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性格が真反対な双子の兄弟が恋に落ちて――
ほのぼの兄×引き受けちゃう系弟
弟×兄理不尽CP
双子で顔はそっくりなのに、性格は全然違う。
CP同士のやりとりはもちろん
個性的な4人が織り成す空気間もとても良い、ずっと見てたい。
たんたんと穏やかな日常の中に
犬に読み聞かせるとかお父さんに乗り込むとか名場面てんこ盛り!楽しい!
皆大人なんだけどちょっと拗らせてるのもいとおしい。
(理一郎は全然、大人じゃないけど)
特にほのぼの兄×引き受けちゃう系弟のCPが特に好き!
抱えこんでクサクサしててる玄一郎を
包み込む寿の優しさ大きさがスパダリで惚れてしまう!!
双子同士でそれぞれ兄×弟のカップルになるのが本当に可愛くて夢があって素敵でした。どちらかというと寿と玄一郎がお気に入り。父や兄の自由奔放な振る舞いに文句も言わず、今まで頼まれたらすべてやってきた貧乏くじ引きの玄一郎が、年下の寿の包容力、落ち着いていて何事にも穏やかに向き合う性格に甘えられるようになるのが嬉しくて。初めて自分の意思を尊重して、好きな人を優先できる日々を送るようになった玄一郎。そんな彼を見守る寿の眼差しも嬉しそうで優しくて、読んでいてとても癒されました。
一方、玄一郎の兄・理一郎と寿の弟・司の方はなかなか波乱に富んでいます。司は玄一郎と同じく常識人。対する理一郎は玄一郎とは正反対の傍若無人ぶり。ペットの世話は妥協しないけれど、果たして司のことはペットよりも下としか考えていないのか…。きっと理一郎の中では弟の玄一郎も好意を向けてくれる司も大事な位置を占めているんです。でも、態度が態度だから本人達にはあまり伝わらないんでしょうね。持って生まれた性格は仕方ないし、それに惚れた司の好みも仕方ない。傍から見れば一方通行のようで、本人達は意外と相性が良かったり。理一郎も一度懐に入れた人間はちゃんと大切にしてくれる人だと思います。
モテるひとは男女問わず「隙がある」と言いますね。
この「隙」というのは何ぞや、と考えてみると、脳内に「だらしなさ」というキーワードが浮上してきます。
だらしなさと言ってもゴミ屋敷に住んでいるとか、お風呂に1週間入ってません!とか、誘われたら誰でもOK!みたいな極端なものではなくて、適度なだらしなさ。
リーマンが第一ボタンを開けてネクタイを緩めてる感じとか、就業中はひっつめスタイルのOLさんがバレッタを取った瞬間とか。
何かに一生懸命なひとの「緩む瞬間」こそが「隙」なのではないかと。
「ほうっておけない」とか「支えてあげたい」という気持ちは、何事も完璧にこなすひとに対しては生まれにくく、「弱い部分」「抜けた部分」にこそ生まれるもので、恋愛感情の根底に「その人にとって自分が必要かどうか」という気持ちがあるからこそ、「隙」のあるひとはモテるのかと。
前置きが長くなりましたが、この作品。
同じ顔、同じ体格、という双子。
塩屋家の方は、玄一郎は苦労人タイプ。発想力と行動力で突っ走る両親やだめな兄の尻拭いやしわ寄せを、否応なしに一手に引き受けてます。緩まないし、緩めない。ぴっちりかっちり隙がない。
一方で理一郎は両親に似たタイプ。行動力はいざ知らず、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いとはっきりしていて、いい加減なのにモテる。
同じ顔なのになぜ。がんばってるのは玄一郎なのになぜ。
そう感じるひとが多いと思います。わたしもです。むしろ理一郎くたばれくらいに思ってしまいました。
理一郎って好きなこと(犬)には一生懸命、だけど他のことはどうでもいいという人間で、常時「一生懸命」と「隙」が混在しているんですよね。そりゃモテるだろうと。
真面目に生きてる玄一郎の肩を持ちたくなるけど、ひとが誰かを好きになるときにだめな部分、「おれ/わたしがいなきゃ」と思わせる部分に惹かれるのなら仕方ない。
これは加賀兄弟にも言えることで、寿はマイペースでのんびり、司は四角四面のかっちり。モテるのは寿の方なんだろうなと。
本作では割れ鍋に綴じ蓋というか、「緩めることができない方」と「緩みまくってる方」がCPになります。
世の中うまくできてるなあと思いつつ、果たして自分はどっちだろうと考えたりしてしまう、何やら深い作品でした。
作中に関係を図式化したり、人柄を大縄跳びに例えたりするところが出てきます。
特に大縄跳びのところはすごく興味深い表現なので、必読です。
理一郎×司パートはもはや「隙」云々ではなくて、司が単純にダメンズ好きになってしまっていて、理一郎のダメンズっぷりが際立てば際立つほどに切なさが増す仕様になってます。
後半では父との対決を機に、「俺のハワイ」こと寿の存在のおかげで玄一郎も隙を見せられるようになって、しあわせな気分で読み終えることができます。
おすすめです。
最初軽いタッチのラブコメか、展開早っ!?と思ったけど…惹かれ合う過程に自然に入り込めた。
説明を極力排した描写でも、各人物の中身や背景が掴めておもしろい。
各キャラの心情がわかるので関係性も違和感なく、等×玄一郎のいちゃいちゃ、理一郎×司のぎくしゃくも、ふむふむと違和感なく楽しめる。
理一郎がなぜ犬変人なのかも徐々にわかってくるのが、おお!と思ったし 玄一郎が他者主体で生きてきて疲れきっていた所、等と出会い支えられ自分主体の生き方へ変化する様も自然に描かれていて心地よい感動。
エロも軽め短めだけど、ちゃんとエロい。
あらすじを読んだ時はちょっと難しそうで面倒くさいなと思ってしまいました。
でも読んでみたらとっても面白かったです。
双子同士のカップルのお話です。
いっぱいいい要素が詰まってて何から書けばいいのか。恋愛要素も良かったし、犬のニコールも凄く可愛かった。司と理一郎二人のエッチが始まりそうな時のニコールの様子とか!
玄一郎に兄離れをさせる寿もすごい。七歳下なのに視界が大きいというか。
玄一郎が寿や兄カップルのお陰で父にちゃんと反対できたこと、やっと言い返せたこと。大きいですね。寿も玄一郎の父に怯まずいい勝負して何者?奥が深い人物ですね。
司も理一郎に泣かされて来ましたがなんやかんやで必要とされてて好かれていたんですね。
でもまだ司<ニコールな気もしますが。
双子同士のカップルがお互いにいい化学反応を起こして変わっていく。お父さんに負けないぞ!