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表題作恋チン!

和気翔吾,味音痴のイケメンアナウンサー
加美与士郎,恋を諦めたゲイ

その他の収録作品

  • しあわせの朝ごはん

あらすじ

恋を諦めたゲイの加美は、一緒に食べる人もいないのに
今日もたくさん料理を作ってしまう。
「和気が行く! ワキあいあい飯のコーナー! 」
そんな加美の前に突然現れたのは、イケメンアナウンサーの和気だった。
味音痴だけどその食べっぷりと的外れなグルメレポがお茶の間で人気の彼は、
加美の料理を気に入り、職場まで訪ねてくるようになる。
おおらかな和気に次第に加美も心を許していくが、
また傷つくのが怖くて素直になれず…。

作品情報

作品名
恋チン!
著者
カキネ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
恋チン!
発売日
ISBN
9784799737422
4.2

(160)

(81)

萌々

(51)

(19)

中立

(6)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
18
得点
672
評価数
160
平均
4.2 / 5
神率
50.6%

レビュー投稿数18

か"わ"い"い"!!!

びっくりしました。
取り敢えずめちゃめちゃかわいい。
表紙から見てもうかわいいを極めてますねこれは。

加美は毎日大きいお弁当を持って職場へ行く。しかし、一緒に食べる人もおらず、残してしまい、それをレンジで温めて夜ご飯として食べる生活を送っていた。また弁当を残してしまった日、加美の前に突然ある男が現れる。それは食べっぷりが有名なアナウンサーである和気だった。和気は加美の残した弁当の中身を全て平らげてしまう。その味が気に入ったのか、和気は加美の職場にまで押しかけて来て…??

かわいいです。すごく可愛い。そして幸せ。

エロはあっても薄めです。でも可愛い。絵柄から人柄から全てにおいて素敵なお話です。二人の欠けた部分を二人が埋めあっていくストーリーが素敵で美しくて……好き……(語彙力)

買うか迷ってる人は買ってください…ほんとに…買って…
読んでください!!!(語彙力)

0

和気くんが教えてくれる、幸せの味

ヨシローくんを幸せにするための本ですよね、知ってます!
(カキネ先生の『ソフレ部下!』の『ファーストバイト』から来ました)

スタートから切ない。切ない…。

3話。ワキくんの台詞が最高。
「一般的な価値観でかわいそうだと決めつけるのはさみしいです」
真っ直ぐさがしみる。ワキくんが味音痴なのは幼い頃の食生活のせいなのかな?

3話終わって、切なさでしにそう。涙を堪えて読み進める。

この後も泣き場(日本語が不自由)が!ワキくんギャグみあふれるキャラなのにめちゃくちゃ泣かしてくる…( ; ; )

ストーリーがほんとうに、あったかくて素敵です。最大級の「幸せになってね!」を贈ります。

0

良かったです

料理上手なゲイの加美の家に、アナウンサーの和気が突撃で収録にやってきたのが出合い。
加美の料理が特別だと感じる和気は、昼になると加美の職場に来て一緒に昼ごはんを食べるようになる。ある日和気の住まいが火事になり、加美の家に居候することになるが、加美は少しずつ和気に惹かれていく。。。

幼い頃からゲイであることに辛さを感じ、好きになる事がいけないと思うくらい追い詰められていた加美なので、和気を好きになっても一筋縄ではいかない展開です。
和気の遮断するような悪気のない言葉に加美が傷つき、その度に1枚ずつ加美の中に壁が出来ていく感じで、結構辛かったです。
でも、救いはお母さん。あぁ、お母さんがこのキャラで良かったぁと思いました。
和気は若いから、色々なことを学んでいる最中。加美と居ることで、相手を思いやれるコになってきていて、和気の成長記でもある感じです。

1

切ない尽くしの後に

心が…、疲れた…。
何度も目頭が熱くなって、胸が潰れそうになって、感情の揺れがコミックス1冊分で得られる量じゃありませんでしたよ。

『ソフレ部下』の同時収録だった【ファーストバイト】の与士郎の話です。
実は知らずに、食べ物に釣られて購入して、あとがきが知りました。
思わず大急ぎで本棚を漁りに行きました。
前にも読んだのに、涙が止まりませんでしたよ。
ちなみに【ファーストバイト】を読んでいなくても分かる内容ではありますが、読んでいないと佐倉の立ち位置や、逆玉の輿の辺りに「工事現場勤めなのに、何で逆玉?」というそわっとした違和感を覚えるかもしれないので、読んでおくとより与士郎のしあわせを喜べる仕様です。

