ゴミを見るような目で俺を見てくれ!!!

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表題作蔑んで下さい、泉川さん

阿久津純太郎,お笑い芸人,26才
泉川渚,バイト先のエリート社員,26才

同時収録作品クローゼット

吉田涼太・大学生
藤咲周・大学1年生

その他の収録作品

  • 蔑んで下さい、泉川さん 後日談
  • カバー下:あとがきまんが キャンプと森のなかまたち

あらすじ

俺の妄想はふくらみ放題…!! 蔑まれると興奮しちゃうヤバイ性癖を持つお笑い芸人の阿久津は、清掃バイト先で働くエリート社員・泉川に、騎乗位で責められる妄想をしながら一人エッチするのが日課。ある日、俺の出演するお笑いライブを泉川に観てもらうことに。彼の人柄に触れ、阿久津の妄想はさらにエスカレートして…!?

作品情報

作品名
蔑んで下さい、泉川さん
著者
村上キャンプ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784861349706
3.9

(72)

(27)

萌々

(24)

(15)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
280
評価数
72
平均
3.9 / 5
神率
37.5%

レビュー投稿数10

笑える芸人BL

おもしろかったです。
キャラがネガティブだったり、ラブがなかなか始まらないと前フリ長いわね〜となることが多いのですが、本作はそんなことなく楽しめました。

阿久津がマイナス思考でとことんダメになってからの、泉川さんパワーでやる気になる。
ストーリー的に、下げてからの上げ、が気持ちよかったです。

芸人エピソードも違和感なく笑えました。

阿久津が泉川さんの名前、泉川渚を「水っぽい名前で一発で覚えた」がさすがセンスあるな〜と思ったし。

自分の欠点を自虐ネタにする芸人マインドもわかる〜となったし。

打ち上げで、阿久津の顔半分きれいに塗りつぶされていたのは爆笑してしまいました。
これは泉川さんも笑っちゃうな〜と。
あの顔半分=明るさ切り替えスイッチの写真がバズるのもわかる〜w

泉川さんが笑わないようにしていた理由がちゃんとあったのもよかったです。

西が芸人ノリのウザさがありながらも、阿久津思いのいい奴で。
阿久津のケガを心配して号泣しながらパフェ完食していたのはさすがのメンタルですねw

後日談が、まさに阿久津が妄想していた理想の展開なのもおかしかったです。
阿久津大興奮でうれしいだろうな〜と。
泉川さんも意外とおもしろいし好き。

短編もよかったです。
吉田いい奴〜。
藤咲が好きになるのわかる〜となりました。
藤咲は変わってるけど、かわいいし彼もいい子ですね。

あとがきの、性癖は「もちろん犯罪系はアウトなんで」に共感&安心いたしました。
性癖が合う作家さん貴重なので!

0

性癖

童貞喪失エピソードや性癖の告白、自分自身の脆さを淡々と語る阿久津のキャラに引き込まれっぱなしでした。

ひとりでぐるぐる考えるときはかなりのネガ。でも泉川を前にすると良い意味で芸人ぽさが出て、精一杯盛り上げたり勇気づけたりしようとするその姿…!
心根の優しいところに惚れました。

起きてしまう悪いことが全て自分のせいだという思い込みに縛られて、他人と深く関わろうとしていなかった泉川。
阿久津との出会いで少しずつ変わっていくのが見れて良かったです。
無表情の泉川もクールビューティーでよかったけど、無防備に笑うところはすごく可愛くて萌えました。

阿久津の相方の西くん、周りの芸人さんたち。脇キャラもすごく良かったです。


ホクロの場所や年齢、更には誕生日まで一緒なんて本当に運命のようなふたり。
末永くお幸せに…!

0

キャンプ先生の黒髪眼鏡受け!

M願望のあるお笑い芸人と、見た目女王様なエリートリーマンのお話。この作者様のお話には個性的なキャラが多く登場するので、毎回笑わせてもらってるんだけど、本作の攻め、阿久津くんもなかなかの変態。

表紙から美人受けオーラを放っている泉川さんは、見た目通りのツンツンキャラ。そんな風な性格になってしまったのには、とある理由があって。
悩む泉川さんも、そんな彼を励ます阿久津くんもめっちゃいい人…! 時々ネガティブになることもあるけど、基本的にはプラス思考な阿久津が、読んでいて気持ちがいい。脇役にも嫌な性格の人がいないので、終始気分よく読める作品。

ちなみに眼鏡受けにワクワクして読んだのだが、(あとがきによると)キャンプ先生はどうやら「全裸でディープキス」が性癖らしく。初合体のシーンでは眼鏡を外してしまったのでちょっと残念だった(笑)
が、阿久津の妄想がまんま現実になったかのような後日談にて、眼鏡&着衣の泉川さんの襲い受けが見れたから、私の性癖もちゃんと満たされた〜。泉川さん、えっちで可愛い…。阿久津もサービスしてもらえてよかったね!
同時収録の短編も可愛いお話で、面白かったです。

0

絵柄でスルーするべからず!

