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兄貴あれなんだったのをpixivで読み、単行本になったと聞いて購入しました
兄弟BLが好きなこともあり、pixiv一話当時から友人にオススメしまくってました。
しかし、一話と二話にだいぶ間があったのでずーっとモヤモヤしてて、これで終わりかなと思ったところの単行本!!!嬉しくて踊り狂いました
個人的に好きなシーンは、仁君が家をでるとき、お父さんが「楽を頼む」とだけ言ったシーンが一番ぐっときました
こういう二人の関係を見越して話をするのはお母さんのイメージでしたが、きっといろんなことを考えてお父さんはこの言葉を言ったんだろうな、不器用だけどとても優しい人なんだろうなと思いました。
BL本なのにお父さんのレビューをして終わります。
最近読んだ中で最高でした。
モノローグやセリフがうまい作家さんが好きなのですが、この作品もドンピシャでした。
表題作はノンケ後輩×ゲイ先輩。この受の素っ気なさとドキッとすることを言う塩梅が凄く良かったです。デレが透けて見えるツンが好きではない(こんなこと言う甘えた人現実にいたらヤダなと思ってしまう)のですが、
コトに及ぶ際に少し目をそらして「キスして」って言うシーンにはとても…キュンとしてしまいました。
2作目は兄にキスされたことを悩む弟の話。
兄の諦観のにじむ目つきにやられました。全体にあまりウェットな場面がなく、そうそう男子ってこんな感じ!とリアルで良かった。
弟が大変健気で、何考えてるか分からない兄にいつか嫌われるんじゃないかと不安になっているのが可愛かった。これはお兄ちゃん我慢するの大変だわ…と思ってしまいました。
全体にイチャイチャしたり笑ったりするところが少なく、男性同士の恋愛の難しさ(乱暴にして痔になるとか、遅漏とか)をしっかり描いているこの感じ、
ものすごく好きでした。リアルめなお話好きなら読んでいただきたいです。
PIXIVで読ませて頂いて大好きになった作品です。2作品とも神です。
登場人物は総じてどこかしらめんどくさくて愛らしい人たちです。
表題作「めんどくさいけど愛してる」
仕事帰りヘトヘトになった村田がコンビニに寄ると、レジには元上司の新倉さんが。
何で辞めたんですか?俺のせいですか?あんなことしたから…(←飲みの席でキス魔になったこと)
ー違う、持病だ。(←座り仕事が辛い持病)
戻って来て下さい、とその後もコンビニを訪れる村田。新倉さんの気持ちは…。
2話目には持病の原因の新倉さんの元カレが登場。
短めですがテンポもよく読み応えもあります。
英数字先生の描かれる独特のキャラが本当に魅力的なんです!
村田の的外れな「浮気だ」発言、怒ってたはずがすぐ嬉しくなっちゃう感情の起伏。
新倉さんの内に閉じ込めきれないところ…どちらも人間くさくて大好きです。
なつき方や、エッチの時の癖など可愛らしくてキュンキュンしました。
同時収録「兄貴あれなんだったの」こちらの方が長いです。
ガチ兄弟、兄(楽)×弟(仁)です。地雷の方は仕方ないですが、私はすごく好きです!
昔はそれなりに仲が良かったものの、楽が段々冷たく接するようになり二人にはキョリがあります。
進学で家を出た楽が3年ぶりに帰省し、父親との飲みの席で彼女の話題に。
彼女なんているわけないと思う仁。
なぜなら数年前、楽は部屋で寝ている(と思って)仁にキスをしたから。
そのことを指摘すると、楽はすぐさま家を出て行ってしまいます。追う仁。
色んな要素が味わえます。
同性・兄弟の葛藤、一途な積年の想い、周囲からどう見られるか、親への罪悪感、引き返さない覚悟…
テーマは重いはずなのに、そうは感じませんでした。
仁と一緒の姿を他人に見られたら自分が弟を好きな奴だとバレるかも、と楽は思ってますが
…いやいや、普通に冷たい兄貴にしか見えないよ?とツッコんじゃいました。
楽の癖に対し、女の子は嫌がるから気をつけた方がいいという仁。
だって楽は女の子ともデキるし←めんどくさい!
そこで見せる楽の覚悟の示し方がまた!めんどくさい(笑)!
もうこのめんどくさい登場人物たちが愛しくて堪りません。
二人とも素敵に重いです。
ネタバレタグ付けているので言いますが、両方ハピエンですよ。
同時収録の「兄貴あれなんだったの」のみの評価になります。
作者様には申し訳ないのですが、私はこの作品が好きすぎて、表題作を一度しか読んでいません。
大好物な兄×弟、しかも同じ親のもと、同じ家で育った実の兄弟。
この設定だけで、ありがとうございます…! と拝みたくなりました。
今まで読んだ兄弟BLって、執着エロエロ病み系か、葛藤や禁忌というものを全部振り切ったコメディタッチか、でなければ恋愛なのか憧れなのかという半端なところでお茶を濁して終わるか…という感じでどこか物足りなく思ってました。
しかしこの作品、ヤンデレにも笑いにも走らず、兄として弟を好きになってしまった苦悩、葛藤、親に対する罪悪感などを、非常に真面目に真摯に、正面から描いています。
私が個人的に、兄弟BLに求めていた全てが詰まってる!
兄が弟を好きになること自体、普通じゃない。でもこういう真面目な普通の人がそういう感情を抱いてしまったら、きっとこういう風になるんじゃないかな、という感じで、普通じゃないことのはずなのにとてもリアルに思えてしまう。
苦悩と葛藤を乗り越えたラスト、静かで穏やかなハッピーエンドに胸が熱くなりました。
表紙とタイトルに惹かれて購入。
神は表題作での評価です。
受け攻め両方黒髪で地味目な顔立ちで、話は淡々と進みます。
起伏が多くてドラマチックな話がお好きな方には向いていないかも?
受けの新倉さんが「気持ちいいと笑っちゃう」と言ったシーンで謎の声が出て、別の日に攻めの村田さんが「今日いっぱい笑お」と言ったシーンで萌えすぎて身悶えました(笑
ちゃんとお互いが好きだから許せる台詞ですよね…素敵……。
このシーンだけでも買う価値がありました_:(´ཀ`」∠):_
二人の見た目もそうですが、職場や部屋の風景だとかやりとりがリアルで、身近にありそうで。
身悶えたあとは、ああ幸せそうだなぁ…とほっこり。
同時収録作は実の兄弟ものでした。
兄弟間の恋の話は好きではないのですが、濡れ場はほぼなくて心情描写メインだったので、抵抗はなかったです。
というかむしろ兄弟ものもいけるかも!と思うくらいでした。
兄弟ものでエロエロしてるのが苦手なだけかもしれないです。
読まず嫌いはよくないですね!
静かな、じんわりくる感じの話がお好きならぜひ!