というわけでこの作品は佐倉が結婚退職したあと、また独りぼっちになって、大きなお弁当を食べる与士郎の姿から始まります。
誰も一緒に食べてくれないお弁当をひとりでは食べきれず、残りを家でレンチンして夜ごはんにする。
そんなルーティーンを掻き乱してきたのは、アナウンサーの和気。
『ワキあいあい飯』というテレビ番組のコーナーの収録でやって来た和気は、与士郎のごはんを食べ尽くし、作り置きまで食べ尽くし…。

誰かに食べさせたい男子と、味覚音痴の大食漢です。
偶然が重なって、一緒にお昼を食べるようになって、火事でマンションに住めなくなった和気をアパートに住ませることになって…という波乱の展開。
その中で味音痴で「腹に溜まりさえすればいい」と思っていた和気が、与士郎の作るごはんは特別だと感じるようになったり、おいしそうに食べてくれる和気に与士郎が心を許しつつあったり。
おいしそうなごはんに、ほのぼのした毎日。
そこにほっこりしていたら、危険です。
途中から胸が張り裂けそうな出来事がいくつも起こるので、張り裂けないように注意が必要です。

和気の何気ない言葉に一喜一憂する与士郎が切ない。
その度に与士郎が壁を作っていくのも切ない。
それに和気が気付かないのも切ない。
切ない尽くしなんですよ。
涙腺弱めの方は、絶対にやわらかいティッシュか、ガーゼのハンカチを用意してください。

紆余曲折あって気持ちが通じ合ったはずなのに、そのあとの与士郎の決断がさらにだめ押しで切ない。
どれだけ切なくなればいいんだ!?と思いながらも、先を急ぐと…。
母子家庭で、ずっと与士郎のしあわせを願って来たお母さまが良いことを言います。

与士郎にとっては小さい頃に男友達に告白してからというもの、「自分は異常」。
周囲のひとたちが「ふつう」に異性を好きになって、結婚して、子供を持つ。
そういう「ふつうのこと」が出来ない自分を、自分が一番責めてきた。
「ふつうでない自分」のせいで嫌な思いや悲しい思いをたくさんしてきたのに、「ふつうでない自分」を「そんなこと」と言った和気に傷付くのもすごく分かる。
その流れがあってからの、お母さんの「そんなこと」発言ですよ。
「結婚して子供を持つ」という、「ふつう」のひとが「ふつう」に望むことを、「そんなこと」と言い切る。
そのひとことで、与士郎のこころを苦しめてきた「ふつう」の呪縛が解けたのを感じました。

切ないです。
切なすぎます。
だからこそ得られるしあわせが嬉しくてあったかい。
このしあわせ、ぜひ味わってみてほしいです。

3

大食いワンコ

作者さんの作品は初読みでした。
2巻が出たタイミングで1巻と同時購入。

食レポの下手なアナウンサー和気×料理上手なゲイ加美のお話。
和気が味音痴な割に大食漢で、加美の作った料理をガツガツ食べる様が爽快でした。
無遠慮にグイグイくるけど、なんだか憎めない可愛さがあるまさに大型ワンコ。

一方加美は過去の失恋から臆病になっているネガティヴゲイです。
1人食べてるお弁当の図…寂し過ぎました。
和気のために毎日お弁当作るのが何とも健気。
和気から好意を向けられても「期待してはいけない」その一心で、心をなかなか開けない。焦れったいし、もどかしい!

てか、和気の「ゲイでも関係ないですよ ニコッ」はさすがに軽過ぎだよ〜、加美がどんだけの思いで…と思いましたね。ノンケならではの無邪気さというか無神経さと言うか…。
これもBLあるあるなのか、よく見る気がします、このシチュ。

電波ジャックで告白はつよい…職を失うのも辞さない構え、かどうかは別としてドラマチックで良かったです。

短編のスピンオフだったようですが、全く問題なく読めました。
本作に出てくる佐倉も良い人だったので、スピンオフ元作品も読みたいと思っています。

0

何度読んでも良いんですよ!

