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表題作罪の名前

あらすじ

「あれの味は知っている。羽をむしると、どんな音がするのかも。」
――「衝撃」という言葉以外この作品を表現できない、怪作「虫食い」。
ほか、人間の弱さ、不思議さ、愛おしさを描き出す、4つの鳥肌短篇集。

作品情報

作品名
罪の名前
著者
木原音瀬 
媒体
小説
出版社
講談社
発売日
ISBN
9784062209267
4.3

(43)

(31)

萌々

(5)

(2)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
8
得点
184
評価数
43
平均
4.3 / 5
神率
72.1%

レビュー投稿数8

読む時は体調を

この作品に
神評価をしましたが
読む人によっては評価は変わると
思います。
実際
私も評価には悩みましたが
やはり
木原音瀬と云う稀有な作家の作品に
低い評価は違う気がします。
読む事を
悩んだ作品では
ありますが
やはり読むには
精神的並びに体調は悪い時に
読むべきではないですね
(これ木原音瀬作品共通取り扱い)
読んでいて、胸糞が悪くなります
虫食いなんて
あんな感触を
表現できるなんて
実際に食べました?
って
思うくらいリアルで
まるで
自分がその場にいて
見ているようで
気分悪くなりました。

短編からなる
作品集なので
いろんな
胸のザワザワ感を味わえますので
胸糞大丈夫な方には
オススメです。

0

虫食いが最高

レビューサイトを見ると、4篇目の『虫食い』が割と評価が別れている印象でどんなもんかなと身構えながら読みました。
虫を食べる主人公とその事実を唯一知る友人隼人の話で、結果的には私の性癖どストライクの忘れられない話になりました。優しくて、友達思いで、勉強もできて、頭も回る主人公。ただ、虫を食べる。それは果たして罪なのか。
普通ってなんなのか、普通じゃないといけないのかっていうのを考えさせられる話だなと思いました。虫は食べないにしても主人公と比べ物にならない様なクズも出てきましたし。
そして、4篇の中で1番BLが濃かったのも『虫食い』だと思います。一般的には理解されないであろう嗜好をしている主人公をここまで受け入れている隼人もかなりおかしいのかな、とか色々考えましたね。明るい世界に引っ張っていくんじゃなくて、暗い所でそのまま生きていくカプが好みなのでこの2人は凄く刺さりました。
ただ、動物の命とかが絡んでくるのでかなり読む人は選びそうだなと。関係性的な面では刺さる人も多そうですが扱ってる話題的に地雷な人も多そうです。個人的には、挑戦と思ってぜひ読んで見てほしいですね。

0

意外と萌えました

”ラブセメタリー”がハマらず、”虫食い”にびびり、ずっと読むことを躊躇していたのですが、、、思ったより萌えてホッとしました。
すんごく、ヤなこと描いてるんですけど、すんごく読みやすい文体なんですよ。めちゃ重い内容をすらすらっと読ませて、そこはかとなくアレの気配を匂わせるという木原マジックは、文芸というジャンルにいくと、ひときわ力を発揮する印象があります。

”消える”に一番萌えました。兄→弟に対する気持ち、こういういびつな恋愛感情は、他の作家さんでは読めないんじゃないかなぁと思いました。唯一無二なんですよね。木原先生の他の作品でも時々見受けるんですけど、欲しいものを手に入れるために、最終的に他の全てを犠牲にしてしまう人の生き様が切なすぎ(痛いともいう)。ヒリヒリしちゃうんだけど、これも愛のかたちなんだよねと妙に説得力があるんです。ここまでしなくても…というところまで行ってしまうという最北感は健在です。

”虫食い”は意外と萌えたんですよ。きっと、最終的に幼馴染の隼人くんも、なんらかの形で日向に食われちゃうんじゃないの?と思わずにはいられませんでした。

”罪と罰”、お人よしな医者と演技派のサイコパスは、設定が違っていたらBLに発展してってもいいような気がしたのですが、あまりにも犯罪みが強すぎました。”ミーナ”は、”女あるある”です。。。

0

生死と罪を決めるもの

文庫発売を機に再読しました。初めて読んだ時は箱の中・美しいことに続く木原作品3冊目でした。改めて読むとあからさまな性悪な人が居ないなと思ったり…

「75%ニア(BL)」と作者が仰ってますが、BLでは描かない終わり方がここで読めて面白いです。Lまで届かないで終わってしまう、または強制終了。または女子。

この短編集は4つ単独で登場人物やお話に関連は無いものの、人の表裏、人間より弱い生物の生死など重なる部分があり、そこにゾワッとさせられました。
嘘ばかりつく、半身不随、動物を埋める子供など。
この、ゾワッとする感覚というのは何処から来るのでしょう。話が繋がるかもしれない面白さの予測の他に、自分では考えが及ばないもの、自分には抗えないものを感じるからなのだとしたら、日向が虫を口に入れる時に感じていることも少し似ているのかもしれません。

とにかく強烈で、レビューで必ず触れられている「虫食い」
カエルや虫を料理で食べる人もいる。猫が弱い子供を食べる。健康を害すのでないのだとしたら、虫を食べる描写(何度読んでもゾワゾワ。もうほんと岸辺露伴もビックリだよ)に感じる嫌悪感から常識を抜いたら私たちはどう感じるのでしょう。やはりディテール的に無理でしょうし、好き勝手な殺生は罪でしょうけども(でも虫料理もあるし…という思考ループ)

「ラブセメタリー」「夜をわたる月の船」でもあった、罪か否か、擬態というテーマで読むと、この本には罪であろう事が描かれていても悪意という裏側は殆ど描かれていません、殆ど。
悪意と罪は関係がなく、普通かそうでないかも一定ではなく、不安定さ不確かさが読んでいてずっとあります。「心の中に闇なんてない」と言った「〜月の船」の部長のように、白黒判別つけられないほど複雑に内包した、その人にとってはありのままな当事者の視点が、面白いです。

1

胃のあたりがムカムカくる

大分胸糞悪いですが続きが気になるやつです。

こんな結末は稀だとしてもこういう人いる!って登場人物たちが怖く嫌~なかんじを与えてくれます。
それが友達だったり自分から見る姿は良い人…だったりするとかなり痛い目見てからじゃないと離れられないんですよね。
そういった描きがまた自然でリアリティあるからこそ惹き込まれてしまう。


「消える」と「虫食い」は特にお気に入りです。
これもっとガッツリ読みたいなー。
でもこの短さに萌え(個人の感想です)も突っ込んでくるのは凄いな。

「消える」は兄の手紙から伝わった印象と実際の弟から直に感じた印象の温度差というかが凄まじくて…。
兄はこんな最後でもやっぱりその名を呼んだのだろうか…。

「虫食い」は友人の隼人くんに注目していた。
ほんとそれさえなければ…と切実に思いつつも縁を切らないどころか日向の希望をちょこっとだけ叶えてあげているところに不覚にも萌えてしまった。

この二人の関係が行き着く先をとてもとても知りたい。
でもBLではないし…BLじゃないからこその自由度がたまらない。


中身は重いですが文章量的には軽いですよ!

2

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