ずっとここできみと

zutto koko de kimi to

ずっとここできみと
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×211
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

42

レビュー数
5
得点
121
評価数
29
平均
4.2 / 5
神率
44.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403524400

あらすじ

高校まで一緒だった幼馴染の理玖と征矢。
けれどもうすぐ征矢は理玖のそばからいなくなるはずで……?
惑う季節のエヴァーグリーン・ラブ♥

表題作ずっとここできみと

天田征矢、理玖の幼馴染み 高校三年生~大学生
雨宮理玖、両親を事故で亡くして一人暮らしの高校生~大学生

その他の収録作品

  • ずっとずっとずっと
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数5

生まれたときからずっと一緒


表題作+「ずっとずっとずっと」の2本立て
幼馴染の二人の両片想いの話と恋人になり無事大学生になってからずっと一緒にいるために家族にカムアウトするかどうか悩む話。

高校3年の理玖(受け)と征矢(攻め)は生まれたときから一緒の幼馴染。親同士も仲が良く家族のように一緒にいました。高校入学前に理玖の両親が事故で亡くなった時は放心する理玖を征矢がずっとそばにいてくれました。今まで征矢に世話を焼いてもらうばかりだったけど、大学受験が近づき、さすがに離れるときがくるのだと覚悟するようになります。
成績優秀な征矢は東京の大学に行くと思っていたのに理玖の傍にいたいからと地元の大学に行くというのを聞いて、離れなくていいことがうれしい反面、同情されていることにプライドが傷つき、かたくなな態度をとってしまいます。

二人は文芸部に所属していて、同級生の部長の晴樹・征矢・帆乃香の4人で他愛ない話をするのが、一人の家に帰りたくない理玖には癒しになっています。彼らがいることで征矢への気持ちいに気づき、ぎくしゃくしてしまう二人の閉塞感のある空間が穏やかになります。きっと彼らはずっと友達でいるんだろうなと感じさせる仲間でした。

両想いになり大学生になってからは、一生一緒にいたいと思うからこそ周りの人に変な目で見られるのが怖くて誰にもばれないようにと思う理玖と、両親や理玖の後見人にきちんとカミングアウトしたいという征矢がすれ違います。
認めてもらえなかったらと思うと怖くて仕方ない理玖ですが、何があっても別れるという選択肢が一切ないのがとてもうれしかったです。カムアウトした時もいかに自分が征矢を大事に思っているかと征矢の家族に宣言するところは、読んでいてにやにやしたり感動したり、重くならないように気遣ってくれた征矢の家族の優しい気持ちにジーンとしたりと気持ちが忙しかったです。守りたい征矢に守られるだけじゃなく自分も守りたいと思う気持ちが男前でかっこよかったし、征矢に守られるのも自分にとっての甲斐性だと開き直るところも潔かったです。
相手を思うあまりすれ違っても、二人の気持ちが全くブレないというのが読んでいて本当に心地よかったです。

大きな事件が起こるのではなく、穏やかな学生生活の中で二人が恋人同士になり、さらに先へと思いをはせるお話で、いじわるな人や引っ掻き回す人もおらず、とても気持ちよく読めました。最後の方で開き直るまでは理玖はちょっとツンデレっぽくて、もう少し素直になればいいのにと読んでいてじれったく思ったりもしましたが、ほっておくとどこまでも甘やかそうとする征矢にはぴったりだったように思います。

気になったのが、二人の話に挟まった晴樹の謎の行動にオチがなかったことです。もともと書き下ろしは晴樹の話にしようと思っていたとあとがきにあったので、書きたかった話をちょっと混ぜてみた感じかな思ったのですが、この話だけでは結局好きな人と何かあったのかなと想像するだけでよくわからずちょっともやっとしたし、あとがきを読むまでは晴樹に何があったのかと気になってしまいました。晴樹が帰省したことは話の流れとして必要だったとは思いますが、理玖と征矢の話なのだから次回作にこのシーンを使うにしてもうちょっとさらったしてもよかったんじゃないかなーと思いました。


