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Kindle Unlimitedで初めて知った作者さん。
ネクタイ専門店を開業している有働さんと元同僚の永瀬さんのお話です。
タイトルだけだと何の話かわかんないし特別そそられなかったけど、この作者さんのお話は読みやすいし読後感がよい。
百貨店の紳士服売り場に勤務していた2人。実は2人共ゲイでお互いに気があるけど、社内恋愛は避けたいと有働に振られてしまう永瀬。
その後自分のお店を開業すると百貨店を退職。
合コン(男対男の合コンってあるの???)頻繁に参加してそこで出会った人達にネクタイ専門店【ねくたいや】の売り込みをする永瀬。
自分も有働に会うために頻繁に通うんよ。
レトロな3階建ての店舗で素敵な店構え。
こだわりの手作りネクタイのお店みたいでいろんな好みにも対応してくれるみたい。
スーツ着る人と付き合った事なかったからネクタイよくわからんけど、長さや太さ結び方の好みあるみたいね。
最近はクールビズだったりでノーネクタイの時期も増えてたりするからネクタイの需要減ってそう。安価なスーツ専門店でネクタイも揃える人居るだろうし、ネクタイ専門店の生き残り大変じゃないんかな?
ってのは、さておき。クールなキャラがたまに言ってくれるホンネって破壊力ある。
今作の有働さんがそうです。こんなん言われたら永瀬さんたまらんやろ。
しかし、お互いゲイ同士だと分かったはいいけど、ポジションについての話は読者の見えないところでなされてたのかな?
のちのち、有働の元セフレ相手が登場してソイツが永瀬に軽く粉掛けてて有働が牽制してるんだけど、そうなったら永瀬(タチ)、元セフレ(タチ)になるやん?ポジションどうなんの?って要らんこと考えてしまった。男同士は実際には挿入行為はあまりしなくてバニラ(前戯)だけが多いって何かで見たからタチネコ重要じゃないん?
なんて、フィクションなのに無駄に考えてしまった。
永瀬兄見てみたかったなって思ってたら「しあわせなはなし」ってのがスピンオフか!
有働兄と元セフレのお話やん!しかも、買って積んでたわ。よし読もう。
独特のセリフ吹き出しが面白かったです。吹き出しが長くてどっちのセリフかわかりやすいのと2つあったら繋がってたりするの。
こんな吹き出し初めて見た。
シーモアで購入
元々見えない描き方
こちらのサイトの好きなレビューアーさんが神⭐︎評価されていたので読みたくなりました。
1年半前に購入して読まずにしまい込んでいたのを思い出し未読のBLコミックの山から探し出す。
その時はア◯ゾンさんのレビューを拝見して購入していました。
レビュー通りの素晴らしい作品で大感動!!!
せつないストーリーですが、読んでいて辛くならない。歩田川先生の独特の柔らかく優しい線と描写、手書きのモノローグ(セリフも)で、私の気持ちが救われる。
歩田川先生が登場人物の全てを深く理解して大きな愛情をもって描いておられると感じました。
続編の『しあわせのはなし』も共にクローゼット本棚で眠らせていたので一気読みします!
天才⭐︎歩田川和果先生の作品と出逢えて幸せです!
観念的作品が多いような先生ですが、本作は随分と「BL」してる!
主人公たちは、元々同僚。
百貨店の紳士売り場でのスーツ担当の永瀬、と。
ネクタイ担当の有働。
有働は、実家がネクタイ職人のおうちで自分もネクタイ大好きのネクタイフェチ。
で、数年間デパート勤めして、自分の「ねくたいや」をオープンしました…
…という設定。
永瀬と有働は男だらけの合コンで鉢合わせ。お互いゲイとわかりました。
惚れっぽい永瀬は有働が好きになって、告白するも玉砕。
でも切れたくなくて「ねくたいや」に通ってます。
そんな健気な永瀬につれない有働。
と思いきや!
この作品は私にとっては有働のツンデレ具合を面白がるお話、かな?
有働って実は可愛い男のような気がする。
一見繊細で神経質で潔癖そうだけど…実はヤワじゃないしそのくせちょっと怖がりで。
そういう一面が炙り出されるのがひとりのお邪魔虫の登場から。
と言っても当て馬、という訳じゃないのです。けど、有働の元セフレという人物で、しかもそいつの本命は有働のお兄さんという…
(この複雑なお邪魔虫のストーリーは、スピンオフ作品「しあわせのはなし」で。)
彼の登場と引っ掻き回しで天真爛漫系の永瀬の心が掻き乱される。
そこで、本当は永瀬の事ばかり考えてる有働の可愛らしさ?そんなものが見えるんです。
一度素直になった有働のデレは破壊力あり!
永瀬も嬉しいを通り越してドキドキが止まらない。
だって。
お姫様抱っこを要求するんだよ…永瀬がんばれ。
スピンオフの「しあわせのはなし」未読です。
◾︎永瀬一仁(百貨店勤務)×有働(百貨店の同期→ネクタイ屋開業) ゲイ同士
言葉が足りないふたりのようですが、作品としては舞台がほぼネクタイ屋か永瀬の家なので、ふたりの会話ばかりでお話は進行します。独特の空気感で心地よい。
永瀬と有働の人となりの描き方がとても好きです。テンプレなキャラ作りではなく、ふたりに差もあって、それらがじわじわと出してくる感じ。双方にとって心とらわれる魅力的な人であることが伝わる。
お話の主軸たるネクタイの小ネタもしっかり描かれていて、世界観が作られています。
例えば食事シーンとか、もう少しネクタイ屋以外のシーンがあるとより好きでした。環(永瀬の幼馴染)が登場してから話が動きが環中心すぎたので。
萌2〜神
あらすじで超ドヘタレ呼ばわりされている永瀬ですが、全部読み終わっても彼をヘタレだなぁと思う場面ってほとんどありませんでした。確かに押しが強いわけではない。でも、有働の気持ちを推し量りつつ、有働が本音を零した時には優しい口調のまま諭して包み込んでくれる、そんな攻めでした。ヘタレというよりは、私は包容力攻めという方がしっくり来ると感じます。
仕事に真面目でツンが多い有働。好きになった相手には自分の汚い部分を見せて嫌われるのが怖いし、ずぶずぶにハマって抜け出せなくなり仕事どころではなくなるのも怖い。彼は永瀬に恋をして付き合ったことで、いろんな恐怖を抱えています。それをなかなか表に出さないから永瀬も不安になってしまうのだけど、いつも拗れる寸前で2人は本音を晒し合う。自分で自分の鎧を脱ぐのってとても勇気がいるけれど、だからこそどんな姿を見せられても、どんな気持ちを吐露されても受け止められるよって態度を示してあげるのって大事ですよね。それが自然とできていた永瀬は、やっぱりヘタレじゃなく男前だなぁと思います。