…また 仲良くしよーよ?

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作エロティクス・インサイド

唐竹一輝 高校生
上影森 高校生

同時収録作品エロティクス・インサイド

道生晴喜 高校生,上影森と因縁がある
上影森 高校生

同時収録作品エロティクス・インサイド

和ケ原武慈 高校生,唐竹の友人
道生晴喜 高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

彼の知らない、優等生の秘密
眩しいほどの運命を前にして、黒く翳る執着がこの身を染めるーーー。
お人好しヤンキーxワケあり優等生

「…また 仲良くしよーよ?」
完璧な優等生を演じる上影森の本性を偶然見かけてしまった唐竹は、そのギャップから彼に興味を持つようになる。
一方、過去にトラウマを抱える上影森は、唐竹の純真さに苛立ちをおぼえるものの、次第にその温かさにほだされていく。
しかし、転校生・道生(どうしょう)の姿を見るなり、上影森の様子は急変し――…?

スピンオフ36ページ収録!
大注目の新鋭がおくる執着と純愛のボーイズラブ!

愛執が絡み合う四角関係
絶対にこの手を放さないーーー。

作品情報

作品名
エロティクス・インサイド
著者
つゆきゆるこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
ISBN
9784801962507
4

(161)

(68)

萌々

(54)

(27)

中立

(10)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
18
得点
647
評価数
161
平均
4 / 5
神率
42.2%

レビュー投稿数18

表裏のある優等生をワンコが

こういうカップルは素敵ですね。
何をやっても優秀でみなに慕われている優等生、上影森くん。一方、ヤンキーっぽい見た目だけどとっても明るく屈託のない唐竹くん。
ある日唐竹が屋上に行くと、上影森が一人でたばこを吸っていて。。

いい子のふりをしていない素の上影森。実は嫌なやつかと思いきや、優等生の顔は、純粋で壊れやすい自分を護るための仮面で、だんだんとその柔らかい内面に触れるにつれ、唐竹は上影森のことが気になり。。
というお話。

しかし、上影森にはつらい過去があり、トラウマの原因となった道生が転校してくる。。

このお話、メインのカップルだけじゃなく、幼なじみの唐竹を護る和ヶ原がキーパーソンになってきます。
唐竹と上影森を邪魔する道生を、絶対的な意思で止める和ヶ原。それは唐竹への友情なのか、愛なのか。。
一方、上影森への愛情をうまく表現できず、傷つけるばかりの道生。彼の暴力をとめながら、その暴れる内面を慰める和ヶ原。この二人の関係もスパイスのように効いてきます。結論は描かれませんが、そこがいいですね。
いつも我々が「その後のいちゃラブもっと見たかった」という感想、実はやっぱり蛇足だよな~とか思わせられます。

とにかくみんなハッピーになるといいね。

0

言わずもがな最高

登場人物全員愛おしすぎる
脇2人が慰め合う関係になるの、最高

0

それぞれの想いからの四角関係

いやぁ〜、主役は2人だけど。
脇役2人も、とても良かった。
唐竹と、和ケ原は親友。
上影森と、道生は、過去に因縁の相手。
道生に、歪んだ愛を向けられた上影森。

見た目に反して、唐竹がとても陽キャで、性格が抜群に良くてサイコーだった。
唐竹の人間性が、他の3人を救った感じだね。
上影森が、唐竹に愛されて〜だんだんほぐれて来て、デレる様子が良かった。
上影森の背景が荒んでたからね。

これ、和ケ原と道生のスピンオフが読みたいなぁ。道生も、どうしてそんなに暴力的になったのかとか、背景が気になる。
和ケ原と、幸せになってる姿を読んでみたい。

0

不器用に歪む

上影森の表向きの顔は鎧だったのですね…
ツラかった過去の記憶から、もうそんな思いをしないように学んで優等生を演じきっていて
それはすごいことなのですが同時に切なくもありました。