イラストはふんわりしたお話にぴったりなかわいい絵でした。特に、各話の表紙にあたるちょっとギャグっぽくした挿絵。表題作は文芸部4人がきっとこんな感じでクラブ活動してたんだろうなと感じさせるほのぼのした感じが良かったし。「ずっとずっとずっと」の理玖が征矢に指輪を渡していると思しき絵はきっと近い将来理玖がやってくれるんだろうなって、楽しみな気持ちになりました。できればそのシーンも読みたかった。

絡みは私が読んだ月村さんのお話の中では一番多かったし濃かったように思います。いつものものもちろんいいですが、とってもよかったです。

0

月村さんらしい作品

征矢と理玖は幼馴染みの高校3年生です。この二人が織りなす物語で、2話構成になっています。

征矢は友達でありながら理玖の面倒をみています。みるというよりは甘やかす?結構な世話焼きっぷりです。征矢は完璧なイケメンタイプ。

それとは逆に理玖は、征矢の世話焼きに対して強い態度に出ます。でも、自立を考えながら彼から離れられない自分をちゃんと分かっています。理玖のトラウマは結構重くて、読んでいると苦しくなります。

2話目の1年後では、さらに視点が深くなってお互いが思い合い、真剣に愛し合っているのが分かります。征矢の理玖に対する愛情がもう真っ直ぐで素晴らしい。

纏めると、凄く、凄く、月村さんらしい作品です。淡々と進む日常。お話に特にこれといった起伏はないのかもしれません。でも、水彩画のような淡いタッチで描かれた作品です。だからこそ微妙な感情の変化や起伏がビビッドに浮き上がって見える。美しい文章と深い人物描写に感嘆してしまいます。

今回は官能シーンも多めで楽しめます。それが凄く意外でしたが読んでいてほっこりドキドキしました。二人ともかわいい。本音はちょっとびっくりしながら読んでましたが(笑)月村先生もとうとうこういうの書くようになったかと。嬉しい誤算でした。応援したい。静かなのにエロいというか、どうしてか余計にエロく感じました。

受けの理玖が本当に可愛いので、それもぜひ楽しんで頂きたいです。竹美家らら先生の絵も驚くほどぴったり。二人のイメージと雰囲気そのままでした。淡々とした色合いにピュア感が出てる。

CD化されるといいな。

1

月村さんは優しい人だと再認識しました

最近の月村さん作品は「初恋大パニック」「恋は甘くない」と、動きの多いコメディものを読んで来たので、今回のお話は「ああ、月村さんの本だ」とものすごく思いました。
別にコメディが「月村さんらしくない」という訳ではないです。コミカルな本も沢山書いておられますし、好きなお話も多いです。ただ、特別な大事件が起きる訳ではなく(理玖の身の上に過去起きたことは大事件なのですが)青春の日常を丁寧な心象描写で描くのは、月村作品の醍醐味の一つではないかと思うのです。
日常はそれほど波瀾万丈なものではありません。でも、日常を暮らす中で産み出される感情は、それ自体がとてもドラマチックです。登場人物の千々に乱れる気持ちを、暖かく見守ってくれる月村さんの視点が感じられることが、とても気持ちの良いお話だと思いました。

ところで、
エッチシーンがねちっこくてエロいよぅ~っ!私の中では未だ「朝チュンの女王」のイメージが払拭出来ずにいるのに……(誉めています)。
去っていった年月を思わざるをえませんでした。

2

温かい。

作家買い。
挿絵をされている竹美家さん、最近一穂作品でお見掛けすることが多かったので、月村さんとのタッグはどうかなあ、なんて思いつつ読み始めました。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。






