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「世界のすべてを君にあげるよ」は、海辺の町で静かに暮らすふたりの恋を描いた、しっとり優しい物語。
大きな事件が起こるというより、日々の暮らしの中で少しずつ気持ちを確かめ合っていく流れが心地よかったです。
年の差ゆえの不安や葛藤もありますが、それ以上にお互いを大切に思う気持ちが伝わってきて、読んでいて温かい気持ちになりました。
派手さはないけれど、丁寧な心理描写が魅力で、じんわり沁みる一冊。
穏やかな恋愛ものを読みたいときにぴったりです。読後は静かな余韻が残り、ふたりのこれからをそっと応援したくなりました。
結構ガチに駆け落ちしてたお話。省也視点で、省也の葛藤がめちゃくちゃ伝わってくるのに、どうしても洸生の方が不憫で気の毒でそちらに肩入れして読んでしまう。切なさを演出する文章が素晴らしく、その表現力で泣かされた気がした。
省也は心理描写がしっかりあるので気持ちは分かるけど、洸生を振り回しすぎかな、と思う。期待を持たせたり時限爆弾(比喩)を仕掛けたり、逃げたり戻ってきたり。これでは洸生もいつ消えるか不安で仕方ないだろうと同情心が芽生える。
とはいえ洸生も一癖あるキャラで、ヤンデレの素質がありそうな執着を見せている。省也の行動を追って事前に対処し、その後の行動も推測して手を打つ。結果だけ見れば冷静に思える対応だが、洸生の気持ちを考えるとあまりに辛い。
省也が洸生と共に歩む決意をするまでには、かなりの時間がかかる。寄り道もしたし、変な方向に腹をくくったりもしており、見ていてもどかしい。が、やっとその時を迎えた際の描写は本当に感動的で、疾走感があり、ここだけにでも神評価を付けたいくらい好き。
他にも心情や心象風景がキラキラと描かれ、比喩表現が自然にさらっと出てくるのがたまらない。これこそ文章萌えできる作品!
後半のお話でも省也の極端で情緒不安定なところは変わってなかったけど、同時に洸生の気持ちの変わらなさも見られて良かった。地方の医師不足にも貢献してくれるみたいで。エロも上品な文章で、とても良かった。
砂原糖子先生の作品は何冊か読んだことあるのですが、こちらが一番好きでした。ちょっとシリアスな感じ、切ない感じが好きな方には響くと思われます!ぜひぜひ読んでみてほしいです。
主人公の洸生と省也。両思いスタートのお話。兄弟のフリをして駆け落ち先で暮らしています。お互いを愛するゆえに…っていうお話です。省也の知り合いがやってきて、途中ドキリとさせられる場面もあり、読み応え抜群でした。
「世界のすべてを君にあげるよ」「世界のつづきを君におくるよ」で構成されていますが、表題作のみで終わらせるのも良かったかも?と思ってしまうくらい、終わり方も良く、素敵なお話でした。もちろん、「世界のつづきを〜」も良かったですけどね!
独特な空気感漂う、砂原先生の小説。
「お…っ」と思わず目を留めてしまう言葉のチョイス。
やわらかい雰囲気なのに痛みを伴う愛。
今回も三池ろむこ先生の絵と熱い想いを感じるタイトルに、最終的には納得なんだけど、途中はまぁヤキモキしました…!
年上受けの省也のこじらせ具合よ!
全ての言動は相手を思うからこそなんだけど、
またか…!!となりました。
めんどくさい相手に対してほんとにじっと頑張ってくれた洸生に最大の拍手を送りますw
バス降りてからのシーンも最高に良かった。
ふたりのその後が見える終わり方で大満足です。
分別を持って、諭さなければいけない立場だと頭では理解していても、
拒否できず、年下の病院院長の息子(未成年)の怒涛の情熱にほだされて、
駆け落ちしてしまった年上美人。
そりゃ、毎日悩むと思う。
やってしまったら、もう戻せないし・・
兄弟と偽り、海の近くの鄙びた町のアパートで、同居生活を続ける二人。
須賀崎洸生:20歳、レストランアルバイト
深山 省也:27歳、看護師
別れて、学校へ復学させて、休みの日に再会。
若者の暴走しやすい情熱をいなす恋人
