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表題作少年は神の花嫁になる

アーサー
キャメロット王国の王子
海老原樹里
高校2年生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

新シリーズ!

高校生の海老原樹里にはコンプレックスがあった。それは黙っていれば完璧と言われる外見の美しさだ。男で綺麗だなんて、いいことはなにもない! そう考えて幼い頃から武道を学んだ結果、同年齢相手の喧嘩なら負けない自身がついた。ところがある日、学校の行事として湖に落ちた樹里は、見知らぬ世界に連れていかれてしまう。そこで、特別な存在である神の子として、王子や神官たちと一年過ごすことになり!?
夜光花&奈良千春による壮大な物語、ついに開幕!

作品情報

作品名
少年は神の花嫁になる
著者
夜光花 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
少年は神の花嫁になる
発売日
ISBN
9784813012900
4.3

(176)

(100)

萌々

(48)

(17)

中立

(5)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
22
得点
748
評価数
176
平均
4.3 / 5
神率
56.8%

レビュー投稿数22

挿絵に関しては不満があります

アーサー王がモチーフのシリーズ作品、一冊目。
もともとアーサー王のお話は苦手なので、読み始めてちょっとガクッときてしまいました。
あとがきで完全にその世界ではなく、あくまで寄せている部分があるだけとのことで、ならば夜光さんに一から世界観も作って欲しかったというのが正直なところです。

そしてイラストなんですが、カラーが凝っていてこちらはすごーく素敵です!
ただ、中の挿絵はどうにかならないのかなあ。
先に挿絵を見たのですが、とにかく横顔の構図がひじょうに多いのに鼻が根元から真っ直ぐ高いので、主人公は美しい高校生だという設定にも関わらず七三のオッサンにしか見えません。
特に今回唯一のえっちシーン(こちらは正面顔)は、召喚された時と同一人物とは思えませんし…
一気に歳をとっちゃいましたか?という感じで、このシーンの挿絵色気は皆無でした。
これなら挿絵無い方が個人的には良かったです。
薔薇シリーズのタッグというお二人ですが、あの挿絵の繊細な美麗さを期待していたので余計残念です。
今回の作品の世界観は現代の子が主人公とはいえファンタジーで、それこそ絵本のように架空の物なわけですが、挿絵の雰囲気は現代調で繊細さとは真逆。
辛口で奈良さんのファンの方には耳障りかとは思いますが(汗)、わたしは入ってきたアンケート葉書で隠して(でも、一度見てしまったので脳内補正は出来ませんでした)読みました。
それくらいガックリしたというところです。

********************
受けは完璧な容姿ながら、それを厭っている17歳の高校生、樹里。
すぐに手が出る勝気さと第六感に助けられ、今までトラブルから逃れてきました。

攻めは、キャメロット国王の長男であり騎士のアーサー。(ちなみに弟はモルドレッド)
明るく快活、民に信頼される存在です。
********************

ストーリーは、現代で高校教師として赴任してきた中島(魔術師マーリン)に命を狙われ、間一髪でキャメロット王国へと召喚された樹里が、神の子とされるジュリの身代わりとなるというものです。
この世界では女性は少なく、男性同士の関係も当たり前というBL的には素晴らしい環境(笑

受けは夜光さんご自身がおっしゃるように、薔薇の主人公タイプの高校生で気が強いです。
容姿の美しさで嫌な思いをしてきた為に武術を習って、屈服しまいとする姿はとても好き。
だけれど、そこは同じレーベルで同じイラストレーター。
しかもシリーズ物なので、二番煎じな雰囲気が否めません。

そして帯の煽りにまさかー!と思ってはいましたが、最終的な目的はどうやらそっち方面となりそうですね。
わたしはあまりこういう展開は好きではないので、読まないのですが…
ただ、ファンタジー苦手なわたしにも主人公が普通の感覚の現代人なので、同じ気持ちに立って世界を新鮮に見れました。
今後、本当は誰が敵となるのか、どこまで人間関係はアーサー王伝説と同じにしていかれるのか気になるところです。
アーサーサイドの主要人物は皆、伝説と同じですし。

ラスト近くのどんでん返しは今後が気になって、続刊の読書意欲を発揮させますね!
はやく出てくれると良いのですが、夜光さんは他のシリーズ物もありますし、なかなか時間がかかるのかなあ。
次までに忘れないと良いのですが。

わたしはBL作家さんの中で、夜光さんは一番好きな方です。
もちろん新刊は、内容がまだ出ないという状況でも予約しますし、とにかく買って読みます。
この作品はまだまだ薔薇シリーズほどではありませんが、先が気になります。
ただ、それだけに挿絵で萌え度が下がりました。

19

やまぶき

やまぶきです、
どうしてもエラーでメールをお返しできないので(ToT)ここをお借りして。
人の好み意見も様々です。ココナッツ様のレビュー、私はたのしく拝見しました。

