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表題作月を抱いた

了,情熱激愛追い詰め愛なリーマン,24歳
直樹,罪悪感を抱え煩悶な花屋さん,24歳

あらすじ

恋人だった了のもとから逃げ出して四年―。
直樹は住む所を転々とし、まるで逃亡者のような生活を送っていた。
自分が幼い頃に犯してしまった罪を了にだけは知られたくない。
ばれて軽蔑され、嫌われるのが怖い。
そんな直樹の思いとは裏腹に残酷な運命は二人を再び引き合わせてしまう。
四年前と少しも変わっていない了の甘く激しい求愛と、決して知られてはいけない罪の意識に、直樹は次第に追いつめられてゆく…。
妖しく危ういセンシティブラブロマンス。

作品情報

作品名
月を抱いた
著者
夜光花 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
ISBN
9784812416235
3.7

(70)

(21)

萌々

(17)

(28)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
19
得点
260
評価数
70
平均
3.7 / 5
神率
30%

レビュー投稿数19

おすすめです

幼いころの罪の意識で素直になり切れない直樹が、執着強めな了くんに後ろめたさを感じながらイチャイチャするのがとてもセクシーでした。了が嫉妬してちょっときつめに直樹を乱暴に抱くシーンに興奮しました。無意識で了を拒み切れないでいる直樹…ドキドキします。
儚げな直樹が罪の意識を抱きながら了に惹かれていくのが非常にドキドキしました!クライマックスで山に入るシーンは感情移入して読んでいて、最後は涙が溢れてきました。

0

やっぱり普通の恋にしない夜光先生の良さ


内容忘れたなぁ~と思って再読したのですが、結末だけはしっかり覚えていました、どうも私です。

このお話は高校、大学と付き合っていた二人が別れて社会人となったところからのスタートの再会もの。

初めから攻めの執着がすごいです。
学生の頃からグイグイきます。
そしてそれを手放しに喜べない受けには秘密があるようで、常に何かに怯えています。
それが原因で、大学時代に突然攻めの元から姿を消した受け。

普通の恋になれない、一癖も二癖もある夜光花先生の作品。
これはネタバレなしで是非読んでほしいです。

受けの逃亡後から始まるお話が好きな方にオススメです!

0

詰めが甘い感じ…

設定としては結構好みでした。
直樹が精神的に追い詰められていく様はかわいそうで、精神的に追い詰められる受けが好みな私としてはかなり萌えでした。

ただ、散々直樹を病ませておいて結果があっさりしすぎて違和感がすごいです。そんな15年も勘違いしたままってあり得ますかっていう…勘違いが解けたあと、あんなにあっさりと好きとか言っちゃう感じ、なんかご都合主義すぎてなんかなって思いました。逆に「俺ほんとバカだな」って笑い飛ばしてくれた方がリアルだったと思います。

あと、家族絡みの付き合いしといて、お姉さんが体弱いことを知らないなんてあり得ます?

私としては、直樹から直樹の犯した罪を聞いて、一緒に罪を背負おうとか、そっちの方が流れ的に無理がなかったと思います。


詰めが甘くて、すっきりしない読後感でした。前半がかなりよかっただけに、後半のこのご都合主義な展開が残念です。

(ちなみに、エロも「エロエロ」と言えるほどエロくないです。標準的じゃないかなと思います。)

2

最高です!執着攻め!

夜光花先生の初めて読んだ作品です!そしてたまたまデビュー作でした!

この本で夜光花先生に魅了されてここからすっかり先生の大大大ファンに…!

もうこの話は攻が受の事をずっと思ってるのが本当に最高です!執着!!

受から連絡くるようにあえて引っ越ししなかったり、やっと会えたときについ叩いちゃう所とか…妹さんに嫉妬する所とか…本当に読んでてこんなにも好きなシチュエーションがつまった本があるんだ…とキュンキュントキメキがとまりませんでした。

何回も読み返しております!最高です!

2

相性のような気がしてきた(涙)

夜光花先生は何冊か読みましたけど、自分に向いていないような気がして悲しいです。設定やプロットは凄く面白いんですけど…。もともとBLに限らず、普段からサスペンスやミステリー、ファンタジーを好んで読む人間ではないので、それもあるのかもしれませんが(^^;;

幼馴染みモノ。非常に好感度の高い執着攻めで、本作は読み手にとって受けより断然攻めの物語でしたね。いかに了を魅力的に描くかに心血を注がれたんじゃないかっていうくらい。エッチシーンのヌレヌレ具合wも既に確立されているのはさすが!

