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表題作彼が眼鏡を外すとき

芹沢賢次
受の親友(一太)の弟,中学3年生~高校生
国井巴
攻の兄の親友,高校生~大学生

同時収録作品ほんとのところ / ほんとのほんと / ランドマーク(描き下ろし)

芹沢一太
5人兄弟の長男,高校生~
土屋慶悟
口ベたな転校生,高校生~

その他の収録作品

  • 年下の男の子(描き下ろし)
  • カバー下:芹沢兄弟の設定・あとがき

あらすじ

「俺、兄ちゃんの代わりになれませんか」
親友の一太が転校生の男子とただならぬ仲になったことを悟り、
胸がざわめく巴。その正体がわからないまま、思いは心の片隅に淀んでいく。
そんな折、ささいなことがきっかけで一太の弟である賢次に懐かれる。
二人で会うようになるが、ある日、
一太への気持ちを指摘された上に、自分への恋心も告げられ――?
揺れ動く思春期の痛いくらいに一途な恋。

作品情報

作品名
彼が眼鏡を外すとき
著者
麻生ミツ晃 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796408561
4.4

(147)

(91)

萌々

(41)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
22
得点
652
評価数
147
平均
4.4 / 5
神率
61.9%

レビュー投稿数22

愛が溢れる隠れた名作

5人兄弟の長男一太は面倒見が良い人気者で、馴染もうとしない転校生土屋が気になる。
強引に接するうちに土屋の良い部分がわかってきて、お互いに惹かれ合っていくDKの青春ピュアラブ!

この二人も最高なんだけど、一太の弟賢次と親友巴の話がまたたまらなく良かった!!
親友への恋心を抱え苦しむ巴、そんな巴が好きで兄に自分を似せて代わりになろうとする賢次。賢次の健気な一途さがめちゃめちゃ泣ける。
そして可愛い感じだった美少年賢次が、高校生になって巴より背が高くなり男の顔になってるのがもうたまらん!
恋と友情と家族愛溢れるものすごく素敵なシリーズ作品だった。

少し前の作品だけど、購入してから積んでて読んでいなかった事を激しく後悔。
胸の奥があったかくなってキュンとする、超オススメです!!

0

麻生先生の学生BLもいい

2cpのお話。

一太と土屋。
一太が土屋にぐいぐいいくのが、普通ならもっとうざそうなのにそうならないところが一太であり麻生先生だなと。
土屋のめんどくさい感じも、うざい一歩手前でかわいらしくなるさじ加減が好きです。

賢次と巴。
冒頭の眼鏡くんが賢次とは最後まで気づかず。
あの眼鏡くんは教師?誰?と思いながら読んでいました。

巴が一太のことを好きで、先に出てきたcpへの横恋慕は不毛に感じたり、実らないのに…とめんどくさくなることがあるのですが、そこはさすが麻生先生、すごくおもしろかったです。

セリフ、心情描写、表情、流れが自然で引き込まれる。

巴と一太のお互いをよくわかっている場面なんか特によかったです。

賢次が素直で賢くてかわいいこと。
それが2年であんなに成長してエロくなるとは!ビックリです。

そしてようやく眼鏡なんだ…となるんですが、ここのつながりが私にはあんまりピンとこなかったですw

賢次が眼鏡を外すのは巴に会う時で、一太に少しでも似るようにで、巴の気持ちが自分に向いているか不安だったということなんですね(すごい見たままの説明)