おっしゃるように、私も伝説のほうは横に置いといて、切り離して読んでみようかなと思っています。

ココナッツ様のレビュー、これからもたのしみにしておりますよ。

ココナッツ

こちらに頂きましたコメントのわたしのお返事は多分にネタバレが生じますので、ちるちるさんのメール機能で差し上げております。
コメントを頂きましてありがとうございます(*^^*)
それでも良いと思われましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

やまぶき

ココナッツ様こんにちは、やまぶきと申します。
この本ちょうど購入を迷っていたところなのです、

キャメロットときて「ははぁ・・」と思いましたが、そうですかモルドレッド出てますか・・・私はどうにもアーサー、グィネヴィア、ランスロットのトライアングルが嫌で、少女の頃からおばあちゃんデビューの現在まで『アーサー王と円卓の騎士』には複雑な気持ちを抱いてきました。
私も夜光さん、大好きですし「いったいどこまで伝説を取り入れるおつもりか?」きになりますねぇ・・・夜光さんならきっと「おおっとそうきたか!」という展開を見せてくださると思うのですが・・・
でも、フクザツな心境です。

snowblack

ココナッツさま、こんにちは。
美しい表紙と皆様のレビューに、目下心惹かれております。
ココナッツさまと逆に、アーサー王の物語は
小学生の時に岩波の少年版で読んで心躍った記憶が忘れられず
(逆に後年読んだものはそれほど……)つい、おお!と思ってしまいますので。

キャメロットが国の名前だったり、モルドレッドが弟だったり……
少しずつ違うところが、数多あるゲーム等と同様そのままじゃなく
モチーフだというところなのでしょうが、こういうのって、元の魅力に乗っかりながら
どうずらしてオリジナリティを出すのか?が手腕の見せ所でしょうか。

そういえば、剛しいらさんの新刊もアーサー王が関係する作品だったのですが、
流行なのでしょうか?

奈良さんの絵は基本的に好きなのですが、最近は(画風が変わってから?)極端に当たり外れがあるような気がします。
読む時には挿絵が好みはなかった時に、興を削がれないように気をつけますね。


飛ばされた異世界は竜がいる国

夜光花さんの本にしてはエロシーンが少なめでした。
面白いファンタジー物だけど、このまま終わると少々物足りないんじゃ?
そう思いつつ差し掛かった後半、
思いがけないストーリー展開にビックリ&ぐわっと心を掴まれて、
うわーーなになに?どうなるの!? 早く2巻読みたい!!ってなりました。


主人公は高校2年生で(受け・表紙の奥の黒髪の子)、
綺麗な外見の持ち主だけれど、それが原因で色んな嫌なめに遭っていて、
舐められないために小学生の頃から武術を習っている、
喧嘩も気も強い男の子。

このお話は、受けが課外授業で氷の張る湖に落とされてしまい、
目が覚めるとそこは、
魔女の呪いがかかった見知らぬ世界だった…というファンタジー。

魔女の呪いを解くために必要な「神の子」と呼ばれる男の子が死んで、
外見がそっくりな受けが身代わりとされるために連れてこられた。
もちろん、そんな理不尽な話!なのだけれど、
元の世界には、ふたつの月が満月になる1年後ではないと戻れなくて……


帯には「呪いを解く方法は、男同士で子どもをつくること!?」とあって、
受けは人身御供的な扱いをされるの?凌辱モノ??と思ったのですが、
そういう話ではなかったです。
受けは身代わりでいる限り「神の子」として大事にされ、
意見もかなり尊重してもらえそう。
でも裏を返せば、身代わりなのがバレたら…。
そういうスリリングさが、物語に引き込む要素になってます。
1度だけあるエッチシーンは、
布でさるぐつわ&手も縛られて~で、受けは嫌々!でも感じちゃうw
誤解あっての事で攻めに酷い意図はないので、すごく楽しく読めました~

飛ばされた異世界では、
空から金平糖が降ってきたり、ノーパンが当たり前だったり、
女性が少ないので男同士の関係も普通だったり、竜退治をしたり…
ファンタジー要素が強くてコミカルさもありで読みやすいです。
恋愛面は攻め→受けで、まだ始まったばかりで可愛い印象を受けました。
でも一方で、
剣で首をはねるような戦闘シーンも(少しですが)あったり、
今後国の中での争いが激化しそうな流れも…。
そして後半、色んなキャラの思惑や秘密が分かって、
サスペンス要素が強めに出ることでグッと面白味が増しています。

受けは「身代わり」という秘密を抱えながら、
攻めにちゃんと頼っていけるのか……今から心配!
2巻はかなーーり面白いと予想されます。
それを堪能するためにも、
1巻をしっかり読んで世界観を押さえておくべき?
楽園彼岸2巻はまだ読めてないけれど、またこの本を再読しちゃいそう。

