イラスト入り
甘ーーーーーい!!溺愛しまくりされまくり、のアーサー・時弘の新婚生活編でした。
前作でも時弘にメロメロだったアーサー氏ですが、今作では庇護欲のメーターが振り切ってしまい、「トキも大人なんだから…」と必死に理性で抑えようとしているのが、個人的ニヤニヤポイントでした( ̄∀ ̄)
可愛い可愛いトキにダンサー志望の若い日本人の友人ができ、アーサー、めちゃくちゃやきもきしております。
狂気攻めとは違い、これでトキを監禁して閉じ込めたりしちゃわないのがアーサー様の素晴らしいところ。(監禁したら前作のストーカーと同じことしちゃうことになりますしね…)
「トキが初めて行くところは僕とにしてほしい。」と、日本人の友人に対抗心を燃やし嫉妬心を覗かせるアーサーに私の心がトゥンク…✨ってなりました笑
あと、アーサーに恋する同僚がトキにちょっかいをかけてくるのですが、他の方もおっしゃってるように「一瞬で撃退」されていた〜。
何かじーんと心に残ったり、考えさせられるものがあるか、と問われると「…ん?」って感じなのですが←、スイーツ(溺愛)をお腹いっぱい食べて甘さを堪能したい!という欲を思いっきり満たしてくれる作品です◎
で、めちゃくちゃ早いところで「終わり」ってなってるな!?と思ったら、なんとトキの親友・大智のお話が入っていてびっくり。
前作ではめちゃくちゃ頼り甲斐のある友人、って感じだったのに、今作では攻めを勘違いさせ振り回しているのに笑いました。
お泊まりに行ってシロクマのぬいぐるみと間違えて抱きついて体も許しちゃう…って、どんだけだよ!!とちょっと心の中でツッコみつつ。笑
「んんん…俺のシロクマ…ハリーに似てるシロクマ…」なんて言いながら顔中にキスの雨を降らされたら、そりゃハリーも「合意!」と思っちゃうよね〜と、ちょっと…いやかなり?気の毒に。
ハリーのセリフがちょっと変態っぽいのがまたねー、笑いを誘うんですよ。
「ああ、君はなんてかわいいんでしょう。私のマグナムがもう爆発してしまいそうです」とか笑
ちょっとした誤解があってハリーが傷ついたりもしますが、見事な大団円。
「ファンタジーだなあ」とは思いつつも、甘〜くニヤニヤ気分になれました◎
くあぁぁぁぁ!!この本編カップルのラブラブ甘々が一冊まるまるじゃないことが勿体なさすぎる。せっかく両思いになって一緒に暮らし始めたんだからそこはまるまる一冊で読みたかった。3分の1がアーサーとトキの話で、残りの3分の2はだいちのお話です。
もちろんこっちも面白かったけど読者的には本編カップルで一冊読みたかったのが本音。まあそれは仕方ないけどね!
アーサーを奪おうとするやつが出てくるけど一瞬で消えます。ご安心を。
もうねー安心して読めますね。アーサーのトキに対する愛情がね、そのうち本当に食べちゃうんじゃないかみたいなね。
次巻も楽しみです!!!
