SS付き電子限定版
作家買いです。
痛いシリアスものなんかも書かれる作家さんですが、今回は超正統派が来ました!!
めっちゃ甘くてほのぼの、そして可愛いです。癒されまくりです。
私はシリアスからメリバと何でもアリなのですが、やっぱ原点とも言うべき甘々ほのぼののラブコメが大好きなんですよー!!
最高に楽しく読めました(*´▽`*)
内容ですが、ほのぼの甘々なケモ耳ものでラブコメです。
2作収録されていて、表題作の「怪しい薬屋と見習い狸」が二人の馴れ初め編で雑誌掲載作。
山で罠に嵌まった子狸の里が、助けてくれた命の恩人・五明への恩返しの為に山を降りて・・・と言うもの。
そして書き下ろしの「薬屋狸と望郷の祭り」が恋人編。
五明の過去との決別と、二人が本当の意味で結ばれるまでになります。
で、こちら先にも書いたように、とにかく甘くてほのぼの。
里がですね、めちゃくちゃ健気なのです。
自分の命を救ってくれた人間に恩返ししようと、化け狸になる決意をする。
そして長年の修行の末、山を降りて五明の元を訪れ、彼の助手として働く。
この二人の同居生活が超ほのぼのでして。
不器用なりに五明の為に一生懸命身の回りの世話をし、仕事の助手を務める里ですが、彼は実は半人前。
ちょっとした心の乱れなどで狸の姿にもどっちゃうんですね。
狸になっちゃっては「キュウキュウ」言って、焦ってる里がめちゃくちゃ可愛いんですよー!!
また、そんな里を優しく見守る、どこか浮き世離れした感のある五明。
一見、紳士的でおっとりして見えるのですが、実はわりと腹黒な部分があるのもこれまたいいのです。
狸になってしまった里を「迷い込んで来たのかい?」と可愛がるのですが、これ里だと分かってて、明らかに気付かないふりしてるじゃん!!と丸分かり。
こうゆう、実は食えない男が、受けに対してはめちゃくちゃ甘くて優しいと言うのがツボなのです。
周囲から恐れられてるのに、天然な受けだけが「先生は優しいなぁ」とやってるのもこれまたツボ。
五明を心酔しきってる里の視点でありながら、読者に彼の食えなさをバッチリ印象付ける文章が巧みだなぁとも唸らされます。
で、そんな平和な二人が暮らす商店街に、突如オープンするオーガニックカフェ。
漢方堂の客足が減ってしまい、元々それ程儲かってない上に、売り上げがさらに低迷して危機感を覚える里。
また、そのカフェのオーナー・白銀と五明の間には、過去に因縁があるようで・・・と言った展開。
こちらもちょっぴりハラハラさせられますが、基本的にこの作品はほのぼの路線。読者は安心して構えていられるんじゃ無いでしょうか。
何と言っても、悪役のはずの白銀が、これまたいいキャラ。
ちょっと抜けてて根はお調子者と、愛すべき悪役です。
なんか、彼の事が好きで仕方なくなってきた・・・。
と、とにかく出て来る人(?)は全員いい人。
そしてひたすら甘々ほのぼのと、超優しい作品。
あと、(寿命が変わってしまうので)家族と離れ離れになろうとも、五明の為に化け狸となった陸の健気さ。
また、「怪しい薬屋」である五明の、これまでの孤独な日々-。
と、しっかり心に響く部分が書き込まれているのも良かったです。
甘々ものが好きな方に、全力でおすすめしたい!!
昔助けてもらった五明に恩返しがしたく、化け狸になった里。五明の薬屋でアルバイトを始めて一年。ドキドキすると狸に戻ってしまう里は、五明にバレないように必死に日々修行をするが。。。
何となく先は読めるのですが、そのほんわかさが堪らなく良いです。
分かっているけど、その通りに展開するのをのんびり読むのもBLの良さだと思うので、こちらの作品は、可愛さや癒やし、不思議な世界を堪能するのにオススメです。
里の素直で、相手を思いやれる優しさと、狸の姿の可愛らしさに癒やされました。
五明は、長年生きてるだけあって、頼りがいがある大人な男性。見た目といい中身といいかっこよすぎ!