唐竹はチャラそうだけどそれは見た目だけで面倒見がよくて温かい、ふわっと包んでくれるような笑顔が印象的な人。
そんな唐竹の優しさに触れたことで、トゲだらけだった影森の心は丸くなり表情も柔らかくなって、自分以外に寄りかかることが出来るようになって本当に良かったなと思いました。

道生のしたことは本当に胸クソだったのですが、彼は自分の気持ちを伝える術を知らない不器用な人で…
憎くていじめていたわけではないというのがなんとも切ないところ。
それでも諦めきれずしていた唐竹への嫌がらせはことごとく和ケ原に阻止されるわけですが…でもなんだかこのふたりがお似合いでドキドキ。
和ケ原は道生の歪んだ部分ごと愛してくれそうな、妙な安心感がありました。

ハラハラするところも多かったけれど、幸せなラストで本当に良かったです。

0

受けの絆されがかわいい

受けの上影森が最初はかなりツンツンしているのに、だんだん絆されてかわいくなっていくのにキュンキュンしました。攻めの唐竹がかなりいい人なので、安心して読み進められましたし、スパダリ感も楽しめました。お弁当の描写やお弁当を食べる上影森の表情が見所だと思います。サブカプ要素もあって、そっちの続きも読みたくなる!というところで終わっていてちょっともどかしさがありました。少し暴力表現がありますが、メインカプではないので、ハピエン好きの方も読めると思います。

0

良い……とても、良い

唐竹くんの優しさと明るさにより 上影森くんの表情が明るく変化していく描写と、道生くんの執着により 明るかったはずの上影森くんの表情が暗く落とされていく描写の対比が、素晴らしい作品でした。

スピンオフは、『home』収録の『せまいせかいに』『ENDLESS WELCOME BACK』のような仄暗い雰囲気があり、グイグイと引き込まれてしまいました……
メインの2人のお話があってこそのスピンオフですが、こちらのお話の方が 気に入ってしまいました♡

ダークで深みのある作品が好きな自分には、堪らない1冊となりました。
つゆきゆるこ先生の次回作も、楽しみにしております!!

0

良い子悪い子

つゆきゆるこ先生の作品、初めて読みました。

唐竹(攻め 金髪)は「その顔でクソ真面目かよ」「中身は良い子ちゃんか」と上影森(黒髪眼鏡)に言われる通りのお料理上手な良い子です。唐竹のお弁当でほわっとした顔になっちゃう上影森も素直になると可愛い良い子。
真面目キャラが実はグレてて…ってパターンの漫画は沢山ありますが、道生(上影森をかつて虐めてた)の登場で一癖でます。でも、和ヶ原(唐竹の友達)の暗躍にイヤ君が解決するんかい、と驚いたり。
道生と和ヶ原がヤる流れも正直謎とか、グレ方がみんな中途半端とかツッコミどころはあれど、絵が好みで面白く読みました。

唐竹、上影森へのプレゼントはネットで買うのか…直接買いに行けばいいのに、も地味に謎だった。

※電子書籍
可愛い2人の限定おまけ漫画1枚

0

キャラが活きてる

ずっと温めていたこちらの作品…やっと読みました。
表紙の印象からダークな作品かと思っていましたが、意外とほわっとした感じもありとても良かったです。

お人好しヤンキー×訳あり優等生とありますが、唐竹はヤンキーというより見た目が金髪なだけであって中身は純粋ないい子でした。
唐竹のキャラがこの作品の救いだと思います。
優しくて真面目で純真で…とても好きなキャラクターです。
対して上影森は高校デビューの優等生で、元々は不良のパシリやいじめの対象とされてきました。
転校生の道生には中学時代にレイプされており、転校後も関係を迫られ、唐竹に知られたくない一心から受け入れてしまっています。
そんな事実を知っても態度は変わらず、上影森を気遣う優しさを見せる唐竹の優しさに泣けました。
両思いの2人ですが、真面目な唐竹が手順通りにすすめようとして誤解を生じますが、ちゃんと思いは伝わり結ばれます。
結構あっさり色々な問題が解決した印象はありますが、幸せそうな上影森の表情が見られたので良かったです。