タイトルは軽めですが、食べることと生きる事、恋愛することは深い繋がりでバランス取り合っていると思う作品です。

読むと、なるほど既視感が有る場面のせいかぐいぐい話に引き込まれてしまいます。
既視感、例えばテレビの突撃晩ごはん。
いや、コレ、わかるひとには解る既視感です。

アナウンサーの和気と加美。偶然の突撃晩ごはんロケで繋がった2人が、ほんと好きだ。

味音痴なのに、食リポをする和気は食べながら提供してくれた人の顔や表情、場の雰囲気から味わいを構成してリポートする。

加美は、ひたすら食べてくれる誰かのために手の込んだお弁当を作り続ける。

外部に対する期待される自分を見せて。ひたすら信じられる何かを求めて生きるしかないこと。和気も、加美も飢えているんですね。自分を受け入れてくれる、ひたすら許される存在になること。

いや、深いけど重々しいわけじゃない。食べながら、笑いながら過ごす和気と加美の様子は大変よろしいのです。

加美の辛さも、和気の拠り所ない寂しさも、ちゃんと出会ったことで変わっていくのが、ほんと好きです。

加美の作るごはん。美味しそうで、美味しそうで!丁寧に、誰かと自分のために作るごはんのお話。
続編も有るようですし、2人の暮らしが続くのが明るくて良い余韻です。

読み返して良さに、更に気がつく作品だと思います。

0

尊い…

何回読み返しても泣けるBL

ソフレ部下に収録されている短編『ファーストバイト』
ファースト~は短いながらも号泣(マジ)させられて、あまりにも悲しくて切なくてあああ…とか思っていたらその続編が恋チン!です。

ゲイだけどそれを相手に伝えるコトもなく、ただただ諦めるしかなかった加美。
味オンチだけど食べる事大好きレポーター、和気。
番組撮影で出会った二人がそこから育んでいく、人間味あふれる恋。

ハッキリ言えば短編からの救済BL…でもよかった。
加美さんが幸せになってくれて本当に本当に良かった。
恋チンでも初めから幸せだけではないですが、ちゃんと幸せを掴もうと諦めないコトを覚えた加美さん…最高です。

そして諦めてばかりの加美さんに諦めないことを伝えた和気くんがもう…男前すぎて素晴らしいです。

2

可愛い♡と一緒にお腹もグー!

私が読んで、フ……と忘れていたら、娘が読んで「ナニこれ、めっちゃ可愛い」「夜中に読むとお腹が減ってヤバいぃぃぃ」
と感想を述べておりました。
オヤ、と思いつつもう一度読んで……
確かに可愛いくてお腹が減る~~~。

小学生で既に自分の『愛する対象』を知ってしまい、又それが変な事とも思わずに、酷く傷付いて、それをずっと抱えて孤独に生きてきた『受け』
アナウンサーで有りながら、『突撃隣の晩ごはん』ならぬ『ワキめし云々』で天然ぶりを発揮して、人気上昇中の『攻め』
ひょんな事から知り合い、何故だかどーしてだか、傍から離れられなくなって行く二人のストーリーです。
『攻め』はごくごくふつーの男の人です。

『受け』はとってもお料理が上手。
『攻め』は胃袋を捕まれちゃったのか!
でもないんですよねー。
だって『攻め』はどう言う訳か味が殆ど分からない・・・。
人の味覚の構築から行くと、幼い頃から『手作り品』を食べてないからか・・・まぁその辺は置いといて、その『攻め』の味覚も『受け』の心の傷も、少しづつ少ぉーしづつ、お互いで癒されて行く。
とても優しい優しいお話しです。
そんな二人なので、エロは確かに少ないのですが、もうホントにホントのラストに、「うわぉ♡♡」なシーン&そのまま続いてぇのエロから始まる描き下ろしに繋がります。
今までわりと純情路線で来たもんだから、そやった!これBLでアタシってばエロ好きやん!と思い出したほど、えぇエロどしたえ。
物語に入り込んで、すっかりエロを忘れてただけに、余計にエロが良かったわぁ♡〜٩(´͈︶`͈)۶〜♡。
BLはやっぱファンダジー、ハッピーエンドこそ読みたいもの。
しっかりと叶えてくださいました。

