柏木が健気です。セックス前に心拍を計ろうとするとか、どんだけ身体を気遣ってるんですか!

コミカルでテンポよい作品です。馬車馬のように淡々と働く男、可愛いオヤジ受け、仏頂面だけど可愛い年下攻め、がお好きな方にお勧めです!

9

リアルはたらくおぢさん

アワード入賞作だし、こちらのお姐さま方の評価も高いし、新人さんながら何かすごいものを持ってるんだろうな、と期待して読みました。
経産省の課長さん(受け)とその部下(攻め)のカップルです。

 知人に、省は違えどやはり霞が関の住人がいて、ほぼ連日午前2時帰宅、午前8時出勤、土日も休日出勤や緊急招集があり、家族持ちなのですがたまの休みは死んだように寝てるだけ、と聞きました。(さすがに官僚の中でも指折りの激務職場ってことで、官舎だけは職場最寄りの麹町を割り振ってもらえたそうですが)

 なので、本作の2人の激務ぶりも、決して誇張でもなんでもなく、リアルな日常なんだろうな、とすんなり思えました。課長さんの今宮は、実年齢は不詳ですが(勝手な推測では40代半ばってとこかと)いかにも長年の激務であちこちガタがきてそうな、一見くたびれたただのおっさん。でも実は只者どころか、米大学院卒のバリバリの理系にして4ヶ国語堪能、しかも実家は財閥で現総理の甥という、華麗なる一族の一員なんです。
 そして直属の部下の柏木は、こちらも年齢不詳(同じく30代前半?)ですが、東大法学部政治コースから官僚一直線。入省時、メンタ―についてくれた今宮の、天性の人たらしぶりにコロッといっちゃって、以来自他ともに認める忠犬として彼のそばにあることを至上の喜びとしてきた。

 役人としての今宮は、スーパーハイスペックなくせに高圧的なところはまるでなく、常に飄々として外圧も障壁も柳に風と受け流し、でも実はしぶとく根を張ってじっと好機を待つタイプ。どんなに激務でも仕事は楽しい、人の役に立ててうれしい。実はこういうひとが一番強靭で、頂点に上り詰めていってもおかしくないのですが、惜しいことに身体がついていかない(心臓に持病持ち)。無理をしては度々倒れる今宮を案じて、忠犬柏木のお世話やき指数はいやがうえにも上がる上がる。シャトルシェフとバーミックスを駆使してスープを拵え、マグボトルで持参する。中庭でつかの間の昼寝の際はささっとブランケットを広げ膝を貸す。そして献身及ばず、ついに今宮が緊急入院、手術という事態に陥った時には、傍目もはばからず号泣・・・最早どんなに腕に覚えのある女子も、この2人の間に割って入ろうなんてゆめにも思わないんじゃないでしょうか。

 メインキャラふたりの造型が秀逸で、お話としてはとっても面白かった。いまどきの東大生は優秀な学生さんほど官僚を敬遠して外資に流れていっちゃうそうです。激務のわりに薄給で、昔のように天下り等のうまみもなくなってるからだとか。確かに志だけでは生きてはいけないし、今宮みたいに銀のスプーンをくわえて生まれてきた人だからこそ、公共の福祉に身を捧げる生き方を迷わず選べたのかもしれない。でもこういう人たちが絶滅しちゃったら、日本の未来が本気で心配になります。そんなこんなでいろいろ考えさせられた作品でした。
 ただ惜しむらくは絵ですね。今風としてはこういうのもありなのかもしれないけれど、とにかくあまりにも背景や脇キャラの扱われ方がぞんざいで・・・本当は絵のうまい人が、わざとラフに流しました、って風でもないし…逆にエッチシーンはリアル過ぎて痛々しい感じで、見てて辛かったし。商業作品としてこの水準は、個人的には受け入れ難かった。真っ白な画面に対してやたらボリュームのあるネームからして、「いっそ小説にしてくれれば・・・」とか「絵とお話を分業にしたら・・・」なんてフラチな考えすら一瞬頭をよぎりました。とはいえデビュー作でこの出来はアッパレ。今後の伸びしろに大いに期待してます。

7

ものすっっごく萌えました!

