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表題作処女執事~the virgin-butler~

サイ・ネヴィル
伯爵家子息で世界的な投資家,29歳
保坂己裕
旧財閥子息に仕える「処女執事」,27歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

則雅に仕える己裕は、実は執事となるべく生を受けた「処女執事」。則雅の学友であるサイは、この機密をすぐ見抜く。則雅から己裕を奪い取ると、サイは夜ごと激しく犯し、感情を表に出せと命じるが…!? 

作品情報

作品名
処女執事~the virgin-butler~
著者
沙野風結子 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
発売日
ISBN
9784592851271
4.4

(361)

(225)

萌々

(86)

(30)

中立

(15)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
54
得点
1574
評価数
361
平均
4.4 / 5
神率
62.3%

レビュー投稿数54

途中でガラっと景色が変わる

設定が凝ってる作品だと思った。加えて途中で180度ガラっと景色が変わる面白さ。飽きさせないストーリー展開でとても良かった。ただ、楽しむより考えてしまう場面の方が多かったかもしれない。

“処女執事”の設定は、なんとも悪趣味。遺伝子操作で作られ施設で育ち、18歳になれば記憶を消去し、主人を登録して出荷される。自我を持ち人として生きているが、主人第一主義なのは作り物の感情という。

だが己裕は主人を失っても生きたいと願ったり、追加処理の話もあったりと、遺伝子云々の己裕の認識に違和感が強まっていった。これについては後にサイがただの洗脳だと、思っていた内容を言ってくれて腑に落ちたが、訂正までが長くずっと気になりながら読んでいた。不要なとこでも遺伝子連呼してた気がする。

尊厳を徹底的に貶め、己裕から人としての感情を引き出すサイ。目的は分かっても、後の告白を聞くと、そこまで想っていた相手によくあんな仕打ちができたもんだと驚く。最短で結果が出る手段を取ったのか、他の感情も混じってたのか。

中盤で善と悪が入れ替わり、人や事象への印象が変わっていく展開は面白かった。処女執事利用の抜け穴や悪用方法も納得。過去が分かると、サイの執念が見えて泣ける。のし上がる人生全てが己裕につながっている。

終わり方は、この形にするなら意味があって欲しかった。メインキャラの記憶喪失の扱いは大事なとこだと思う、私は。思い出さないまま終わるのも意図的なら良かったのに、助長だからという理由で収録外SSで思い出させるのにガッカリした。

傲慢攻めが弱々受けを強姦して始まる耽美小説かと思ったら、一味も二味も違う方向に進んでいった作品。読み返すとまた違ったものが見えてきそうだと思った。

0

表紙のイメージと違った(*ˊᵕˋ*)

この笠井あゆみ先生の描かれた表紙ですよ!
麗しくエロく。
読んでみたら、それだけじゃなかったです。
題名と表紙からイメージしたお話じゃなくって、もう凄いとしか。

受け様は『処女執事』と呼ばれる、主がカスタマイズした、主を盲信するようインプットされた主の為だけの執事の己裕。
敬愛する主、則雅と幸せに過ごしていた己裕は、攻め様であるサイに屋敷ごと引き継がれてしまう。

最初は、則雅の事を大切にしている己裕に無理強いをするサイで、ツライ(>_<)
そんな意地悪しないで~と思いつつも、サイにも何か抱えているものがあるようで。
読み進めていき、真実を知って驚きました。
そして、素直なハピエンにはいかないんですね(> <。)
えぇぇ、助けて終わりじゃないところがもう、流石沙野先生というべきか。

最初とラストで、全然イメージが違いました。
結局は純愛♡(*ˊᵕˋ*)

0

羞恥心に負けてはもったいない

他の方のレビューにもありますが、
タイトルと表紙で羞恥心により躊躇してしまうのはもったいないです!
といっても、私も最初はためらっていましたが。

沙野先生の作品を読むのは初めてですが、
最初と最後でこんなにも色々なことの印象が変わることもあるのかと
驚きました。

本当に相手のことを想うが故の行動。
相手自身には真意が伝わらない状況で、
どんなに憎まれたとしてもそんなことは厭わない。

そんな風に誰かを想い、実行できる人はなかなかいないでしょう。

そして、他の方のレビューにこれもありますが、
後日談的なSSは読んだ方がいいと思います。

まるでメインの料理が何品もテーブルに並んでいるような
内容盛りだくさんの作品でした。

0

大好物だった

ちるちるさんの評価順で辿りついて読ませていただきました。
めちゃくちゃに面白かったです⋯泣きました。
どえらいエロい表紙とタイトルで、おそらく自分から手にとらない作品でした。皆様のレビューに感謝。
大好物の癖がつまった最高作品でした。

この本くらいネタバレしないほうがいい本もないのでは?というくらいミステリアスな内容。最後に謎が解けた時泣いて、やっと解けたのに..!
そこでまた号泣案件。
自分は記憶喪失厨なのですが、思い出さずに終わるのには驚き、ええええ!となりましたが
ユーザさんのレビューで「続編SSが公開されている」と知り、先ほど回収してまいりました。
完璧なハピエンがそこにあり、安堵と放心状態です。
教えていただき感謝ですm(_ _)m
よかった…本当によかった!
謎が解けると最初に戻って読み返したくなる作品。
もう一回いってきます!

0

攻めの献身にふるえる

何度目かの読み直しです。
初めて読んだ時はサイを害獣でなんて鬼畜なんだ!と思ってました。

しかし再読なのでサイの気持ちを考えるとまた違う感想になります。
あんなやつに心酔して尽くして何もかもを捧げている己裕をサイはどんな気持ちで…(泣)

何度も己裕にどう思った?何を感じた?と問い続けるサイ(泣)
己裕からしたら地獄な日々のはずなのに、少しずつ変化がみられ…。
このサイの献身を!憎まれても軽蔑されても喜ぶサイ。そしてついに…!!

なのに!!
あ〜忘れてた!最後そうだったよ!なんてこった(泣)

今度は己裕がサイに寄り添って見守って、忘れられても尽くして。

でも、やはりサイは己裕を好きにならずにいられないんですね(泣)良かった〜!!
ここまで長かったね!でも良かったね!もう邪魔も来ないよ、平和に仲良く穏やかに生きてね!

本当に見事なお話ですね。
害獣だと思ってた相手が!害獣攻めじゃないけど、ありえないって相手が攻めなのもいいもんですね!

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