1

料理美味しそう。攻めとしては☆2.5の評価

味音痴の食レポーター×失恋しちゃった料理上手ゲイ 絵も綺麗だし料理も美味しそうだ、 食べてる攻めが可愛いけど味音痴だし鈍いし、でこいつ攻めとしては評価☆5中☆2.5だと思ってたんだけど よく考えたら味音痴なおかげで 料理上手=愛情じゃないってのになるのがストンとした。

受けが過去に同じような男に恋をして失恋したのはわかるけど女々しすぎる まあ誘い受けではじめてのせっせにしちゃ積極的エロスなとこは最高だった エロ場数は多いけど肝心のシーンは結構飛ばされがち絶対に美味しいのになぜ描いてくれないんだっ って思ってしまうけど 読んで後悔はしない。

にしても受けが過去に恋してたの知ってた元攻め役の男、好きだったの知ってて奥さんとかの話するの
あまりに残酷すぎない?こいつよりまあバカでうざいけどレポーター選んだ方が100倍マシ!

表紙負けしないぐらい本編も絵が綺麗でした!

0

ファーストバイト続編

絵は漫画向きで綺麗ですし、スキルのある作家さんかと思うのですが、ストーリーもキャラ設定も残念ながらもやっとするところが多くて引いてしまいました。

以下もやっと点
ロケで家に勝手に入ってきて勝手に温めて食べるって、そんなテレビ番組あるわけない。作品に入り込んでからのリアリティのなさは許せちゃうこともありますが、冒頭からこられると萎えます。終盤の生番組での振る舞いも、 仕事シーンが出てくるのにきちんと働かない漫画はモヤモヤがつのる。
食べっぷりがいい、けど味音痴…そんな人に手間かけたご飯を食べてもらって嬉しいという心理が分からなかった。味音痴要素無かったら納得できたのですが。
田口(加美のことをいじめてた?同僚)のキャラがブレすぎてて謎。
和気と佐倉の描きわけが微妙なので、読みにくい。

2

攻めの人間性

最後まで攻めが好きになれませんでした。

まず番組のアポなし訪問で了承もとらず家に上がりレンジの中のものを勝手にばくばく食べ、おかわり要求。この時点でドン引きです。
このアナウンサーといい、テレビ局といい批判される対象になりますよこれ。

しかも味音痴で腹が膨れたらなんでもいいと、、、。
なんでもいいならずっと塩おにぎり食っとけ。

カミさんの回も放送されてるんだから、
生放送の告白の後に普通に相手特定できちゃいますよね?
ディレクターが「今はなにが受けるかわからない!」と興奮気味で話してるってことはツイッターやらネットやらにアップされ、カミさんのプライバシーは侵害され続けてるって事では?と、裏の裏まで考えてしまいモヤモヤしました。
企画自体はめちゃくちゃローカルっぽいけど東京の話なのだそうで、みてる人はかなりいますよね。

あ、あと食費やばそう。
1ヶ月同居するときも、食費出しますとかお金の話一切出てこなかったけど、どうなってんだろ。
こんだけなにもかも図々しいんんだからやっぱりタダメシかな。
と、またも考えるのでありました。

絵は綺麗で読みやすいのに、
攻めの性格がどうにも。
受けがどんな仕事をしてるのかイマイチ想像できなかった。

3

良かった!

ああ!ソフレ部下を手離した後だった!あの本に収録されてた短編の続きだったなんて。私のバカ!