15

ファンタジーもの新シリーズ

架空の世界、キャメロット王国を舞台にした壮大なファンタジー、シリーズものです。
主人公の高校生樹里は、ある日突然異世界のキャメロット王国に召喚され、そこで呪いにより死んでしまった、神の子と崇められる自分とそっくりな少年の身代わりになることを要求されます。神の子の役目は、魔女により国にかけられた呪いとくこと、その方法がその国の王子と結ばれ子供を作ること。いや、無理なんですけどね(笑)、でもこの問題をどうクリアしていくのか、まだ始まったばかりなので謎が多すぎて続きが楽しみです。
樹里は自分の美しい容姿がコンプレックスで、武術を習い、気の強さからケンカっ早いやんちゃな子です。異世界に召喚されてから、その現実を受け入れられず、また元の世界との色々なギャップにいちいち突っ込みを入れるのですが、それが面白くて♪
初日に逃げ出そうとしたところ、キャメロット王国の王子に男娼と間違われ強引に犯されてしまうのですが、その後の樹里の怒りたるや(当然ですが)、王子相手に殴る蹴るは笑ってしまいました(笑)
王子も悪い人ではなく、おおらかでマイペース、樹里に殴られてもめげずに、樹里を気に入りひたすら口説きます。樹里は最初は怒りから王子を邪険にしてましたが、神の子を呪い殺した魔術師の罠にかかり殺されそうになったところを助けてもらったことで、王子に対する気持ちが変化していきます。
樹里が何故命を狙われるのか、その謎のうち一部は解明されますが、まだまだ分からないことが多すぎて、続編早く読みたいです。

14

これがファンタジーの力か

ここ数年、BLの世界から遠のいていたのですが、
たまたま見かけた「アーサー王でBL」で気になり、気付いたら出ている分全て揃ってました。
そして、再びこの世界に舞い戻ってきました。ただいま。

アーサー王=クラシカルな耽美な雰囲気なのかな、と思っていたのですが、
いざ読んでみたら、色々吹っ飛びました(頭の中にあった価値観が)
読み手を惹きつけ、そして手放そうとしない文章と展開。
良い意味で期待を裏切ってくれたキャラクター達。

コミカル、シリアス、推理サスペンスと上で紹介されていますが、
その「トーン」全てが全力で読み手を攻撃してきます。
ギャグ、シリアス、など、どれも自己主張が強いのに、喧嘩をしていない文章なのは凄いと思いました。
もうすぐ新刊(最終巻でしょうか?)発売、また一巻から読み返します。

最後に一つ。
これから読む方は睡眠不足にはご注意下さい。

9

まだまだ始まったばかり。

新たな物語のための様々な舞台準備、という感じの巻でした。
謎は噴出、不審人物も一杯、何から何までとにかく気になる事だらけ。

今回の主人公は、名こそ違えど、ちょっと啓みたいな子です。
やんちゃで自分に正直で根底が素直な感じの言動が、
ちょっと彼に似ている印象を受けました。(↑この表現だと
「鬼花異聞」の泰正っぽいですが、あの子ほど野生寄り(苦笑)
ではなく、突拍子無くも無いです。)
とは言え、そういう性格の子が嫌いとかでは全くなく、
むしろ好きなので、構わないっちゃ構わないです。
樹里も何とも可愛げのある子ですしね。
今回特に印象に残ったのは、「人を騙すのがどうしても嫌だから」と、
捨て身の脱出を図るところでしょうか。もういじらしいやら可哀想やらで。
母親にも飼い猫のクロにも優しくてよい子なので、
助けてあげたくなってしまいます。

そんな樹里の相手(…ですよね?)となるアーサー王子ですが、
こちらは外見は同じ金髪でも中身はレヴィンじゃなかったです。
物語は始まったばかりなので、今のところまだ「よく知らない人」
なのですが、あえて言えばラウルタイプのおおらかな男性の様な感じかな。
これからどんな風に二人の距離が縮まっていくのか、非常に気になります。

挿絵で一番気に入ったのは、P.31の救出された樹里のシーン、
本文の描写通り、リュックからちゃんとクロが小さく顔をちょこんと
出しているのが可愛くて、きょとんとしたような警戒したような感じが
とても微笑ましいです。このクロ、後半以降少し姿が変わるのですが、
それもまた可愛くて、薔薇シリーズでサンダーを見て和んだり、
挿絵の中に姿を探したりした時の気持ちを思い起こさせます。
樹里について来てくれて本当によかった(笑)
(p.92の挿絵は、正直自分も少し残念なような印象を受けました。
とても力量のある方ですし、もっとやりようがあったような気も……?)
カラーピンナップのキスシーンはとても雰囲気があって素敵なものでした。
背景に王子の白馬が佇んでいる構図や明るい色遣いもお伽噺のようで。
表紙の絵はこれもまた色遣いから構図から細部から本当に素敵で、
何と言うかとても奈良さんらしくて、見入ってしまいます。
ああ、これを拡大した複製画、またはポスターが欲しい……。

前回のお二人のタッグと同じく今作もファンタジー(+異世界)のためか、
初めはともすると若干新しさに欠けるような印象も持ってしまいましたが、
読み終わった後はその気持ちも消えていました。
これから巻数を重ねていく中で今シリーズの世界観が固まっていけば、
よりそれぞれの違いが際立っていくだろうと大きく期待もしています。
どんな物語になっていくのか、続刊を楽しみに待ちたいと思います。

8

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