一作目は「バンババーガー」と同じ位に笑えて萌えました。
本作も繰り返し読んじゃうんだろーなー。
笑いなが、同時にサラッと仕事や人生のモチベーションについて考えさせられてしまった。この押し付けがましくないサラッと出てくる言葉だから尚更いいんですよ。
ここも「バンババーガー」と同じです。

そして不思議なのは、こういうギャグ漫画というか4コマ漫画チックなざっくりとした絵で、色男のスパダリが描かれてたり、筋肉が書き込まれてるわけでもく、普通の人達のようにちょっとユルめな体型(今はジムに行ったり、マラソンしたり、ライザ◯プして自己管理してる方、多いか)なのに、エロがエロいんですよね。

なんだろ? 思いが伝わった後のエロだからかなぁ。
わかった(=゚ω゚)ノ
エロ最中の会話がぐっとくるからかしら。

そして西クオリティと西くんの通常運転が面白いんだけど、他の作者さんだったら「もうこういうワキに語らせたり、ストーリーを回させ過ぎ!漫画なのにしらけちゃう!やめようよ」
って思うのですが、それが阿久津の草食系と対比させて際立させてるのかな。
そして、そして、そう、私も西くんのチャーハンの量は最初から気になってた。

2作目はコレまたカワイイ話だど、藤咲くんはカワイイ顔してなかなかやるな。吉田専任フロイトかな。
電子レンジを活用し始めてる様子もカワイかった。

この子のトンチンカンな様子に吉田くんが振り回されて半年後のアレヤコレヤまでいく続編が見たいなぁ。

村上先生の作品は超超超!失礼ですが、当初はお金出してまで買いたい絵ではないな、と食わず嫌いしてました。
今はこのストーリーとそれを際立たせるこの絵にお金を払って損はないです。

そしてレビューされた方にもお礼が言いたいです。
おかげさまでレビュー数が多いのでこんな素敵な作品をスルーせずに読む事が出来ました。

ありがとうございます!(^з^)-☆

2

一冊を通しての満足感!いい意味で表紙詐欺

大好きキャンプ先生の商業4作目です!

「攻めがちょっと変態」の多い作者様ですが、今回の攻は「卑屈マゾ」。
今までは受が好きすぎる故に…という後発のものが多かっただけに、なかなかパンチが聞いていました。

中身としては…「ある意味表紙詐欺」!!に尽きると思います。
一体どんな変態アホエロ漫画が見れるのだろうとページを捲れば、そこにあったのはむしろ、これまでの作品の中で1番丁寧でゆっくり育まれたピュアな恋愛物語でした。
ストーリー性がかなり強く、仕事と恋愛を主軸に動く夜9時のドラマのようでした。
そのため、主人公の親友や周りの登場人物などのキャラも立っていて、読んだ後にはみんなを好きになれる作品です。

一風変わった性癖をテーマにしていながら、だからこその生き生きとしたキャラ描写が魅力的で、お互いの弱い部分を包もうとするあたたかさを感じる作品でした。

同時収録の方もこれまた設定・構成がすごく、こちらは本当にネタバレなしで読んでほしいので詳しくは触れませんが…
壁一枚向こうで…という、読者からしたら本当に何も起きていない漫画の中で、ここまでしっかりときめくBLを描けるんだ!と感動しました。

次作ももうすぐ発売とのことでとても楽しみです。

5

素質は十分な泉川さん

キャンプさんの妄想男子といえば
「バンババーガー」の蜂谷くんのイメージが強いですけどこちらの阿久津くんも中々良いです笑。

初体験でセミプロ風のガン黒ギャルにゴミを見るような蔑んだ目で見られた事でMっ気が開花。
今のズ◯ネタはバイト先で見かける目つきの鋭いリーマンの男性で、毎夜?罵られ乗っかられる妄想してます。

実はこのリーマンの泉川さんが表紙のSなイメージとはかけ離れた普通の男性です。
最初泣き腫らした目で街を歩いていたのもBLパターンだと彼氏と別れたのかな?と思うけどそうではなくてキャンプさんの作品は小さな予想外が沢山あって飽きません。

