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駆け落ちカップルが愛の逃避行の末、辿り着いたとある寂れた町で周りには兄弟と偽って二人で暮らしているという設定で物語は始まります。
物悲しいロードムービー風の感じが素敵です。二人の間に愛はあるのですが、受けが7歳年上ということで先々のことを考えすぎちゃうんですね。攻めのことを大好きなんだけど、こんなことをいつまでも続けてはいけない、攻めを解放してあげなきゃ、と将来を考えて一人で余計な計画ばかりたててしまいます。攻めも馬鹿ではないので薄々受けのロクでもない計画に気づいてヤキモキしています。何でこんなに好きなのに別れようとするんだろうって。
二人の関係が切ないです。甘いです。そして出来上がってるカップルなので・・・エロいです(笑)砂原ワールドの魅力集大成な感じですね。作家生活15周年を飾った作品にふさわしいと思います。ここ数年の作品の中で私は一番好きです。
受けが強がり健気でツンデレで一人でぐるぐる考えすぎちゃうのはやっぱり可愛いです。そして色っぽい所がいい。攻めは7歳年下ですが、精神的に受けより大人だと思います。男前な性格です。
ストーリーは書き下ろしの番外編も含め最後までハラハラドキドキさせられ、切なさに胸が痛くなる系のお話です。でも砂原作品ですので最後は・・・安心してください、大丈夫ですよ!とだけ言っておきます(笑)
結構ガチに駆け落ちしてたお話。省也視点で、省也の葛藤がめちゃくちゃ伝わってくるのに、どうしても洸生の方が不憫で気の毒でそちらに肩入れして読んでしまう。切なさを演出する文章が素晴らしく、その表現力で泣かされた気がした。
省也は心理描写がしっかりあるので気持ちは分かるけど、洸生を振り回しすぎかな、と思う。期待を持たせたり時限爆弾(比喩)を仕掛けたり、逃げたり戻ってきたり。これでは洸生もいつ消えるか不安で仕方ないだろうと同情心が芽生える。
とはいえ洸生も一癖あるキャラで、ヤンデレの素質がありそうな執着を見せている。省也の行動を追って事前に対処し、その後の行動も推測して手を打つ。結果だけ見れば冷静に思える対応だが、洸生の気持ちを考えるとあまりに辛い。
省也が洸生と共に歩む決意をするまでには、かなりの時間がかかる。寄り道もしたし、変な方向に腹をくくったりもしており、見ていてもどかしい。が、やっとその時を迎えた際の描写は本当に感動的で、疾走感があり、ここだけにでも神評価を付けたいくらい好き。
他にも心情や心象風景がキラキラと描かれ、比喩表現が自然にさらっと出てくるのがたまらない。これこそ文章萌えできる作品!
後半のお話でも省也の極端で情緒不安定なところは変わってなかったけど、同時に洸生の気持ちの変わらなさも見られて良かった。地方の医師不足にも貢献してくれるみたいで。エロも上品な文章で、とても良かった。
独特な空気感漂う、砂原先生の小説。
「お…っ」と思わず目を留めてしまう言葉のチョイス。
やわらかい雰囲気なのに痛みを伴う愛。
今回も三池ろむこ先生の絵と熱い想いを感じるタイトルに、最終的には納得なんだけど、途中はまぁヤキモキしました…!
年上受けの省也のこじらせ具合よ!
全ての言動は相手を思うからこそなんだけど、
またか…!!となりました。
めんどくさい相手に対してほんとにじっと頑張ってくれた洸生に最大の拍手を送りますw
バス降りてからのシーンも最高に良かった。
ふたりのその後が見える終わり方で大満足です。
砂原糖子先生の作品は何冊か読んだことあるのですが、こちらが一番好きでした。ちょっとシリアスな感じ、切ない感じが好きな方には響くと思われます!ぜひぜひ読んでみてほしいです。
主人公の洸生と省也。両思いスタートのお話。兄弟のフリをして駆け落ち先で暮らしています。お互いを愛するゆえに…っていうお話です。省也の知り合いがやってきて、途中ドキリとさせられる場面もあり、読み応え抜群でした。
「世界のすべてを君にあげるよ」「世界のつづきを君におくるよ」で構成されていますが、表題作のみで終わらせるのも良かったかも?と思ってしまうくらい、終わり方も良く、素敵なお話でした。もちろん、「世界のつづきを〜」も良かったですけどね!
「世界のすべてを君にあげるよ」
兄弟としてひっそりと暮らしている看護師の深山(受け)と医学生の洸生(攻め)
駆け落ちって好きな人との逃避行なのに辛いのかな。子供ならお金もなくて困ることもあるだろう。でも、未成年じゃないんだし、駆け落ちしちゃっとんなら、楽しく生きれば良いのではないかと。深山はちっとも幸せそうじゃない。
何のために駆け落ちまでしてるのか、本末転倒なんじゃない?と思ってしまいます。
他に手はないの?
海辺の町のサーフィンくらいしかすることのない場所。冬の寒々しく寂しい雰囲気と2人の逃避行が、演歌のような情景を思い起こします。
駆け落ちしてみたはいいけど、未来ある医学生を連れてるという罪悪感から別れなければと思うけどできなくて、時限爆弾を仕込んで警察に捕まるように仕向けて、強制的に分かれる道を選ぶ深山。
そのことに気づいていたけど、気づかないふりで、一緒にいようとする洸生。
ひたすら切ない。
爆弾がなくなって、話し合いもして一緒にいたいと確認したにも関わらず、やっぱり洸生を置いて逃げてしまう深山。
そのことにを予想していた洸生の手紙は泣けました。
それにしても、高校生を連れ回してるならともかく、一応成人してるんだからもっと信用してあげて欲しかったな。別れたくないけど医大に戻って欲しいならちゃんと言えば良いのに。1人でぐるぐる考えても、ろくなことがないんだから。2人できちんと納得いくまで話し合えばよかったんだよ。その結果が、後半のお話になるんですけどね。
「世界の続きを君にあげるよ」
一度逃げた深山が洸生の手紙を見て思い直して帰って行くところから、洸生の父親にきちんと向き合って、洸生は医学生として医者を目指し、深山は関係をきちんと話しした上で元の診療所に戻って洸生を待つことを決めるお話でした。
これは表題作が最後いきなり7年後に吹っ飛んでしまった間どうやっていたかを補完する形になっています。
これから学生生活を謳歌する洸生のことを、待つのが寂しい心配だとちゃんと本音を言えてよかったです。漠然と心配するより言葉に出して相手に伝えるのはとても大事だなとおもいました。そして、我慢してしまう深山に、その言葉を引き出せた洸生は4ヶ月離れてちょっと大人になったんですね。これからどんどん良い男になって、深山を支えてあげることでしょう。
表題作の方で、診療所で一緒に働くようになったということだけはわかっていたので、長距離恋愛を続けられるかという心配もなく、安心して読めます。
あとがきにも書かれていましたが、砂原さんのデビュー作と似たような砂浜が舞台のせいか、年の差は違えども年の差カップルの年下攻めが一生懸命なのが同じだからか、話の内容は全然違うのにもかかわらず、特に砂浜のシーンの度に頭の中で2つの話が交錯して、ちょっと混乱してしまいました。
とにかく切ないお話でした。あんなに切ない話だったんだから7年も遠距離恋愛した後の2人の楽しい生活を読みたかった。
一瞬すぎるのが残念です。
でも、最初から出来上がったカップルなので、エロは多めです。需要があるのかとあとがきに書かれていましたが、私としてはいつもこれぐらいでも全然大丈夫!逆に嬉しいって感じでとても良かったです。