加美がひたすら切ないです。ゲイ故の孤独と諦め。
職場の同僚もひどいですね。差別して。でもある意味リアリティーがあるのかも。

加美がこれ以上和気を好きにならない、離れるところや、初エッチも和気は何もしなくていいからと全部自分でしたり、初めて好きな人と出来たといったり泣かせます。

和気が加美を好きになって良かった!
佐倉を見てノンケの残酷さを自覚して。
味オンチの和気ですが加美に幸せの味を教えてくれましたね。

中継での告白もいい方に転んで良かったです。めでたしめでたし。

しあわせの朝ごはん
ではラブラブな二人が!同棲して毎朝朝ごはんのいい匂いで目覚めてもらう。加美のささやかな幸せ。

3

実写版BLしてください。笑えて胸キュンできて感動するとか最高ですから

商業BLの中でもダントツでストーリーが面白いです。
実写できそう!演出家のどっかの偉い方、頼みます。
初めて好きな人とえっちできたってあなた・・・どんなだけ萌えさせる気ですか。攻めがとてもずうずうしくて元気で、読んでいてなんだかすがすがしかったです。今は相手にしてくれていても、ゲイである自分がいつか一人になるっていうのが怖い気持ち、すごく共感できました。相手ノンケですもんね。
そしておかず描写が美味しそうでした。飯テロBL。
ラストのエピローグのいちゃこら、まだ続きが見たいな~。二巻出て欲しい!

5

心もお腹が空いてしまうから

『ソフレ部下!』の収録作『ファーストバイト』が悲しかったから
加美くんが幸せになるお話を読めて嬉しいです!!

イケメンアナウンサーの和気くんが
色々と直球過ぎてちょっと戸惑ってしまいましたww
加美くんと出逢うきっかけにしても
番組だからしょうがないでしょうけど
晩御飯のゲリラ訪問って迷惑極まりない…ww
寂しい毎日を送っていた加美くんには
あれくらいの強引な出来事が無ければ、
相手が遠慮という概念ナッシングな和気くんで無ければ
また食べて欲しいと思わなかったかもしれませんが。

なんといっても、以前の想い人・佐倉が
加美くんの気持ちに結婚式当日気づきながら
変わらず友達関係を続けているというのが切なかった…。
大事な友達だから、そういう愛もあるんですよね。
加美くんはとてもつらかったけど幸せ者だね。

物言いも真っ直ぐな和気くんだからこそ、
幸せを怖がる加美くんの心に届いたと思うと
やはり偽りや誤魔化しのない言葉は
諦めず届けなきゃいけませんね!!
和気くん、よく頑張りました!ww

タイトルの『恋(レン)チン!』と、
“冷めた心の温めかた、知っていますか?”の帯、上手いなぁ。

4

幸せの共有。

初読みの作家さんの作品でしたが、とても良かったです!

簡単に言うと『無神経天然わんこ×超臆病ヘタレゲイの餌付けBL』です。
和気君のグイグイわんこっぷりに、(キャー!もっと言ってあげてーーー!)となったり、加美さんの凄まじい臆病っぷりに、(なんでそう決めつけちゃうのおおお!ンググググ…><)となったり、読者を一瞬でも休ませない漫画でした。
エロは少なめでしたが、ラストの方の加美さんが超エロかった!これは確かに絶景です…もっとエッチな加美さんが見たいです。

他のレビューしてる方達が言ってる【ソフレ部下】早速買いに行かなくては…。

5

味オンチな相手だからこその、愛情だけ純度100%で届く感じがいい!

『泣けるBL』(MAGAZINE BE×BOY2016年5月号の付録)に本作の前段となるお話「ファーストバイト」が載っていて、わたなべあじあさんの「BLUE BIRD.」と並んで涙腺をやられまくったお話だったのですが、続きをその後本誌の方で連載されていたとは露知らず。
表紙が目に止まってよかった〜!ちるちるにレビュー見に来てよかった〜!

