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表題作ずっとここできみと

天田征矢、理玖の幼馴染み 高校三年生~大学生
雨宮理玖、両親を事故で亡くして一人暮らしの高校生~大学生

その他の収録作品

  • ずっとずっとずっと
  • あとがき

あらすじ

高校まで一緒だった幼馴染の理玖と征矢。
けれどもうすぐ征矢は理玖のそばからいなくなるはずで……?
惑う季節のエヴァーグリーン・ラブ♥

作品情報

作品名
ずっとここできみと
著者
月村奎 
イラスト
竹美家らら 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
ずっとここできみと
発売日
ISBN
9784403524400
4

(121)

(49)

萌々

(41)

(24)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
16
得点
486
評価数
121
平均
4 / 5
神率
40.5%

レビュー投稿数16

最高でした‼\(^o^)/

良く言えば「しっとり」、悪く言えば「地味」な月村作品。
今回は甘くてカワイイ同級生ものですが、やっぱりイマイチ地味と言うか、派手さはないです。しかし、その地味で落ち着いた作風がたまらなくいいのです!私は月村作品をこよなく愛しています!!
そんなワケで、鼻息も荒くレビューです。

内容ですが、幼馴染み二人の、両片思いものです。
2章に分かれており、二人がくっつく高校生編に、くっついた後のイチャイチャ大学生編。進路と言う岐路に立たされた二人のすれ違いを経て、比較的早い段階で二人はくっつきます。

先ほども書いたとおり、特に派手な出来事や事件なんかは無く、未熟なカップルだからこその不安だったり、甘酸っぱいワクワク感だったり、ほろ苦さだったり。そんな日常が丁寧に描写されてます。
それだけのシンプルなお話ながら、これがとにかく甘いです。特に大学生編は、胸ヤケする程の甘さです。意地っぱりな理玖と、包容力があってスパダリな征矢。この二人のイチャイチャがかわいすぎて悶えます。
なんでしょうね・・・。いちいち日常のエピソードが甘酸っぱいのです!布団を敷くのに、「くっつけて敷くのはなんか恥ずかしい」と悩んだ挙げ句、微妙な距離を開けて敷く理玖に対して、「布団は一枚で充分なんだけど」と、あっさり自然にくっつける征矢みたいな。この「キャッ♡」とキちゃう感じがお分かりいただけるでしょうか?

あとですね、私は月村先生のエロシーンがとても好きなのです。初々しい童貞受けが、意外とムッツリな攻めに、いいように丸め込まれて色々されてしまう。なのに、月村作品ではいつも大体エロは控え目。
しかし、しかしですね、今回はエロ多めです!
もう1回書きます。(普段より)エロ多めです!!
もうホント最高だわ~と、萌え転がりました。

イヤな奴も出て来ず、家族にはあたたかく二人の関係を認められと、全体を通して優しい作品でもあります。そんなアッサリ認めちゃっていいの?と、若干腑に落ちない気もしますが。まぁしかし、こんな甘い作品もいいじゃないかと言う、幸せな読後感です。とっても楽しく読めました!

23

月村さんらしい作品

征矢と理玖は幼馴染みの高校3年生です。この二人が織りなす物語で、2話構成になっています。

征矢は友達でありながら理玖の面倒をみています。みるというよりは甘やかす?結構な世話焼きっぷりです。征矢は完璧なイケメンタイプ。

それとは逆に理玖は、征矢の世話焼きに対して強い態度に出ます。でも、自立を考えながら彼から離れられない自分をちゃんと分かっています。理玖のトラウマは結構重くて、読んでいると苦しくなります。

2話目の1年後では、さらに視点が深くなってお互いが思い合い、真剣に愛し合っているのが分かります。征矢の理玖に対する愛情がもう真っ直ぐで素晴らしい。

纏めると、凄く、凄く、月村さんらしい作品です。淡々と進む日常。お話に特にこれといった起伏はないのかもしれません。でも、水彩画のような淡いタッチで描かれた作品です。だからこそ微妙な感情の変化や起伏がビビッドに浮き上がって見える。美しい文章と深い人物描写に感嘆してしまいます。

今回は官能シーンも多めで楽しめます。それが凄く意外でしたが読んでいてほっこりドキドキしました。二人ともかわいい。本音はちょっとびっくりしながら読んでましたが(笑)月村先生もとうとうこういうの書くようになったかと。嬉しい誤算でした。応援したい。静かなのにエロいというか、どうしてか余計にエロく感じました。

受けの理玖が本当に可愛いので、それもぜひ楽しんで頂きたいです。竹美家らら先生の絵も驚くほどぴったり。二人のイメージと雰囲気そのままでした。淡々とした色合いにピュア感が出てる。

CD化されるといいな。

12

幼馴染萌え!