上影森に執着する道生は、唐竹の幼馴染・武慈に見張られており、喧嘩しながらもただならぬ関係へ…。
こちらの2人もとても気になります。
武慈は唐竹が好きだったのでしょうが、自分の事よりも唐竹の幸せを優先できるいい男です。
道生は家庭に問題があるのかな?自傷行為がみられたり、まだまだ気になる所が多い存在です。

読後は、唐竹×上影森よりも武慈×道生が気になってしまいました。
ぜひぜひ続編&スピンオフをお願いします。

1

キャラ設定にハマれなかった

 優等生である上影森が実は隠れて煙草を吸うようなキャラで、その現場を唐竹に見られて舌打ちをする姿には、そんなギャップがあったのか!と、ビジュアルも含め思わずときめきました。中学時代に道生という同級生にパシられ強姦までされていて、そこから搾取されない人間になろうと決意し優等生としての仮面を身に付けた上影森。唐竹だけがそんな彼の裏の顔を知ってしまい、彼のことが気になるようになります。上影森もどこまでも純粋な唐竹に徐々に絆されていきます。しかし、道生が同じ高校に転校してきて、いい感じだった唐竹と上影森の仲を壊し…、というようなストーリーです。ただ、正直私はあまりハマることのできない作品でした。

 なぜハマれなかったのか上手く説明できないのですが、多分キャラの作り込みに違和感を感じたのかなぁと思います。まず上影森というキャラがぶれているような気がしました。親に育児放棄されて愛に飢えている寂しい子供なのか、道生から無体な仕打ちを受けて眼光鋭く睨み返していた豪胆な少年なのか、やさぐれたただのヤンキーなのか、実は優等生の仮面と元々さほど変わらない純真な優男なのか。キャラが渋滞しているような。それらは全部同時に共存するのかもしれませんが、いろんな顔を詰め込み過ぎて最初に感じたギャップ萌えも失われ、どの上影森をベースとしたらいいのか混乱しました。

 そして、道生という男も私の理解が及ばないキャラでした。悪になりきれない悪者を描くのってすごく難しくて、「こんな悪い奴にもこういう一面があるのか」とキャラの深みが増して良いように作用する場合もあれば、「中途半端だなぁ」と逆に感じる場合もあると思うんです。道生は私にとって後者でした。結局彼の上影森への気持ちが、本人もよく理解していないからなのか、完全に好意とも執着とも自己満足を満たすための道具とも言い切れない半端なものに感じてしまいました。上影森には酷かったくせに、唐竹への悪事はなんだか幼稚だし、最終的に唐竹の親友に簡単に絆されてしまうし、こんな奴に上影森はいいようにされてきたのか?と何ともやりきれない気分になりました。最初の掴みが良かっただけに、ハマれなかったのが残念です。

3

まさに、2人で見つけた真実の愛、美しかったです


真逆の2人だから苦労はしたけど、2人で見つけた大切な感情、そして強くなっていく。そんな姿に酷く心打たれました、あまりにも美しい強い愛、とても好きでした!!!

帯の感じそんなにラブラブものでは無いかなぁと勝手に思ってましたが、そんなことなかったです…強い愛で満ち溢れて…その力で前へ突き進んでいく…凄く凄くいい意味で予想を裏切ってくれました…

受けの上影森くんの過去が暗いもので、それが何かと邪魔してきて、固定厨の私にはうぅ…ってなるかと思いきや、攻めの唐竹くんは絶対にやってくれる…!信じていたので何とも気持ちよく読めました大丈夫でした!
ふたりの愛の強さに救われました…彼らはこれから手を取り合って強く成長して生きていくんだろうなって言うのが描かれていないのに、読者にきちんとわからせてくるから、最高に刺さりました

そして、つゆきゆるこ先生の描くキャラもイラストも描写もキャラの感情も全てが美しいと思いました…本当に攻めも受けもどちらも魅力的…唐竹も上影森もどんどんお互いにお互いが心持っていかれてるんだろう様はさりげなく散りばめられていて見ていて「あっ、今惹かれあっているぞ」と見ていてとても楽しく胸が締め付けられました…気になっていらっしゃる方は是非お手に取ってみてください!

