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物に捕われているのは呪いっていうより、――ただの、毒だ。 捕らわれるのは――呪いだ。
結婚式に呼ばれたことで初恋にけじめをつけようとした都に、初恋相手の弟である祐也が想いを伝えるというストーリーです。
2話冒頭の祐也のモノローグの、悔しさと強気さがとてもよかったです。
祐也からはスマートで強気な雰囲気を感じていましたが、なぜ彼がスマートなのかを知ると初恋の結末についてこみ上げるものがあります。
「俺は兄貴の代わりにはならないよ」という台詞が印象的でした。
数年前に読んだ作品ですが、好きな人が結婚して改めて失恋を突き付けられたけどそれでも好きという気持ちを消せないときの苦しさを知ってから読むと、都の気持ちをより想像できるようになり、見方が少し変わったので、レビューを書きました。
美ちん、美ア●ルと定評の芽玖いろは先生!!
電子はは常に真っ白なことが多く、毎度泣いているわけですけ、
今回も、どこでも白抜きっしょ…と油断してたら透け透けだった!!
透け透けトーンの後ろに見える美ちん!拝み倒したくなりますね。
肝心のお話もとっても良かったです!!
初恋引きずってる受けの意地らしさ、受けが初恋の攻めの頑張り。
『物そのものに捕われているのは呪いだ』という言葉が効いてる。
受けが自慰してるのに遭遇しちゃうのも好きで…
気持ちが通じ合うとこは上手く繋がってて、とってもドラマティックでした!!
好きで好きでぶつかって、受けの心を開いてく攻めって良い!
せつなさたっぷり感じられて、きゅーーーっとなりました。
攻めが受けを見て「かわいい」と思う。
これだけでごはん3合くらいいける気がします。
そんな方にはぜひ読んでいただきたい作品です。
初恋の相手を諦めるために、地元を離れて10年。
2つ年上の幼馴染みの結婚式で戻らざるを得なくなった都は…。
幼馴染みの敦也(30)、都(28)、敦也の弟の祐也(23)。
子供の頃の2才差は憧れやすく、5才差は遊び相手にもなりにくい。
自分がずっとたった1人を見ていたように、自分だけを見てくれていた人がいたとして、心は動くのか。純愛 vs 純愛という話です。
祐也がカッコイイんですよ。
モデルだから当然なんですけど、見た目だけじゃなく中身も。
兄を好きな相手に「身代わりでもいい」と言う弟はよくいますが、祐也は違います。
「身代わりにはならない」
はい、キタコレ。この潔さと、前だけ見て進む恋が祐也の恋なんです。
その一方で都の恋は、祐也と同じだけの時間、ずっとそこに留まっている恋でした。
彼女を紹介されたときも、結婚の報告を受けたときも、嫁の懐妊を知らされたときも、敦也の悪気のない言動にいちいち痛みを感じて、動けなくなる。
前に進むことも、後ろに戻ることもできずに、同じ場所をぐるぐるしているだけで、どこに行けないし、変われない。
つらいだけで叶うことはない恋を、いつまでも捨てられないでいたら、もはやそれは恋なんてキラキラしたものじゃなくて、どろどろした毒に変わってしまっているんだろうな、と。敦也中毒みたいな。
祐也の恋のエピソードがこれまたいいんですよ。
好きな相手を見ていたから分かることがあって、喜んで欲しくて何年もかけて頑張って、やっと手に入れたときには渡せなくて。
それでも捨てずに持ち続けていた結果、「呪い」が未来に変わる。
素敵。ステキダー!
ラストの1コマはものすごく軽く終わりますが、それもまた良し。
ずっと同じところをぐるぐる回っているだけだった恋から抜け出して、都に向かって真っ直ぐに歩いてきた祐也と、やっと足並みを揃えて前へ進む。
長い時間をかけた分、きっと言いたいことを言い合えるCPになれるんじゃないかと思える作品でした。
先生の絵は甘くなくきつくもないセンスが好き。
コマ構図、流れが気持ちいい。エロの流れも好み
友達へ長年片思い(失恋)←友達の弟が長年片思いで落とす。
何食わぬ顔で年上受けが大好きでかわいいと思っている年下攻め 酔っ払い受けを襲ういちゃ鉄板も好き
相反する二つの初恋。
恋をして、それがどう転ぶかは、
本人の努力(行動力)と運とタイミング。
そして何より想い続けること。
諦めてしまったら試合終了です。(笑)
しかし、終わった試合の後には、
また次の新しい試合が始まるのです!
そんな二つの初恋が絡まって離れて、
また絡まっていくという、ある意味お約束の展開なのですが、
途中経過がじりじりとしつつも無理なく描かれていて、面白く読破。
欲を言うなら、最後がちょっとご都合すぎかな。
そりゃないだろうと、ちょっとBL脳が現実に引き戻されかけました。
それでもやはり幸せはいいものです。
吹っ切れた都さんが幸せそうでよかったです!v
叶わない夢を見つつ涙する都さんは切なすぎました!
幸せになってね!v
……と、都さんの幸せを祈りつつ、評価は「萌×2」で!