主人公の直樹は子供の頃に起こったある事故が原因で、高校時代からの恋人だった了を置き去りにして姿を消します。それから四年後、偶然再会した二人が触れたくても触れられない過去に少しずつ遡りながら、了の姉妹を巻き込み真相を解き明かしていくサスペンス仕立てのストーリー。

個人的に受けの直樹がダメで好きになれなかった上に、お話としての「結」の部分がスッキリしないというか…。

直樹の逃げグセがどーにかならんもんかと、読んでいて萎えました。当時いくら子供だったといっても、自分の犯した行動の重大さを成長するにつれ自覚しながら、二十四歳になるまで逃げ続けるところ。了から向けられる好意に逆らえないことを、その責任逃れの言い訳にしていたように思えるところ。全く好感が持てませんでした。加えて真実が明かされた後に襲う、直樹のこれまでの逃亡が徒労に終わった脱力感…。完全にハピエンの高揚感を凌いでしまって、虚しくなっちゃいました。。

昔、このお話に似た少女漫画を読んだ記憶が邪魔をしたせいかも。ちなみにそちらは少女同士の愛憎関係を描いた衝撃的なバッド・エンディングだったので、よくないことだけれど、同じような事件の結末を無意識に比較してしまったのではないかと思います。

サスペンスものがストーリーに求める整合性と、理屈では説明し難いラブ要素を融合させ、さらにハッピーエンドに昇華しなければならないBLって、もの凄く難易度は高いけど可能性は広いジャンル。BLでこそ、なかなか手に取らないサスペンスやファンタジーを読むチャンスなので、これにめげず未読の薔薇シリーズは絶対に読みたいと思っています。

どなたか夜光花先生のオススメ教えてください。。。

5

再生の物語

花屋さんBLで検索して見つけた本作がまさか夜光花さんのデビュー作とは…!読み終えて感慨深い気持ちになりました。

主人公の直樹と、彼が四年前に捨ててしまった恋人・了との偶然の再会から始まる再生の物語です。過去の記憶に囚われ続ける直樹も、直樹のことを追い続ける了も、どちらも痛々しくて切なかったです。直樹が抱える秘密は想像以上に重く、辛いもので、どうしても了に知られたくないと思う気持ちに共感できました。

正直、巧妙な筆致が特徴の夜光花作品にしてはところどころ間延びした印象を受けた箇所や雑に思う展開があったのですが、デビュー作ということで納得しました。むしろデビュー作でこのクオリティー…?と驚きました。

そして余談も余談ですが、BL作品を読んでいるとかなりの頻度で花屋さんが出てくるのは何故だろう…。

1

思ったよりも重かった

「犯した罪を知られ、嫌われるのが怖い」とあらすじにあったのですが、その罪が自分の想像よりも重かったです…。

丸ごと1冊代表作です。直樹目線で進んでいきます。
花屋で働く直樹(受け)は、4年前に逃げ出した恋人・了(攻め)に見つかるところから物語は始まります。負った罪の辛さから了から逃げる直樹。追う了。二人のたどり着く先は、直樹の罪とは…?

直樹の罪というのは、襲われたとか、傷つけたとかという当人にとっては大きくても傍から見れば可愛いものだと思っていたら、了の姉・美登里の死体を、了の妹・百合と遺棄したというもので驚きました。未成年とはいえガチで犯罪…。11歳の死体を背負う9歳を想像するとぞっとするものがありました。

実際は、すぐに百合が白状して埋葬されたそうなのですが、それが直樹の耳に一切入らなかったというのも不思議でした。親は事実を知っているのにと腑に落ちません。

直樹は最初、了を恋愛として好きじゃなかったのですよね。美登里を隠した引け目から受け入れたものの、付き合ううちに徐々に…なのでしょうか。結局ほだされたのかな。情と恋愛って結構違うんじゃないかと思っているので、直樹のその辺りの感情がいまひとつ納得できませんでした。傷つけたくない、というのは恋人じゃない相手にも感じるものですし。まぁ了はなんでも良いのでしょうけれど(笑)

