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表題作プリンス・ノワール

徳江工,徳江組二代目組長
勝瀬時雄,工の世話係で若頭

同時収録作品プリンス・ノワール

黒田美智留,徳江組幹部
勝頼時雄,徳江組若頭

その他の収録作品

  • Bomus track
  • あとがきみたいなもの
  • カバー下 設定資料

あらすじ

若くして徳江組の二代目組長となった工は、
襲名して早々事故に遭い、記憶が退行してしまう。

それにより性への知識も真っさらになってしまったが、
元より“オンナ”役も務めていた若頭・勝瀬が奉仕してやると、
苛立ちや寂しさを埋めるように、度々その身体を欲するようになった。

勝瀬は組の内外に記憶退行の事実が漏れないよう努める中で、
出会った頃からすでに影を背負っていた工の、本来の明るさを垣間みる。
しかしその人が変わったような違和感に、組内の対立派閥も気づき始めーー。

中身は“子ども”の組長と、その“オンナ”の若頭。
すべての欲が絡み合う、究極の主従愛。

描き下ろし7ページ収録! 

作品情報

作品名
プリンス・ノワール
著者
りーるー 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
ISBN
9784801962743
3.6

(78)

(20)

萌々

(31)

(9)

中立

(12)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
17
得点
263
評価数
78
平均
3.6 / 5
神率
25.6%

レビュー投稿数17

ヤクザBLの良さ

ヤクザBLが好きで、りーるー先生なので楽しみに読みました。
記憶障害により中身が10歳になった工にエロいことするのは正直抵抗がありましたが。
工は最初は子どもっぽい口調だったのがだんだん大人っぽくなっていき少しは記憶が戻っているのではないかと思われる節があったので、エロいことや勝瀬への気持ちは体のどこかで覚えているんだろうなと解釈しました。

記憶がなくなる前、工はヤクザでいることが本意ではないようで、記憶がなくなってからもヤクザでい続けなければならず、勝瀬はカタギにさせてあげる発想はなくあくまでも工も自分もヤクザでいることが前提なんですね。
2人ともその道しかないと思っているような。2人とも大きな刺青入れてますしね。

工が黒田を撃った時、記憶が戻ったのかと思ったのですがそうではなく。
工が自分の背中を撃ったのは、ヤクザであることを否定したかった。勝瀬が見る元の工に戻りたかったからですよね。
でも記憶は戻らず、勝瀬と共に生きるために二代目大蛇として生きたってことですね。

後に、工は今の記憶を持ったまま失われた記憶が戻ればいいなと思いました。2人にとってそうだとうれしいかなと。

好きだったシーン
勝瀬「あんたに殺られるなら本望だ」
勝瀬「…もう工さんが生きていてくれるだけでいいんです」
工「あいつが俺がいないとダメみてぇだから」
二代目と世話係の組み合わせも好きです。

命をかけて惚れぬく重い愛…ヤクザBLならではなところが見られてうれしいです。
ヤクザたるものこうでなくっちゃと思います(稀に見た目と肩書きがヤクザなだけで、それヤクザの必要あるかな〜というBLがあるので)

黒田は組が工×勝瀬のものになるのが嫌だったんでよね。勝瀬と組を仕切りたかったのかな。

沙也がいい人でよかった。危ない目に遭わなくてよかったです。

0

当て馬キャラの名前が最後にわかった時、一番きゅんときました

本編、記憶喪失により幼児退行した攻・工、年上のお世話係かつオンナの若頭な受・勝瀬のお話です。

勝瀬の人の良さがめちゃくちゃ出てました。
ある日突然、世話役押し付けられて、あそこまで心身注げるんですから、勝瀬の懐の深さは相当だなぁと思いました。

工は、めちゃくちゃ可哀想です。
幼児退行した工も可哀想なんですが、記憶喪失で失われてしまった方の工の人格がひときわ可哀想だな、という印象を受けました。
彼の人格が戻ることはないのかな……。

Hは、とてもよい筋肉です。
アングルも最高で、ちょっとバイオレンスな感じの行為が、大層えっちです。とても良き!

