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悪いな。俺、こうなんだわ
今まで色気のある男に惚れ散々クズに捕まってきてろくな扱いをされてこなかった光成。そんな光成が同じ会社のまた色気のある諏訪と大接近する事から始まる物語。諏訪はクズっぽい見た目なのに中身がオカン。めちゃくちゃ面倒見が良い。光成がクズに捕まってきたのはある深い理由があるんだけど…。諏訪がとにかくいい男だった…。光成は自己評価が低すぎるのにイライラさせられない稀有なキャラクターで諏訪が大好きなのが漏れちゃってるのがかわいらしい。体格が良くて喧嘩に強い受けなのも良かった今後も大事にしてもらってほしい…
お互いに見た目の印象と激しくギャップのある殿方同士のお話。
受け様の光成は、凛々しいながら無表情で愛想不足。
今まで付き合ってきたのは、光成のカラダか財布目当てのクズばかり。
攻め様は、そんな光成と同僚の諏訪。
自堕落的な雰囲気を持つ、悪い男っぽい見た目。
まずはお試し期間から、とお付き合いを始めた2人。
クズばかりと付き合ってきた光成からしたら、当たり前て真っ当なお付き合いに、驚きながらも嬉しい。
一方、ワルっぽい見た目に反し、中身は世話焼きオカン体質の諏訪。
こんな人とは思わなかった、と振られてきて、分かりにくいながらも嬉しそうな素振りを見せる光成が嬉しくて可愛い。
もうね、諏訪に嫌われまいと必死な光成が健気というか、不憫というか。
どんだけ自己評価低いの~(>_<)
諏訪、光成はたいがい不器用ちゃんだから、頼むよ~な気持ちで見守りました。
光成が、初恋の先輩とのやり取りを終えた後に諏訪の元を訪ねたところが大好きです。
諏訪が光成を大事にしてくれて、力になりたかったって言うのも、万感の思いを込めて十分力になった、と返すのも、めっちゃいい。
これからは、諏訪の為にも自分を大事にしていってね。
もちろん、諏訪がそりゃー可愛がってくれるだろうけどさ(≧▽≦)
”オカン系世話焼き溺愛攻め”の爆誕に萌えが広がりすぎて、読後の興奮冷めやらない頭でレビューを書いています。
『ウサ耳オメガは素直になれない』から海野先生の作品にハマり、他作品を読み漁っているところなのですが…
もう、これ今まで読んだ先生の作品、というか読んできたBL小説全般の中でもダントツ好きかもしれない…!!!
読みながらときめきすぎて胸の高鳴りに苦しくなるほどでした。
海野先生ですからストーリー、文体が最高of最高なのは言わずもがな、なのですが。
小椋ムク先生の挿絵もね、もう、最高すぎるんです…!
口絵からして可愛すぎて。ちびサイズに縮んだ二人。
諏訪があぐらを描いて大きくて真っ赤なトマトを笑顔で抱え、その横でスーツ姿の光成がお味噌汁のお椀の縁に両手をかけて、湯気を出す味噌汁を覗き込んでいるんです。(伝わる?伝われ!)
ちびサイズの二人がにんじんやら、ピーマンやらの食材に囲まれてて…!可愛いが過ぎるんだ!!(興奮
あんなシーンやこんなシーンに出てくる挿絵がいちいち素敵すぎて私、窒息死しそうでした。
特に諏訪があぐらをかいて後ろから光成を抱っこし、光成の頬をちょんとつついてるシーン。の文章とイラストが!神なので!
一言しか言えません…「読むべし」「見るべし」(二言になった)
読後の興奮がすごくてなんだかうまくまとまらないのですが、簡単にあらすじを。↓
金か体しか求めてこないクズ男との刹那的な付き合いしかしてこなかった光成。そんな光成が決死の覚悟でホテルに誘ったのは、同じ会社の同僚である諏訪。
光成好みの「目尻が垂れて唇の厚い、どことなく自堕落な雰囲気が漂う男」。
つまり、光成が今まで好きになってしまったような「クズ男」に限りなく近い(ように見える)男。
一見冷淡で、すぐにでも手を出してきそうな「悪い男」なのに、実際の諏訪はー?
