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表題作ヘプタゴンは微笑む

鬼防孝治
公安調査官,38歳
室谷七生
政財界のアドバイザーで宗教学者

その他の収録作品

  • あとがき 水原とほる
  • あとがき 幸村佳苗

あらすじ

政財界のアドバイザーである特殊機関「ヘプタゴン」に所属する美貌の大学講師の七生。
その日、講義を終えた七生に接触を図ってきたのは眼光の鋭い公安警察官の鬼防だった。
捜査を依頼されて調査を進めるうちに、思いのほか情の厚い鬼防に惹かれていき――?

作品情報

作品名
ヘプタゴンは微笑む
著者
水原とほる 
イラスト
幸村佳苗 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796408868
3

(16)

(4)

萌々

(1)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
44
評価数
16
平均
3 / 5
神率
25%

レビュー投稿数7

護国と諜報。運命のひとと出会って

水原とほる先生の硬派もの。2016年発表。
今回は、新興宗教の分裂に乗じて日本の不動産を大量に取得し宗教法人の隠れ蓑で国益を脅かす集団に立ち向かう…

主人公は、大学で東洋哲学を教える七生。
だがそのもう一つの顔は「ヘプタゴン」と呼ばれる秘められたインテリジェンス(諜報)集団の一員…
日本に入り込んでいる怪しげな宗教団体の捜査として、公安の鬼防が「ヘプタゴン」に協力を求めてやってくる。それが出会い。
クール美人の七生と、逞しく強面の実戦派・鬼防はベストマッチング。
七生が自分の恩師でヘプタゴン創始者・我妻の協力を仰ぎつつ、我妻の後継者として軽やかに宗派の分裂を抑え、外国勢力を追い払う。そんな七生をその身で護る鬼防のロマンスです。
正直…
公安の事案ですか?という疑問と、解決がアッサリすぎ。
ロマンス面では、七生には鬼防が必要であり2人には分かちがたい絆が存在する事が神秘的に語られすぎなような。
鬼防は捜査一課時代に何度も危険があったが自分は死なない気がしていた、それは今思うと全て七生に出会うため、七生より先には絶対死なない…
そんな鬼防の目覚めがあり、鬼防と出会って自分がより高次に変化したと自覚する七生があり。微オカルト風味ですね。
護国的空気感も強めです。「萌」で。

0

サスペンス要素入りのBL

水原先生は、たまにオカルト要素入りの作品を出しているけれど
オカルト要素入りの水原作品は余り面白くないので 敬遠してました。
これもそうかと思っていたけど、現代もので オカルトというより、
サスペンス要素が濃かった。

合言葉の「へプタゴンは笑っているか?」と突然声をかけられる七生。
heptagon(七角形)、「七芒星」、
七生は、秘密の政府特殊機関に属する美貌の宗教学者。

七生の裏の顔を知って、声をかけてきた男は、公安調査官の鬼防。

冒頭は不安要素を盛り込んだ展開だったけど、ハピエン。

★七色とか西欧では幸せをイメージするけれど、
東洋の占術で七は切るという意味を持ってます。

0

ヘプタグラムでは?

あらすじ読んで面白そうだと思い読みました。

タイトルが「ヘプタゴン〜」なので七角形にちなんだ何かが出てくるのかな、と思っていると「ヘプタゴン」という組織は正式には「七芒星の会」のことだと。
え、七芒星なら「ヘプタグラム」では?とモヤモヤ。
しかも作中で正七芒星は存在しないと書かれていますが、コンパスと定規で描けないだけで存在します。
この他にもリアリティに欠ける表現が散見され、内容に説得力を感じず物語に入り込めませんでした。
主人公たちが惹かれ合う描写も少なく、気づいたら両思いになっていて感情移入もし辛いし、事件は事件で、これ七生(受)いなくても関係者精査したらわかったでしょってくらい単純な結末で、恋愛面もサスペンス面も両方中途半端な印象でした。

イラストも綺麗だし、設定も面白いのでもっと長編で掘り下げて書いて欲しかったです。

2

乗りきれず

一時期、海外のミステリとかサスペンスに填まっていた時期があって、このお話の様な政治や宗教団体や、あるいは軍事が絡む、それも『国際時な陰謀(!)』に広がって行く話は嫌いじゃありません。むしろ好き。
ただ、どうも私は癖(『くせ』ではなく『へき』と読んでください)が強い所があって、細部で気になる所があると、頭がそればっかりになっちゃって物語に入って行けない傾向があるのです。

『見えない所で何らかの陰謀が進んでいて、それが日常を侵食してくる』というタイプの物語は、風呂敷を広げれば広げるほど面白いものだと思います。
で、その風呂敷は「えーっ?そんな事ってあるの?……でも、ありそう」と思えることが大切なんだと思うのです。

お話の中で起きた事件は『ありそう』なのですけれど(って言うか、これ、似たようなことが実際にあった様な気が……)尺の問題なのかもしれませんが「いや、こんな単純じゃないよねぇ」と思ってしまって。

七生の造形も、日常生活と濡れ場での印象があまりにも違いすぎて、違和感を感じてしまいました。
もし続編があるのであれば、七生や鬼防の所属する組織や彼らがこんな風な生き方を選んだ背景を、もう少し「ゴリッ」と来る感じでお願いします。

4

シリーズ化しないのかな

理詰めで事件を追うアクションサスペンスかな。
なんとなく勝手にオカルティックミステリーとかもっとファンタジー設定かと思っていたのですが、全くそんなことはなく、地道な努力で問題に対処するお話でした。
主人公の七生は大学の講師をしながらある秘密組織の一員となっていて、その組織の仕事として公安警察官の鬼防と共にある宗教団体の調査をすることになるのですが…。
「ヘプタゴン」七角形が持つ意味が重要なモチーフとして繰り返し登場します。
せっかく大きな風呂敷をひろげた設定なので、お互いに出会うべき時に出会う運命だった七生と鬼防には、これからも生涯を共にするパートナーとして、この国を守るため難問題と立ち向かっていってもらいたいものです

3

この作品が収納されている本棚

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