シリーズ2作品目。
前作で恋人同時になった2人なので、攻め様であるアーサーの溺愛は、まさにスタートをきった感じです。
日本を離れてアメリカについてきてくれたトキへのアーサーの過保護ぶり、溺愛ぶり。
読んでいてにまにまです。
トキは、思いきって自分から飛び込んでいって友人を作ったり、仕事をしたいと模索したりと、アメリカで自分の居場所を作ろうと頑張ってます。
でも、トキには自分の腕の中だけにくるんでいたいアーサー。
執着心、独占欲もちょっと暴走ぎみのアーサーでした。
そんなアーサーの重たすぎるくらいの溺愛を、嬉しいと受け入れているトキとは、ピッタリな関係なんですね。
そんな2人のアメリカでの甘々な新婚生活が120ページ程。
後の120ページで、前作で活躍してくれたトキの友人である大智の恋のお話でした。
アーサーの後任で、着任した支社長フランクの専属秘書であるハリー。
社長室で初めてハリーと目を会わせた大智が、「お強そう」シモの想像までしてしまうシーン。
いずれ自分で確かめる事になるんだよダイチ( ☆∀☆)と、にやにやが止まらない(^^)d
白いスーツ姿のハリーは、まるでシロクマのよう。
トキの友人ということで、ダイチもゲイだと思い込んでいるハリーは、ダイチに一目惚れでロックオン。
ハリーは、けっこうグイグイ好意を言葉でも態度でも示してるんだけど、それが恋愛感情だとはまるで気付いていないダイチ。
2人の認識のスレ違いぶりが、読んでいてハラハラしつつもとても楽しかったです。
そして、ハリーはアーサーより紳士だと思いました。
誤解したままの初えちの翌朝、ハリーの焦燥ぶりと謝罪はとても真摯でした。
対するダイチの対応も誠実で、めっちゃいい人。
2人が無事恋人同士になれて、よかった〜
ダイチにメロメロなハリーも、遠慮しながらも溺愛しまくりだと思います。
前作での私のダイチのイメージは攻め様だったので、受けだったのか!!とちょっとびっくりしちゃいました。
何はともあれ、2組のカップルのいちゃいちゃぶりを楽しく読めました(^-^)
前作が大変面白かったので、続けてこちらを。
まるまる1冊表題作かと思いきや、アーサー&時広のNYベタ甘新婚編と、前作で時広の良き友人だった大智のお話の短編2本立てでした。
まずは表題作について。
すーーーごく甘かったです!甘々!
前作の序盤と比べるとアーサーが別人。
丸くなったとかそういうレベルじゃない気がする。
アーサーが日本での勤務を終えるのを機に、共にNYへ飛び、住居を借りて同棲生活を始めることになった2人。
早速キッチンでお砂糖まみれなくらい甘いひと時を過ごしてしまう…
前作で足りなかった分の糖分を全部ぶつけたような甘さ。
もうねえ、アーサーが時広に関して溺愛を通り越して過保護が過ぎてしまうんですよ。
時広はストーカー被害に遭った経験から、まだ完全には傷が癒えていないだろうともっともらしいことを言うものの、なんだかんだで自分の目の届く場所に時広を置いておきたいという独占欲と執着が丸出しなんですよね。
秘書のエミーが良いストッパーになってくれています。
時広は気付いていないようですけれど。
しかしながら、ただそこに居てくれるだけで良いなんて言葉に時広がYESと言うはずがなく。
ここで、まあ愛されているしこれでいいかなんて思う受けだときっと鼻についてしまうと思うのです。時広という人は、身体も小柄で控えめな性格ではあるものの、中身はきちんとした大人の男性なのですよね。
少々自分を卑下しがちだったり、自信がない様子なのがちょっと気になりますが、新しい場所で友人を作ろうとしたりと、行動力には目を見張るものがあります。
なかなか見ず知らずの土地で、いくら同郷とはいえ初対面の人間相手に「友達になって!」なんて言えませんよね。
でも、この思い切った行動によって今回友人となったダンサー志望の祐司と出逢いがうまれて、それをきっかけにアーサーのことをもっと知ろうと思い直したり、嫉妬を覚えたりと、時広の考え方も良い方向に変化していきそう。
そして、祐司がさっぱりとした物言いの気持ちの良い性格の青年で好感度が高かったです。
時広のことを面倒くさいタイプだとバッサリ言ったり(笑)
この2人のやり取りが年齢的には祐司の方が年下だというのに兄と弟のようで面白かったので、もっと読みたいなーと思いました。
甘さ溢れる短編でしたので、これから時広がNYでどんな仕事に就くのか等についてはまだこれからといったところでしょうか?