というストーリー。(超ざっくりです)
もうね、私、この攻めの諏訪のオカンっぷりと、受けの光成の不憫っぷりに胸キュンと胸ギュン(締め付けられるやつ)が止まりませんでした…
二人の初のお出かけデートはバスツアー。ほうとう食べて、桃食べ放題からの、野菜詰め(渡された袋をぎゅーっと限界まで引っ張って広げる諏訪に爆笑)ですよ!
なんて健康的で楽しそうなの!
ほぼ女性しかいないツアーに若い男性二人がいたら、そりゃ目立つし連れていかれた光成も呆気に取られますよね笑
そして悪い見た目に反して、諏訪の口から出てくるのは「付き合って1ヶ月はキスもしない(だってお互いのことがよく分からないだろ?)」「やっぱり、初日に押し倒さないと引く感じか…?」といったなんとも草食系(?)な言葉。
今まで散々クズ男たちにお金をたかられ、体を重ねた後は即帰れと言われ、エッチどころかキスもしないデートなんてしたこともない光成にとっては、本当に目が点になっちゃう諏訪の言動の数々。
海野先生の書かれる「包容力抜群の溺愛攻め」はピカイチだ、としか言えない✨
光成は光成でもう、今までの恋愛遍歴が不憫で不憫で。
「自分から連絡するのは迷惑じゃないのか?」「誕生日を一緒に過ごしてくれるのか!?(喜)」と、恋人同士ならなんでもない当たり前の行動をするのにもいちいち躊躇したり感動したり。泣ける…
碌でもない男に引っかかりまくってきた受けが、懐の広ーーいオカン系男子に救済される素敵な物語。
ぜひぜひ挿絵と合わせて色んな方に堪能していただきたいです・:*+.
タイトルの「悪い男」って攻めの諏訪だけじゃなくて受けの光成のことも指していやしませんか?
地の文が三人称文体なので、時々諏訪の心情も書かれることがあるものの、視点はもっぱら主人公・光成に寄っています。
そのため、読者から見た光成というのは「表」に見えるんですが実は「裏」なんですよね。
光成は初恋の人と歴代彼氏が揃いも揃ってクズ男ばかりだったため、無意識のうちに彼らにかなり毒されています。それで諏訪に対して気を遣いに遣った挙げ句一周回ってクズ男ムーブをしがち……それこそが光成の「表」の顔だ……ということが、さらりと描写されているけれど、光成本人は全く自覚していない、という点が非常に面白いなと思いました。
光成が歴代彼氏と諏訪を重ねては警戒しているのと同時に、諏訪もまた光成を諏訪自身の歴代恋人たち(所詮ヤリ目かよ)と重ねてうっすら警戒してるんですよね。
一見、ただの親切・単なる世話好き故のような諏訪の行動はいわゆる「試し行動」でもあるのです。こんな愛と優しさに溢れた包容力の高い「試し行動」なんて滅多にないだろうと思いますが。
そんな、過去に傷を持つ二人の攻防戦が楽しいお話でした。
ストーリーの終盤、全体から見て約1/5くらいがこってりとした濡れ場です。甘やかし系のセックスが癖の人におすすめです( *´艸`)
高評価なので読んだ本。
外観だけに拘って恋人を選んできたダメ男の光成が、
お試し彼氏に絆されていく話。
北原光成:経理部 男子校の花だった。
外観に拘りがある故に、常にダメ男を選んで長続きしない。
でも、同じ会社の技術部所属、諏訪帆舟だけは違っていた。
諏訪帆舟:技術部 あだ名は「オカン」
ラテン系肉食男子、悪い男の外観で、光成の好みドストライクの容貌
・・でもクズじゃなくて根がオカン。
ドリアの横に漬物を添える、母系手作り料理で光成の胃袋を掴む。