でも、もう眼鏡を外す必要はないよ、というラストなわけね。ハピエン。

0

切ない..とにかく切ないです

麻生ミツ晃先生の作品は切なさの後に幸せがあるので、いつも楽しみに読んでいます。
こちらの作品はオムニバス集なのかなと思いながら読み始めました。どちらのカップリングの作品も良かったですが、特に後半の表題作がお気に入りです。表題作の入りの回想部分、これ切ないやつだなあと感じずにはいられませんでした。
とにかく巴くんが切ない。特に巴視点でお話が進んでいくので、親友の気持ちが自身から他者に向けられていく過程を突きつけられる様子がよくわかります。巴が他人の気持ちを敏感に察してしまうという部分も相まってとにかく切ないです。
そんな巴の気持ちを感じとってしまう一太の弟の賢次ですが、本当に良い子なんですよね。とにかくまっすぐで、、、。「兄の代わり」の下りはそんなこと言わないで..と言わずにいられません、、。
そしてタイトルの意味が終盤で分かるのですが、、この時は関係性は落ち着いているものの、やっぱり数年たっても気にしていたんだ、、と。
個人的には巴が幸せを掴むことができて本当に良かったです。BLならではの切ない、きゅっ とするような物語です。おすすめです!

0

土屋…

土屋が好きになれなくて…。

いつもは作品情報を見ないで読むのに、この作品はうっかり前情報入れてしまったんですよね…。
そしたらもう、突然現れて、横から掻っ攫っていったみたいな土屋が受け入れられなくてまいりました。
人当たりが悪くて、もじもじしてて、口も悪いし、いいとこ一個も見つけられなくて…。
一太も土屋と付き合い始めてからも、買い出しに付き合わせるのは巴っていうのが、何だかなあという感じで。
情報に左右されやすいだめ人間です、自分。

そんなわけなので、賢次がすくすく育って一太超えをしてくれたのは大変喜ばしかったです。

先に情報入れなければ、一太と土屋のCPも楽しく読めたのかなあ。
でも土屋みたいなタイプは苦手だから、どうだろう。

やっぱり作品情報は見ないで読むのが一番ですね。

0

構成の妙

麻生ミツ晃先生作品といえば、ストーリーの構成に独特な緻密さがあると思うのですが、本作は正にソレ。
内容は2作品に分かれていて、その中身はつながっています。だからまるで長編を読んだような読後感。
そしてこのタイトル付けは偶然なのか恣意的なのかは読者としてわかりませんが、結果的に非常に効果的で、まずはじめにくる物語の方は眼鏡をかけてる人が出てこない。
高校生もので、クラスメートもので、しかもクラスの普通に人気者の子と周りに馴染めない転校生の物語なのです。
転校生の土屋は、方言男子で、いつもピリピリと機嫌が悪く、周りと馴れ合わない。
でも世話焼きタイプの一太は事あるごとに土屋に声を掛け、修学旅行でも同じグループに入れる。他の友達は土屋にうんざりしてるのに。
土屋は修学旅行の途中で勝手に個人行動を取ろうとする。一太だけが追いかけて行動を共にする。
だが土屋は一太に反発して…
でもなんで反発?って言うと、やっぱり一太が好きだからの裏返しなわけで。
とは言っても土屋からの好きは恋愛というよりは感謝だったわけだけど、一太がちょっと唐突気味に告白して…
あらあら。秘密の恋人になりました。でも全然進展しなくてさすがに一太もイライラ…
でも今回はあの土屋の方から謝りに来るんですよね…やっぱり愛ですね…そして2人は結ばれてますます秘密いっぱいの恋人へ。
さて、続いて表題作が始まります。
1ページ目に眼鏡キャラ出現。しかしすぐ外して…誰なのかも示されず。
物語は一太の親友・巴の登場から。
時間軸は1編目の少し前〜同時くらい?
ざっと言ってしまうと、一太の弟の賢次と巴の物語です。
巴にとって今までいつも行動を共にしていた一太が、転校してきた土屋の方にぐんぐん遠ざかっていく。
一方受験の話を聞いてあげた賢次が巴に心酔してきて…
巴はいつも一太を見てたから一太の変化に気付く。
賢次は巴をよく見てるから巴が心の奥では何を感じてるのかに気付く。
この賢次が本当にいい子で、この子の言葉、行動の一つ一つにグッとくる。
そして、2年後の今。タイトルの意味がわかった時のあっという驚き。
そうか、そうだったんだね。
賢次の繊細な愛し方が胸に迫る。

麻生先生といえばもっと痛々しくてヒリヒリするイメージがありましたが、本作はストレートで若い恋だなぁと思いました。

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