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帯には「猫が見守る、不器用な人たちの織りなすセンシティブラブストーリー」。どれも短編ですが、なかなかのストーリーものが揃っています。読み返し回数の多い一冊。
<以下、収録順>
◆『捨てられ猫と猫じゃらし』
◆『白髭に黒猫』(前・後編)
◆『化猫慕情』
◆『LAST SHOW』(表紙の作品)
◆ 描き下ろし(6p)
+カバー下:「あとがき みたいなもの。」
お寺にある猫カフェ「三毛庵」つながりのオムニバス。描き下ろしを含めると5カップルのお話が収録されています。猫好きでよくカフェにやってくる人、オーナー(住職)のもとに相談にくる人、猫のおかげで素敵な出会いを見つける人、再会する人たち…。過去を考えずにすむほどに、これから先ずっと自分のことを大切にしてくれる、そんな人がもし現れたらー。
あらすじ欄にもある表紙の作品『LAST SHOW』はラストに入っていました。収録順序はFig連載時と変わらずです、この順序がいいんだろうな。軽い気持ちで入ったのに、一つまた一つと話が終わるたび、そこまでの作品がゆっくりと心に沁みてくる。内容的にも、後半の作品ほど盛り上がるように感じました。
どれもよかったけれど、私はラスト2作品が特に好きでした。無理やりされてしまうシーンが本の中にいくつかあり、ハードなのもありますが、そこが効いていると思える展開でよかった。この先この人といられるのなら、辛かった昨日なんて、ピンチの今だって、ほんの一瞬だったと思えるかもしれない…。あぁ、読めてよかったです。神に近い萌2かなと思いながらレビューページにやってきたのですが、感想を書こうと本の表紙をめくったら、入り込んで結局またラストまで読んでしまったので…これはもう神で。
初回封入ペーパーがあります。
みんなお寺に来すぎでしょ(笑)、かわいい大人たちです。
装丁:長谷川晋平(ハセプロ)
猫の擬人化的な本かと思いきや、
猫を中心とした人間同士のラブでしたw
お寺に設置された猫カフェを取り巻く環境下での
人間関係が、ちょっとずつ交差しているのも面白い。
短編なので読みやすいかなとも思います。
あらすじ~描かれるストリッパーのお話し
これが一番胸が痛いかもです。
あられもない姿でストリップショーに出る受。
明るくて茶目っけもあって人気者。
でも後ろは未使用ピカピカ☆
悪い男がこれまた。。という展開でございますな。
好きな男の前で、男に破瓜される側も
可愛いと思っていた子が目の前で犯される様を見る側も
アイタタな展開なので苦手なかたはご注意。
ただ、ほか作品に関しては
甘めなのが多かったかなという印象。
りーるー作品にしてはエロも弱め。
落ち着いたころに再読したい
ひと癖もふた癖もある人々がハッピーエンドになっていく短編集。ですが、お寺にある猫カフェが元となり、そこのお客や繋がりのある人がそれぞれのお話に出てきます。
『捨てられ猫と猫じゃらし』は、この本の中ではあっさりした内容で、意外にさらっとくっつくお話。そのためか、一冊読み終わった後にどんな内容だったかを思い出しにくかったです。それだけ他の作品が濃いのかも。。。
『白髭に黒猫 前編・後編』は、10年ヤクザの組長の相手をしていたホストと旅館の主人の話。主人がヘタレっぽいのに、やるときはやる!亡くなった組長も中々にいい仕事をしています。内容も一番エロエロでした。
『化猫慕情』は、昔の若気の至りをずっと胸に秘め、親も奥さんも亡くした男が第2の人生を歩む。王道なのですが、雰囲気のある良い作品でした。
『LAST SHOW』こちら!この作品、明るく見せてかなり重い。ストリッパーのキホの気持ちを考えるとツラいです。無理やりな展開があるのですが、その場面は無く回想で少しだけ。でもその回想だけでも可哀相になります。
最終的にはハッピーエンド。。。嫌いではない内容なのですが、あの無邪気な笑顔を見ると悲しくなります。
神評価を付けたかったのですが、そのつっかかりのせいで、付けられませんでした。すみません。
そして最後に猫カフェの住職のお話。やっぱり住職もだよね!
こんな猫カフェがあったら、猫好き腐女子には天国!そんなことを考えながら最後はほっこり読みました。
男性の身体をリアルに描く作家さんですね。初読みの作家さんでしたが、すごく好きになりました。特にお尻がリアル過ぎ!!最高です。
作家買いです。
まず動物の絵がきれいでかわいらしいのがいいです。表情も動きもすごく素敵でお話に感動するのと同じくらい、猫と暮らしたくなりました。
出てくる人たちは千差万別、年齢も立場も風体もまったく違います。
そしてそれぞれがすごく魅力的。
それぞれ切ない悲しいことを抱えているのだけれど、幸せになっていきます。
恋人、というより人生の伴侶、と表現するのがぴったりの幸せなカップルたちのお話が並んでいます。
最後のダンサーのお話はかなりつらさと悲しさを感じましたが、だからこそ、最後のシーンが効いていてじわりときました。
漫画の中のことをわかっているけど、この猫カフェにものすごく行きたくなります。