大人になりきれない男達のエモーショナル・ラブ

終点は東京。

shuten wa tokyo

終点は東京。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×213
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
6
得点
166
評価数
40
平均
4.2 / 5
神率
47.5%
著者
はやりやまい 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
価格
¥720(税抜)  
ISBN
9784834264326

あらすじ

サラリーマンの穂村には、同い年で同性の恋人・高瀬がいる。今日は久々に、ふたりで旅行に出かける日だ。手配は全て穂村がした。それには理由があった。この旅ですべてを終わらせようと決めていたのだ。しかし一方で高瀬は、旅行中も穂村への愛情を惜しみなく注ぎ――…。ストーリーテラー・はやりやまいが描く、大人になりきれない男達のエモーショナル・ラブ

表題作終点は東京。

高瀬 付き合って4年の恋人,29歳
穂村利一 サラリーマン,29歳

その他の収録作品

  • 終点から、(描き下ろし)

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レビュー投稿数6

心情の見せ方が良かった。

まるまる一冊&4年付き合った恋人同士のお話です。

受けは最後の旅行のつもりで攻めを旅行に誘っています。
旅の終わりに別れを切り出すつもりで……。


受けがとにかく臆病で自分勝手で最低なんです。
観光に一切興味がない攻めを部屋に残して散策したときにナンパされたひとり旅の女性と浮気しちゃうし……(勃たずに未遂だけど)

だけど、最低!と斬り捨てられない。

ゲイばれすることを何よりも恐れていて、ゲイである事を完全に認めきれず「フツー」でありたいと思っている受け。
どんどん男の恋人が大切な存在になっていく自分が怖い、だから30を目前にしてすべてを終わらせたいという気持ち。

攻めのことが大切だという気持ちを伝えたこともなく、攻めがどういう思いを抱えているかという事にも気づかない、終始しているのは自分のことだけ。
一人でぐるぐるし続けた末に選んだ「別れ」なんだけど、とにかく独り相撲な恋愛としか言いようがないんです。
「フツー」を失いたくないから別れを決めるのだけど、向き合った末の結論ではなく向き合うのが怖くて逃げ出そうとするというやつ。
でもどうやっても断ち切る事のできない攻めへの思いがちらちらと見え隠れしていて、心は矛盾に満ちているところが切なくて惹き込まれます。

攻めはアツい言葉をささやくタイプでもないし、冷静でどっちかと言えばローテンション系なんだけど、ちょいちょい受けへの愛情が見え隠れするところが萌えます。
露店風呂でメガネ外すと何も見えなくなる攻めが、顔見たさにグイッと近づくんだけど、4年付き合っててもそんなに顔見たくなっちゃうんだぁみたいな。

自分が捨てるくせに捨てられた気分になっていて、自分で選んだとは言え、「別れ」が現実になった時になりふり構わなくなる瞬間がグワッときます。

そして何よりも、受けの浮気やこの旅とともに自分と別れるつもりだということが判っても感情を露わにしなかった攻めが、初めて本当の気持ちをぶつけてきた受けに対して「ん っとにな……ムカツク」とグワッと怒り露わにするところと、その次のセリフに感情が最高に揺さぶられました。

とにかく心情の見せ方が上手いので読んでて感情が揺り動かされちゃうんです。


そして攻めの度量の広さには感服。
受けが拘る「フツー」は攻め自身にはどうでも良いんだけど、拘ってる受けのことを否定するのではなくそういうところも含めて、そして受けの弱さも含めてまるっと受け止めてる感。
「フツー」をOSのアップデートに例えるところもなるほどと思ったし、DLを強要するわけではなく、なんなら一生そのままでもいいと言うところがすごい。





7

切なく重く暗い。心がぐるぐる

『23歳の夏に再会し、25歳の冬に友達から恋人になり、30歳目前』
長野・京都旅行へ行く、東京出発からのお話。

終始、穂村の心情が重い重い重い。暗い。
でも、この穂村の気持ちを1冊の1ページ余すとこなく丁寧に描かれているように感じました。
昔から”普通”を装い続けてきた穂村がゲイであることの痕跡を消すことに神経とがらせていることもわかる描写がある中で、最後の旅館で「部屋(ベッドが一つ)を見てビックリした」と言った高瀬に胸が切なくなりましたね。

