イラスト付
待ってました!少年は神シリーズの三冊目
前回ですっかりランスロットのファンになってしまったのですが、表紙の美麗な三人の絵が暗示するような内容で、ランスロットファンとしては、少々残念な展開に…
でも今回も大変面白くて、一気に読了してしまいました。早く続編読みたい(笑)
今編は、魔術師マーリンの過去の回想から始まり、終わりもマーリンで締めらます。
この部分で、ガルダ、マーリン、ジュリそして魔女のモルガンの関係性が語られています。
そして、どうしてマーリンがアーサー王子に忠誠を誓っているも。
ランスロットは前回行われた馬上槍大会の後から樹里(受)の護衛として付き添っていますが、アーサー王子(攻)は恋敵が増えて気に入りません。
しかし、ランスロットは高潔な人ですから、樹里が困る様な行いはしません(笑)
アーサー王子と樹里が二人で会っている時に偶然、神殿の地下道を見つけます。後日確かめに入った所、色々な発見があるのですが、樹里を庇ってアーサー王子が命に関わる怪我を負ってしまいます。
樹里は、普通の男子高校生の筈なのですが、何故かアーサー王子の怪我を何もなかったように治してしまいまい、アーサー王子はますます樹里をさすがは神の子だと、自分の子を孕んで欲しいと言いますが、神の子と嘘をついているのも、いつかは元の世界に帰る為アーサー王子に素直には応えられません。
そして、もう一つこの地下で発見するのですが、場所的な関係からそれは今回樹里しか手に触れませんでした。しかし樹里の手は何故か傷だらけに…
そして後日の狩猟祭で突然、仮死状態であるはずのジュリが本物の神の子として現れ、神獣であるクロをも魔力で従わせ、樹里を偽物だとして地下牢に入れてしまいます。
またこのジュリがえげつないぐらい邪悪で(笑)モルガンの血を一番色濃く継いでいる冷酷な魔女の子供でした。
しかもジュリは、樹里が自分にとっての何か、ということも全て分かっています。
樹里は、斬首刑になる前にランスロットに助け出され、ランスロットの領地へと逃げます…
そこへ、アーサー王子とジュリは、樹里を捕らえる為にやって来ますが…
とにかくジュリの半端ない邪悪さが目立って仕方ない3巻目でした。
そして新たにジュリと樹里の関係性、モルガンと母親の関係性、そして父親。
色々な事が判明しましたが、樹里自身はまだ分かっていないだけに読者としたら、樹里の立場の複雑さ、以降の多分可哀相な運命を考えるとモヤモヤとした何とも言えない気分にならされました。
色々書きたいけど、カナリのネタバレになるから読んでみてのお楽しみにしてください。
今回もランスロットは男前でした。
あんなに高潔で、忠誠心の強いランスロット、もう最高です!
しかも、真面目なだけに面白い所もあるし(笑)
私個人は、樹里にはアーサー王子よりランスロットを選んで欲しかったのですが、いやいやまだわかりませんね(笑)期待しています。
奈良千春さんのイラストも、1.2巻の時は少々違和感を感じた所もあったのですが、今回は全て美麗でウットリしました。
ジュリの中のイラストの衣装が表紙の樹里の衣装と同じでしたが中身が違うと受ける印象も違い素晴らしいの一言でした。
とにかく早く続編読みたい(笑)
「少年は神の花嫁になる」「少年は神に嫉妬される」に続く三冊目。続き物なので前作を読んでいないと理解できないと思うので、未読の方は是非この順で読まれることをお勧めします。
さて、待ちに待った今作も神作品でした。こんなに続きが気になる作品もないよなあ、と思いつつ。まず表紙が良い!樹里を守るように立つアーサーに、樹里に忠誠を誓うように傅くランスロット。読む前から期待度MAXです。
初っ端からマーリンの記述から始まるところがさすがでした。
この作品の大きな謎の一つであるマーリンの存在。彼の立場やモルガンやガゼルとの関係を始めに説明されることで、一気に話に引き込まれます。
マーリンの思いを始めの段階で理解することで、さらなる謎を呼び、続きを期待させる。夜光さんにしてやられました。
今作は今までの謎だった部分がかなり明らかになります。
マーリンが樹里を狙う理由。
普通の高校生だった樹里が不思議な力を持つ理由。
マーリンと、モルガン、ガゼル、ジュリとの関係。
けれどまだなぞはたくさん残されていて。
ガゼルは味方なのか否なのか。
樹里の身体の変化は一体なぜなのか。
妖精王とのつながりは?
などなど、もう続きが読みたくて仕方ありません。
アーサーの樹里への想いも良かったし、樹里がアーサーに対する自分の気持ちを認識したことで、二人の関係が一気に進んだのは凄く良かった。
良かったのだけれど、ランスロットが不憫でならない…。アーサーもランスロットも、どちらもいい男なのだけれど、どちらかというとランスロット派の私にとってはランスロットにも幸せになってほしい!
