おまけ付きRenta!限定版
新鋭ymzが描く、男友達3人の恋×友情×人生!
男の子が3人並んでいる表紙を見るとどうしても3Pものだと思いがちな穢れた心をざぶざぶと洗ってくれるような漫画でした。
会社員の朔人、バーの店長恒助、ショップ店員の悠太郎。
3人のまわりからやってくる出会いから始まる摩擦が色々な愛や言葉を紡ぎます。
大人の対応や優しさは時には役立たず。思いやりを押し付ける前にお酒でも飲みながらゆっくり話して、時には怒り、時には泣きわめきながらみっともなくてもお互いを知っていこうとしていくことが大事だとこの本から教えていただきました。
ymz先生の作品からはいつも優しさと寂しさと処世術をいただいているような気がします。
「先は長い、色々なことが起こる。今がすべてじゃない。ただその先を信じきれるかどうかだ」
劇中のこの言葉にはっと目を覚まされました。伝える勇気をなかなか持てない方には特に読んで欲しいですし、それに限らずとにかくたくさんの人に読んでいただきたい、大人になりすぎた人への心の糧にしてほしい漫画だと感じました。ymz先生、素敵な本をありがとうございます!
すみません、感想文です!
ymzさんの本は初めて読みました。
表紙買いしたのですが、とても爽やかなお話でした!
視点がころころ変わるので、多少誰視点が分かりにくいところがありますが、
読んで良かったです!
私はですが、読んでいる途中、いろんな場面で、その気持ち分かる! と共感の嵐でした!
お話は、恒助、朔人、悠太郎の仲のいい3人組を中心にして展開されていきます。
3人の中で、誰かと誰かがくっつくこともなく、
3人とも男性と結ばれる、という展開がないことが
まず、すごいなと思いました!
悠太郎が、作中ずっと彼女がいることがすごいなと思いました。(最後、フラれていますが……)
お話のメインはこの3人の友情だと私は思いました。
作中で恒助と悠太郎が喧嘩してしまいます。
それに対して、朔人が悩んだり、恒助のことが好きな基輝くん(美大の予備校生で高校生)が責任感じたり、
朔人のことが好きな士朗さん(朔人の会社の先輩)が諭したりしながら関わっていきます。
高校生にとっては、大人だけど、社会にでれば先輩もいる。
子どもではないけれど、大人と言いわれれば、
首をかしげるような微妙な年齢の立場に恒助たち3人を設定したところが絶妙だなと思いました。
「これから先を信じられるかどうか」ということが作中、いろんな場面で問われてきます。
悠太郎は、高校に馴染めず、大学に行ったところで何が変わるのだろうと思っていました。
恒助と朔人に大学で出会えたことでこれから先を信じられるようになります。
大学って、そういう場所だよね! と、とても共感しました。
そして、悠太郎が生きやすくなったことがとても良かったなと思います。
それから、社会人になっても関係が続いていて、でもお互いに思うことはあって、
喧嘩して、でも、朔人や基輝くんや士朗さんも巻き込んで関わって、悩んで
仲直りをして、また一緒につるむことができる。
それがまたいいなと思いました。
全ての出来事は、彼らが彼らじゃなかったら起きなかったことで、
たくさんの人々が生きている中で、彼らが出会えたことに感謝しかありません。
読み終わった後、視界が開けた感じがしました。
そして、大学時代の友達と飲みに行きたくなりました!
興味を持ったら、ぜひ! みなさん読んでみてください!
忘れてたことを思い出させてくれる、そんなお話でした!
すべての出会いに感謝!
長文、乱文失礼しました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
さすがです
ymzさんのお話にはsex描写がほとんどない、そしてこのお話にはキスシーンも無い!(モブとの回想シーンはあります)のに正にボーイズラブなんですよね
今回は所々で読んでる私が照れちゃって笑ってしまいました
朔人の職場の先輩女子なキモチ
そして気がつけば、お前もか という
大好きです
1冊まるまる表紙の3人が主軸の本です。
ページ数も多く、読み終えた時はとても満足感があります。
ymz先生の作品に出てくるキャラクターは展開を急ぎません。私たちと同じようにゆっくり生活を送っています。早くすぎて欲しい時もこのままでいたいと思う時も、時間の流れが一定なように感じます。その時間の進む速度が私達のリアルな時間と似ている為、しっくりきます。漫画は起承転結構成で展開ありきな所がある中、そこにあえてリアルな空気をいれるという挑戦をしています。
だからこそのこの分量が必要となり、この満足感に繋がったのだと思いました。
素晴らしいです。
読み終えた後にタイトルの意味を考え、再度グッときてしまいました。素敵な作品に出会えました。
ああ~読んで良かった…
ymz先生の作品は、読んで後悔したことがない、と思います。
大学の同級生3人の話、くらいの認識で読み始めました。それぞれの立場で、すきと云う気持ちや相手とのやり取りを展開していきます。
ymz先生の作画は、正確な明確な感じではないんですよね。細目の線を重ねたり、交差させたり。
ですが、一コマ一コマから目が逸らせない。
登場人物の目力があって大好きです。
①朔人とその上司の士朗
あ~この2人はきっと、くっつくなぁと良い余韻。優しくて、思慮深くて、臆病な士朗。
士朗が畏れるのは、もともとノンケな朔人を自分の「好き」の世界に引き込むことがフェアじゃないと考えていて。
だけど、朔人が惚れちゃったのはゲイとか、取っ払っちゃった士朗そのもの。
続きが気になる…
②バーの店長恒助と美大受験の高校生の基輝
とにかく基輝が真っ直ぐ。強いなぁ~眩しいなぁ~
恒助は、とある経験から年上好き。だから年下の基輝は恋愛対象外。
なんですが、諦めない基輝に絆されていくんですね。なかなか手強い恒助が陥ちるのは、基輝が大学合格後かなぁ?
③悠太郎と…?
悠太郎はノンケ。彼女持ちのスタンスです。過去に、恒助と引っ掛かる出来事があって。ぎくしゃくする経過も有ります。
2人が仲違いすることに、悩み、奔走する朔人と基輝が可愛い。
もしかして、高校時代の養護教諭と何か有るのかな。悠太郎の全く自覚ない話ですけどね。
朔人と恒助と悠太郎の友情が羨ましくなる。学生時代を乗り越えて、付き合い続ける関係が良いのです。3人には色恋なし。だからこそ、輝くんですね。
何でもない日におめでとう、と言いたくなる素敵な話です。押し付けない優しさを、ぜひお読みいただくと伝わるんじゃないかなあと思います。