描き下ろしで引っ越し業者に関係がバレないようにフェイクのぬいぐるみを置いているのが、ホッコリできた事にとても安心しました。

3

二人のドラマがとても素敵

あー、それでこのカバーの表情なのね、ということが読んでいてじわじわ分かってくる、そんなぐっとくるお話でした。

付き合って長いカップル。受けの穂村はクローゼットゲイで、その葛藤がテーマと言ってもいいと思う。

会社のシーンで始まり、週末は予定があるよ、といって引けるのですが、それは彼女ではなく、彼氏との旅行。

攻めの高瀬が面白いキャラで、ひょうひょうとして醒めているようにみえつつも、物事をしっかり考えていて芯は熱い。でもそれがなかなか見えない。

穂村は、今後の人生を男性パートナーと暮らす決意ができず、高瀬を突き放そうとする。そして旅行に誘う。高瀬には告げないまま、この旅が終わったら、分かれようと決める。

観光が嫌いな高瀬は、旅先でも宿でゲームをしてばかりと、彼氏だったらあり得ん!となりますが、穂村はひとりで高瀬のために写真を取り集めたりしている。
そして、一人で散策に出た際に女性と浮気未遂する。なんとか別れを告げられるよう、自分を高瀬から切り離そうという努力。

高瀬の方も、普段かたくなにゲイを隠そうとする穂村が、よい宿を手配し、ベッドもひとつの部屋をとっていたことをみて、穂村の意図をかぎとる。

いよいよ帰ってきた東京駅。じゃあ、と分かれるけれど、穂村の想いは-

映画のストーリーのような、きちんとした人間ドラマになっていて、読み応えがあったし、切ない気持ちが伝わってきてぐっときました。

2

不器用同士の本物の愛

作家買いです、今作も先生の世界観が出ていて良かったです…

今作は、恋人関係に終止符を打つために攻と最後の旅行に行く受のお話でした。
読む前の時点で、内容が重いと思いましたが、読んでも正直重かったです…でもその重さが良くて、その重さの表現が流石でした…とても素晴らしかったです…

正直な感想はというと、攻も受も良い意味で読んでいて気持ちのいいキャラではありませんでした。でもそこがリアルというか…それでも惹かれあったこの2人には、お互いにしかわからない魅力があるんだろうし、ちゃんと好き合ってるからこその関係であり、今があるんだろうなとも思えました。だから散々すれ違いを見せてもう終わりだと2人ともわかっていても、でもやっぱり離れがたいという答えが確かにお互いの中にあるんだということをきちんと伝え合えた最後のシーンは本当に安堵しました…もしあそこで本当に終わっていたら2人の今後はどうなっていたのだろうか、と考えると凄く切なくなってしまいだめですね…あの終わり方で最高に良かったです!

本物の不器用と不器用の本物の愛、という感じで色々考えされられる素敵な作品でした!!!!!

2

いつもぐるぐるしているけど少しずつ前へ

紙本
修正…白短冊
カバー下…表紙のラフ絵、あとがき
カバー折り返し…コメント

0

苦しいのは一人だけじゃない

これもう泣いちゃうヤツじゃん……ってタイトルと表紙で思ってしまいました。
旅の始まりからすでに恋を終わらせようとしている穂村の哀しさ、
男同士だからこそだなぁと沁みます。
でも、それこそ当て馬の女性に言われたように
一人で勝手に決めていい事じゃないな??と。
高瀬が最近ずっと冷たくて、旅で少しも楽しそうにしていなかったりなら
もうここいらが潮時だと決断してもいいかもしれませんが
高瀬は観光は面倒くさがっても穂村のことちゃんと大事にしてくれてるし
変わらず求めてくれているのに…。
好き過ぎて怖いなんて、それこそ惚気のようなことが
穂村にとっては耐えられなかったのかな。
私にはちょっとわからない感覚かもしれません。
しかも最後にしようと思っている旅行中に
いくら未遂でも見知らぬ女性とホテルに行くとか高瀬が気の毒…。
女性とできるのか確かめたいなら旅行終わってからにすべきなのでは…と
つい真剣に考えてしまってすみません。
面倒くさい穂村もひっくるめて愛してるなんて
高瀬の懐の深さに萌えました。

3

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