月はとらえどころのない直樹の象徴なのでしょうか?題名との関連が感じられませんでした。

「高村了式 恋の栽培方法」として、イラストを描かれている麻生海さんの2ページの漫画があります。恋というより直樹の栽培方法なのですが、「世話してもひからびていく植木」という表現に笑いました。

3

庇い合い誤解が生まれる

タイトルだけで選んでみましたが、お気に入りの小説『忘れないでいてくれ』の作家さんでした。この文庫がデビュー作。力作です。

同郷の恋人の了から訳あって逃げ出しあちこちを転々としていた直樹。
東京に戻り花屋でアルバイトする日々。もう3年が過ぎようとしていた。
そんなある日、配達で行ったホテルのエレベーターホールで了と再会してしまう。
了は直樹がいなくなってからずっと探し続けていた。もう逃げるなと言われ仕方なく従う。

直樹は幼い時の大きな過ちをずっと後悔をしていて追い詰められいた。そのことをどうしても知られたくない直樹は了との再会でさらに苦しさが募る。
そんな折地元の再開発で山が崩されることになり、抱えている秘密が暴かれると切羽詰まった直樹は地元にもどるが…

甘い雰囲気はほとんど皆無ですし、直樹の犯した大きな過ちとはなんなのか?どう解決するのか?ややサスペンス。
抱えていた秘密があまりにも大きく直樹の苦しい気持ちが読み手も辛くさせます。
でも最終的にはそのことを了も了の妹も皆が苦しんでいたことがわかり、直樹もその呪縛から解き放たれて良かったと、心から。
ただ直樹がある事実をひとり知らずにいて長い間辛い思いをしたのが少々かわいそうになりました。

1

明かせない罪の意識

サスペンス調というか、内に籠った受けがトラウマとして残る過去をどう決着を付けるかに引き込まれた。

子供の頃の明かせない罪の意識にさいなまれ、了の事が好きでいながらも思い詰めた挙句、逃げ出した直樹。
逃げ回っていても心が晴れる事のないまま暮らしていた所に、偶然にも了とまさかの再会を果たしてしまう。

直樹としては了の好意を受け止めたいのに、心を開いていないまま抱かれているせいで何だか痛々しい。
段々と自身が抱えている秘密がばれる事の恐れが大きくなっていき、自らを追い詰めていく切羽詰まった描写が見事だ。

一方の了は、十代の頃から好きだった直樹と恋人になれたと思っていたのに、突然姿を消されたせいで再び居なくなってしまうような不安が消えない、いっそのこと直樹を自分の元に閉じ込めたいとまで思わせる気持ちが充分に伝わる。

この話が合うかどうかは、読んだ人が登場人物の負の感情を受け入れられるかどうかによるかも知れない。
話は受けの行動を追う形で進行していくが、攻め側の受けに対する一途さにも充分感情移入できる。
執着攻めで危ないというよりも、『受けを愛するが故にひたすら一途に想い続ける』というのが書かれた秀逸作でもあると思う。

2

初単行本とは思えない

遅ればせながら、夜光さんの初文庫本であるこの作品を読みました。
ひーえー、うま過ぎではありませんか?
最初から夜光さんは!サスペンスちっくな作品がお得意だったんですね。


受けは花屋でバイトをする直樹、24歳。
ぼんやりとした大人しいタイプで、過去に重い罪を背負っています。

攻めの了は、真っ直ぐで一途な青年。
外見も人を惹きつける魅力が溢れています。


ふたりは幼い頃からの友達。
高校時代に了が直樹へ告白した時、子供の頃の出来事の罪悪感から了承してしまった直樹。
そんなこととは梅雨知らず、大学へ進んでも直樹だけを愛した了から、直樹は逃げ出すように大学を辞め、家族にも了にも行き先を告げず姿を消しました。
そうして四年経った頃、偶然、了と再会してしまいます。
了の熱は冷めておらず、それに翻弄されつつも直樹は再び罪悪感にさいなまれます。

再会した時の了の感情の激しさはひじょうにリアルで、そこからこの作品に引っ張り込まれた感じでした。
「この攻め(受け)は嫌だな」とかは、この作品ではわたしは感じることがなく、一気に読むことが出来ました。
夜光さんの作品によく出て来るヤンデレな攻めと言えばそうなんですが、了の場合は行動に納得出来る部分が多く、嫌な感じがしなかったんですよね。
子供の頃の事件のラストはあっけないとも言えますが、それでも面白かったです。

5

思いで深い

これが私にとって初の商業BL小説本です。
はじめて買うということで内容やレビューや(古本購入でしたので)値段を吟味し、こちらを購入しました。
いやー、これを機に商業作品に手を出しはじめてしまいました。

そしてこの作品が夜光花先生のデビュー作とはすごい…!!!なぜ直樹が了のもとを逃げ出したのか…それが最後で明らかになるのですが、魅せ方がうまいです。
ハラハラあり、ドキドキあり、キュンキュンあり♪

麻生海先生の表紙と裏表紙がエロく、かわいいvvvv

1

贖罪と混沌の果てに…

夜光花さん…これがデビュー作とは恐るべし!