発売当初、気になっていながら、
最初あまりここでは評価が高くないようだったのでスル―してました。
でも最近、よかったよ~!と腐友さんが言っていたので、
読ませていただくと☆☆☆かなりツボ☆☆☆
うわぁ~~なんだなんだっっ! この可愛い初老風の受けと、
スーパーSキャラに見えるくせに、実は尽くしまくりの攻めは!!
ニヤニヤきゅんきゅん♡しながら読んじゃいました~

このふたり、
依存しているんじゃなくて、
相手を信頼して自分の一部を預けている感じがすごく素敵。
それは、お互いの事を誰よりも分かり合ってるからこそ。
その信頼と相互理解が、
同じ方向を目指して一緒に働く日々の中で、
より強固な絆になってきたのかと思うと、ものすごく萌えました。

それに、見ためあんな(表紙後ろ)なのに、
倒れた受けが心配で、人前で涙をザーザー流して泣いちゃったり、
キスする前から容量オーバーになっちゃったりする攻めの、
可愛いこと可愛いこと♡

一緒に仕事ができればセックスは要らない、
そう言い切ったのにもグッときたし、
けれど、最終的にはオキシメーターで体調管理しつつヤっちゃうのも、
かなり微笑ましくて好きでした。
ふたりにとってセックスは、
快楽を求めるためのものじゃなくて、
互いにより満ちてより安心するための行為なんだなぁと感じて。

絵の描き込みのバラけ具合も個性的で、
ちょっと抜けたお話の雰囲気に合っていて、いいなぁと思いました。
女子社員の目も描いてないノッペリとした顔も、
攻めにはホントにこう見えてるんじゃないかな?と思ったし、、
受けも攻めも、相手にはこんな風に可愛く映っているんじゃないかな~
なんて思ったりもしました。

2014年のアワードの新人賞、
いい作品が多くて2位をどうしようかすごく迷ったのですが、
もっと早く読んでいたら、この本を推せたのになぁ、悔しいなぁ~!
そう思うくらい好きになった1冊でした。

8

こんな愛もある!!

すみません、のっけからズバッと正直に申し上げますと
絵柄はどちらかというと好みではありませんでした。
しかもこちらの舞台、
「ケイザイサンギョウショウ??どんなお仕事なさってるの??」と
致命的な自分の馬鹿さ加減に落ち込みつつ、
日本をより良くしてくれようと頑張っている方々、という
雑な括りで読ませていただきました…。
(未散さんにしてみれば不本意かもしれませんごめんなさい…)

ただ、読み進めると味が出る出る出る出る!!w
個人個人の幸せはどこに!?とまで思ってしまう程
朝から夜中というか朝方まで働いている中で
極度の世話好き(今宮さん限定)な柏木と
総理の甥という、力を持つ家系ながらも
本人はただひたすら国民の為に頑張りたくて
仕事が好き過ぎるのに自己管理力には乏しい今宮さんの
怒涛の戦記とでもいいましょうかw
いちいち甘ったるいわけでもないし
お互いゲイと言うわけでもないんですが
とにかく大事に想っているのが伝わってきます!!!!!

特に柏木は普段張りつめているような男なのに
今宮さんが倒れてしまって帰りのタクシーで
同僚等の前なのにこらえきれず泣いてしまうとか
今宮さんが外務省に出向しても
手作りランチを自ら届けるとか
今宮さんにかける愛情が半端ない!!!w
今宮さんも、ずっとそんなふうに思われて心地好くて
手離せないし愛は愛なんだけど…。

ここまで尽くし尽くされ愛し愛されたら
性別も年の差も、そんなもんどこに問題が!?みたいな
清々しい気持ちにもなりましたw

愛とは、ただひたすら相手を優先し慮り
自分が何の次でも構わないくらいの…ですよね柏木サン?w

そうは言っても若いし好きで好きでどうしようもないのに
今宮さんの術後の体を気にかけすぎて
ハジメテは挿入しないとか
いざって時でもオキシメーター付けさせたがるとか
大事にし過ぎ……!!!

今宮さんも、そんな柏木に流されているだけじゃなくて
同じ志を持つものとしても人として男として
柏木を愛しているんですから…。
柏木にお世話され過ぎで頼りないとかじゃなく
温厚な性格だけど仕事はバリバリ出来るし
かなりの実力者というギャップがまた素敵でした!

大人の恋ってこじらせてそうで表面下では結構熱い青い炎のようで
ともしびのように温かく優しく照らすものでもあり…。

こう言ってしまうと失礼だとは知りつつ、
素敵過ぎるお話だったから、
尚更主要キャラ以外もぴっしり描いていただきたかった!!;
ラフな絵があっても、背景がフリーハンドな箇所があっても良いのですが
ものすんごく勿体無い気がしてしまったのです…。
生意気言ってすみません本当に……m(__)m

でも二人の関係性はとにかく萌え禿げました!!!!!!

6

二人の距離感が素敵です

ちるちるの「超高齢化BL」の記事から興味がわいて、電子版で読みました。
なにこれ~。面白いんですケド!