というわけで、「ファーストバイト」の加美さんのその後のお話です。

表紙からごはんBLかな?というのは想像つきますが・・・
まず、料理ぐらいしか取り柄がない(と自分で思っているだけですが)加美さんのお相手に味オンチキャラを持ってきちゃうのが、カキネさんニクいなぁと思いました。
和気さんが自分で「味オンチ」と発言しているのでそう書きますが、正確には味覚障害な感じです。味が分からないレベルなので、バカ舌とはまた違うんですよね。
そんな和気さんなんですが、加美の作ったごはんをそれはそれは美味しそうに幸せそうに食べるんです。
個人的に、そこになんだか無性にぐっとやられまして。
でもってそれがラブストーリーとしてのお話の良さにもうま〜く繋がっていきます。
うまく伝わるかわかんないけど……例えば料理が上手いとして、それイコール愛情ではないじゃない?
和気さんの味オンチな舌は、そのフィルターを外してくれるんです。
加美が料理に込めた愛情を和気はろ過して純度100%で受け取っているようなイメージが頭に浮かぶというか。
少しネタバレになるけど、和気の味覚障害は母子家庭で育った幼少期の食生活のせいなんだろうなというのが後でなんとなく分かります。
でも和気は「(母の)愛情を疑ったことはありません」って言える人。
加美はゲイな自分に引け目を感じてずっと生きてきているので、それでも2人はなかなかすんなりとはいきませんが、最後に和気がとびきりの漢気を見せてくれます!
加美みたいなタイプにはこれくらいやっちゃうくらいがちょうどいいのかも?笑
お母さん優しくてよかった(*^_^*)
『泣けるBL』で生まれた加美さんの幸せを掴めた姿、ほろりとしました。
カキネさん、続き読ませてくださってありがとうございます!

「ファーストバイト」未読で読まれる方の為にさらっと内容に触れておくと、ここに佐倉の結婚式の日のことが描かれています。
佐倉は加美にとって初めて出来た友達だったから、加美は佐倉の友人で居続ける方を選んで・・・
読み切りはそこまでだったけど、本作の方に佐倉側のアンサーが描かれていました。
あの最後の一コマの涙の意味を推測ではなくちゃんと知れてよかった。
こればっかりはどうしようもないことだから、佐倉を酷い男だとは思わないかな。

で、結局佐倉家は嫁じゃなくて旦那が本格的に料理を覚えることにしたのねw
子供のためにもその方が良さそう。
嫁は何しとるんじゃい。

【電子】シーモア版:修正-(描かれていない)、カバー下なし、裏表紙○、シーモア限定特典(1p/イラスト+メッセージ)付き

7

加美さん、良かったね。

「恋チン!」と書いて「れんちん」と読みます。
ちなみに私は「恋するチン◯」の略かと、途中まで思い込んでたアホです。

さてこちらは「ソフレ部下!」に収録されている短編【ファーストバイト】というノンケに恋して失恋したお弁当男子・加美さんの救済ストーリー。

レポート番組で自宅突撃したのをきっかけに、加美さんの料理を食べにやってくるようになったアナウンサーの和気は、グルメリポートやってるくせに実は味音痴というところが新鮮。

胃袋を掴まれた和気がせっせと手料理を食べにやってくるようになるけれど、期待しちゃいけない、勘違いしちゃいけないと痛々しいまでに感情を押し殺している加美さん…。
彼はゲイで、ゲイであることの後ろめたさを抱えているわ、ゲイばれしてて周囲から孤立してるわ…で、終始諦めたような暗い雰囲気をまとってます。
この作品を読むと、【ファーストバイト】で佐倉のために毎日弁当を作り続けていたことが、どれだけ勇気がいることだったか改めてわかる。
そしてどれだけダメージを受けたのかも改めてわかる。
だから、この作品は単独でも読めるけど、より理解が深めるために【ファーストバイト】を読んだほうが絶対にいいです。

そんな加美さんが勇気振り絞って和気に気持ちを伝えるも、それ以上望まず自ら手放そうとするところが本当に切なすぎる。
和気が、加美さんにとって自分はどんな存在か聞いたときの返事ときたら、加美さんの気持ちが痛いほど伝わってきて、思わず涙腺緩んでしまいました。

和気は馬鹿正直で真っ直ぐなワンコ。だからこそ加美さんの心の鎧が脱がすことができたのだと思うし、幸せそうな二人の様子を見れて良かった。
そして今回は、加美さんの夜の素顔も見れたのだけど、予想以上に淫ら♡

さて佐倉嫁。
佐倉はどこが良くて結婚したんだろう?
前作ではホモ蔑視発言をし、今作でもダメ嫁ぶりが露呈。性格も悪けりゃ振る舞いも悪い。
佐倉は周囲から逆玉だと言われてて、一緒にいれば金に不自由しない暮らしが約束されている以外に、何かいいとこあるのか?と思ってしまうほど。
でもそんな女と結婚生活を続けて子供まで作ってるのだから、佐倉ってやっぱりどこか鈍くてばかなんだなと思ってしまいました。
加美さん、そんな佐倉よりも、絶対に和気のほうがいいよ、和気と一緒になれて良かったね!と思わせてくれるために、佐倉嫁も必要なのかも…しれない……?!