誰にも何も告げずに姿を消した直樹(受)が、かつての恋人:了(攻)と再会してしまう偶然から始まります。

了は変わらない恋情をぶつけ直樹も躊躇いつつ流されるように交流を保ちますが、ある日、直樹たちの故郷で自然保護運動がおきていることを知ります。

直樹が了から逃げ出す原因となった『秘密』を抱えた山。

直樹は再び了のもとから姿を消そうとします…というミステリー仕立てなんですが、直樹目線なので『悪夢』っぽい味わいでした。

序盤から度々、差し挟まれるイメージヒントによって『秘密』は何となく予想できてしまいます。

でも、直樹の心情で展開されるので強迫に近い不安がちらつかされて、了同様に、すぐそこにある『秘密』と直樹の苦しみに手が届かないもどかしさに焦れるー!

了がとてもイイ男に描かれています。

突然、理由もわからず大切な人に姿を消されるという残酷な経験を抱えつつ直樹を理解しようとする。

確信はないけれど直樹の態度に『何か』を感じる洞察力、無理強いをしない思慮深さを備えていますが、ただ懐の深い男ではなく、また訪れるかもしれない理不尽な喪失を恐れて独占欲に任せ抑圧的な態度をとったりします。
再度、置き去りをくらった時には暴力的に直樹を軟禁してエロく苛めるし!

完璧な男じゃない、さじ加減がいいんですよー!

中盤、直樹は自分の心の迷路に分け入っていくように全ての『始まり』となった山へ向かいます。

タイミングが合わず思い通りに事が進まない直樹の息苦しさと焦燥感が積み重なって駆り立てられるように読むスピードも上がります。

そして罪悪と贖罪の混沌の果てに明かされる真実…は呆気ない(笑)
うん、そうだと思ってたよー。みたいな。

ここまで憎々しげだった了の妹も、あっさり印象を変えます。
筋立てにも少々、無理があります。
真相が当事者に近い立場だった直樹の耳に入らないわけないよな、とか。
そういう突っ込みどころも含めて楽しめました!

直樹も初めは罪悪感から了の想いを拒めなかったように描かれていますが、それだけで続けられるものではないですよね?

誰よりも嫌われたくなかった了への想いこそが直樹が掘り起こした『秘密』で、それを手にしてからのふたりは甘々で嬉しかった~。
全体通して濡れ場、多し、軟禁エッチは長かったw

タイトルだけが腑に落ちなかった…どうしてこのタイトル?


2

優しさも、激しさもある執着攻め

攻めがとても理想な性格でした!優しくて穏やかそうなのに、一途で良い意味でとてもしつこくて(笑)かと思えば激しい一面もあってときめきました。
そしてそれ以上にお話の展開の仕方が上手く、このあと一体どうなってしまうのか?これは、あのことと関係があるのか?と、ハラハラしながら読めました。とても好きなお話でした。

--(以下ネタバレ・感想を含みます)--
話は受け・直樹の視点になります。彼は小さい頃から人付き合いが苦手で、人から言わせると掴みどころがなく、どこかにふら~っと消えてしまいそうな放っておけない感じの人です。
いつも直樹はどこかへ逃げたしたくなる癖があり、それは「ある出来事」が関係していて、自分が何かに夢中になったり・楽しむことが許されないと感じてる気がします。

そして彼の幼馴染の攻め・了は、明るく周囲と上手くやれる人で、いつも直樹を気にかけ側にいてくれます。そんな了に告白されて付き合うことになるのですが、直樹は了との関係が深く長くなればなるほど、苦しくなり、大学時代に遂に自分の家族にも誰にも告げず逃げ出します。