当て馬キャラ・黒田。めちゃくちゃいいキャラクターですね。
名前知った時、なんてぴったりな名前なんだと思い、感動しました、君主役獲れるでしょ!?!?レベルです。
なにより、すごく美人です。そして裏がありそう。悪そう。とてもえっち。
時折魅せる表情が切なげで、どうしてそんなに勝瀬に拘るのか、気になることがいっぱいでした。
ミステリアスで悪な美人……是非、スピンオフで受けになってほしい逸材でした。

0

記憶退行ー意外と可愛い?

法律違反の可能性があるということで英語版の発売が中止となってニュースで本作を知りました。そんな「違反性」が気になって仕方がなかったんです。というわけで買っちゃいました。(ちなみにおそらく「記憶退行」ということは引っ掛かっただそうです)

まあ、本作はとにかく可愛いです。心理が子供のままに戻ってしまっても体が大人のままだというのは・・・可愛くない?可愛いでしょう。興奮に対する反応とか、めっちゃ萌えました。

ヤクザ系は好みでも嫌いでもないので、抵抗感とかは特になかったです。絵も綺麗で、本作を読むとりーるー先生の他の作品を読みたくなりました。

1

男臭い家族愛

紙で出ると思わなくて電子で買っちゃった後で知る
【特務刑事オメガパンチ】の紙発売日
本はできれば紙で読みたい派 悲しすぎて朝から『りーるーさん祭り』開催



跡目のために放り込まれた世界のすべてが記憶から消えた

二代目襲名直後おこした事故に取り戻した意識は小学校4年生


りーるーさんね 男性目線の話が読みたくて手を出した作家さんで 読まされるお話はどれも【家族愛】を軸に作られてるものが多くて エロいはエロいんだけど それよりも人を思いやる気持ちを強く出してくる




家族と引き離され 預けられ それでも求めてやまない家族の情

唯一の家族で恋人で……

自分の正体もわからないまま役目だけを務めさせられ その度見える 黒く淀んだ大人の世界は 早く大人になりたいと願った10歳の心をも蝕んでいく

受け止める方もキツいわ
相手は組長の皮を着た10歳男児

引き取られ世話をしだす前の記憶しかないのに 身体に染みついた癖は正気を取り戻しかのよう


仕組まれた事故も抗争も 戻らない記憶に引き金を引いた10歳の怒りと執着

いろんな事があっさり収まり過ぎな気はするけど 悪くない

むしろ ここまで幾重にも重なった欲望と執着を 共に過ごした時間と本能だけでよく引き戻したなと


【どうせ掘るなら深い穴。】【夜明けを待つ君のために】【ひらひら満ちる】【完璧なムスコ】

いままで読んだりーるーさんの家族ものの中で 断トツの男臭い家族愛なのです

1

二度目の誕生

読んだと思っていたら未読だった作品;
一番驚いたのが、りーるー先生が男性だったこと。
男性目線だったのかと思うと、濃いエロや繊細な心理描写にも納得。

本作は、先生の初ヤクザもの。
ありきたりじゃない展開にドキドキワクワクして、あっという間に読み終えました。

事故で記憶を無くしたヤクザの二台目・工。
小学生にまで退行してしまった工の記憶を呼び覚まそうと、身体を使う若頭・勝瀬。
中身が子どもの工にセックスを教える場面は、ちょっとした背徳感を感じました。
多分、記憶は戻るんだろうな……と思いながら読みましたが、そうきたか!というエンド。
あー、これは続き読みたいなあ。
ここで終わってるからいいのかもしれはいけど。

当て馬の黒田がこれまた凄い!
黒田劇場ともいえる存在感‼︎
ムカつくけどかっこいい男でした。

記憶を失っても、積み上げてきたものは揺るがないんだなあ。
勝瀬を信頼する工の気持ちがひしひしと伝わってきた。
どちらが欠けても生きていけない──そんな二人の関係性に萌えました。

2

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