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表題作恋煩い

永沼寛康
買収予定のボロアパート管理人、27歳
槻島敬也
大手不動産会社の子会社社長、29歳

その他の収録作品

  • 恋模様
  • あとがき

あらすじ

買収予定のぼろアパートに、偵察部屋を借りた槻島。壁に穴があることに気づき覗いてみたところ・・・?ツンデレ社長とアパート管理人の、運命を変える恋。

作品情報

作品名
恋煩い
著者
砂原糖子 
イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523885
3.9

(131)

(37)

萌々

(60)

(28)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
25
得点
511
評価数
131
平均
3.9 / 5
神率
28.2%

レビュー投稿数25

いじらしい社長!

若手イケメン社長(自信たっぷり傲慢系)の敬也はゲイ。高校時代に彼氏はいたものの、特定の相手がいないまま、仕事に明けくれる日々。
都市開発の立ち退きを迫るボロアパートで出会った管理人の寛康(ノンケ)に惹かれてしまう。
気持ちを素直に認められない敬哉の、惚れた相手の一挙手一投足に振り回されっぷりが最高でしたw
うんうん、わかるよ、勘違いしちゃうよねーw
寛康とは両想いになってからもちょっとした行き違いはあるのですが、寛康の方もべったりになりまして、濃厚なエッチを堪能できます♡
あとね、秘書が最高!

1

受けがいい味出してます

志水ゆき先生の作品が大好きで、それにつられて読んでみました。まずはイラストの感想。最高です。やっぱり志水ゆき先生の絵って惹きつけるものがありますよね。素晴らしい。

肝心なストーリーですが、率直に面白かったです。カップルは対等な二人という感じで、特に受が良かったです。この受、なかなか口が悪くて、面倒くさい奴だなぁと思うけど、憎めなくてかわいいんですよね。攻は真っ直ぐな天然さん。
砂原糖子先生の作品は初めてでしたが、読みやすくてクスッとして、気に入りました。

1

これはいい攻×攻

都市再開発事業を計画する会社の社長(槻島)と、ボロアパートの管理人(永沼)
槻島視点


kindle unlimitedで読んだ。



冒頭、ボロアパートの壁の穴から隣室の男の自慰行為を夢中になって覗き見るという…どういう状況!?と思って心掴まれてしまった。


自分は受け攻めの属性にあまりこだわりがある方ではないので、受け攻め表記は事前に確認しないことも多い。
大体は読み進めるうちに察するものだけど、この作品はいい意味で騙された。

視点の槻島が、不遜な金持ち攻めみたいな態度でいるから、てっきり攻めかと思った。

でもアイロンをかける永沼の挿絵でおや?(受けっぽくない?)となり、
壁を舐める槻島の挿絵でおやおや~?(これは受けの表情…!)となり…

文章だけならベッドイン本番まで騙され続けただろうところを挿絵で察したので、惜しいような美味しいような。
(こんなに攻めっぽいのに抱かれちゃうんだろ~?と期待高まって楽しかったので、個人的には美味しかった)


攻め×攻めのお話って、あんまりハマらないことが多いけど、これはかなり好きだった。
なにより、槻島みたいな金も自信もあって不遜な態度の男が恋に翻弄されるのが堪らなく好き。

永沼も、生真面目で真っ直ぐで、本能に忠実なの良い。
あんな悪態ばかりの槻島をこんなに手放しで「かわいい」と思ってくれる存在貴重だと思う。


社長秘書の樫谷も好き。名脇役かつ影の功労者。彼視点の話とかあったらかなり楽しそう。

「委員長」は残念なキャラだったけど、今目に見える部分だけが真実とも限らないので、裏にドラマがあったらいいな~と思う。


登場人物がみんな魅力的で、もっと読んでいたかったなと思う作品だった。

1

社長秘書がなかなかの曲者で好き

いけ好かない俺様社長な槻島が恋に落ち、情けない姿を晒しながらも恋を成就させるお話。メインカプも良かったが、社長秘書の樫谷がなかなかの曲者で、物語をさらに面白くしてくれたと思う。特に後半は読んでいてずっと楽しかった。

槻島は特に女に対する物言いが酷い。単純に性格が悪いのでなく、何らかのコンプレックスやトラウマがあり、遠ざけたい存在と認識しているような。過去に付き合った男のこともやたらと思い出していて、ちょっとしつこい性格なのかな、という印象。

嫌な奴ではあるけれど、嫌いにはなれない。他人に対して投げやりなところとか、子供のようにストレートに感情を動かすところとか、気になって目が離せない。ふとしたときに人間味を出してくるところも良かった。

永沼は最後まで好青年。ここまで裏がないのも逆に驚くが、槻島と恋人として長く付き合っていけるのは永沼くらいなのかも。

永沼に惚れてからの槻島は、一人で空回っていて大変そう。たまに共感性羞恥で居た堪れなくなるほどにみっともない立ち回りをしている。でもその相手が永沼だと、恥もイタさも吹き飛ぶ気がする不思議な組み合わせ。

恋人になってからも、槻島はくだらないことに躍起になっているように見えるけど、本人的には大事なことなんだろう。とはいえ大人版あほのこみたいな、やっぱりどうにも恥ずかしい。策も悪意も皆無の永沼に負けっぱなしで、惚れた弱み感がすごい。

そして、してやられているといえば樫谷。社長としても個人としても、槻島は樫谷の手のひらの上な気がしてならない。後半のお話は、槻島はいつ樫谷の秘密の一つを知るのか?とわくわくが止まらなかった。

中の挿絵の古臭さがどうしても受け付けなかったけど、本文は楽しく読めた。写真のエピソードとかすごく良かったな。

2

元タチの受!

覗き、首筋の黒子、板前、元タチの受…
素材が良すぎます!!しかもそれらが、すべて美味しく料理されていて言うことなしでした。

会社社長である元タチの受・槻島のキャラが最高でした。ツンデレ(ツン多め)、女嫌いの男好き、負けず嫌いで天邪鬼、中学生相手に大人げない態度をとるような可愛い男です。もう、大好き♪自分の立場を演じて、わざと悪ぶっているような言動に、むしろそれとは真反対の彼の本性が見えるようで面白かったです。

古いアパートの壁穴から覗く男と覗かれる男という背徳的な出会いが、たまらんエロスでした。槻島の秘書やアパートの住人の中学生等、男性の登場人物が多めなんですけど、その中でも、槻島の初めての男「委員長」の存在は印象的でした。高校卒業と同時に別れたけど、永沼と出会い、”こんなに自分が男を求めるようになるんだったらつないどけばよかったな~”と思っているところで再会し、実は単なる欲求不満で永沼に興味をもっているんじゃないんだ!と気づかせる展開がうまいな~と思いました。

また、個人的に性癖のど真ん中の、”どっちがどっち”問題。180㎝と182㎝の身長で、2㎝小さいから組み敷かれてください的な会話に、私は萌えました。いや俺タチ専だから無理、と軽く拒否る槻島でしたが、結果、好きな人とつながれないくらいならプライドもバックバージンも捨てる男気に惚れ惚れしてしまいました。
愛ですね、愛。

志水先生のイラストが男前×男前のガチンコな2人にドはまりしていて、こんなにご褒美みたいな作品だったのか…と今更ながら気づいたのでした。

4

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