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おまえを拾ったのは体目当てだ──
リオナ先生、やっぱり上手いな〜…
絵もだけど、ストーリーの組み立てが凄いと思ってます。
本作も、始まりは「男を拾う」、そしてカラダから始まる軽い関係性、だけど着地点は素敵にストレートに愛し合うカップル…というそのストーリー運びが読んでてなんとも心地よい。
主人公は、女性に追い出された俳優志望のヒモ男・颯一郎。
道端で酔って寝てたら、気付いたら男がtnkをしゃぶってて…
…というトンデモ展開。
しかもしゃぶってた男はTVでも売れてるイケメン弁護士の上甲薫で…
颯一郎のtnkが気に入った薫は、部屋を使わせるかわりに好きな時にヤりにくる。というかなりビッチでお軽い始まり、なんですよ。
でもどんどん2人の生真面目さとか、一緒にいて楽しい/ほっとできるといった愛情の本質みたいな部分が出てきて、極め付けはタレント弁護士・薫を狙い撃ちしたゴシップ写真の顛末。
颯一郎とのキス場面を撮られた薫は、翌日のワイドショーで明るく事実を認め、口の上手さでレポーター達を煙に巻くんだけど、実際本当に愛の告白をしているという胸アツ。
いつの間にか颯一郎と薫はかけがえのない相手になった…事がいつの間にか読者にも沁み渡ってるわけです。
こういうストレートでストロングな愛情のある2人って大好き。
絵柄も好みで、特に上甲薫がイイ!
「愛を食らわばお前まで」
こちらははじめかなり不穏な空気感で、表題作とのバランスがあまり良くない。
逆に、楽しい作品が多いと思い込んでいたリオナ先生の別の面を知れた感じかな。
幼馴染物で、匂いにムラついてしまう受けと噛まれないとイケない攻めの脅し愛始まり。実際は両想いで後半は薄暗さは消えます。
トータル「萌x2」で。
数年前に読破。文句なしの神作です。
えっ、一見チャラそうな色黒ツーブロの輩が…?ってのがたまらないです。
本作受けは「レビュー主が勝手に選ぶ 中身がオトコマエ受けランキング」の上位3位以内に食い込みます。
(↑天王寺ミオさんの「鍾愛のスーヴェニール」もランクインしてます)
あとがきで触れられてますが、リオナさんが「E○ILEみたいな○○が描きたい!」と思って実現したそうです。
ツーブロ属性自体もともと全然好みではなかったんですが、本作であっさり覆りました。
むしろめちゃくちゃえrい!
相手のヒモ体質要素も、一見 表紙で「ん?逆では?」となる組み合わせも、リオナさんの手腕にかかればどんな苦手要素もアッサリ覆ってしまう。
同時収録の「愛を食らわばお前まで」(2話完結) は特殊性癖x2のお話なのでそこまで心には残らなかったんですが(でも幼馴染モノ好きな人にはおすすめ)、3話+描きおろしで完結する色黒ツーブロ本編が良すぎて、満足度には全く影響なし。
あとがきを読んだらさらに颯一郎が好きになりました。
ものすごくおすすめです。
好きな著作はたくさんありますが、特に「アンドロイドは恋の夢を見るか?」もド神作なのでぜひ!
男前受ってそんなに好みじゃないのでどうしようかな、、と思いつつ、彼がチラッと出てきた『理想じゃないけど君が好き』がめちゃくちゃ良かったのでこちらも買ってみました。
結果・・・
男前受!アリ!スパダリで世間(カメラ)の前ではいつも余裕綽々なのにプライベートでは意外と可愛い面もあるのがたまらない♡♡
一方の攻くんはスーパーダーリンではなく、スーパー流され侍、という感じですが、人間性の良さが滲み出てるよなあ・・・♡
(『理想じゃ〜』の攻くんも見た目だけじゃなく内面がガチイケメンでした。先生の好みかな?)
リオナ先生、これから追っていきたいと思います!
あとがきって、作家さんごとの色が出ますね。
リオナさんの作品はあとがきで必ず制作裏話が読めるので、あとがきの情報で本編の萌え度が上がることもあったりします。
この作品の受けである薫は、テレビで引っ張りだこな色黒弁護士。
この設定、ある人物を思い浮かべてしまいませんか?
初読のとき、わたしの脳内では薫より年は結構上だけど、テレビに出ている色黒のある弁護士がそよーっと登場してきて、読んでいる間ずっと居座ってました。
「違う!絶対に君ではないんだ!」と追い払おうとしても、そよーっと、しれーっと戻ってくるその人のイメージがしっかりこの作品と紐付けされてしまいました。
あとがきを読んで、「ほら!やっぱり君ではないんだよ!」と脳内に鎮座する某弁護士に言い渡したところで、時すでに遅し。
完全に紐付け完了されたわたしの脳内は、某弁護士をネットニュースで見かけたり、ごく稀につけるテレビで見かけたりする度に、この作品を思い出すようになってしまったし、この作品を読み返してもやっぱり脳内イメージは某弁護士…。
萌えない…。
某弁護士じゃ萌えない…。
そんなわけで、もしこれから読むよという方で、たまたまうっかりこのレビューを目にした方がいたら全力でお伝えしたい!
色黒弁護士・薫は、歌って踊らないEXI◯Eです。
そっちじゃありません。
イメージひとつで萌えるものも萌えなくなるという、怖しい体験談でした。
〖DMM電子書籍〗
修正 : 白抜き、トーン、汁あり
カバー折り返し : なし
カバー下 : あとがき、キャラクターのプロフィール
帯 : なし
裏表紙 : なし
カバーデザイン : 不明
電子限定特典 : なし
備考 :
ふた言 : 上甲さんのは白抜きじゃなくてちゃんと褐色でとても感動した。同棲編とか読みたいなぁ。
〖紙媒体〗
未読