生まれた病院も同じ、家も近所、親同士も仲がいい。
そんな征矢と理玖のお話。

両親が事故で急逝し、以降征矢の両親や離れた場所で暮らす伯父にも助けられながら、両親亡きあと孤独と闘いながらも懸命に生きている、そんな理玖の視点で描かれています。

今まで庇護し愛情を注いでてくれていた両親の急死。
男同士であり、いずれは離れ離れになるであろう征矢への恋心。
将来への不安や、雑務に追われる毎日。

まだ高校生でありながら両親を亡くすという悲劇こそあるものの、基本的にはごく普通の、穏やかな日常。月村さんらしいというのかドラマティックな演出はないものの、理玖の目を通して「日常」が丁寧な描写で綴られています。

両親こそいないものの金銭的に困窮するといった描写はなく、基本的には「征矢への恋心」がメインに据えられている。

途中、お互いの勘違いや遠慮があってすれ違う彼らですが、読者には征矢も理玖にべタ惚れなんだろうなというのは透けて読み取れるので安心して読み進めることができます。

恋は成就した後は、自分たちの関係を家族や友人にカミングアウトするのか否か、という点を軸に進む。相手が大切だからこそカムアウトを躊躇する理玖ではありますが、彼らを取り巻く周囲の人たちも優しく温かい人たちばかりで、読後ほっこり優しい気持ちになれました。

月村作品にしてはエロ多めな印象。
若い恋人たちだからかな?
穏やかな恋人たちを応援する保護者の気持ちになって読み進めたので(征矢のお母さんがナイスすぎて彼女目線になって読んでしまった…)ドカーンと出てくるエロ描写にちょっと照れてしまった☆

切なさもありますが、どちらかというとお互いを想い合う恋人たちのお話、といったほうに重きが置かれている作品なので、最後まで優しいお話でした。

竹美家さんの挿絵が、この優しいお話にぴったり合っていて、萌え度も確実に上がりました。

7

最高でした‼\(^o^)/

良く言えば「しっとり」、悪く言えば「地味」な月村作品。
今回は甘くてカワイイ同級生ものですが、やっぱりイマイチ地味と言うか、派手さはないです。しかし、その地味で落ち着いた作風がたまらなくいいのです!私は月村作品をこよなく愛しています!!
そんなワケで、鼻息も荒くレビューです。

内容ですが、幼馴染み二人の、両片思いものです。
2章に分かれており、二人がくっつく高校生編に、くっついた後のイチャイチャ大学生編。進路と言う岐路に立たされた二人のすれ違いを経て、比較的早い段階で二人はくっつきます。

先ほども書いたとおり、特に派手な出来事や事件なんかは無く、未熟なカップルだからこその不安だったり、甘酸っぱいワクワク感だったり、ほろ苦さだったり。そんな日常が丁寧に描写されてます。
それだけのシンプルなお話ながら、これがとにかく甘いです。特に大学生編は、胸ヤケする程の甘さです。意地っぱりな理玖と、包容力があってスパダリな征矢。この二人のイチャイチャがかわいすぎて悶えます。
なんでしょうね・・・。いちいち日常のエピソードが甘酸っぱいのです!布団を敷くのに、「くっつけて敷くのはなんか恥ずかしい」と悩んだ挙げ句、微妙な距離を開けて敷く理玖に対して、「布団は一枚で充分なんだけど」と、あっさり自然にくっつける征矢みたいな。この「キャッ♡」とキちゃう感じがお分かりいただけるでしょうか?

あとですね、私は月村先生のエロシーンがとても好きなのです。初々しい童貞受けが、意外とムッツリな攻めに、いいように丸め込まれて色々されてしまう。なのに、月村作品ではいつも大体エロは控え目。
しかし、しかしですね、今回はエロ多めです!
もう1回書きます。(普段より)エロ多めです!!
もうホント最高だわ~と、萌え転がりました。

イヤな奴も出て来ず、家族にはあたたかく二人の関係を認められと、全体を通して優しい作品でもあります。そんなアッサリ認めちゃっていいの?と、若干腑に落ちない気もしますが。まぁしかし、こんな甘い作品もいいじゃないかと言う、幸せな読後感です。とっても楽しく読めました!

9

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