魚住くんシリーズV 夏の子供

natsu no kodomo

魚住くんシリーズV 夏の子供
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
65
評価数
14
平均
4.6 / 5
神率
71.4%
著者
榎田ユウリ 

作家さんの新作発表
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イラスト
岩本ナオ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川文庫
発売日
ISBN
9784041017692

あらすじ

戸惑いつつも、お互いに恋を認識した魚住と久留米。二人の関係は、秘密をはらみ進化する。そして、PTSDに苦しみながらも研究に打ち込む魚住に、アメリカ留学の誘いが届き……。感動の最終巻。

表題作魚住くんシリーズV 夏の子供

久留米充 サラリーマン
魚住真澄 大学院生

レビュー投稿数4

魚住くんも男なんだな

魚住くんシリーズ最終巻です。
「リムレスの空」は、これまで断片的に窺えた、幸福ではなかった魚住くんの子供時代がもう少しだけ、分かります。
感情が目覚ましく豊かになりつつある過程で魚住くんが見る、忘れていた切ない頃。土管から見えたリムレスの空。
久留米が住んでいたボロアパートがついに崩壊し、実は研究者として優秀な魚住くんにアメリカ行きの話が持ち上がる、今までのものが変わっていこうとしている、変化の序章を示すエピソードにもなっています。
「アイ ワナビー ア フィッシュ」、個人的にはこれが最終章のように思ってます。
久留米との関係が順調に流れている中で突如、魚住くんにPTSDの症状が。
一人、自らの心に向き合う魚住くん。
さちのちゃんの死から一年になるクリスマスを経て、お正月にはアメリカ行きを決心するのですが、一番きたのはクリスマスイヴの場面です。
イヴというと何かロマンティックな萌え展開を期待したくもなりますが、何もありません。
魚住くんはさちのちゃんの事故現場を訪れ、久留米は魚住への思いに耽りながら携帯を手にしている、そんな地味なイヴですが、私は非常に感銘を受けたのです。
こういう、相手への思いやりとか分かり合ってる感じがいいなと、自分にとっては一つの理想を見たような気がしました。
ですが、レビューを書くためにその場面を読み返してみると、これこそ男同志だからかもしれないとも思いますかね。久留米は男で、魚住くんも男だから、自分のことはちゃんと自分で決めていく。
魚住くんは男であり、久留米も男として認めているからこそ、静観してるんだな、と。
表題作「夏の子供」。ここで、視点が第三者に変わります。魚住くんでも久留米でもなく、本当に子供の太一少年です。
二人のどちらかの視点で、その後の物語をもっと密に知りたかった気持ちはしますが、やっぱり素敵な話です。
魚住くんは立派な教授になりましたよ!
「ハッピーバースデーⅡ」はまたその後のお話。
自分で自分の誕生パーティーをやった魚住くんから大人になったもんだとしみじみきます。久留米がアメリカの魚住くんの所に行ったくだりが良かったです。
人生は決して思い通りにいくばかりではなく、魚住くんと久留米にもこれからいろいろあるんでしょうね。すれ違ったり、相手を思いやるばかりに一度か二度くらい別れたりもしながら、一生続いていける二人じゃないかと思いました。魚住くんシリーズは私の大事な宝物です。

2

一抹の寂しさ

魚住くんシリーズ最終巻。
前作では無事に結ばれて晴れて恋人同士になった2人。
恋人同士になったからと言って始終くっついてる様な関係じゃなくて、お互い仕事や研究で忙しいしイチャイチャもままなりません。
でもスイッチ入ると久留米の求め方が情熱的で素敵。

車のブレーキ音が引き金となり魚住がPTSDを発症します。
こんな時は恋人と甘々な時間を過ごして2人で乗り越えて欲しいというのが私の願望なのですが、魚住も久留米もお互いに過剰に心配したり、依存したりせずにむしろ離れてるんですよね。
心配で仕方がないのに自分にはどうにもできない久留米の無力感が伝わり胸が痛い。