あと個人的に気になったのは、加美さんを目の敵にして何かとホモファビア発言を繰り返す同僚の田口くん。
絶対、彼自身もゲイで、だけどそれを認められず足掻いている青年だと思うので、田口くんが自分を見つめ直してゲイであることを受け入れるスピンオフを読みたいなぁー。
あ、もちろん受けでお願いします。
で、どういう攻めがいいかなぁと妄想した結果、オネエ攻め希望。
超邪険にされても、やぁねぇ〜とかわしてへこたれず、手練手管で距離を徐々に縮め、今まで辛かったわよね…もう解放しちゃいなさいよ…と言われて、抱かれちゃう田口くん。で、オネエは雄全開に♡

9

幸せの味を知る

「ソフレ部下」に収録されている「ファーストバイト」のその後のお話です。

個人的にファーストバイトは悲しくて泣けて読み返すのがキツく…。
救いの手が欲しかったので、今作は読み手としても救われました。
加美さんの幸せが見られてホント良かったです。
そういう点も含めて神評価となりました。

ファーストバイト未読でも大丈夫な内容ですが、
そちらを読まれると加美さんの後ろ暗い性格やマイナス思考などに理解が深まるかも。です。


さて。
料理上手の加美さんはゲイバレしてていつも1人ぼっち。
みんなにお裾分け出来るよう大きなお弁当におかずを詰めていくけれど、
話しかけることが出来ず、話しかけられることもなく、1人で黙々とご飯を食べています。

いつものように残ったお弁当を持って家に帰り温め直して食べようとしていたら、
突然TVカメラとリポーターが家に押し寄せてきてーーー。
それは人気アナが一般家庭のご飯をリポートするコーナーでした。

残り物をモリモリ平らげてキレイすっかり食べ尽くしたアナウンサーの和気。
その後も加美さんに懐いてご飯を食べさせてもらう時間が続いてーーーと始まります。


加美さんはとてもネガティブな人。
不幸オーラ漂ってて俯き加減でご飯食べてるの見てるほうがツライ(;ω;)
ゲイバレしてて周囲から敬遠されるのが当たり前みたいになってます。

攻めの和気は、そんな加美さんを上回る明るさと元気さ!
食べっぷりが見てて気持ちいいです♪
うんうん、加美さんにはこのぐらい元気なワンコがピッタリ(・ω・)b

そんな和気ですが、難点は味覚音痴。
「昔からうまいもまずいもわからなくて、ぶっちゃけ味はどうでもいい」
と、作った本人を前にして言う無神経さが…。

良くも悪くも裏表がなく感情がストレートに出るタイプです。
だからこそ加美さんのネガティブな心にするっと入り込めたのかな…?

和気との生活を楽しみつつも、加美さんのネガティブさは筋金入りで。
「ファーストバイト」で好きな人の結婚式にでた傷のせいもある気がする。
ホンットね、佐倉がしでかした罪の重さよ…ヽ(♯`皿´)ノ

そんなこんなで逃げるように去ろうとする加美さんと
どう動いていいかわからない和気。
だんだんと拗れていってーーー。

和気の愛の告白はもぅもぅ…!
ウルリとくるものがありました(;ω;)
その言葉は加美さんの心にまでちゃんと届きます。
加美さんから前向きな言葉が出てきてジーンときました。
和気と出会えてホント良かったよ~~~~(泣)

ちなみに佐倉も登場します。
どの面下げて子供だの嫁だの話してるんだ╭(#`皿´)و ̑̑ ウガー
まぁ、彼は彼なりに加美さんを慮っているようですが…。

それはさておき。
加美さんと和気の幸せが見られて良かったです!
余談ですが、加美さん…すごくエッチな人でした(*´艸`*)ポ

12

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