"僕"はだれだ?

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表題作I -イトウさん 2-

イトウさん,31歳,殺し屋
キョウスケくん,18歳,男娼

同時収録作品I-イトウさん-2

組織のボス
イトウさん、殺し屋

その他の収録作品

  • Parallel World
  • Never Gone(描き下ろし)

あらすじ

組織から殺人と性の技術を教え込まれたコードネーム"I(アイ)"。
機械のように生きてきた"I"は、娼夫のキョウスケから"イトウ"という名を貰う。
これは、"イトウ"と"キョウスケ"の始まりと再生の物語ーー。

作品情報

作品名
I -イトウさん 2-
著者
冥花すゐ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
シリーズ
イトウさん
発売日
ISBN
9784863496620
4.7

(153)

(124)

萌々

(22)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
17
得点
724
評価数
153
平均
4.7 / 5
神率
81%

レビュー投稿数17

素敵な作品。

完結してから2巻まとめて買って良かったと、本当に思える作品。
これは、是非読んで欲しいと、おすすめ出来るな。
暗殺者のイトウさんも、男娼のキョウスケくんも、幼い頃からの生い立ちが壮絶で、そんな2人がまた再会して・・・ハッピーエンドをむかえた時には、何度読んでもホッとする。
容赦ない描写があるから、読み応えがある。
イトウさんの上司は冷酷かと思いきや、ちゃんと情はあったんだね。
解放してくれて良かった。
番外編、学園もので口直しに丁度良くて〜面白かった。

素敵な作品をありがとう。

1

満たされた…

1巻のレビューにイトウさんがボスに仕込まれたのかと思うと萌える…と書きましたが、まさしくその描写がこちらにありました。

本作は"I"ことイトウさんの過去から始まっています。
組織の殺し屋として、ただ任務を遂行するだけの為に生み出された存在の"I"でしたが、ボスは無自覚に愛を与えてたんじゃないかな、と思います。
ボスもまた愛を知らずに育ったから"I"への気持ちが愛だとは気づかなかったんではないでしょうか。

愛を知らない生活の中ででも、拾ったあの黒猫に似たキョウスケに会って自然と愛するようになっていた人間らしさがイトウさんには残ってたんですね。

こんな幸せが2人に訪れるラストで良かった…って思いました。
辛い過去からのハッピーエンドで心が満たされ、癒されました。

パラレルワールドの2人もなかなか良かった。
映画の中の殺し屋と娼婦(夫)がリアルなのかもしれないし、教師と生徒がリアルなのかもしれない…とか妄想できる楽しみがありました。

4

素晴らしい

とても素晴らしい作品だった。
完成度が高い。1巻が絶版なので紙でも読みたいのに残念。
表紙も素敵だが、背表紙のイトウさんも幼い頃の面影があってかわいい。

イトウさん好きとしては彼の過去が書かれているだけで大満足だった。個人的には主×イトウさんがツボすぎて、二人の不器用さに悶えた。こういうもどかしい関係性が好きすぎる。

メインの二人もなんてかわいい!切ない!
ifの話から現実に引き戻される描写が素晴らしくて鳥肌が立った。
何回も読み返したい作品。

2

失いたくない想い

1巻で疑問に感じた謎の答えは、2巻にありました。
「キョウスケ君が持つ何か」とは?・・「誰にも消せない想い」だったようです。
・・・・そうか! あのチビ猫と似ていたのか。

★始まりと再生の物語
▶記憶消去
父親に言われて、訳も分からず身売りをした先で仕事人のIと遭遇。
いつもは非情な仕事を行うIなのに、ボスに処分されたチビ猫に似ているキョウスケを、記憶を消去して助ける。

▶一回目の記憶消去の後の再会。
キョウスケ君はイトウさんを思い出せないままIを客に取る。「イトウさん」と呼び名を付けてIに愛を抱く。
Iの処分に来たボスに、Iの助命を条件に記憶を消去する

▶二回目の記憶消去後の再会。
昔を思い出そうとすると頭痛がするキョウスケ君。
二人で行きたかった南の海に「イトウさんと行きたい」とキョウスケ君がお願いする。
イトウさんに請われてキスをしたら、涙がわけもなく流れる。
思い出したかったのは、イトウさんへの想いだったことに気づいたキョウスケ君。

★パラレルワールドの二人も、恋人になりました。

ずっと「記憶を失ったキョウスケ君が求めてくる日」を待っていたイトウさんの愛は、深かった。
キョウスケ君が失いたくなくて、消去されても残っていた記憶は「イトウさんへの感謝と愛」でした。

愛 アイ I で、キョウスケ君が付けた名が、イトウ。

1

タイトルが秀逸

1.2巻通しての感想です。攻めも受けもアンダーグラウンドな職業。小説だと結構好きな展開ですが、なかなか漫画では多くない系統だと思います。答えて姐さんで見かけて興味を持ち購入したので質問した訳じゃないけど教えてくれた姐さんに感謝。

受けのキョウスケも攻めのイトウさんも救いようのない悲惨な境遇で育ちました。18歳になってからも男娼キョウスケの悲惨さは変わらず周りの悪い大人に弄ばれその命は風前の灯という所まできていました。命が危険だったのはイトウさんも同じか。暗い人生を送ってきた2人が出会えて救いのある方向へ進めて良かったです。

悲しいのはあれから5年後を描かれてもキョウスケが23歳でしかない事や、最後の方の同じキャラで教師×高校生の話の方が現実で殺し屋×男娼の話の方がパラレルだったらどんなに良かったか、と思ったけどこのストーリー上はやはりそれは逆だったという事。でも後味は良いので安心です。

タイトルが1巻も2巻も秀逸でした。このストーリーで名前はとても重要な意味を持つので。なんでカタカナ?と思ってたけど読んで納得でした。

1

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