最後で樹里に「身体だけなら…」と言われたランスロットが、それでも樹里とアーサーに忠誠を誓い二人を守ろうとするランスロットが、カッコいいよぉぉ…!
あと奈良さんの挿絵が神でした。表紙はもちろん、挿絵の樹里の可愛らしい感じも良かったし、ジュリのあの妖艶な姿にうっとり。
あと一番ツボだったのが、初めの扉絵のサンとクロの画。可愛い…☆徐々にシリアスな雰囲気になりつつある今作で、ホッコリとさせられた、非常に可愛らしい画でした。
とにもかくにも、文句なく神評価です。
少年神シリーズ三作目。
巻を増す毎に、この世界観にどっぷりはまっていくんですよね〜。
とうとうジュリが目覚め(蘇り?)、樹里は偽物と糾弾され捕えられます。
ランスロットの手により脱獄した樹里は、ランスロットの領地で身を潜める事に。
そしてアーサー率いる軍と戦う事になり…。
ジュリが現れてからハラハラな展開の中、見所はやはり樹里のアーサーへの想いの自覚です!
ランスロットの心中を察すると切なすぎて胸が痛い…。
エクスカリバーや妖精王の登場など、ワクワクも加速な今巻。
ファンタジー好きにはたまらない作品です(*´Д`*)
電子化お楽しみ作品です!もう、次の巻も早く出して〜〜っ
やきもきしながら電子化を待ち侘びる作品。
今回は、まさかのジュリの登場!そんな状態で、寝る前のちょこっと読書が、眠気も吹っ飛び、真夜中の読書に突入。
一気読みしてしまいました・・。
マーリンの胸中もやっとわかり、話がどういう流れで来ているかが見えてきます。
せっかくアーサーといい感じに乳繰り合えたのに、ジュリの登場で、まがい者扱い。
でも、実際、樹里としては違う世界から来たしで、嘘吐きと罵られても反論出来ない。
明日にも死刑宣告と牢獄に入れられ、あまつさえ、兵士達に強姦されそうに・・!
もう寝てる場合じゃなくなりました。
これで「つづく」だったら、精神衛生上、堪りません!
さすがのストーリーテラー、最後はなんとなく次の巻まで待てる状態にして、読者を送り出してくれます。
一応、善悪がはっきりしてる物語なのが救いですね。わかりやすい。
そういや、気になるのは、樹里の父ちゃんですね。
小さい頃に亡くなった設定でしたが・・二つの世界を行き来してるとして、どこ行ったんだ・・。かなり樹里の方の家庭ほっぽり出してたけど・・。
やむを得ない状況や、強引に推し進められたとはいえアーサーとランスロット、二人の魅力溢れる男性と性的な関係を持ってしまうという私からしたらとってもおいしい(笑)状況の樹里でしたが突然の急降下!大ピンチの三巻です。
どんどん膨らむアーサーへの気持ちや、身体の変化に怯えながらも、アーサーの持つべき伝説の剣〈エクスガリバー〉を発見し、子どもをつくる以外にキャメロット王国を救う方法を見つけ、歴史に深入りする前に元の世界へ戻ろうとしていた樹里。
そんなタイミングにジュリの突然の出現で、王や民を謀った偽物として断罪され投獄されてしまいます。
自分をあれほど愛してくれていたアーサーにさえ突き放され、八方塞がりの状況に死を覚悟しながらも、ジュリからアーサーを守るためになんとしても生き伸びようと必死に足掻く樹里の姿は健気で胸が熱くなりました。
そして、この絶体絶命の大ピンチを救うのはやっぱりこの人、一途な男ランスロットです!騎士としての自らの進退、領地領民、すべてを懸けても樹里を信じ、守りきると樹里を励まし優しく支える姿、さすが誉れ高き騎士…。頼りになるだけではなく、苦しむ樹里に対するさりげない気遣いといいステキです。熱く情熱的なタイプもいいけど、静かに愛情を燃やすタイプもいいなぁ~。
そんな頼れる格好いいところを見せておいて、決戦を前にして「一度でいい…あなたがほしい」とか迫っちゃうなんて…もぅムッツリスケベさん(笑)
惚れてる相手がどんどん艶かしくなって、さらに自分だけを頼りになんとか頑張っている姿を見たら歯止めがかけられなくなるのもわからなくはないし、死を覚悟しているっていう状況なので最後に…って思うのもわかるんだけど、そのわりにはアーサーが好きと言われて尻尾巻いて帰っちゃうなんて…弱みにつけ入れないんだなぁ~(笑)恋敵を蹴落とす絶好のチャンスなのにつけ込むどころかお膳立てまでしちゃう始末だし…全く(笑)かわいい人です。
ランスロット推しの私としてはなんとかしてあげて欲しいと思う反面、お預けくらって内心では物欲しそうに指をくわえてるところもたまらない。愛すべき不遇な男ランスロット次もがんばれ〰️(笑)