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婚約者に自分はレズだからと結婚できないといわれた唯智(受け)は女装すればいけるのではと婚約者に会いに行きますが、やはりお断りされ、やけ酒を飲んで店を追い出されます。
その時に追い出しに来た男が大学の先輩の木野内(攻め)でした。チャラチャラしている木野内のことは苦手でしたが、女の子にしてあげると言われ、酔っていたのも手伝って部屋に連れて行かれ、関係を持ちます。
女になるなんて嘘だと騙されたと知っても、迷惑かけたからとお詫びを申し出ると、3ヶ月恋人になるべく自分を誘惑しろ提案されます。
恋愛の練習になると言われて同意し、しばらく同居することになります。木野内はチャラチャラしている風ですが、意外と家庭的で食事も弁当も作ってくれる。すごく居心地がいいのだけれど、触られるの落ち着かない感じになってきます。
初めて読みました。レズだからと振られる話。
逆はよくありますが、その時の女性の気持ちが今回の唯智の気持ちなんでしょうね。
元々レズなのにそれを隠して付き合うなんて不誠実だとは思いますが、結婚というのが普通という風潮の中では仕方ないのかもしれません。それよりも、別れを切りだし方が不誠実すぎです。一方的に破棄しておいて、軽い謝罪だけで婚約指輪ともらったアクセサリー返すだけって‥訴訟だってありえるパターンなのに。
同性愛を全く理解できない唯智にも問題ありですが、それ以前の問題だと思います。ここの下りの大体30Pは読んでいて苦痛でした。挫折しそうになりました。
唯智は常識や一般的なことが生きていく上でも規範になっており、そこから外れることとを嫌います。そのため結婚しなければという気持ちが強く、結婚することが目標になっていて、彼女のことは全く見ていないので、お互い様という気もします。とは言え他に手はなかったのか。
同居してからは木野内に好きになってもらおうと頑張ります。
結婚するための修行だと思って頑張ってるから、元々好きだったわけだから木野内は複雑だっただろうな。
木野内は以前からチャラチャラしている風でしたが、大学時代から唯智が好きで、でもノンケだからと諦めていたところ、偶然にもチャンスが飛び込んできて、3ヶ月のお試しでなんとか唯智を落とそうとしたようです。
でも、それ以外の木野内に対する描写が少なくて仕事も、デザイナー兼社長と出てくるだけだし、内面だの過去だのがほぼわからないし、なぜ唯智を好きになったのかもさっぱりだし、どうも共感出来なかったです。
こういうお試しでっていうのはある意味王道でオチが見えているので、どういう風に両想いになるかが一番楽しみなところなんですが、唯智が自分の気持ちに気付くのは木野内が女性と歩いているのを見てからという、あまりに普通でちょっとがっかりでした。でも、木野内への想いに気づいてからいつまでもウジウジしないのは良かったです。そして、両想いになるところはちょっと斬新でした。
攻めが、天然だったり鈍感だったりの受けに振り回されるのは大好きです。また、受けが攻め甘やかされまくるのも大好きです。
木野内は唯智が好きなんだろうとはわかるんですが、最後の方はで態度が微妙に変わっていたり突き放すみたいにしたり、この辺りで唯智の心が傾いてきてるところだっただけに、なんでここで押さないんだ、タイミング悪い、とイラッとしました。
最後にその時の心境とか出てたらよかったけど、唯智が結婚することが脅迫観念になってるから諦めようとしたんだろうなと、想像するしかないし。木野内がもっと必死に落とそうとしていたら良かったな。
2人の偽装恋人のところだけ切り離して考えるならくすごくよかったです。その部分が一番長いし。その部分だけ何回も読みたい。
でも、唯智目線だけのため、いまいち木野内の考えが読めずイラっとしたのと、最初の婚約者の態度が酷い(あの部分はもう読み返したくもないです)ので、萌えきれない感じになりました。
それと、2人とも仕事をしているのに、それも同じ業界なのに、仕事がほぼ絡んでないのも残念でした。せっかくの設定を使って欲しかった。
好きな要素がてんこ盛りだっただけに残念。
すれ違い同居より、両思い同居をちょっとじゃなくてたくさん書いて欲しかった。だから、あとがきでSSを書いていただいて嬉しかったです。もっと読みたかったです。
あとがきにもありましたが、葵居先生のブログにSSが載っています。もっと載せてくれないかな。
女装が何回か出てくるので地雷の方はご注意を。女装のままの本番もあります。
あらすじ:
婚約者の女性にレズビアンであるとカミングアウトされ、フラレた唯智(受け)。
女装して彼女に復縁を迫るも断られ、女装姿のままヤケ酒。
そこへ声をかけてきたのは大学時代の先輩・涼祐(攻め)。
彼の提案で、恋愛テクを磨くため期間限定で彼とお付き合いすることに…
まず唯智の元婚約者の言動にモヤっと。
やっぱり本当に好きな人(女性)と幸せになりたいから結婚できない…という
きわめて身勝手な事情で婚約破棄を申し出ているにも関わらず、
唯智に対しての謝罪があまりに軽すぎます。
作中では彼女はクールないい女で、同性愛に理解のない唯智の方がダメ男…みたいに描かれていますが、
婚約指輪の代金を支払いもせず、軽い謝罪だけで済ませようとする彼女の方がよほど非常識な人物に思えました。
女装すれば結婚してもらえるかも…という唯智の発想は確かに的外れで滑稽ですが、
ノンケの元彼をゲイ&ビアン向けバーに呼び出した挙句置き去りにする彼女のデリカシーのなさの方が気になってしまい、
これら一連のシーン(唯智のカタブツで天然なキャラクターを紹介するシーン)に全く入り込めませんでした。
唯智のキャラクターにも違和感。
子供の頃、破天荒な叔父が異国で野垂れ死んだと聞き、そのトラウマで極端に真面目に生きている人物ですが、
心の声まで敬語なのは(ラノベキャラか何かのようで)やり過ぎに思えました。
婚約者のことを愛していたわけではなく、世間体のためとにかく結婚したいと思っていただけなので、性格もあまり良いとは言えず。
元婚約者にもイラッとしましたが、唯智の頭でっかちなキャラクターもあまり好きになれませんでした。
展開としては、再会した先輩と酒の勢いで(女装姿のまま)Hし、その後彼の提案で期間限定で付き合うことに…という流れ。
涼祐は一見チャラいですが、実は学生時代から唯智に惚れていた一途な人物。
男前攻め×天然受けで、テイストとしてはほのぼの系になるかと思います。
しかし個人的には、受けが女の子扱いされる描写が苦手なため萌はイマイチ。
「女の子になる」「メスイキ」等、涼祐が唯智を度々女の子扱いしており、
クライマックスはウェディングドレス姿でのH…
涼祐はノンケの唯智に遠慮して告白できずにいる…という設定なのに、その割にノンケが嫌がりそうな平気でしているのも違和感でした。
引っかかる箇所や、苦手と感じる要素が多かったので、中立評価とさせていただきます。