幼馴染同士の、もだもだ切なくてキュンとくる話が読みたいな〜しかも高校生のやつ。大人になってからがメインじゃなくて。……というワガママに応えてくれる作品を探してたどり着いた本でした。
読んでよかった!願った通りのお話でした。
こういうのが読みたい!という時に、その通りの作品を読めるってなんて幸せなんだろう。

本作は、つらいときも悲しいときもそばで支えてくれた幼馴染を大切に思っている受けが、しかし色々考えて距離を置いてみたりした結果自分の想いを自覚し、さらに距離を置こうとして……という、王道といえばこの上なく王道なストーリー。
しかし王道だからこそ、丁寧に描かれた心理描写に集中できる!
一つ一つ、拾うようにして読みました。
受けの気持ちもとても共感できたし、ちょいちょい垣間見える攻めの気持ちを想像するのも楽しかった。
よく、攻めの気持ちが垣間見えてしまうと、それに気づかない受けがアホの子のように思えたりする作品もありますが、そこはさすが月村先生、そんなふうには感じませんでした。
根は真面目な受けが可愛いと思う。
そして、ラスト近くの場面では受けの男気に感動しました。
男前受け、ってさほど好きでも嫌いでもないのですが、この作品の受けの男気はかっこいい。
そして炊飯器に笑いました。攻めのお兄さんもいい味出してるな、と。

攻めも嫌味なくかっこよく、可愛げがあっていいです。
二人の部活仲間もいいキャラだし、攻めの両親もいい人だし、本作に出てくる人はみんないい人ばっかりだなと思いました。

劇的なストーリー展開はないけれど、でもだからこそゆっくり丁寧に読める良作だと思います。
あとがきで月村先生も書いてらっしゃいますが、ずっと一緒にいるのに飽きることがない幼馴染というのは、「恋愛感情の賞味期限は三年」なんていう一般論を覆すドリーム感があってイイ!
まさにこれに尽きるなと思いました。

7

萌え萌え(´∀`)

近々、この作品のスピンオフが刊行されるとのことで、予習も兼ねて読んでみました。

どぅわぁぁ〜!!
めちゃ好きなヤツでした。
高校生・幼馴染・爽やかイケメン執着攻め・ド溺愛。
これら要素がパンッパンに詰まってました。はいそうです、私の好き設定の爆盛りです(〃ω〃)爆盛りハンターの私でもお腹いっぱいになっちゃうよ…と思っていたけど杞憂でした。ペロリと完食(完読)。ごちそうさまでした!

幼馴染みのハイスペイケメンに、大溺愛されるストーリーが好きな方は好きだと思います^ ^


2部構成になってまして、前半は両想いになるまで。後半は親と友人にカミングアウト。
このラインナップだけで、ほわぁぁ〜!ってなりました。両想いのその先の道筋まで…しかも周囲の公認まで取り付けるエピソードまで盛り込んでくれるなんて、月村先生は神かっっ(拝)

あとがきでは、2人の友人・夏川エピソードを後半に入れるか迷ったと仰っていたんですが、まるまる一冊理玖&征矢の話にしたようです。
私は先生の思いを支持します^ ^

後半のカミングアウト編、2人が幸せに溢れていて本当に素敵な話だったから、これが収録されていないと思ったら悲しい…。しかも、意地っ張りで素直になれない理玖が、征矢のため、2人の未来のためにめちゃくちゃ頑張るんです。
征矢の理玖への溺愛が際立つ描写が多かったけど、理玖も征矢のことがすごく大好きなんだな、って分かって胸が熱くなりました。


高校時代ターンの甘酸っぱさは、青春ならでは。理玖の意地っ張りさに呆れてしまう時もありましたが、後半部で相殺しました(笑)友人の小説家・夏川も良い味出していて好きなキャラクターです。
夏川のスピンオフが出ると知ったら、これは買いに走るしかありません。めっちゃ嬉しい!


挿絵もとっても良かった。
ふんわりとした絵柄が可愛くてキュンとなりました。キャラもストーリーも設定も、全部が私のツボ。読んでる最中から萌え度メーターが振り切ってました(^ ^)
お気に入りの作品がまた増えて満足感でいっぱいです。


6

竹美家先生のイラストがぴったりのお話

月村先生の作品でふんわりしたイラストが似合うと思います。木下けい子先生との相性がぴったりですよね。
でも今回は竹美家先生のイラストがとてもぴったり。高校生の初々しさや相手を想う気持ちなんかが伝わってきます。
今回も主人公は天涯孤独でしたね。月村先生の受けちゃんは天涯孤独率が高い(笑)でも今回は周りのサポートもあり、友達もいて貧乏でもなく食事にも困ってない感じで良かった(笑)
あと月村先生は攻めがイケメン、受けは普通?率も高いと思う。受けが一般的にめちゃくちゃ美人とか可愛いという表現はあまりないような。もちろん攻めから観たらめちゃくちゃ可愛いですけどね。

今回の攻めくんは頭も良いし顔も良いし背も高いし優しいし。高校生なのにスパダリですね。受けくんは顔はカワイイ系どけどいつも不機嫌そうな表情。
恋人になるまでは、そんなに意地を張らなくても、とか思ってしまう場面が。でも男子高校生って不器用だけどプライドがあって、相手の好意を素直に受け止められない時期なのかも。
ポロッと告白してしまったのには思わず微笑んでしまいました。可愛いなぁ。

続編のお話は理玖が前に進んだ話でちょっと感激しました。相手の家族は受け入れてくれるだろうと思ったけど、思わず大歓迎で良かったな。その後のえっちが幸せそうで本当に良かった。
部活のお友達、晴樹の電話相手や気になる所がいっぱいあるんですけど、スピンオフ作品はいつ出るんでしょうか?期待しまくりです。

4

この作品が収納されている本棚

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