里が両親に会う場面や、五明のケジメや告白がすごく好きです。
様々な作品を書く小中先生なので、あえて分かりやすい展開のほんわかな作品を書いているのでしょうね。とても良かったです。
あとがきに、これがキャラ文庫さんでの初の作品
とあり初刷を見たら2018年!
そんな前だったのかー。
すごくおもしろかったです。
心がホカホカの読後感。
昔助けてもらった恩返しのため、
化け狸になった里。
ピュアピュアでとにかく可愛いです。
半人前で感情が高ぶると狸に戻ってしまうのも
ほほえましかった。
里が想いを寄せる五明さんもすでに人間ではなくて
恋人になってからもなかなか本番を迎えないな~
まぁほんわかストーリーだしな~
と思っていたら、明確な理由がありました!
1冊の本にきれいにお話がまとまっています。
ハートウォーミングな気分のときにおすすめです。
あ、狸の名前がおもしろいですw
「妖しい薬屋と見習い狸」と「薬屋狸と望郷の祭り」の2編が収録されてます。6:4くらいのページ数かな。登場人物は同じです。
子狸だった時にワナにはまり、たまたま通りかかった人間に助けられた里。もう一度会ってお礼が言いたい。その気持ちで化け狸養成学校に通うことにします。
人間に化けられるようになった里が五明先生を探し出し恩返しとして薬屋で住み込みで働き、思いが通じ合うまでが表題作。
後半は二人で温泉に泊まり不思議な祭りを体験するというお話。
化け狸の里が五明先生を慕う気持ちにホロっとなり、涙がでました。
ケモミミの可愛らしさもありますが、それよりも私が感じたのは里の素直で健気な性格です。
すごく思いやりのある良い子なので心の中では悩むけど、結局は先生のことを必ず信じています。
そんな里に先生がどんどん惚れていく様子も楽しめました。
あと家事が全くダメだった里が先生に教わり一通り出来るようになってから、節約しながら料理のレパートリーを増やそうと工夫して丁寧に暮らしている様子が微笑ましかったです。
年配の患者さんや商店街の人からお裾分けを貰ったり、料理のレシピを教えてもらったり。ご近所付き合いが楽しく描かれている所も印象深かったです。
つかみどころのないミステリアスな先生が里の影響でだんだん生き生きして感情豊かに変化していく様子も見れます。
派手さはあまりないけれどしっかり上手くまとまっていて安心して読める作品です。
作家さん買い。
これはアレです。
ファンタジー・ほんわかほのぼの甘々ストーリー・モフモフ好きさんは
是非読まれることをオススメしたい1冊でした。
受けさんのポン太改め里は、子狸の時に人間の罠にハマり動けなかった所を
攻めさんの五明に助けられ。
恩返しという名目で化け狸となり五明の元を訪ねることに。
漢方を専門とする薬局を営んでいた五明の元で弟子として働くうちに
恋心が芽生えていくのですが…
と、恩返しストーリーではあるある設定だなあ…と読み始め。
ですが、ん?んんん??と、謎が深まるばかりの気が付けばどハマりするほど
面白かったお話でした。
白銀の出現・「時間外のお客」・何と言っても1番気になる五明の正体。
少しづつ明らかになっていく真実と、
書き下ろしでの若君と五明の決別と、
里の家族との逢瀬による心の成長と。
どれをとっても大事な要素で本当に楽しめました。
欲を言うなら
里久そば店主×Cafeしろがね店長の番外編なんてあったら嬉しいです★笑
子狸が本当にこんなに可愛いなら、一家に一匹欲しいものです(●´ω`●)