エロくはないのに凄くエロい!そしてとてもスタイリッシュ!
ん~BLなのに、普通に友達に勧めちゃいそうになるくらいです。

実はあまり政治の話は好きではなかったのにまったくそんなこと関係なくこれはハマりました。
「官僚」の描き方が良かったということかもしれません。

献身的な部下、経済産業省のお役人の柏木とその上司今宮課長のお話。
柏木はもう忠犬と言うか番犬と言うかとにかく忠実なる部下で、女子力高くて食事の世話もするしスケジューリングは完璧だし、スーパー部下なわけです。

もう長年の関係で出来上がってる感あるのに、お互い意識しているのかしていないのか関係は進んでいないのですが、ある時、課長が病に倒れてから少しずつ進展していきます。

課長の病気のことがあるからセックスをいたすのも命がけ?w
課長自ら主治医に相談したり、柏木は最中に心拍数の確認しようとしたり、
そんな二人がかわいいです(笑)

ストーリー構成といい、絵の雰囲気といい、とても好きです~。
これがデビュー作とは素晴らしい♪次回作早く出してほしいです!

9

働き者なおじさまのエリートBL


働いている登場人物に惹かれる身なもので、ドンピシャ!
彼等の舞台から業務の内容まで詳しく土台が出来上がっているので読み応えがありました。

恋愛…BL要素は?と思う頃にふっとそういう展開もあったりして、きゅんとします。

匡さんが大卒入社だとして38〜47歳なのはそうだろうなーと思うけれど、果たして究さんはお幾つなのか…歳が気になりつつ。健康のこともあるから…絶対長生きしてほしい究さん‼︎心配…(´⍪⌂⍪`)切なくないけれどおじさんのさがやね…

えちシーンも、色々な意味でドキドキしました(笑)

2

最近の中では一番のヒット

最近の中じゃ一番のヒット。
ランキング上位じゃないのが意外。
タチネコのなんとも言えない距離感がよいです。
続編を希望します。

エロ重視の方にはおすすめしません。

4

どんどん惹き込まれた

私はこの漫画をおじさんものが大好きな友達から借りたのですが、
おじさんものきたきた(笑)と、しばらく読まずに置いといたんです。
でも、いざ読み始めた最初攻めは見た目も中身もクールで受けにもそうなのかなと思ってたんです…が、ただのイケメン忠犬さん。
他に対してはクール、受けだけには忠実わんこな攻めが大好きな私にはどストライク!
上司である受けのお世話をせっせとしたり、
昼休みは中庭でご飯を食べた後当然のように膝枕してあげたり、
もうかわいいのなんの。
受けが過労や持病で倒れて病院に倒れることが何回かあったのですが、周りを気にせずだばーっと涙を流すなど、本当に受けのことが大事なんだなと心がほっこりしました。

エロの方は受けの身体の心配をした攻めがすることを渋ったりとあまりなかったですが、ただキスしたりぎゅーするだけでかわいかった…本当にかわいかった

そんな感じで、ほのぼの年の差忠犬攻めが好きな方にはオススメな作品です!

3

中庸な美味

決して凡打な作品ではありません。
評者の守備範囲の中ではかなりの美味な部類の
作品なのですが、美味から先に突きぬけてない。
さらっと描いておられますが話自体を吟味すると
結構胃にもたれる内容なので絵柄はそれを
相殺していて丁度良いかなと思えました。
ある意味これ以上熟成しようのない物語では
あるんですよね。余程の転換でも発生しない限り。
ちょっと下品な言い方をすればぬるま湯が
ずっと続いてきた所へ一寸何か溶かし込まなければ
いけないんで一寸沸かしてまたぬるま湯のまま
保ってますよ、と言う感じ。
まったりとしたおじさん同士のいちゃつきに
癒される事は間違いないので、疲れた方には
如何ですかとお薦めしておきます。

3

可愛いおじさん。

ちょっと前に丹下さんの官僚ものを読んで面白かったので
こちらの官僚にも期待をしつつ購入しました。

正直お仕事(経済産業省)については頭から除外しました。
忙しい仕事場と勝手に位置づけ…
するとキャラだけに集中することができたので
お話に入りやすかったです。

心臓に持病を持ちつつ、お国の為に頑張る究さんを
裏でじゃなく表立って支える献身的な柏木。
とにかく至れり尽くせり。
お互い相手に好意を持ちながらもなかなか進展しない。
だけど側から見たら、すでに公認の仲のような。
究さんが倒れてからジワリジワリと
そういう意味でも近づいていく2人ですが
激しい恋愛なわけでもなく、このゆっくりとした感じがいいのです!!
仕事以外は面倒見てもらってるような究さんですが
いざという時は柏木の方が可愛く見えたり
このギャップ感もいいなぁ。


一見ヘラヘラとして見える究さんですが本当は凄い人。
こういう気持ちの人ばかりが官僚として働いてくれてたら
税金も無駄にならなくていいのにな。

3

新しいジャンルだ!

