電子限定おまけマンガ4P付
中2の冬、ジローは個人塾にて2歳上のアキに出会う。
アキは天才で気が強く、口が悪い。そして美しい。
アキに憧れて舎弟として側に居ること許してくれる。
アキを独り占め出来る、出来たのに、心の奥底から欲が出る。
「無敵の終わり 恋の始まり」
終点は東京 から2冊目ですが、はやりやまい先生のセリフ、言葉選びがとても好き。哲学的で美しい。
青春期のキラキラした感情、恋と受験の付きまとう不安。
側に居るだけで良いと思っていたのに、沸き上がる劣情。
出会った頃より背も伸び、心も身体も少年から大人の男性に変化する思春期。
マスターベーションの罪悪感。
甘酸っぱく青臭い、これぞリアルな青春だ!
無敵なアキがジローの存在で無敵でなくなる。ジローも然り。
勉強は正解が有るのに恋や青春は答えが無いんです。
図書館に男同士のセッ○ス本が有るんですか!?アキは何を読んだの?(笑)
何でも直球のジロー、分かりやすくて分かりにくすぎのアキ。
いいぞ、秀才達足掻け、藻掻け。
からの最後のタイトル回収着地。お見事です。
スタンディングオベーションで拍手したい。
終点は東京といい、最後の回収が綺麗な作家さんですね。
絵は下手では無いですが、独特個性的です。ストーリーに合っていると思います。というか前半と後半で随分上達されました。作中の2人と共に先生の成長も感じられます。
超難関進学高校「四季学」に通う北原秋春に憧れて、秋春と同じ「眼鏡塾」に入塾した次郎が、中学生から高校生にかけて憧れを恋心に変えていくお話でした。
秋春が冷酷非情な天才なんですが、徐々に徐々にデレていきます。
ホントに少しずつ。
話しかけるなと言いつつ、無視されると不機嫌とか可愛い奴です。
勉強は出来るけど、恋愛となると分からなくて、でもちゃんと学ぶ事ができる、賢い奴でもあります。
次郎の方が仕掛けたのは先でしたが、憧れというある意味潔癖な気持ちから、秋春にたいする欲情を持ってしまった事に罪悪感を持ってしまってウダウダしてしまいましたね。
でも決して女々しい感じじゃなくて、理性的な訓練犬みたいでした。
毎回「嫌ですか」って聞くのはどうかなぁ。
嫌われたくない気持ちは分かるけどね。
お互い求め合ってるのは周りから見て一目瞭然なのにねっ(電子限定おまけより)。
青春を呪うどころか、素敵な青春で眩しかったです。
青春!無敵!痺れる!!
台詞回しが上手いこと上手いこと。
憧れから恋に変わり、悩みながらグイグイ距離詰めるのが良い。
年下攻めの醍醐味!!
ここぞって時に「イヤですか?」
断らないの分かってて聞いてくるの!
ずるい~好きだ!
俺様アキ様のケンケンした中の可愛さ素晴らしかった。
◾︎次郎(年下)×秋春(成績優秀美人)
予備知識ゼロ、はやりやまい先生が好きという感情だけで買いました。
なので読み始めて学生のお話と初めて知り、そして随分とリリカルなお話だと感じました。
リリカル感は後半からぐっと減るけれど、2人がどんどん美しくなっていくのでドキドキしてしまった。成長で首が太くなる作画が好き。1年半ぐらいの時間が1冊で小気味よく流れます。
行間を読む作品だった。説明されていない部分は自分から補完していく必要があるので、人によって補完の仕方が違いそう。
受験で逃げた経験がある者にはなかなか直視し難い気持ちに…眩しすぎて。
勉強ができて順風満帆で好きな人がいて、呪うところなんて何一つない青春じゃないかと捻くれたことを思ったり、この作品はそういうことじゃないんだよ!と思ったり。
夏生まれ秋春…どこかで冬拾ってこないと
受けの秋春の清々しいほどの毒舌、性格の悪さが気に入りました。秀才であることをひけらかしたりはしないものの、自分より頭の悪い人間すべてを見下していて、とにかく口が悪い受けです。通っている塾の塾長や攻めの幸田以外には、「モブ」と呼びかけるくらい周りの人間を認識してすらいないという徹底っぷり。彼より頭の良い人間が登場しないので、誰も文句は言えません。そんな秋春に憧れ、舎弟として一番近くにいることを許された幸田の秋春に対する気持ちが、憧れから徐々に恋に変化していき、秋春の毒舌をものともせずぐいぐい迫るようになるのが面白かったです。
絵のタッチもエネルギッシュで、受験と恋といういかにも学生らしい青春を謳歌するキャラクター達の魅力がより引き出されていたと思います。秋春の性格の悪さは、クズとかゲスとかいうよりは、素直になれない不器用さが高じてという感じだったので、むしろ可愛らしく感じるほどでした。序盤で幸田が名門塾を辞め、秋春の通う塾へと移る動機が若干曖昧には感じましたが、肝の据わった攻めと究極の毒舌受けとの恋愛を十分に楽しめる作品だと思います。塾長もお気に入りのキャラです。