電子限定おまけ付き
先日大変遅ればせながら「四代目・大和辰之」というとんでもない神棚作品を拝読しました
そして読後の時点でこの作品を手に取る日が私の未来にある事はほぼ確でした
ようこそ、ジェラシー
ようこそ、櫓木さん
初めまして、明虎さん(やっとご尊顔含め拝めました)
そして初めましてハチ
冒頭からめくるめく世界…
櫓木さんの妖艶さ、そして至極の執着受け…!
凄まじい
「四代目~」でも息つく暇のない怒涛の展開にスッカリその世界観に魅了されましたが今作の「ジェラシー」はより絡み合う人々の情念が複雑に交錯していてじっとりと重さを感じる風情がすごい。。。1巻からかなり圧倒されて引きずり込まれ、絡め取られます
この作品自体は「四代目~」の前日譚という事なので作中で描かれる時点の現在と過去、そしてこの作品の未来が「四代目~」になっていくという事なのでやはり作品としての”濃さ”が段違い
しかも5巻もある訳なので。。。
前日譚でもあり後日譚にもなりそう(実際麗華ちゃんは「四代目~」時点より成長してますよね?)
じっくりゆっくり味わい尽くし舐め回していきたいです
既に1巻でこの作品の、そして前作でも圧倒的な悪だったのにキライになれなかった櫓木さんの”虜”です
そして明虎さんの櫓木さん以上に喰えない何枚も上手な感じに雄としての圧倒的な強さが滲み出ています
男女問わず惹き付けてしまう…人の上に立つべくして立つ、一握りの人なんでしょうねぇ~
辰之の母であり姐さん、更にちび辰之を前にした時の明虎でさえ”素”なのかどうかが分からない
実に喰えない男である
対比のように哀れかも知れないけれど人間臭い半田のパパ。。。
どこまでも「人間臭かった」な。。。
そんな半田が漏らした「父親」としての顔に何かを想う櫓木さん
益々麗華の存在が気になって仕方ない
2巻をすぐ読める、、、良かった、今で (>ㅅ<)
「四代目~」のレビューでも書きましたが浅生田さんの平穏を拝める時間はこのジェラシーであるのだろうか…?
今の所は微塵もその未来も匂いもしないけれど…www
さぁ、次行ってみよぉー!!
この先生の長髪受けはどうしてこうも私好みの雰囲気のあるキャラばかりなのか…
表紙の櫓木にピンと来た人は絶対買うべき。
ヤクザ系は嫌いでも好きでも無いけど、ストーリーも結構しっかりしてると思う。ただ登場人物は多い方かも。
5巻というボリュームで語られる「櫓木卯一」の過去。
ドラマチックで読み応えは満点なれど…
「四代目・大和辰之」のレビューにて『櫓木が好きではないので「ジェラシー」に手が出ない』と書いたこの時の自分の感想はまだその通りだった…
5巻全てを読んでも「櫓木卯一」が好きになれない。
彼の若き日の痴態を見てもなんのエロさも感じられず、明虎との関係性に共感できず。
「卯一」という人間に嫌悪感さえ抱いてしまったのが敗因…かな。
その点で私は浅生田や麻巳に近いのかも。
つまり、卯一は疫病神…と感じる心。
それプラス、この登場人物たちの矛盾を何としても探そうとする自分を発見する。
例えば。
浅生田と卯一が幼馴染、はご都合。
小説家がロシアンルーレットで死んだ、のもご都合。
一目で卯一と明虎が惹かれるなんて…
などなど、ここはオカシイ、ここもアリエナイ、と粗探しする自分。
でもベリ子先生の作者インタビューにて「キモエロ男」とあって、この感覚は合ってるんだ、と思ったりして。
そう。卯一はキモい。
カリスマ性抜群の若頭✕頭の回転が速い自由人
明虎が借金回収に向かった家で、借金人は自殺していた。傍らには縛られた卯一。
その日は別れるが、卯一は明虎に興味を持ち、執着していく。
卯一の周りでは人が狂っていく。
明虎も卯一を自分のものにしようとするが、その手段はかなり暴力的で…
とにかくこの主役たちが好きになれなかった。
卯一みたいな自分勝手人間は実際にいる。正論を言っているが、自分のことしか考えていない。
そして被害者ぶるのが上手だ。自分は理解されない、迫害されていると。
そして明虎。結婚して子供もいて、いくら妻の器がでかいとしても、ちょっと受け入れられない。
組の内紛もそんなことで?って感じ。人が死んでますけど…
麗華の存在で卯一も救われて変わったんだろうけど、やっぱり無理。ラストもなぁ。
読者にもジェラシーを感じさせるストーリー性はすごいですね。でも私は再読無理…
スカーレット・ベリ子先生の作品で、1番好きです。
完結を知った時は〜寂しかったけど、、、何回読んでも面白い。
連載物でいろんな作品があるけど、わたし的に〜これは年月経っても色褪せること無く楽しめるシリーズとして保管組になりました。
1巻の冒頭から、ゾクゾクするストーリー展開で、過去と現在を行ったり来たりするけど、この交差のタイミングがしっかり合っていてどんどん引き込まれて行く。
明虎と卯一の出会いから、この後も目が離せない。
さて、2巻へ。