2

攻めが本当にいいこで尊い

「ストレンジ」が良かったので、BLだとどんな感じかなぁと読んでみました。

最初読んだときは、上影森の事を過去虐めていた当て馬・道生のやってた事が酷すぎて、人を傷つけることでしか感情表現をできないってどういう育ちをしたらこうなるのかなぁ…という事を考え込んでしまったんです。
最近平気で人(子供含む)を傷つける酷いニュースが続いているせいか、フィクションだと突き放して読むことができなくて…
好きな子をつい虐めてしまうという小学生男子みたいな気持ちというのはわかるんだけど、やってることが苛烈すぎて上影森は良く自殺しなかったな…と思ったくらいなので初読み時はちょっとキツかった。

心落ち着かせて再度読んでみたら(虐め部分は飛ばし読み)攻めの唐竹のキャラがめっっちゃ尊くて、ほんと身震いしました。
そして優等生を演じてるけど実はやさぐれてる上影森が少しずつ心を許して近づいていく様子もいい。
唐竹の作ったお弁当のタコウィンナー見つめてる表情とか、この子をもっと幸せにしてあげて!と思ってしまう。

しかし突然、トラウマの元凶である道生が転校生としてやってきて悪夢の日々の再来が…。
唐竹にだけは知られたくないからと、唐竹ではなく道生の元へと戻ってしまう上影森の気持ちがわかるけど歯痒かったです。
唐竹はそんなことを知ったからといって、態度を変える子じゃないよ!!と背後霊になって説得したかった。

唐竹は本当にお日様のようにポッカポカであったかい子。上影森の心の暗い部分さえも明るく照らして、凍りついた心を溶かしてくれるような存在だと思います。
ネックレスのプレゼントするところが最高に好き。
「好き…とか…生まれて初めて言った」という時の上影森の顔!
そしてそれを愛おしそうに見つめる唐竹の顔!
ここの二人の表情が最高〜!!

母子家庭で母親に放置気味に育てられ、中学時代は道生に目をつけられ虐められてきた幸薄い上影森。
そんな過去とは決別し、これからはお日様の香りがする唐竹布団にくるまってぬくぬくと幸せに、今までの人生のやり直しみたいなものも含めて唐竹と生きていってほしい。
そしてこの二人のバカップル話をあと三話くらい読みたい。

で、道生。
唐竹の幼馴染の和ヶ原とのケンカップル展開にはびっくり。
男前な和ヶ原には幸せになってほしい。だけど道生は簡単に幸せになっていいものなのか、…悩む。
故に和ヶ原の生い立ちも描いたスピンオフ希望です。

虐め描写が過酷なので読んでて凹むけど、その後の展開はそれを補って余りあるものなので、悩んだけど神で!

4

お前がいれば

ヤンチャに見えて純粋な唐竹(攻)と、優等生な表の顔からは想像できない裏の顔を持つ上影森(受)の、温かいお話です(^^)すっごく素敵でした!!一冊丸ごとエロティックス・インサイドを堪能できます(〃ω〃)

上影森の裏表の激しさには驚きましたが、裏がすごくワルな感じで好みだわー(〃ω〃)でも闇が深いというか、過去や家族が酷過ぎて私も読んでいて辛くなりました…過去の話ですが上影森に無理やり関係を強いる道生(攻)が酷い!しかも!上影森達の転校してきちゃうし!!!あ、でもご安心ください、唐竹が上影森を守ってくれます(^^)"他の誰にどう思われたっていい。お前がいれば、お前がいてくれれば"唐竹に対してそう思う上影森は弱くて強くて守りたくなるし抱きしめたくなります!
更なる驚きは唐竹の幼馴染 和ヶ原[攻]と道生[受]がヤります笑!しかも、本人達自覚無いと思いますが…多分両思いです(^^)!!続編希望!!ぜひ(^^)あとがきで先生もコメントしてくださってますが、ぜひ希望です!