介護バディ世話女房番犬もの(長いわ)
うそです、ほんとは「ベッドサイドロマンス」って書いてるよなんだそれ。
いやぁほんと今年は新人さんのレベルが高い!
公僕の先輩、実は由緒正しきお家柄なんだけど、家を厭っているところなんかで、ちょっとシリウスブラックを思い出したりしましたが、素敵で可愛いおじさまってなかなか漫画で巡り合わないんだけど、この究さんは危なっかしいとこもあって魅力的です。
そして数多のワンコものの中でこのテは初めてかも。表現ではモップ犬(コモンドール)とされてたけど、この人はアフガンハウンドだな。
究の息子とのやりあいも楽しかった。
まさに新星あらわる!

2

オヤジ萌え。

表紙の究さん(受け)がカッコよかったのでジャケ買い!

読んで数ページ、とにかく絵柄が薄い。人物線よりセリフの吹き出し線のほうが濃いし形もいびつ・・・それにデフォルメ(?)でギャグ漫画のキャラクターのようになる・・・

内容はオフィスLOVEモノで、難しい説明も細々と書かれているけど、それによって読む気が削がれることもなく、読み進めることができる。

良かったと思うところは、「攻め」の泣き顔。「受け」の身を案じてダーッと泣く場面に、普段は冷静でクールな人間のギャップを見ることができギャップ萌えを楽しめた。

残念だったと思うところは、いきなりカップル的展開になったこと。付かず離れずの間柄を踏み込めずにいるもどかしい関係と思って見ていたけど違った・・・「攻め」が「受け」を好きな気持ちは伝わったけど、じゃあ逆は?私の読解力不足?

オヤジモノは大好物だし、話の展開も悪くなかったけど、中立評価なのは期待が高すぎて肩透かしをくらった気分が否めないから。気になっている人は読んでみればわかる。



5

ほのぼの官僚BL

シェリプラスで最初の数話のみ既読。
そのときは、キャラの魅力や
官僚の多忙さが伝わってくる本格お仕事BLな雰囲気に
これは良作の予感!!
とコミックス発売を楽しみにしておりました。


経済産業省の官僚・柏木(表紙のメガネ)と
彼の入省時のメンターで課長の究(表紙のおじさま)。

付き合ってはいないけど、ほぼ両想い状態の二人。
ワーホリで心臓の弱い究を心配して
世話を焼きまくる柏木の、
見かけによらない健気さが可笑しくも微笑ましいです。
手作りスープを持参したり、膝枕で寝かせてあげたり…。

公然といちゃつく二人は経産省の名物コンビで、
生暖か~~く見守る周囲のツッコミも面白い。

いざ付き合い出しても、
心臓の手術後で病み上がりの究のためセックスは
リハビリのように穏やか。

欲望のまま求め合うのではなく、
どこまでも相手のことを思いやり支える。
一生のパートナーのような二人の関係は
すごくいいな~~と思えました。

身体のことで経産省を辞めても
ノマドとして病院で仕事を続ける究のバイタリティや
究の義理の息子と柏木の会話など、
シーンシーンはすごく素敵。


だからこそ、展開をもう少し丁寧に見せてくれたらな~と
口惜しさが残ります。

激務なことは伝わるものの、具体的にどんな仕事をしているのか?
二人が仕事上で掲げる「理想」とは?
付き合い始める流れも唐突で、説明不足なところが多く
今一歩のところでストーリーに入り込めない
もどかしさがありました;


しかし、ちょっと惜しいところはあるものの
キャラ、描かんとするテーマなど十分個性は感じられ
MLっぽい作風も自分好みで、
この作家さんの次回作も読んでみたいなと思えるくらいには
気に入りました。

献身的な年下×可愛いおじさまにご興味がある方には
お薦めです。
(※自分は気になりませんでしたが
文字数が多かったり、絵が平面的で薄かったりと
好みは分かれる作風かと思います。)

4

設定は萌えます

同人時代によく作品を拝見していた未散ソノオ先生の商業デビュー作、
しかも年下眼鏡×おじさん!という事でウキウキして購入しました。

結論から言うと「しゅみじゃない」のですが、キャラ設定は非常に萌えたので「中立」にさせて頂きます。
まず、表紙イラストのクオリティは本編にはありません。
背景の書き込みやトーンの使い方は、商業BLというよりは同人誌を読んでいるような感覚でした。
また、コマ割りや吹き出しが全ページに渡り単調なので、話の盛り上がりどころを掴む事が出来ず、ストーリーにも上手く入り込めませんでした。
攻め受けの設定は萌えますし、著者のやりたい事は分かるのですが、
それを上手く読者に伝える事が出来ているのかと言えば、う〜ん…という感じでした。。
読者をほったらかしてストーリーだけがスイスイ進んで行っているような…

好き嫌いがかなり出る作品なのではないでしょうか。
個人的に苦手でしたが、好きな方は好きな作風なのかもしれません。

受け攻めの設定は素晴らしいので、今後の未散ソノオさん作品に期待したいと思います。

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