妄想、恋愛、芸人の仕事…どれにも偏る事なくでも全てがいいように作用してハッピーにまとまるのでモヤモヤが一切残らなかったです。

何より細かなセリフ、設定が隅々まで行き届いているのでじっくり読めば読むほど面白くて、ふふっと笑える所沢山有りました!
キャンプさんの作品はどれも読後感が幸せ、短編が一つ収録されてますがそちらにも可愛い思考の子がいてほのぼの幸せ(^^)

本日8月8日は「笑いの日」だそうです。
renta!でお笑い芸人が出てくる作品としてこの蔑んで下さい〜が紹介されていて読み返しました。
冒頭に阿久津くんの初体験シーンがあるのですが、renta!やシーモアでは立ち読み分は違う所から始まります。ガッツリ女の子と絡んでいるので苦手な方はご注意を

4

変態と誠実が両立出来る、愛に溢れた世界

電子書籍で読了。紙の本の方が線が美しく出ている様に思うのですが、お手軽さに負けました。

「妄想で暴走する明るい変態」って大好きです!(大声で宣言することではないですが)おまけに攻めがMでヘタレだっ。
暴走するのは妄想だけだけ。
いや、脳内以外も暴走しちゃったりするけれど(笑)基本一人で完結しているので阿久津くんは他人に迷惑をかけていません。お笑いコンビを組む西くんがネタにしちゃったりするので、むしろ客に奉仕すらしていると言えるかもしれない。それなのに妄想の対象にしちゃっている泉川さんに心の中で謝っちゃうんです。

なんていい人なんでしょう!
もう初っ端から阿久津くんの幸せを全力で応援したくなってしまいます。

あまり大声で言えない性癖を持ってしまっている人のお話は暗くなりがちだと思うんですよ。でなければ「変態で何が悪い!」といった風なものになったり。
そうじゃないんです、このお話。
普通に変態。変態が自然体。
そしてそれを相方も、そして最終的に想い人も受け入れてくれる。
マイノリティの暗さが微塵もないすばらしさ。

この世界観を「村上キャンプパラダイス」と名付け、世界基準にすべきではないかと真剣に思いました。

2

思っていたより可愛い系のお話でした

お笑い芸人の阿久津(攻め)は、人に蔑んだ目で見られることに快感を覚えるドM。そんな阿久津の最近のズリネタは、清掃のバイト先の会社の社員である、冷たい目付きの泉川さん(受け)に罵られながら乗っかられる妄想。罪悪感を感じながらも日々ズリネタにしていたが、ひょんなことから言葉をかわすようになった泉川さんは想像とは違う雰囲気で…。


とにかく攻めがヘンタイ、というお話でした。
攻めはブレイクしていない芸人で、バイトで生計を立てています。初体験(女子相手)の際の出来事により、蔑まれた目で見られることに快感を覚える性癖に。
受けは、無表情で冷めた目付きのサラリーマン。攻めとは同い年の26歳で、最初はややミステリアスな感じ。

攻めの漫才コンビの相方である西くんの助力や邪魔を受けつつ距離を縮めていく受け攻めですが、期待していたのとは全然違う展開でした。攻めは思っていたとおりの揺るぎないヘンタイでしたが、受けが予想外のキャラで…。
いや、可愛いんですよ。でも期待していたのが女王キャラだったので肩すかしというか何というか。性格が可愛らしく優しいのはいいのですが、攻めの希望と離れすぎてて、この2人これから上手くいくのかな…とちょっと心配になりました。まあ、たまにプレイに付き合ってあげるようだから大丈夫かな。
あと、同い年、同じ誕生日、同じところにある珍しいホクロ…と、思わせぶりな設定があり、本当に生き別れの双子とかかなと思ってしまいました。この設定必要だった? ミスリードしちゃって落ち着かなかったんですけど…。

攻めの相方の西くんがやたらいいキャラで好きでした。もしスピンオフとか出たら読みたいです。


同時収録が一作。貧乏大学生×金持ち大学生というカプの、プレイから始まる(?)お話でした。
可愛らしいお話ではあったんですけど、設定が凝りすぎてて出オチ気味というか、そんな感じでした。

4

変わり種

村上キャンプ先生のは愛ある作品っていうイメージが強かったですが、今回はテイストが変わり種な感じでしたね。
タイトルから想像にするに、Mっ気ある攻めが受けに弄られるのかなーと思っていたら、またそこも少し違った感じでした(;・ω・)

Mっ気ある攻めはその通りです。人から蔑んだ目で見られたい欲望とそれで興奮する変態くん。そんな攻めの妄想の相手にされてるのは、清掃のバイト先で働いてるリーマンの泉川さん。メガネをしていてインテリっぽくて確かにSっ気の想像もつきます。
そんな泉川さんとバッタリ街で会って、話す機会ができます。
阿久津の想像とは全然違う泉川さんの中身。あまり表情に出ないけど、人と関わることを避けていたり、人の良い素朴さありです。
想像とは違う泉川さんだけど、心惹かれてく阿久津。泉川さんも阿久津の明るさに惹かれていって…。