唐竹の人柄が素敵です!
上影森に対して、"裏表があること"ではなくて"自分(唐竹)を突き放す"ことに興味を持った唐竹が、私は面白くて鋭いと思いました(^^)勿論裏表激しいことも気になっていましたが、知れば知るほど、裏表の唐竹云々ではなく、裏も表も唐竹で、それよりも、もっと仲良くなりたいのにそう出来ないもどかしさを感じる唐竹が、愛しくて可愛いなと思いました!
他にも"俺への言葉に自分で傷つくのは 心が優しいからだろう"と上影森を気遣うところが、唐竹の思いやりの深さなのかなぁと感じました(^^)愛に満たされた生き方をしているから人に優しく出来るのかなぁ。

描き下ろしは、幸せだからこそ感じる"怖さ"や"不安"に悩む上影森を唐竹が温かい愛情で包み込むお話です!"俯かないで …今ここにいる 俺を見て"そう言ってそばにいてくれる唐竹に、私は泣きました(/ _ ; )

4

思ってた四角とは違うけど、確かに四角だ

私にとっては非BL作品の「ストレンジ」を読んで以来の、つゆきゆるこさん2作目。
あ、もうすっかりBL作家さんなんですね、と思いました。
「ストレンジ」の切り口が個性的だったので、まんまBLになってしまうのもちょっと残念な気が。
ともかく、本作。
いじめの過去や家庭でのネグレクト的問題なども抱えつつ、の痛みと甘さの混じり合ったイマ風のBLだと思いました。
はじめの、上影森の仮面優等生からの醒めた裏の顔のギャップ。
同時に、チャラ男に見える唐竹が実はほんとにイイコのギャップ。
お弁当を介して距離が縮まる可愛らしさ。
急転直下、忘れたい過去が目の前に現れる絶望。
脅しの材料を持って現れる道生のいたぶりと、それに屈服して唐竹から離れる上影森の姿、上影森を守りたいと自覚する唐竹…
この流れはまあ順当ながら、やっぱり流れ方が良くて作者様の巧さが際立ってると思う。
私的にはエロシーンは無くても良かったかも。上影森がやたらに可愛い。
そして続く第6話。これがいいじゃないですか!
いじめ側の道生を、唐竹の親友・和ヶ原が成敗!この2人のその後、超気になります。
絵柄も繊細な感じがして良いです。
読み応えも十分で、萌x2寄りの「萌」で。

私としては、恋愛やエロに頼らない、恋というよりも「多様性」を描く、そんな作品世界の作り手としてのつゆきゆるこさんをもっと読みたい感覚がある。
「匂い系」とはまた一味違う切り口で、BLの新しい地平を見せて欲しいと思っています。

1

ギャップ萌え

外見ちょいワル中身は真面目な唐竹と、品行方正と評判だが中身はスレているような上影森。
それぞれギャップがありまるで正反対のような二人のお話と、上影森がスレたようになった原因の人物・道生と唐竹の親友・和ヶ原とのお話が収録されてました。

品行方正な上影森の秘密を知り、唐竹は上影森に興味をもってグイグイくるのですが、唐竹の真っ直ぐさがまぶしい。
チャラく見えるけど、ワンコ気質で素直で真面目で。
弁当なんて作っちゃう唐竹が可愛すぎます(*´ω`*)
邪険にしていた上影森だけど唐竹に惹かれていくのは当然というか。

そんな折に登場したのが、昔上影森をいじめ身体を好き勝手していた道生。
胸糞悪い仕打ちで道生に腹立たしく思う展開でしたが、スピンオフにて道生の欝屈した想いが描かれてて、ほんの僅かながらも同情しました。

唐竹には汚れた自分を知られたくないと道生の言いなりになる上影森だったけど、結局はバレて。
でもここでもやっぱり唐竹はイケメンでした!!
優しく誠実な唐竹に、上影森はめいっぱい愛されたら良いよ…( ;∀;)

スピンオフの和ヶ原×道生は好みじゃなかったんですが、複雑な想いを抱えている者同士が今後どうなるのかは凄く気になります。
続編あれば読みたい!