お互いに釣り合う・釣り合わない「コンプレックス」に関してのアーサーの説明が上手かったですね。
短編なのにベッドシーンが多くて、まさに新婚さん状態だったのですが、日本にいる間も3日と置かずに抱かれていたと書いてあって、そりゃあ時広の夜関係の色気が上がるのにも頷けるなと。
「死んじゃう…」を言わせるのを目指してセックスしているアーサーには笑ってしまった。
同時収録の「シロクマと恋」は大智のお話。
穏やかに親交を深めながらも、盛大に勘違いをしたままな2人が微笑ましかったです。
ハリーも大智もとても人間性が良い2人なので、勘違いによる微妙なズレっぷりを楽しみながら、少しずつ距離が近付いていく過程にきゅんとしました。
大智が大きなハリーのことをシロクマやターミネーターに例えるのがおかしくて。
そして、大智がノンケだとは知らずに距離を詰め、デートを重ねるハリーの甘い囲い込みが見事。
アプローチの仕方が一貫して紳士的なのが良いのですよね。
相手を思いやる気持ちを持った素敵なシロクマさんでした。
お互いの勘違いを知った後の対応や考え方がどちらも好感の持てるもので、この2人は長く一緒に居られるんじゃないかなーなんて。
互いの事を真面目にしっかりと想い合えるような、とても穏やかで好きな雰囲気のカップルです。
アーサーと時広にどう報告するのかが今から楽しみ。
少しジャンルの違う大きな溺愛攻め×日本人が楽しめる、甘い良作品でした。
今後彼らがどうなるのかが楽しみです。
前作が大層面白かったので、間をおかずに読みました。
日本での仕事を終えたアーサーは時広を連れてNYに戻っています。
表題作の雰囲気は『長い後日談』といった雰囲気。本編に付いて来る『ペーパー』や電子なら『おまけ』っていうヤツです。あの雰囲気に近いと思いました。超甘々です。
でもね、私としてはちょっとアーサーに不満が。
過保護なんですよ、あまりにも。
とにかく時広が傷つかないように、全て先回りして手配しちゃう。
これ、ダメだよね。愛が小さい。
特に、仕事をしていない(金銭的に全てアーサーの世話になっている)ことを気にする時広に対して、言葉が足りないと思ったんですよね。だって、言えば良いじゃない。「NYの生活に慣れて、あなたがもう少し落ち着いたら、一緒に仕事のことは考えよう」って。
そんな感じじゃないんですよ。
「あなたは純粋で傷つき易いから」と社会から隔離するような扱いは、ある意味、時広を馬鹿にしていると気づいていないんだよね。
「この馬鹿」と思いましたよ。「そのままだと痛い目みるぞ」って。
そんな中でも、友人を作って少しずつ自分の出来ることを探していこうとする時広にとっても好感を持っちゃいました。
同時収録は、アーサーがNYに戻ってから入れ替わりで来た支社長の秘書と、前作で大活躍した時広の親友の大智のお話。
うん、お話自体はとても可愛らしくて楽しく読めたんですけれども。
ハリー・マントル氏の佇まい(デカくて、落ち着いていて、ガツガツしていなくて、全般的に白い)を『シロクマ』と称するのも可愛らしかったし、大智が乗り物酔いをするという設定も「何となく解る~ぅ」という感じでしたし、何と言っても2人が近しくなるのが『釣り(それも船釣りではなく岸壁釣り)』というのが、実に『らしい』。
でもねぇ……全くもって個人的な好みなんですけれど「大智くんはヘテロのままで時広の友人をやっていて欲しかったな」という気持ちもありまして。
何か、モヤモヤしちゃったんですよね……何でなんだろ?
せめて自分を『ゲイ』ではなく『バイ』だと大智くんが自覚をするのであれば、スッキリしたのかも。
登場人物がどんどんゲイになって行くお話って『結局はヘテロとゲイの2種類しかありません』という感じを醸し出すような気がして、私はどうも引っかかっちゃうんですよねぇ……
いや、こう思うこと自体が、私の偏見から来ているかもしれないのですが。