阿久津の性癖もバレた上での初えっちは、攻めの妄想とは程遠い穏やかな愛を感じるものでした( ˊᵕˋ )
そして描きおろしが良かった!これこそ攻めの妄想してた泉川さん!
でも実は頑張って演じてくれたんですね。泉川さん可愛すぎる。なんか愛を感じちゃいます♡
結果とんでもないストーリーではなくて、妄想癖ありMっ気攻め×見た目インテリ中身は優しくて素朴な受けの仲睦まじい感じでした。

電子も同時配信です。ダリアさんコミックスはどれも白抜き修正かな。今回はそれほどシーンが多くないので、個人的には許容できる程度でした。

3

性癖はラビリンス!

さらっとライトな読み味で結構グッとくるお話になっているあたりは「さすが村上キャンプさん!」という印象で、
良かったです!!!
なんかねぇ、拗れた性癖というものについて思わぬところで真面目にちょっと考えさせられちゃいましたね。

主人公の〔阿久津〕は、19歳の頃に童貞を捨てたい一心で出会い系サイトで知り合った黒ギャルと致した過去があり、その時のギャルの自分を蔑む目が忘れられなくて変な方向に性癖を拗らせちゃった地下芸人。
清掃のバイトで出入りしているビルで時々すれ違うエリートサラリーマン〔泉川〕の「目」を日々のオカズにしている。
話したこともない“ちょうどいい他人”の泉川は勝手な妄想を膨らませるには都合がよく、冷たい目で阿久津を蔑みながら罵りながら騎乗位でエロく腰を振る泉川を妄想して抜くのが最近の阿久津のお気に入りw
そんな変態妄想に明け暮れていたある日、自分のライブ会場の前で客引きをしていると、阿久津の妄想の中の泉川のイメージとはかけ離れた目(泣いた痕跡の残る目)の泉川が偶然通りかかって・・・

私も大概色んなところを拗らせて大人になってしまった人間なので阿久津の心の声にはあれこれと共感できるのですが、たぶん多くの人が同じように共感しつつ読めるんじゃないかなぁって思うお話でした。
自分のことを「ダメだなぁ」と思うと、上手くいっている(ように見える)他人が羨ましくて仕方なかったり、場合によっては疎ましくなったり、卑屈にもなっていくし、人によってはこの阿久津のように無意識の自己防衛で性癖に転換しちゃったり自虐ネタにしちゃったり。
で、阿久津みたいなタイプほど気付かないまま限界点をむかえて、ある日突然ポキっと折れちゃったりするんだろうな。
阿久津を立ち直らせるのは阿久津を純粋に称賛してくれる泉川の存在なんですが、泉川は泉川でまたとあるネガ思考にずっと囚われていて、それを軽くしてくれるのが芸人思考の阿久津の存在なんですね。
1人でぐるぐるしてる時の阿久津はウジウジ虫なんですが、泉川と話してる時はすごくポジティブなんです。
これは別に無理に明るく振舞ってるんじゃなくて、自然とそうなれる存在なんだろうなって想像できる。
描かれてはないけど、泉川も阿久津といる時はそうなんだろうなってこともまた想像できる。
その2人の感じがすごくいいんです。
読んでるとこちらの心までふわっと軽くなりました。
はじめて愛のあるエッチが出来て「セックス最高!」って心の中で叫んでる阿久津は、それまでの捻れに捻れた性癖なんてどこかに置き忘れてきたかのようなノーマルっぷりを晒してます( ´艸`)
奥深いなぁこれ。
性癖とは…ってちょっと考えちゃいますね。

阿久津と泉川は見た目も結構似てるんです。
顔は泉川の方が綺麗目の女顔なんですが、それを除くとどちらも短髪の黒髪で体格も同じような中肉中背で、服を脱いでしまえばほんとそっくりで。
それもまたこのお話の中身を後押しするようで良かったです。

主役が阿久津と泉川なので2人のことばっかり書いてしまいましたが、阿久津の相方の〔西〕もいいヤツなんです!
阿久津と西の会話にも気持ちがほぐれるような素敵な会話がたくさんありましたよ。

お話作りが巧い作家さんの作品って、題材自体はありふれていても1ページ1ページめくるたびに「そのフリからこうくるか!」みたいな凡人脳の予想を良い意味で裏切ってくれるから面白い!
「作家性」って別に突飛なモノを描く才能のことじゃなくって本来はこういうことだよなーと改めて実感した良作でした。

表題作の他に短編がひとつ入ってます。

5

この作品が収納されている本棚

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