タイトルと表紙からエロエロかと思ってたけど、確かにエロはありながらもどぎつくは無かったです。
いじめ・陵辱があるので、苦手な方はご注意を。

2

作家買いです

トーチwebの「ストレンジ」,ドットブルームで連載している「リング アンド リング」が好きで買いました.

まじめでおひとよしな(見た目はちゃらい)からたけくん.
表面的には優等生だけど裏があり,踏み込もうとすると拒絶するかみかげもりくん.
かみかげもりくんに因縁ありまくりのどうじょうくん.
からたけくんとおさななじみのわがはらくん.

この四人の話です.
からたけくんとかみかげもりくんがいいかんじになってきたころにちょっかい(というレベルなのか)をかけてくるどうじょう.そのどうじょうのちょっかいを阻止するわがはらくんという構図.

読んでて痛い表現(いじめ・レイプ)もありますが,最終的にココロが暖かくなるお話でした.

つゆき先生は前髪長いビジュアルが好きなのかな~

4

メインもサイドストーリーも楽しめます♪

初読み作家さまです。
ちるちるさんのインタビュー記事を読んで購入しました。

優等生・上影森の裏の顔のギャップに興味を持ち、
どんどん踏み込んでいく見た目は不良・中身はとっても良い子の唐竹が
少しずつ上影森の柔らかい表情を引き出していく過程が良い。
そして距離を縮めてからの、道生という上影森のトラウマの投入と波乱...
飽きさせないテンポと、惹きつけられるキャラ設定が秀逸で、
途中の痛々しい回想や描写も、目を背けず読むことができました。

個人的にとても萌えたのは、唐竹の手作りのお弁当を
子供みたいに無垢な目で見つめる上影森の表情。
見ていて嬉しくなるような、守りたくなるような。
これには、きゅんきゅーんとときめきました♡
こういう表情に魅かれた唐竹の気持ちが分かります。
かくいう唐竹も、本当に真っすぐな気持ちの良い子で、
幼馴染和ケ原との絡みやエピソードもすごく良かった。

あと、サイドストーリーでメインになった、クレイジーで鬼畜な道生。
上影森のことを痛みを持って支配したいという、歪んだ執着。
最低なんだけど、やったことは本当に許せないんだけど...
個人的に嫌いになれない、気になるキャラで、
彼のバックボーンを深く知りたくなりました。
何より、唐竹のセコム・和ケ原との関係も気になる&萌える♡
なのでわたしもスピンオフで続編を熱望致します!

饒舌になりすぎず創り込まれているキャラ設定に好感が持てるし、
ここぞという時だけでなく、ふとした時のキャラの表情も見逃せません。
色んな萌え要素が詰まっているところもgood☆彡
メインもサイドストーリーも共に楽しめたので、神評価とさせて頂きます!

6

頭をガツンと殴られたような衝撃でした

前作のhomeがとても好みだったので今作は作家買いでした。
homeは割とほのぼのして暖かいお話だったのですが、今作は少し毒があるというかピリ辛風味でした。

優等生の上影森の違った面を見てしまった唐竹はそれ以来気になって、ことあるごとに上影森に絡んでいくのですが、最初拒絶する上影森。
どんなに拒絶しても上影森に懐いていく唐竹。徐々に上影森もそんなめげない唐竹のこと好きになっていくように思えたのですが、上影森の過去を知る道生が転校生として学校にやってきてから上影森の様子がおかしくなっていきます。
そんな上影森のことが気になって、やっぱり何が原因で変わってしまったのか知るために友人の和ヶ原が背中を押したこともあり踏み込んでいきます。
そこで上影森の今とは全く違った以前の姿を見せつけられても引くことはなく、全部ひっくるめて大きな愛で受け止める唐竹がかっこ良かったです。

道生は痛みがないと生きている実感がないというようなちょっといっちゃってるような奴なんですが、上影森に執着していたものの、はっきりと拒絶されて唐竹から上影森をとり返そうとちょっかいをかけようとする度に和ヶ原に阻止されます。