こんな状況でアメリカへの留学は出来ないだろうと踏んでいたのですが、こちらの予想も外れ魚住はアメリカ行きを決意します。
個人的には行って欲しくなかったのが本心。
久留米が引き止めないのは分かってたから、胸がチクチクしました。
2人の間でどういうやりとりがあったのかは語られません。
数年後も魚住はアメリカで研究の一任者として活躍しているようですが、遠距離恋愛は続いている様子でちょっと安心しました。
時々帰国したり、久留米が会いに行ってるんだよね多分。

1巻から思い返すと嘘みたいに人間らしさを取り戻した魚住でした。
繊細が故に鈍感にならざるを得なかった不幸な青年が大切な人達との出会いや別れを経験しながら、少しずつ強く逞しくなっていくヒューマンドラマでもありました。

完結巻を読み終えてしまい、寂しさでいっぱいです…。
しばらく余韻に浸りたいと思います。

1

成長したふたりが見れます

魚住くん最終巻。

突然のPTSD発作に苦しみながら生活する魚住くん。
久留米もそれをすごく心配しているけど、会えて会いにいかない。そして魚住くんもあえて頼らない。
この二人の距離感が最初の頃はもどかしかったけど、お互いの気持ちをしっているから安心して読めます。

でも魚住くんのアメリカ留学の話が持ち上がり、微妙な雰囲気が。
どうするんだろーと気になっていたところ、突然アメリカ留学に行って数年後の場面に切り替わっていました。
しかも、太一くんという突然現れた第三者目線の話。

んー、個人的には離れている間の二人のことが知りたかったです。(魚住くんか久留米視点で)
でも成長した二人・幸せそうな二人が見れてホットしました。

0

BLだけどBLじゃない。

最終巻のコメント欄にコメントさせてもらいます。
欲を言えば大洋書館から出版されたハードカバー、またはクリスタル文庫のものを購入したかったのですが色んな意味で断念しました。

この5巻に関しては久留米と魚住のラブラブな所もあり、PTSDと戦う魚住。
魚住はもっと久留米に依存しているのかと思ってたのですが、あえて一人で病気と向き合い、戦っている印象をうけました。久留米が存在しているからこそ一人で戦える、そんな感じがしました。
魚住の祖父祖母がいい人で本当によかった!5巻は何度か泣ける場面があります。
魚住の人生は近しい誰かの「死」を経験することが多く、それが心の疲弊にも繋がるのですが最後は「生(せいめい)」もあるのだと読んでる私も感じることが出来ました。(魚住の心境にシンクロしてしまったので)
心が温かくなってここでも涙が出ましたね。(マリさん誰との子供ですか・・・!!)

泣ける作品と聞いて読み始めました。
全体の感想になりますが私にとっては恋愛の涙ではありませんでしたが泣ける作品ではあります。
魚住が悲しみの涙を流し、苦しんでる姿に共鳴して自然に涙が出て一緒に苦しくなったり、全巻を通して魚住がどんどん人間らしくなっていくような、それを見守ってる一人になってるような感覚になる作品です。

久留米が魚住とやりたい衝動がなかったらこの2人はうまくいくことはなかったのかな?久留米よくやった!と言いたいです。
一般の出版本というくくりで出版されている以上、濃厚なBLのそれを期待してはいけないし、期待をしているわけでもなかったのですが、私が思ってた以上にBLでした。何か変ですね・・・そもそもがBLの出版社から出てる作品ですものね・・・BLには間違いないんですが・・・(笑)

最後のあとがきで魚住くんシリーズが榎田さんの初作品、そして作品を書かれた年齢が二十代の半ばと書いてありそれにもびっくりしました。榎田さん本当にすごいです。

この作品のメモリアルブックが出ているそうです。
見てみたい!!のですが、某所では値段が定価の4倍ほどに上がってて断念。
メモリアルブックの再販!しないですよねきっと。

長々と失礼しました!!

2

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