それから4年偶然、攻めの了に出会う直樹。初めは怒りを見せる了ですが、すぐに穏やかに優しくなり、「本当は俺の元を去った理由を知りたい。でも問い詰めたらお前はいなくなるかもしれない。それだけは嫌だ。」「何も言わないから、俺のことを嫌いじゃないなら傍に居て欲しい」と苦しそうに、縋るように告白する了。

そんな姿を見て直樹は思い悩みますが・・・どうであれ、昔から自分は了の言うことは絶対に逆らえない理由がある。了と、再び関係を持ちそうになりますが「ある出来事」が関係して、また姿を消すことに。了は今まで抑えていたものが爆発したかのように激昂し、無理やり直樹を抱きます。

特にぶわっと来たシーンが実家に戻ることになった直樹と両親のやりとりです。
突然何も言わずに失踪し、また突然帰って来た直樹。子どもの頃は、親は過干渉気味で重く感じていて、何を言われるだろうと思っていたら、両親は責めることはせず。
戻ってきたことが、ただただ嬉しくて、直樹の好きな料理をたくさん作る母親。夜中にそっとノックをして、直樹の存在を夢ではないと確認したいと言う姿。これから起こることを想像すると余計に切なく、また親という存在の暖かさに泣きたくなりました。

隠しておきたいあの出来事、自分を責め続ける直樹、必死に追いかけて何に怯えているのか、直樹の真意を知りたい了。子どもの頃の思い出と了の妹の百合。

途中で決定的な部分がわかりますが、その中でさまざまな思いが交差し、全てがわかったあと、最後にみんなが選んだ道は・・・?この流れが私的に絶妙でラストの挿絵が、また話を綺麗にまとめた一枚になっており、読み終わった後の切なさの余韻が素敵でした。

個人的に妹の百合がすごく好きでした。人間味溢れたというか酷いようで、繊細で、優しいようで・・・こう書くと他のメンバーも皆、繊細だったり不器用だったり、勝手な部分があったり。そういう意味ではどのキャラクターにも感情移入がしやすく、読みやすかったです。

6

気になって、一気に読んでしまった。

読み始めて、気付いたら読み終わっていました。
それ位、物語に入り込める作品。
これがデビュー作とは…
冒頭から、受けの直樹が抱えている秘密が、話のキーワードになってくるのですが、中盤でそれが発覚しても、最後までハラハラしっぱなしでした。
(まさに、手に汗を握る展開!)
直樹が追い詰められていくにつれ、読み手側も心臓がギューッとなる感じ。
対する攻めは、とにかく執着の一言に尽きる!
一途というか、しつこいというか、直樹への愛情が過ぎるあまり、理性<感情で動いてしまうタイプですが、そのやるせない想いも分かるから、憎めない。
ラストで秘密がバレて、晴れて(?)本当の恋人となれた2人ですが、あれ程頑なに了を拒んでいたのに、一転、ラストのベッドシーンで素直で従順な受けに変わってしまった直樹に、何となく物足りなさを感じたりも…
(十数年抱えてきた罪から、そんなに簡単に抜け出せるものか?)
今後の2人(特に直樹)がどんな愛を育んでいくのか、匂わせる程度でも良かった気はしました(^_^;)
とりあえず、読み応えのある作品でした!

3

執着愛

これがデビュー作とはすばらしいです!
最後までハラハラさせられました。

主人公(受け)は居住も仕事も転々とし、攻めからひたすらに逃げていたのですがある時偶然再開してしまい、そっからはもうすごい執着で攻めに追いかけられます。まぁ、すぐ捕まってしまうのですが。
受けは攻めにバレたくはない秘密があって…。

受けの子の性格が嫌なことがあるとふらりとどこかへ行ったり、目を離すと消えてしまうのですがその危なっかしい感じを丁寧に描いていると思います。
バレたくない秘密というのが、キーでして、どうなるのどうなるの!?と思い読み進めて行くと、案外あっさり解決してしまいちょっと拍子抜けしてしまいました。
けれど綺麗にまとまってよかったと思います。

エロシーン多数。
しかもどれも濃いエッチです。

3

紙一重の執着・・・

夜光花さん・・・デビュー作から素晴らしいです!!!

直樹(受け)はある事故をきっかけに了(攻め)に対し罪の意識をもつようになり、つらい毎日をすごす。
そんなことを知らない了は直樹に告白。
負い目から、断れない直樹は付き合うことに。
しかしついに耐えきれなくなったため逃げるように了の前から姿をくらました・・・。
それから4年後、偶然再会してしまったため、今度こそ逃がさないとでも言うように(実際言ってますが 笑)直樹を強く束縛します。 萌え!!
直樹の隠す秘密とは何なのか・・・読み応えのある作品ですよ♪♪

エッチ:★★★★★  夜光花さん特有の濃いH。また裏表紙のHしてるイラスト・・・すごく好きです!! 執着度かなり高いです♪♪

4

まさに原点

夜光さんのデビュー作品!
執着攻めといいサスペンス調のストーリーといい、まさに夜光さんの原点だと思いました。

直樹はある罪を背負っていて、そのせいで友人の了の言うことには逆らえませんでした。
なので了に告白されても断れず、そのまま二人は付き合うようになるのですが、直樹は己の罪が了にバレてしまうのが怖く、了から逃げます。
しかし四年経って偶然了に会ってしまい、昔と変わらず直樹を愛し続けている了を目の当たりにしてしまいます。

この直樹が抱えている「罪」というのが重要ですね。
そのせいで了から逃げてきたし、了を受け入れ愛することもできなかった。
この罪がなんなのかはここでは言いませんけどね~(´∀`)w
最後の方は直樹がおかしくなっちゃってドキドキしながら読んでました。
でも人間ってきっとああなっちゃうんだろうなあと。その辺の描写はリアルでした。
了はいい執着攻めで^^
直樹は罪のせいで了から逃げていますが、了はそれを知らないんで、なんで俺から逃げるんだと激怒。
ついに何度も逃げようとする直樹が信じられないと、直樹の腕を縛って強姦まがいのことしてましたからね(^_^;)

エロは多め。さすが夜光さんw乳首責めいいですねーw嫌がっても乳首いじられて感じてしまう直樹萌え。
最後はもちろんハッピーエンドで、直樹が抱えている罪の真実もわかります。
よかったよかったー。
綺麗に終わってこれから二人が幸せになる姿が目に浮かびます(*^_^*)
挿し絵は麻生さんだったんですが、麻生さん好きなんで最後に漫画が載ってたのは嬉しかったです!

4

出ました、執着攻め

夜光花さんお得意の執着攻め見参、って感じでした。この作品の攻めはとくに、執着っぷりが突き抜けてイッちゃってる気がするw
逃げようが離れようがガンガン追いかけてガンガンエッチしてガンガン愛を囁く、受けのことが好きで好きでたまらん攻めです。
受けも攻めのことが好きだからいいようなものの、これでもし受けが攻めをキライだったら、ただのキモキモストーカーですなw

主人公は花屋さん。引っ込み思案な性格です。
とある事情があって、高校から大学にかけての恋人から逃げてきている。
で、その恋人と四年ぶりに再会する。
勘違いによるすれ違いストーリーなんですが、受けの性格がなァ…『とある事情』を、どのタイミングでもいいからちゃんと話してれば良かったのにと思った。なんか同類嫌悪を感じてしまった。私もそういうタイプなので。引っ込み思案ではないけど、ちゃんと話すよりも逃げ出すタイプですスイマセン。

エロシーン多し。

3

王道、すれ違い愛

ある意味、王道と言っても良い主人公カップルのすれ違い愛です。
子供時代の「ある出来事」が原因で、直樹は了に逆らう事が出来ず。
また、その出来事を知らない了は、直樹が自分の事を好きなのだと有頂天に。だけど、それに耐え切れなくなった直樹が忽然と自分の前から姿を消してしまう…。その時の了の心境はいかばかりか。
本編は、直樹の側からの気持ちを軸に進んでいきますが、その裏側を想像するのも楽しい作品だと思います。
了は、どうしても直樹が好きで好きでたまらないので、再会してからもつい追い詰めてしまうのですが、追い詰められてぷるぷるする直樹をS心で楽しむも良し、了に追い詰められてる直樹の気持ちになってM心で楽しむも良し、SでもMでも楽しめそうです。
実際にHの時も、縛ったり(腕)半ば無理矢理だったり、とソフトにSMだったりも。
あまりにも了が「好きだ好きだ」と追い詰めてくるので、最終的にまた逃げ出してしまう直樹ですが、最後はハッピーエンド。
幼馴染みでもあり、同級生でもあり、誤解あり、やっぱり王道な作品だと思います。

2

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