何かと嫌がらせをしようとする道生を先手千手で阻止する和ヶ原くんも、なかなか友人想いのいい奴で唐竹を影ながら助けるので、唐竹のこと好きなんじゃ?とちょっと思ったりしましたが、子供時代唐竹に救われていてきっと今度は自分が唐竹を守るっていう正義感と厚い友情からだったのかな。

もう唐竹くんが優しくてかっこ良くて、本当に太陽みたいないい子なんです。
色々今まで辛いことが多かった上影森だけど、唐竹に出会えて良かったです。

道生は上影森のこと好きだったのかただの執着なのかわからないけど、どうしようもなく思える道生にも和ヶ原が寄り添ってあげていたので、少し救われました。

途中辛い描写はありますが、みんなひっくるめて最後は笑顔になれたかな。
つゆきゆるこ先生が道生をただの悪い奴で終わらせなかったのは、皆を許す優しさなのかなと思いました。

最後は温かい気持ちになれた愛の物語でした。
ちょっと途中しんどい描写はありますが、読んでよかったです。
homeの雰囲気を期待していたらちょっと違いますが、より心を打たれました。

3

切ないけれど萌える

作家買い。

つゆきさんの作品て、温かくて、ほのぼの。
なイメージがありましたが、新刊はちょっとダークなお話。痛い作品が苦手な方にはちょっとしんどいかな?

でも、読後はやっぱりほのぼの。つゆきさんの絵柄と相まって、独特な世界観のある作品でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。




主人公は高校生の唐竹くん。
金髪に染めた髪を持つ彼はチャラいイメージを周囲に持たれている、今時の子。
そんな唐竹くんは、彼とは正反対で、乱れのない服装、黒髪、先生からも友人たちからも信頼を寄せられている「優等生」の上影森くんと知り合いに。

ところがある日、そんな「優等生」の上影森くんが喫煙している姿を見てしまい…。

というお話。

誰にでもそつなく対応し、先生からも好意的な目で見られている上影森くんの素の顔を知った唐竹くんは、彼に興味を持ち関わろうとするが―。

母子家庭で母親から放置され気味な上影森くん。
そんな彼に、お弁当を作って渡す唐竹くん。彼はまだ小さい兄弟たちの面倒をよく見る、良いお兄ちゃんなのだ。

見た目を裏切る中身を持つ二人のDKのお話なのですが、そこで終わらないのがつゆき作品ならではか。

なぜ上影森くんが優等生を演じているのか。
その理由と、彼の抱える壮絶な過去が、とにかく切ない。

上影森くんが振り切ったはずの「過去」。
その「過去」である、かつての友人(と言っていいのか悩むが)の道生が現れたことでストーリーは一気にダークな雰囲気に変わる。

過去を振り切れず、そして何より唐竹くんへの想いから、自ら泥沼の中に飛び込む上影森くんの決意が切なかった。

けれど、そこから上影森くんを救い出そうとする唐竹くんの男気にも萌えが滾る。

この作品は唐竹くん×上影森くんのストーリ―だけにあらず。
上影森くんに執着する道生くんと、唐竹くんの幼馴染である和ケ原くんのお話も描かれている。

道生くんは、上影森くんのことが本当に好きだったんだよね…。
想いを伝える術を間違えてしまった彼が気の毒でした。いや、レイプはアカンのですよ、もちろん。が、もう少し、彼が精神的に大人だったなら、と思わずにいられません。

そして和ケ原くんも。
何なの、この子…。めっちゃ男前なんですが!

とにかく出てくる男の子たちが、みんな個性的で魅力的。
そして、相手を想う愛情と優しさに満ちている。

痛い描写があるので苦手な方には注意が必要なところもあったりしますが、薄幸受けが攻めさんからの愛情によって救われる、というストーリーがツボなこともあって、個人的にめっちゃツボに入る作品でした。

できれば、和ケ原くん×道生くんのその後のストーリーも読んでみたい。
スピンオフを描いてほしいなと切望しています。

8

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP